はい、こんばんは。 眠気で色々とオカシイハピナです。 眠い・・・
本当は昨日投稿したかったのですが、間に合わなかったonz
ここのところ推理展開を書いているのですが、これがアホみたいに難しい。
もはや書かなきゃ良かったと思う始末・・・コ○ン何冊読んだっけ・・・
『一週間を過ぎて』とかそんなレベルじゃないですね、申し訳ない。
とはいえ手を抜くわけにもいかない、その辺のバランス取りながら書きますハイ。
さてと、前回は今回が長くなると言いましたが長いです本当に;q;
中途半端なところで切ってしまいましたが、今回はそこからです。
様は海里の分析結果、一体どんな結果になったのでしょうか?
肘鉄に担任の説教と色々とありましたが・・・まぁ重要なのはここでしょう。
さてt(ry 物語はそれなりに暖房の効いたパソコン室から再開しましょう。
舞台の幕は再度・・・この明かりの少ない暗がりの中、上がります。
『密室盗難事件』・・・それは最近の花組を揺るがす事件だ、学校では起こるべきでない出来事。
判明した犯人はバレたら確実に成績が下がるだろう、まぁそんなの当然の罪に能いするが。
とにかく今は被害者の為に盗品を取り返したい、そのための海里を呼んでの
清水「魔法が使われた痕跡を辿ってみたんだが、範囲は意外と狭かったぞ」
研鳴「え、狭かったって?」
上田「あんまり多く見つからなかったって事かな」
清水「それか前にも言った『形のない魔法』な可能性もあるな」
切通「その前にどの当たりに魔法の痕跡があったかを僕は聞きたいね」
ただ1人立って説明をする海里、今度は指さしたりして細かな説明に入る。
『第三椛学園』もちろん、この中学校にもパソコン室というのは存在する。
覚えているだろうか? 主に白で構成された機械だらけの静かな教室。
得意な奴は楽しんで、苦手な奴は苦労した。 地獄はブルースクリーン?
時には先生に隠れて授業と関係のないページを覗いた事もあっただろう。
まぁ、そんな不正は授業担当の教師のパソコンから全て丸見えなのだが。
この中学校のパソコン室も、これと言った特徴的な部分は無い。
あるとすれば、教室の扉の上に空気を通す為の小さな窓があるくらいか。
・・・そう『窓』、この事件はこの窓が大きなポイントとなってくる。
清水「扉の上の窓に
どうやったかわからねぇが、どうやらここから何かしらしてたんだろうな」
研鳴「そういえば密室とはいえ、その窓は確認していなかったな」
曲本「でもその窓、人が通るには小さくないか?」
研鳴「うん、だからこの窓に関しては無視してたの」
確かに、その縦幅はハガキ2枚分ほど・・・人がくぐるのには無理がある。
この窓があったとしても、この教室は密室と言い切れるだろう。
使用不可の逃走経路・・・まさに
但木「鍵を盗んで犯行に及んだって事か? 一般人と同様に普通で」
まず上がるのは通常の手口、無難にいけばこの方法だろう。
研鳴「それは無いよ! パソコン室の鍵は普段職員室に厳重に保管されてるし、
それ以外の時は先生か私が肌身離さずこうして付けているもん!」
そう言って紗良は自らの腕を前にして菖蒲に見せてきた。
彼女の腕には古びたリストバンド付きの鍵が付いている。
通した袖の先を広げていて、それが長く装備していたことの証明になる。
但木「・・・だよな、俺らと違ってお前が物を無くすと思えないしな」
上田「一般人がやったのだとしたら、魔法の痕跡の説明が付きませんね」
清水「少なくとも花組の誰かってのは間違いねぇだろうな」
曲本「魔法で操作して窓を通したとかは? サイコキネシスみたいに」
サイコキネシス、つまり念力の魔法となると・・・思い浮かんでしまうのは1人の魔法少年。
但木「となると・・・犯人は中野蹴太か!?」
上田「蹴太さんは犯人じゃないですよ!!」
清水「あいつのアリバイは俺と月村さんが証明出来るぞ。
なにせ、その日は暗くなるまで
芹香と蹴太の通う塾は第三椛学園とは距離がある、往復するにも無理があるだろう。
切通「それに、その人が犯人だとしたら魔法の痕跡はどう説明するの? 努務」
曲本「……説明がつかねぇな、その痕跡は中野蹴太が犯人じゃないって証拠でもあるのか」
切通「単純に魔法を使って鍵を開け閉めしたんじゃないの?
