(´・ω・)煮干し。
ハチべぇ「ひどい二番煎じを見たよ」
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⊃`ノ八"`ノ八_〆(・ω・*)
寝たい時に限って目が覚めるハピナです!
投稿ペースがノロノロしてきましたねぇ、これでも頑張って書いてます! ハイ ( ;´Д`)
日常編を書いてるのはとても楽しいですが……やはり明確な『テーマ』
みたいなのがないとなかなか上手く書けないんですなよね。
話題もないのに長々話すなんて、ハピナにはそんなスキル無いのです!
1度思いつけばかなり書けるモノですよ、特に戦闘シーンなんか
その場その場の完全な直感にアドリブで書いてますよw
どうしてもなんも思いつかない時は投稿する価値も無い短編をサラっと書くか、
まどマギのジャズverを聞きながら書いてますね。
利奈が奇術師……まぁマジシャンなので良い感じに思考の中で利奈が舞ってくれます。
作業用BGMは本当にありがたいです。
あぁ、ここから大型魔女(前編・後編)はしばらくは無いですね。
次回辺りに、雨の中食べた抹茶チョコレートから思いついた魔女を投下する予定です。
ハチべぇ「そういえば作者、この前書きを書くのと
同時進行で何か描いていたけど、何を描いていたんだい?」
ハピナ「あ、えっと……まだ途中かな、後書き辺りに完成するよ」
ハチべぇ「え? じゃあそこの絵は」
ハピナ「さ、さぁさぁ! 舞台の幕を上げましょうか!!」
ハチべぇ「わ け が わ か ら な い よ!!」
《3月4日》
○変則改行の本格修正
○『w』の削除、文末の修正
○その他修正(追加、索敵等)
最初にハチべぇと花組が契約を結んだ日から、
魔法使いとしての生活が当たり前になってきた程になるまでの時間が過ぎた。
利奈も、まさかリュミエールがここまで花組にとって
重要な存在になるとは夢にも思わなかっただろう。
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次の日のお昼休み、授業以外は誰も好き好んで訪れない理科室。
リュミエールの溜まり場で、海里がクラスメイトの指輪に新品のグリーフシードを当てた。
「……本当に良いんだな?」
海里「何言ってんだよ! こういう時はお互い様だろ?」
「俺はなんもしてないんだが……いやしっかし、助かる」
月村「2日で3個入手したのに浄化なし……
消耗品争いとはいえ、浄化なしは心が無いわね」
篠田「みんな、見つかっても倒せないで逃げるのがほとんどだって言ってるもんね」
「本当は一部の奴らが億劫になって、勝手に戦闘をサボるからなんだよ……!
まぁ逃げても後から誰か倒してくれてるみたいだから、
なんでかこの町の平和は大丈夫なんだけどな」
清水(利奈だな)
月村(利奈ね)
篠田(あぁ、利奈だ!)
上田「……ん? みんなどうしたの? 急にこっちを見たけど」
清水「気にするな! なんとなく見ただけだ」
月村「相変わらず視線に敏感ねぇ……なんとかならないの?」
上田「こればっかりは癖になって治らないんだよね」周りに気ばっかり使ってるし。
篠田「お? 海里海里! ソウルジェムキレイになったよ!」
清水「おぉ、浄化終わったか。 ほら、これ持って行きな!」
海里はソウルジェムからグリーフシードを離すと、そのソウルジェムを持ち主の生徒に渡す。
「ほ……本当に、サンキューな! リュミエールのみんな!」
彼は渡されたグリーフシードを大切そうに胸ポケットに入れると、
廊下の外を伺って様子を見ながら教室に戻って行った。
理科室にいるのがリュミエールだけになった後、利奈はふうっと息をついた。
上田「いつのまにか、すごいチームになっちゃったね」
清水「リュミエールか? まぁかなり色々な情報はあるし、
他の魔法使いに比べたら頭使って戦うし、なにより利奈が見つけた機能があるしな。
他と比べたらグリーフシード集まりやすいんだろ。