それだったら、鍵が無くてもパソコン室に出入りが出来る」
鍵が無いとなると、思いつくのは魔法使い独特の手段だ。
魔法による解錠……これなら、鍵が無くとも侵入できる。
ところが、一番可能性の高いこの手口も現場が否定を掲げる。
砥鳴「鍵穴に魔法か……あれ、鍵穴に魔法の痕跡なんてあったっけ?」
上田「えっと……無かったはずだよ、あったのは窓についてた痕跡だけ」
切通「じゃあ魔法で『偽の鍵』を作り出した可能性は?
じゃなきゃ魔法を鍵穴全体に流し込んで、硬化させて動かせば」
清水「俺の知る限りで偽の鍵を作れそうな魔法を持つ奴はいない。
それに、魔法を鍵穴に流し込んだら確実に痕跡が残るだろ」
切通「魔法を使わず扉を外して教室内に入った、これならどう?」
但木「その手があったか! 確かに扉を外しちまえば
魔法の痕跡を残さずとも密室のまま盗みを働けるな!」
多々こねる操太郎の推理、かなり合理的な所まできたようだが……
残念、やっぱりこれでも矛盾が生まれてしまう。
清水「それだと窓についた魔法の痕跡の説明がつかなくないか?」
曲本「よく考えたらパソコン室の扉って
いちいちネジやら金具やら外してる間に、誰かに見つかっちまう」
切通「・・・これだけ考えを上げても、正解が出てこないんだね」
それからというものの、一同の頭を回転させ色々と考えてみたが……
やはり、パズルのピースのようにピタリとはまる案が見つからない。
上田「……考えれば考えるほどかわからなくなるね」
清水「『密室盗難事件』・・・この分だと、相当上手くやってると思うぜ。
あまりにも情報が少なすぎる、こういう事に慣れてるとも言えるな」
但木「くっそ! 一体誰が盗みなんてやったんだよ!!」
曲本「落ち着け菖蒲、ここで怒っても仕方ないだろ」
切通「でも……菖蒲君の気持ち、すごくわかるよ。 元々安い物じゃないし、不安にもなる」
解決の糸口は見つからない、現状に3人はため息をつく。
チーム名が『ゲマニスト』という程、例えればゲームが命なのだろう。
依存するのは良くない事だが、手放す段取りが悪すぎた。
犯人の狙いは盗んだゲームで遊ぶこと? それとも売り払ってお金に?
幸い、これだけ騒いでいればすぐには盗品をどうにかしないだろうというのが見解だが、
自分の大切な物がどんな状況に置かれているか不明というのは不安しか生み出さない。
彼らにしたらソウルジェムの次に大事なモノ、肝心のソウルジェムにも不安からか穢れが・・・
研鳴「こら! 暗くなるな! もう、無くなったって確定じゃないんだから!!」
沸き出た3つの不安をなぎ倒したのはゲマニストのリーダーだった。
右手で努務、左手で菖蒲の背中を景気付けに広げた手で叩いた!
痛そうにする2人と喝を入れた1人、3人を見た操太郎の表情は和らいだ。
切通「2人とも痛がってるよ紗良、もう少し手加減してあげたら?」
研鳴「え? 普通に叩いただけだけど」
「「お前の 普 通 が 痛ぇんだよ!!」」
研鳴「えぇ~~? 男なんだからその位しっかりしなさいよ!」
意地悪そうな笑みの裏、3人が不安を忘れてくれた事を紗良は喜んでいた。
実力的には『ゲマニスト』というチームは弱小かもしれないが・・・
彼らと彼女にはそれを上回る友情があるのだろう、お互いを補う固い絆が。
・・・まぁ、それもおそらく時間の問題だ。 盗まれたという事実は変わらない。
だからこそ、求められるのは一刻も早い『手口解明』と『犯人発見』だ。
上田「早く見つけなきゃね、盗まれた物と盗んだ犯人」
清水「・・・情報屋と言っても、わかってるようでわかってない部分は多々あったんだな」
上田「それでもかなり助かった部分あったよ? 分析が出来るのも海里くらいだしさ!」
利奈はいつもの笑顔を海里に向けた、優しげな瞳に海里の顔が写る。
十分役に立ったじゃない! それが彼女のメッセージ。
海里が小さな1つの鼓動と共に出てきそうな、赤面を押さえるのに必死になるのには十分過ぎた。
上田「?、どうしたの? 海里」
清水「・・・なっ、なんでもねぇよ!」
そんな海里の本心に利奈が気がつくのは、遠くはないもう少し後の話。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帰り際、今日も特に変化なく変わらない暗がりの帰路を利奈は歩いた。
先程と変わったといえば、バックの中にハチべぇがいることくらいか。
ふといなくなり、ふと現れる。 よくわからない曖昧な利奈の友人。
上田「・・・って事があったんだよ、ひどい話だと思わない?」
ハチべぇ「僕にはよくわからない話だね、そもそもそういう状況に合わないからね」
上田「合ったことが無いからわからないかぁ・・・なんか幸せだね、それ」
ハチべぇ「わけがわからないよ、君の言うことはたまに理解出来ない」
上田「わからなくなるほど合ってないってこと! ハチべぇにはちょっと難しいか」
ハチべぇ「身も蓋もないね」
妙に噛み合う双方、ずれているようで利奈とハチべぇは合っている。
ハチべぇがシステムを池宮で実行してからというものの、
一番多く共にいる魔法使いは利奈だと言っても過言ではないだろう。
彼女に何か感じている所があるのだろうか? 他にはない可能性を?
まぁ、そうでなかったとしても互いの信頼は高いからだと言えるのだが。
無意識に帰路を歩いていた利奈だったが、暗闇の中で指輪が光り出した。
点滅、ここからそう遠くは無い場所で誰かが孵化してしまったのだろう。
間隔からして近い用だが・・・この
ハチべぇ「どうやらどこかに魔女か魔男が現れたようだね、利奈」
上田「急ごうハチべぇ! なんか、嫌な予感がするの」
そう言って利奈は街灯の灯りに照らされた夜道を走り出して行った。
清水「ちょ、おい!? どうした・・・って近くに魔女か魔男が出たのか!」
なにやら考え込んでいた様子の海里を追い抜いて、ひたすら現場に急ぐ。
指輪の導くままに進んだのなら、そこに魔女のエンブレムが見つかった。
嫌な予感が的中し大通りの中で孵化してしまっていたようだが・・・
店の横の路地裏に出来ていたのが不幸中の幸いと言ったところだろう。
これなら魔法使いが路地裏の入口に結界を貼るなりして対策が出来る。
周りを見るなら大人や子供、老若男女が異常を知らず日常のままに行動。
暗闇の路地裏に人が入らない上に魔法使いが結界を張るとなれば、
滅多な事が無い限り一般人は入り込まないだろうが・・・それも時間の問題だろう。
既に結界が張ってあったようで、一般人でこの光る異様なエンブレムに目を向ける者はいない。
意識を向けることが出来るのは魔法使いだけ・・・まぁ、レアケースもあるが今はこれだけ。
オレンジにバレエシューズを突き刺したようなエンブレム、傍らで脱け殻が眠る。
こんな路地裏で中学生が眠っていたら確実に誰かの目に付くだろうが・・・
これも結界の効果だろうか? かけられたブレザーの背には複雑な魔方陣。
清水「とにかく加勢に入ろうぜ! どんな魔女にしろ、戦力が多いに越したことはねぇ。
もしグリーフシードをどうするかって話になったら俺達側が譲ればいい」
そう言って彼は自らの指輪をソウルジェムに戻した、淡い光を放つ青色の魂。
清水「準備はいいか? 利奈」
海里の問いかけに、利奈も指輪をソウルジェムに戻して両手で握りしめた。
上田「いつでも行けるよ!」
変わる目つき、彼女は魔法使いの事となると人が変わるタイプなのだろう。
大人しげな雰囲気だった面影はもはや皆無、このときばかりは奥底に眠る。
明る気に返事を返す利奈、海里はその決意を受け止めた。
清水「よっしゃ、早いとこ魔女を救いに行こうぜ!