うちのチームにはエース選手ならぬエース魔法少女がいるもんな!」
そう言って、海里はにぃっと笑って利奈の方を見た。
びっくりして利奈が私じゃないよと言わんばかりに慌てて目を逸らした……先には絵莉がいた。
絵莉はなんとなく笑みを見せる、それを見た芹香は笑うのを我慢した。
最近のリュミエールの日常は大体こんな感じだ、2日に1人は援助を求める魔法使いが来る。
もちろん、もらった方もなんのお返しもないというわけにはならず、
お菓子やら文房具やら……時には魔女や魔男討伐に助太刀として
参戦、主に魔法の力を貸してくれる事もあった。
海里が言うには、
「本当は援助を求める魔法使いがいないのが1番良いんだけとな」
……らしい。
そうも行かないのが現実、光あれば影がある。
援助を終えた後、リュミエールは談笑でも楽しんでいると……
突然、廊下の向こうから全力疾走とも言える走る音が聞こえてきた。
なりふり構わず、廊下をバタバタと走る。
清水「……ん? 誰か来たのか?」
上田「ここまで荒々しくここに来た人は今までいなかったね」
篠田「うるさい人達かなぁ?」
月村「……絵莉、ちょっと下がってなさい」
篠田「えっ? 何d「下がりなさい」は、は〜〜い……」
芹香はどこか、ピキピキっとした感じだ。
絵莉は芹香の冷ややかな怒りのオーラから冷や汗をかいて逃げる。
しばらくして、音の主は理科室に飛び込んだ。
「はいどうも〜〜!!オイラピカピカ金ぴkぶほっ!?」
清水「え!? ちょ!?」
篠田「はうあ!?」
上田「……あぁ」
突如部屋に飛び込む小さめの少年、彼のおでこにノートがぶち当たった。
芹香、怒るととても怖い子である。
利奈も度々この怒りを浴びていたので、あちゃ〜〜……という感じで冷や汗をかいて見ていた。
月村「来るなら静かに来なさ……あら?」
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「あっはっは! そういうことだったのか!」
月村「……ごめんなさい」
「しょうがないって、いきなり突撃したオイラが悪いんだし」
普段誰も来ない理科室に乱入して来た彼、なんと花組ではなかった。
慌てて芹香が額の治療にあたる……といっても、魔法は使わないが。
治療を受ける少年は怒りもせず、上機嫌でケタケタと笑っている。
芹香の説明によると、大抵ここに走って来るのは花組の不真面目らしい。
最近、理科室のドアを破壊されて苛立っていたんだとか。
清水「そういえば、そんな事もあったっけな」
上田「立て付けが悪いからって、
最初は蹴り飛ばしてきて、とどめは体当たりで……」
清水「おう、それ多分なんかの八つ当たり混じってるわ」
芹香が治療を終える頃、絵莉は驚きから脱した。
すると、絵莉は少年の顔を見つめハッとしたような顔になる。
絵莉は彼について、何か心当たりがあるようだ。
篠田「ぴかり? ぴかりだ!」
上田「あれ、知り合いなの?」
篠田「うん、ぴかりはね、」
そんな流れで絵莉は彼の事を説明しだした。
絵莉とは小学校が同じで、6年間一緒の教室で過ごしたらしい。
ムードメーカーでポジティブ思考、芸名は『電球少年ぴっぴかり』。
絵莉が一通り説明し終わると、光は立ち上がって気合を入れた。
武川「オイラピカピカ金ぴかりん!
月にも負けないまぶしい電球! 腹筋に笑いを即蓄電!
池宮の電気屋といったら電球少年ぴっぴかり!」
月村「……無駄に元気ね」
武川「最初の反応それ!? なんでやねん!)」
上田「いや、面白かったよ! 私なら噛んじゃうもん」
武川「優しいのね、君」
清水「月組のやつだったのか、そういや……やたら元気なのがいたような記憶があるな。
『僕の頭もいつかは電球☆』とか」
武川「あ、それ確実に僕ですハイ」
1人1人の感想に素早くツッコミを入れる光。
なるほど、この素早さといいそれなりの実力はありそうだ。
篠田「相変わらずお笑いに余念がないね! 今日はお得意の漫才でもしてくれるの?」
武川「ハゥイ! お笑いは世界を救う……って、違う違う!