今回利奈はソロじゃないんだから無茶するんじゃねぇぞ!」
変身とほぼ同時に目の前にある魔女の結界に入っていく海里、
利奈も同様に、海里に続いて魔女の結界に入り込んだ。
手慣れた者、もはや変身の言葉さえ口にする必要がないと悟った。
ハチべぇはいつのまにやら蚊帳の外? それでも、利奈は気遣いを忘れない。
利奈は当然のようにハチべぇを右肩に乗せた、ハチべぇはその黄金の瞳で先を見るだけだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鼻を通るのは柑橘類の香り、まるでオレンジサイダーの中にいるような爽やかさ。
ピンクと水色のシャボンが当たりに漂っている、中は二酸化炭素かな?
天井は筒抜けで見えるのは蜜柑色の、青空ならぬ蜜柑空。
綿菓子のような質量のある雲は様々な形を明確に象っている。
置かれた観葉植物やソファーがその場を劇場だと理解させてくれるが、
壁のヒビから見えるつややかなグミのような物体がその異様さを思い出させてくれる。
例えるならば壁と床しかない劇場といった所だろう、出入口もない劇場のエントランス。
天井が筒抜けとなると、空を飛べれば結界の大半を構築する劇場の全貌が見えてしまうが・・・
その点はさすが雑魚級と言った所、壁が高くて飛ぶには大変とはいえ・・・やはりゆるい。
飛び慣れた2人が選んだのは無論『飛行』、双方早速魔法を使う。
上田「アヴィオン!」
清水「フリューゲル!」
このリーダーにこの
壁の高さと軽々超えて劇場全体を眺める、天井が無いために全体が丸見えだ。
かなり奥の方、濁ったオレンジの積乱雲がつもり進入を拒む場所があった。
恐らく魔女がいるのはその場所だろう、扉をくぐるという手順は飛ばせないか。
早速その付近に向かおうとした赤と青の魔法使いだったが、
結界全体を眺める時に最優先で向かうべき場所が見つかった。
・・・戦っている? 見えるのは魔力の光だ!
見える色は群青、羊羹、菜種油・・・どうやら戦っている魔法使いの数は3人らしい。
上田「あそこで誰か戦っているみたいだよ!」
清水「おう、魔女を救いに行く前に先に手伝いに行くか」
飛ぶ方向を変えて向かう先は戦いの場、加勢する為に2人はその飛ぶ早さを速めた。
一方、ちょうどその光を放ちながら戦う3人の魔法使い。
魔導士のような魔法少年を中心に、ロボットとバレリーノが使い魔を倒しまくる。
ロボットのような魔法少年の攻撃が重々しいせいか当たりづらいが、
魔導士のような魔法少年の魔法の影響で見事に当たっている。
?「うおぉう!? やっぱし俺の殴る蹴るじゃ遅すぎるか!?」
?(2)「そこまでじゃないだろう釖、相変わらず《わざとらしい》奴だな。
落ち着いて使い魔の動きを見ろ、回避率は高いが動きがワンパターンだ」
軽沢「しっかし単純だよねぇ? バレリーノの格好で戦ったら動きが鈍るなんてさ」
和出「元があの子だったからじゃないの? バレリーナだsうわっ!?」
軽沢「釖は相変わらずって感じだね、リーダーの魔法がなきゃ今よりダメージくらってるよ」
3人が蜜柑を象る使い魔と戦う中、最初から暗い顔の少年・・・数夜が言う。
前坂「それにしてもすまんな響夏、俺が面倒くさがりなのに面倒事に巻き込んで」
軽沢「リーダーと釖が飛べる魔法が無いから僕も戦ってるって話?