オイラ、得意の漫才しにここに来たんじゃなかった」
絵莉に言われじわじわと笑いが込み上げるようなポーズで
元気良く答えたが、ハッとしてポーズをやめた。
武川「今日の昼休みにやる月組漫才大会を
棄権してまでここに来たんだ、辛かったぞぉ……!」
清水「おおう、俺たちには何か聞きにきたのか?」
武川「ハゥイ! ものすんごい率直に言うと、
オイラも魔法少女? いやいや、魔法少年やりたい! 魔法少年になる方法を教えてくれ!」
上田「へ?」
篠田「ふぇっ!?」
月村「え?」
清水「は!?」
武川「……え? なになに、その反応? オイラ困るじゃないか」
清水「ちょっと待て、お前……それ、どこで知った?」
武川「うん? あぁ、なんか花組のチャラそうな人達が
うちのクラスのチャラそうな人達と……君たちだと、不真面目?
ほぼ大声みたいな形で月組の教室で話しててさ、鳥組と風組はわかんないけどね。
少なくとも、月組はみんな知ってr」
光がそれを言い切る前に、海里は今までにない怖い顔をする。
その表情のまま、勢いよく理科室を飛び出してどこかに行ってしまった。
しばらく、廊下から口論や乱闘の音が響いたんだとか。
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ちょっと時間が立ち、顔に青アザを作った海里が帰ってきた。
後に利奈達は情報屋引き入る3人組によって、
気絶した猛獣の山ができた事が伝えられる事になる……恐ろしい男だ。
月村「そういえば、あなたは
清水「普段は言葉だけでねじ伏せるんだがな、お仕置きもかねて軽くひねってきた」
篠田「うわぁ……海里怖いよ」
上田「う〜〜ん……清水さんが怒るのも無理ないよ、だって月組危なくなっちゃったもん」
武川「危ないって?」
清水「流石は利奈だな、やっぱりわかってたよ!
そう、危なくなっちまった。 光みたいに「ぴっぴかり!」
……ぴっ、ぴか? 「ぴかりで大丈夫だよ」おおう、助かる絵莉」
海里は光の楽な呼び方を見つけると、利奈に支えられながら理科室の椅子に座り込んだ。
清水「全員が全員そういうわけじゃないが、
少なくとも何人かは
魔女や魔男、そして俺達魔法使いに興味を抱くだろう。
そうなったらどうだ? 怖い物見たさに深夜徘徊をする奴だっているかもしれない。
魔法使いでもない
無論、普通の犯罪者だっている。
……あいつらは、自慢がしたいだけの感情で月組を危険に晒したんだ」
海里はそう言って青アザの痛みを収めるように冷たい黒いテーブルに頬をつけ、青アザを冷やした。
武川「あ、あぁ……そういう考え方も出来るのか……わかった! オイラに任しとけ!」
清水「え?」
篠田「ぴかりは月組の人気者なんだよ! 大体月組の話題の発信源はぴかりなんだ」
上田「月組のリーダーってことか」
武川「リーダーは他にいるけどね! オイラが放課後、
あんまり首突っ込まないで話だけ楽しむように漫才で伝えとくよ!」
清水「漫才 じゃなきゃダメなのか?」
武川「無!! 論!!」
清水「……お、おう」
普通に言えよと言おうとした海里だったが、それはきらめくぴかりの瞳によって遮られた。
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昼休みも終わって、現在放課後。
ちなみに、授業は芹香の発表と利奈の感想で国語の先生が
真面目なのを嬉しそうにに聞いていたのが印象に残る午後の授業だった。
利奈はいつもの逃げ足で教室から消える。
様子を見ようとわざわざ廊下の反対側にある月組の教室を覗いて見た。
なるほど、机を下げた後光が適当に男子生徒を引っ張り出し、
慣れた様子でテンポの良い漫才を繰り広げている。
題材は……ふむ、深夜の外出についてとその対応に関してだ。
犯罪者に絡まれた時の正しい対応と面白い対応との比較。
面白い対応目当てに、みんな正しい対応も見ている……天才だ、みんな爆笑している。
笑うのを堪えながら月組を見ていると、
廊下の外から突然声をかけられた。
短めに刈り上げたツンツン頭で、大きめの黒い瞳が
その形の良い顔の作りの良さを際立てた。 利奈より10cmも身長が高い。
?「ねぇ君、花組の子じゃないか?」
上田「……っ!? ごめんなさい! すぐに立ち去ります!」
?「いいよいいよ、君もぴかりの漫才が気になってきたんだろう?