それを気にする前にまずはこの辺の使い魔全部片付けた方が良いんじゃない?」
前坂「・・・そうか、お前は《気まぐれ》だもんな。 いつ戦いに飽きるかわからん」
ほんの少し、数夜は笑ったような気がした。 まぁ、小さすぎてわかりずらいが。
軽沢「黒猫はきまぐれ・・・と言っても今はバレリーノなんだけどね、
戦いを途中で投げ出すほど意地悪じゃないから安心していいよ」
話はそこで終わると思われた、使い魔への蹴りと同時に1つの念話。
軽沢((だから、もう少し人の事を信用しても大丈夫だと思うよ? 数夜))
奇妙な杖での殴打と共に、彼は響夏の問いに答えた。
前坂((・・・手遅れだ、俺は来てはいけないところまで来てしまった))
悲しげにも聞こえるその解答、あまり変わることのない彼の表情から読み取れるわけもなく。
ふと数夜が今まで見ていた方と違う方向を見るなら、そこには串刺しになった使い魔がいた。
赤色の棍・・・これを使う魔法使いといえば、思いつくのは彼女しかいないだろう。
降り立つ2人の魔法使い、降り立った後も止まることなく使い魔を倒し続けた!
上田「やっぱり果物に近いのかな? やたら柔らかいね」
清水「見た感じの使い魔の種類の数は1つ、この場は難なくこなせそうだな」
現時点で魔法使いの数は5人、雑魚級の使い魔となれば戦いながらの会話も造作も無いことだ。
軽沢「お! 君に会うのは久しぶりかな? 正直ちょっとキツかったんで助かったよ」
上田「はい、加勢します! それでもピンチなく戦えてたようで良かったです!」
完全に元の見た目と違う大人のバレリーノとなって踊るように戦う響夏、
その死角を補うように利奈は持ち前の根で使い魔にとどめを刺していった。
おっと、響夏が蹴り逃した使い魔が利奈に迫る! 攻撃したがまだ足りない。
臨機応変さで使い魔を上に弾き飛ばした所、釖が別方向に跳び蹴りした!
和出「おぉっと!? 響夏ったらボケっとしてやんの! こんなの見逃すなよ!」
わざとらしく釖は煽るが、そこに悪意は全く感じられない。
蹴られた使い魔は壁に激突し落下、衝撃ですぐには起き上がれなかった。
間髪入れず、釖はその拳を振り上げた! 無論、魔法使いの拳はそれで終わるわけが無く!
和出「巨人の腕! ビッグレイトオォ!!」
唱えた呪文を発端に彼の手は魔力の光を放ち、急激な巨大化を果たした!
そのまま使い魔を殴り潰し1撃で仕留めた! 果汁が周辺に飛び散る。
手を離したのなら、潰れた蜜柑のような有様・・・あまり長く見ない方が良さそうだ。
上田「魔法? 手が大きくなった!」
軽沢「君が見たのは始めてだったかな? 釖の魔法は『巨大化』の魔法なんだよ」
和出「そういう響夏は『擬態』の魔法だな、ほとん
軽沢「黒猫はきまぐれ、今はそうじゃないけど黒猫の姿の方がなにかと便利なんだよね」
上田「お昼休み中に隠れてこっそりお昼寝したりですか?」
和出「大当たりじゃねぇか! 寝てばっかじゃなくてたまには行動もしろよな!」
軽沢「どうなるかはその時の気分次第だね」
上田「わっ!? 使い魔が・・・次の集まりが来ますよ!」
利奈が声を上げて目を向ける先、おそらく最後の使い魔の集団が迫ってきた!
無論、利奈は自身の武器を構えて迫る襲撃に備えるだけだ。
釖と響夏もその見た目を変え、臨機応変に戦いへと身を投じる。
和出「次は蹴りで行くか? とっとと片づけちまおうぜぇっ!!」
軽沢「今度はただ振り回すんじゃなくてちゃんと狙って攻撃することだね」
踊りながらの攻撃、雑魚級相手に3人がかりならなんのその!
踊る身、はじけるのは勝機の魔力と使い魔の果汁しぶき。
一方、3人をサポートする方針で後衛を務める2人の魔法少年。
海里はいつものように様々な道具を生成して投擲することで使い魔に追加ダメージ。
数夜は奇妙な杖を振り回し、なにやら魔法を使い魔に使用しているらしい。
魔法の正体が掴めない・・・いったい数夜の魔法はどんなものなのだろうか?