せっかくここまで来たんだし、ゆっくりしていきなよ」
上田「でも、校則では他のクラスに許可なく行ったら……」
灰戸「僕が許可すればいい話。 僕は
月組に何か用があるなら僕に言ってほしい」
上田「あ、はい! ありがとうございます」
その後、光の漫才が終わるまで付き添ってくれたらしい。
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芹香は塾があるため、絵莉はクインテットと一緒に帰るため今日は1人だ。
帰り道、利奈はなんと堂々と大通りを歩いていた。
ほのかな灯りに照らされた裏の道とは違い、
大通りは人で賑わい街灯が眩しく感じる程だった。
海里から色々と猛獣達の話を聞き、まだちょっとキツイ感じはあるが、
猛獣達の鳴き声をある程度、聞き流せるようになっていた。
それで、明るくて安全なこの大通りを通れるようになったのだ。
指輪を見て魔女に警戒しながら帰り道をてくてく歩いていると、
ふと、ほんのりと照る夜の中で後ろから肩を叩かれる。
少年の片手には青いコンパスが握られていた。
清水「よっ! 利奈!」
上田「ふぇう!?あぁ清水さ「海里」……海里、しゃん。けふっ」
呼び方を指摘され、直そうとしたが噛んでしまった。
その妙な噛み方に、海里はその場で笑ってしまう。
清水「……っぷ、『海里しゃん』ってすげぇ噛み方だなオイ」
上田「ま、また噛んじゃった……」
清水「いや、すんげぇ面白かったぞ!
意識させるようツッコミ入れたが、まぁゆっくり変えればいいさ」
上田「うん」
海里はコンパスをポケットにしまって笑いを落ち着かせると、真剣な顔になった。
清水「ここからはリュミエールのリーダーとして話すぞ、あぁ別に歩きながらでもいいぜ」
上田「え? あ、う……ありがとう清水さん」
海里は情報屋、お仕置きをした時もついでに話を聞いてきたんだとか。
……完全に裏で怒っている顔で、にこやかに笑いながら。
光の漫才の時の話も知っている……海里の人脈どうなってるんだ?
清水「……思った以上に深刻だった、ぴかりの漫才を目にしても見たいって言ってる奴らが何人かいる。
なんだかなぁ……好奇心に勝てないのがゴロゴロいるんだと」
上田「探しに行っちゃったんだ」
清水「そういう事になっちまうな、一応今日のところは……
絵莉が所属するチーム『クインテット』が
一時的にパトロールをしてくれている。
俺達も、策を立てなきゃいけない」
というか、絵莉とその仲間たち……本当に『クインテット』って団体名になったのか。
利奈が時折クインテットと言うのを、絵莉が聞いていたのかもしれない。
清水「で、その策を考えたいんだが……
利奈、今時間あるか? ちょっと例の倉庫に行きたい」
利奈は常に暇である。
上田「いいよ、私いつも暇だし」
清水「おう、ありがとう! んじゃ早速行こうか」
そう言って海里は利奈の手をとり路地裏へと駆け出した、目指すは
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ボロい倉庫に来た、相変わらず魔法のおかげでキレイな内装だ。
倉庫独特の冷んやりとした空気と音がない静けさが、寒さから守られていない顔と耳をくすぐる。
海里は指輪をソウルジェムに戻すと、「変身」と小さく唱えその身を青き魔法少年に変えた。
魔法使い関係の話だとわかると、利奈も指輪をソウルジェムに変えて元気良く声をあげた。
上田「変身!」
暖かな赤に包まれ、利奈も赤き魔法少女に姿を変えた。
「変身!」と元気よく言うあたり、海里は利奈らしいなと笑みが浮かぶ。
清水「さて、まずこの魔法を見て欲しい。
フリューゲル!」
海里が魔力を込め呪文を唱えると、背中に翼が形成された。
深海のように深い青、淡く光り輝く羽……
利奈は何度、この魔法に救われた事か。
清水「おーーい、聞いてるか?」
上田「……え? あ」