清水「なぁ、お前いったいどんな魔法を使っているんだ?」
前坂「・・・俺? あぁ、俺の魔法は後衛専門だよ。 攻撃はメンバーに任せてる」
清水「大雑把すぎてどんな魔法かわからねぇんだが」
前坂「細かい説明? ・・・面倒だな、話すと結構長いんだよ」
渦中と言ってもいい魔法少年・・・どんな答えを返すと思えば、その解答は案外素直だった。
清水「聞いた通りの≪面倒くさがり≫みてぇだなぁ・・・頼むよ、ある程度の長さでもいい」
前坂「・・・まぁ、これから必要になりそうだし適当に話しておくか」
口に出して適当と言ったぞこの子・・・どちらにしろ、答えてくれるのだから結果オーライか。
前坂「俺の魔法はこれといった名前は付けてないんだよな・・・強いて言うなら『防御』の魔法か?
対象の物体か生物に俺の魔法をかける事で、それから発生した攻撃を反射することが出来る」
なんだ、普通に説明できるじゃないか。 確かに数夜の魔法で前衛をするには厳しそうだ。
清水「『防御』の魔法・・・一見ダメージくらいまくっているように見えるやつも平気ってことか」
前坂「俺にはこのくらいの事しか出来ないし、釖がよく被弾するから」
と言いつつ、彼は大きめのあくびを杖を持っていない手で隠した。
この場でもあくびが出来るほどの余裕があるのか・・・気が強いのか抜けているのかよくわからない。
とにかく彼が≪面倒くさがり≫というのは間違いでないらしく、なんだかだるそうだ。
最終面、若干怖い顔で海里が数夜に言った。
清水「 本 当 に 『防御』の魔法なんだろうな?」
前坂「この期に及んで嘘をつくなんて、それこそ面倒だと思うんだけど」
そんな殺気を投げかけられても数夜は余裕綽々、その瞳からは嘘が読めない。
清水「・・・そうか、妙なこと聞いて悪かったな」
前坂「別にいいよ気にしてない、今は目の前の面倒事を片付けてしまおう」
清水「おう! 使い魔の数も残り少ねぇみたいだしな」
海里はそう言って笑い、気合を入れなおして魔法を継続したが・・・明らかに目が笑っていない。
だが疑うには要素も少なく、第一明確な物的証拠がない。
今は目の前のそれこそ明確な事柄に集中するしかないらしい。
和出「巨人の足! ビックレイトォ!!」
最後の1匹、魔法で巨大化したロボットのような足に潰されて果汁をぶちまけた。
あたりは柑橘類の香りが充満して果汁でびしょ濡れになっているが、使い魔の気配はない。
どうやら、この場は凌いだようだ。 一端の安全がわかると、響夏は背伸びをした。
軽沢「ふぅ! やっと場の状態が落ち着いたみたいだね、大変だったよ」
背伸びをする間、響夏の体は魔力の光を放ったかと思うと・・・
その光は響夏の身体の形状を瞬時に変化させ、1人の黒猫のような魔法少年の姿にした。
彼の背伸びが終わる頃、擬態の解除もちょうど終わる。
背伸びが擬態解除の条件ではなさそうだが、利奈はこの姿を見るのは初めてだった。
上田「・・・あれ? 私、軽沢さんの擬態してない変身姿を見るのは初めてかもしれないです」
軽沢「ん? 君は見るのは初めてだっけ?」
和出「そりゃあ滅多にその姿にはならないもんな! 俺だってみたの久々だぞ!!」
前坂「響夏は《気まぐれ》だからな、案外擬態を解くのを忘れていたりする」
清水「魔法の解除を忘れるとかレアケースだなおい・・・ん? お前も解除魔法を使っているのか?」
そう言って海里が指さす先は釖の手足、いつの間にか元の大きさに戻っている。
和出「俺? ・・・あぁ時間が立ったら戻るんだよ、解除魔法は無いな」
前坂「時間経過で戻るんだったな、その時間も計算に入れて使用している」
和出「そういうこと! 何気に使うまでに時間がかかったんだぜ?」
その言葉の後のドヤ顔、やっぱりわざとらしいがそれだけ苦労したということなのだろう。
ハチべぇ「そろそろ先に進んだ方が良いんじゃないかい?
利奈と海里以外が結界に入る前に張った結界はそんなに長持ちしない物だったはずだ」
前坂「・・・そうかもな、若干お喋りをしすぎてしまったようだ」
上田「上から見た時、そんなに複雑な構造じゃなかったから比較的楽だと思うな。
えっと、確か構造はそっち・・・の方だっけ? 結構広かったからな」
確かに雑魚級とはいえそれなりに結界内は広い、単純とはいえ細かく覚えるのは大変だ。
利奈は考え込んで思い出そうとしたが、そんな彼女の左肩に海里は手を置いた。
清水「大丈夫だ利奈、一応全体を覚えておいて正解だったな」
ふむ、確かに情報屋を自称するほどの記憶力・・・海里の記憶力は人より優れている。
軽沢「それなら、花の情報屋に従うのが一番の近道みたいだね」
和出「よっしゃ! そうと決まればとっとと魔女のところへ向かおうぜ!!」
力の入りすぎたガッツポーズが上に向かって決まったのなら、
ロボットの様な彼の機械仕掛けの鎧はガシャンと硬質な音を立てた。
「いつか壊れるぞ」そんな数夜の呆れ声を無視して、釖は先へと進む。
まぁ、後に海里に着いていくことを忘れていた彼は赤面で戻ってくることになるが。
海里の記憶を頼りに進む先、先程ので基本的にいる使い魔は全てだったのか邪魔が無い。
少ない割りに1匹1匹が強い・・・そういう使い魔なのだろうか?
そうだとしても、使い魔が
そんな事を考えている内に、たどり着いたのは行き止まり。
見た感じの質感は果物のような扉がそこにはあった、海里の記憶はどうやら正解だったようだ。
前坂「・・・なるほどな、伊達に情報屋を名乗っている訳じゃなさそうだ」
清水「当然だろ? 正しい情報と間違った情報の区別くらい付くぜ」
軽沢「着いたとなれは、とりあえずの作戦かまずは組まなきゃね」
上田「えっと、私の魔法は『奇術』・・・というか棍ですし、やっぱり前衛ですか?」
和出「おう! そうと決まれば俺と上田さんと響夏で突g」
前坂「とりあえず冷静にどうするかを考えてから行動しろ脳筋」
・・・とにかく、花の脳筋2号を落ち着かせてから互いの魔法の確認作業と作戦会議だ。
話し合いの結果は、『利奈・海里』『響夏・釖・数夜』を基本として進む事になった。
そうと決まれば早速行動、そろそろ時間も少なくなる。 臨機応変が特に早い響夏が扉を開く。
扉の先はまるで劇場、座席も無くやたら爽やかで広々とした空間がその先に広がっていた。
浮かぶ淡い2色気泡は相変わらずで、弾けたなら何かの果物の香りが鼻をくすぐる。
ステージを構築するのは無難な木材、俐樹がいたならそれはみかんの木だとわかるだろう。
清水「・・・そういうことか! だから1種類しかいなかったのか」
上田「え、何の話・・・もしかしてさっきの使い魔?」
清水「察しが良くて助かるぜ、つまりそういうことだ」
どういうことだろうか? 海里はステージ上で踊り狂う使い魔を見てなにかわかったようだが・・・
なるほど、こちらは確かに使い魔が2種類いる。 それも
オレンジをモチーフにした使い魔、いざという時は1体のように合体し結界への侵入者を襲う。
降板の使い魔、役割は位置。
降板の使い魔、役割は移動。
演劇中も、そうでないときも、彼女らは魔女と共にプリマを引き立てるのだ。
魔 女 と 共 に ? そう、この舞台での主役・・・
白鳥を象るその体、もはやバレエ独特のスカートを履くことも許されない空っぽの身体。
彼女自身の主張はどこかに消え去ってしまった、その願いは全てプリマに託された。
魔女は引き立て役に過ぎないのだ、その願いは主役がもっと輝くことにしかない。
降板の魔女、性質は脇役。
上田「珍しいね、魔女が主役じゃないなんて。 中心にいることなく踊ってるよ」
軽沢「彼女の願った事はそういう願いだったねぇ……魔女になってもそれを願うか」
清水「彼女の願った事だと?」
前坂「内容までは詳しく知らん、ただそういう願いだったというのを聞いただけだ」
和出「なぁなぁ! そろそろ結界の時間もやばいだろ? 早く魔女を助けちまおうぜ!」
すると突然、待つのに飽きたのか釖が舞台上に向かい走り出してしまった!