顔の目の前で手を振られ利奈はハッとなった、どうやら海里の翼に見惚れていたらしい。
上田「う、うん。 ごめんなさい、ボケっとしてた」
清水「おう、とにかく本題に入るぞ」
せっかく生やした翼、海里はふわっと浮いて腕組みをした。
清水「ようはだな、
リュミエール含めた魔法使い達に、
飛べるようになれば、かなり戦闘の幅が広がると思う。
俺の魔法は
楽に飛ぶことが出来てるが、他の魔法使いは正直わからん。
ちょっと定義つけてやれば、楽に作れると思ったんだがな……
そこで、閃きがリュミエールで1番しやすい利奈を呼んだってわけだ。
どうしたら皆飛ぶ魔法を覚えるか一緒に考えてほしい。
俺はちょっとばかし頭が回らんのでな、すまない」
上田「わかった、色々やってみる」
それからというものの、利奈と海里は相談をしたり、休憩がてら組み手をしたりと色々やってみた。
念のため、魔力の無駄使いをしないように小さめのグリーフシード1個分という制限をつけて戦い。
戦ってれば何か思いつくかと思ったが、なかなか上手くいかない。
わかったことと言えば……海里が戦う時は道具を使うか、拳に魔力を込めて殴るくらいか。
上田「ジュイサンス!」
今度は自らの衣装に合うようなマントを作り出し、飛んでみようとする。
上田「うわっ!?」
……だがこれがなかなか操縦が難しく、慣れぬ魔法に突っ伏して転んでしまった。
乱舞が止まり棍が転がり、ナイフがマントに何本も刺さった。
利奈の脇腹をナイフが切り裂く、脇腹には切り傷が1本。
上田「っ!? 痛っ!」
清水「ちょ、大丈夫か利奈!?」
海里は攻撃を止め、慌てて利奈に駆け寄った。
自らの周りを輪上に舞う道具の中から包帯を手に取ると、
他にも消毒液やらガーゼやら一通りの治療ツールが現れ、利奈の傷を丁寧に治していった。
包帯が勝手に体を這うように巻きつく感覚が、肌を伝って感じ取れる。
巻き方はとても丁寧なもので、これと言った不快感は無い。
衣装の切れ目から見えていた利奈の透き通るような肌の白は、包帯の白に包まれた。
上田「ったた……ありがとう、だいぶ楽になった」
清水「お、おい!? 傷が開くぞ!? 少し休んだ方が……」
上田「このくらい平気平気! マントはダメだね、他に飛びやすい方法を」
そう言って落とした棍を拾った利奈だったが……ふと、頭に1つの案が浮かぶ。
ここで空飛ぶ魔法を作ったとしても、全員にそれが通用するか?
もっとこう、根本的なルールを作る必要がある。
拾った棍にまたがり、魔力をちょっと多めに込めた。
清水「ん? なんか思いついたのか?」
呪文はポンっと頭に浮かぶ、それをそのまま口に出すだけ。
上田「アヴィオン!」
すると、魔力の波は棍を包み、後ろ側から赤々と光り
火花を散らす魔力のブラシがふさっと出来たかと思うと、
赤い光を放つ棍の箒は利奈を宙に浮かせた。
実際に動かしてみる……成功! 意のままに倉庫内を飛び回ることが出来た。
まだちょっとフラフラするが、練習を重ねれば使いこなせるだろう。
清水「おぉ……!? すげぇじゃん、飛べるようになったんだな!」
隣に海里が付き添って来た、ふと利奈は面白い事を思いつく。
上田「……どっちが速いんだろうね?」
清水「え?」
利奈はいたずらっ子のようなニヤついた笑みを浮かべ、一気に海里を突き放した!
広い倉庫の中を上下左右飛び回る、正直利奈はかなり楽しんでいた。
空を飛ぶ……高所恐怖症を除いて、これは人間誰しもが一度は夢みる行為だ。
それを利奈は魔法少女として達成してしまった。
なんだかんだ言って利奈もまだ14歳、子供のようにはしゃぎまくった。
上田「いやっほーー!!」
天井の柱をかいくぐり、時には一回転でもして空中を楽しんだ。
ふと自分の後ろを軽く振り返ったなら、
海里がその青々と翼を羽ばたかせ追っかけてくる。
よし、逃げるぞ! と、利奈は加速をしたが……
不意に、首元に腕が回る。
ま、回……掴まれる? 抱きつかれる? えぇいがっちりホールドだ!
速 い ! その速さを例えるなら、獲物を捉える鷹のごとく。
清水「まだまだだな」
上田「ちょ、ちょっと!? 速すぎるよ!」
明らかに飛行魔法のキャリアが違う、文字通り利奈の飛行の腕はまだまだらしい。
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グリーフシード1個分の組み手が終わり、2人は互いののソウルジェムを
リュミエール所有のグリーフシードで浄化した。
飛行魔法を覚えた利奈は、浄化を終えて結論を見出した。
上田「それぞれ既存の魔法で飛行魔法を作ってもらう事にしようよ、
リュミエールとクインテットの2チームで手分けをすればすぐに広まると思うんだ」
清水「あぁ、それなら変に俺達が作った
飛行魔法を押し付けるよりは成功率高いな。
じゃあ……絵莉と月村さんは利奈が教えるとして、そこから絵莉はクインテットへ。
で、リュミエールとクインテットが強力して花組に広めるか。
仲間内には俺が教える。勉強嫌いな奴らだが……
まぁ空を飛ぶってなったらそれなりに真面目にやるだろ」
上田「賛成、明日からそれでいこう」
清水「よっしゃ! なら決まりだな!
あの2人には俺が念話で伝えとく、時間あったら教えてやってくれ」
上田「りょーかい!」
さて、飛行魔法の定義がここに決まった。
そこでちょうど、そのタイミングで利奈のソウルジェムに反応が出る。
良いタイミングだ、試すのには絶好の機会。
上田「あれ、この近くに魔女? さっきは反応なかったのに」
清水「いよいよか……早く行こうぜ、誰が巻き込まれてるかはその場に行かないとわかんねぇ」
上田「月組の人達もいるかも、反応があるとこに行こう! 魔女を救うために!」
海里「おう!」
そうして、2人は倉庫を後にした。
あ、利奈ちゃんと電気消してる。
これを気に、花組には空を飛べる魔法使いが何人か増える事になる。
空飛ぶ魔法具を多めの魔力で作り出し、魔力の無駄な消費なく空を飛ぶ。
まさか、この空飛ぶ魔法でこの先の月組のピンチを救う
架け橋になってくれるとは、今の2人は夢にも思っていないだろう。
………………………………
次回、
上田「えっと、清水さんがちらっと言ってたんだけど」
篠田「全ては(男性アイドル)君の為に!!」
「えっ、あ? 俺!?」
「ありがとう! あんた最高よ!」
〜終……(11)黄の芸人と空飛ぶ手品師〜
〜次……(12)舞う花々と1人飛び〜
魔法使いは運命に沿う。
ハピナ「出来たよ〜〜!! ほら、ハチべぇ! ハチべぇ描いたよ!」
ハチべぇ「……とっくの昔に出来上がっていたような気がするのは
僕の気のせいという事にしておくよ」
ハピナ「ほら、ハチべぇ! あれ言ってよ『あれ』!」
ハチべぇ「『あれ』じゃわからないよ」
ハピナ「わかんなきゃ耳引っ張るよ!」
ハチべぇ「
【挿絵表示】
……色ムラがかなり酷いね」
ハピナ「色鉛筆の宿命」(;゚∀゚)
酷 い 物 を 載 せ て し ま っ た w \(^o^)/
まぁ、アナログだけどせっかく画像投稿を覚えたし?
イラストを描くこと自体は好きだから、ぼちぼち描いていこうと思うよ。
やっとこさ魔法少女が飛んだよ! これが私が執筆で書きたかった内の1つなんだ!
空をかける魔法使い……さっそうとした、爽快感のある戦闘シーンは
どこか普通の戦闘とは違った面白味があるだろう?
機会があればじゃんじゃん飛ばしていくよ!!
もちろんチートにならない程度にね、定義付けもきちんと行うよ。
さて、勘の良い人は分かったと思うけどとある有名人からもらった
キャラクターを1人うえマギの世界に放り込ませてもらったよ。
今回は出番少なめだけど……位置的には出番が多くなりそうな
立ち位置に配置しておいたし、徐々に出番を増やしていこうと思うよ。
まだまだ突っ込めそうな枠はたくさんあるから、
うえマギに放り込みたいキャラとかがいれば
メッセージで送ってもらえれば即刻使っていくよ! (*´艸`)
ただ、私は『チート嫌い』に定評がある。
そういうのは修正かける可能性があるから、そこの所は許しておくれよ。
今回もらったキャラクターは『灰戸八児』、提供してくれた有名人さんは『三剣』。
この後書きの場を借りて改めてお礼を言うよ! ホント、ありがとうございます。
では、みなさん暖冬に惑わされ体調を崩さないようお気をつけください。
それでは皆様、また次回。
~~~ヾ(*'▽'*)o マタネー♪