相変わらずだな! そう声を出すのとほぼ同時に響夏も後に続く。
利奈もかなり驚いたがやはり反応は早い、2人を追いかけて彼女も追いかけて行った。
前坂「・・・力が強いのが良いんだけど、行動が突発的で若干苦労するんだよね」
清水「奇遇だな、俺も同じようなやつを思い浮かべてたわ」
双方脳筋を友達に持つ者、互いに共感できる苦労があったらしい。
それもさておき、魔女にいる壇上に乗り込むということは戦闘開始のきっかけと言ってもいい。
ごく自然の事のように2人の魔法少年はその身を変化させた、巨大な手に腕が翼。
赤の魔法少女がやることは1つ、棍を召喚して走りながら構えるだけ。
さぁ、速いとこ今回の魔女を救い出してその魂を解放しよう!
上田「ボス! ステージ!!」
壇上に上がったのなら、早速と言えるほどの速さで使い魔の内の1匹が巨大な手に潰された。
大きな隙・・・別の使い魔が釖に襲い掛かったが、彼の背を超えて跳んだ利奈が棍で殴り飛ばした!
その周囲、響夏が翼となったその腕で飛び回りながら上空に蹴り上げる。
すると、その使い魔はシンプルな青のナイフにより見た目がサボテンとなった。
やっぱり攻撃を多めにくらう釖、それは暗めの魔力によって守られた。
逆に傷つくのは使い魔の方だ、事実上の大振りで戦う肉盾ロボとなり前衛を導いた。
もちろん後衛の方にも攻撃は来たが、喧嘩硫の打撃か奇妙な杖での殴打に果汁を散らす。
事態は優勢、苦労することなく先へ進んだ。 今回はかなりバランスがとれているらしい。
気が付けば使い魔の数も残り少なく、逃げるように踊っていた魔女も追いつめられる結果となった。
一番奥の方には黒い白鳥をかたどった巨大な人形がおいてあるが・・・ここで数夜が助言。
前坂「あの人形は無視でいい、強く生まれたなら別の話になるがな」
なら魔女に狙いを絞っても問題ないだろう、場の方針がここで固まった。
踊る身、ただでさえ中が空洞で攻撃出来る範囲がせまいというのに、
その上バレエに似た踊りを延々と続け隙が無く当たりずらくもある。
それについて行けるのは利奈だけ・・・いや、いるだけ幸運と言うべきだろう。
3人がかりで魔女に挑む、当たる攻撃の大半が利奈の乱舞だ。
響夏は臨機応変! 翼だった腕もいつの間にか鞭の様な形状となり、『擬態』の魔法を駆使する。
一方釖は『巨大化』の魔法だ、応用が効きづらい彼は若干イラついているように見える。
不意に、追加攻撃を狙い飛び回っていたナイフのうちの1本に拳が当たってしまった!
それは巨大化させながらの攻撃だったらしく・・・
打ち落とされた削っていない鉛筆の長さのナイフは魔力に触れて巨大化する、
地面に落ちる頃には3倍もの大きさになってしまっていた。
前衛の邪魔にならないように巨大ナイフを回収した海里、流石器用というか上手い。
和出「げっ!? すまん!! 手違いでナイフ巨大化させちまった!」
清水「構わねぇ! そのまま攻撃を続けてくれ!」
和出「ぉ、おう! 今度そのナイフ代弁償するわ!!」
清水「大げさだなオイ!? そこまでしなくていいよ!」
そんな焦りの最中、完全に意識を反らしてしまっていた釖は魔女の蹴りをくらってしまった!
勢いで吹き飛んだようだが、何故か魔女の方が苦しんでいる印象……あぁ、彼の活躍か。
狙っていたといえばひどい言い方だが、これは願ってもいない不幸中の幸いならぬ不運中の幸運。
無論バレエを模した踊りは中断され、魔女の動きは見てもわかるほどに大きく鈍る。
攻めるなら……今!
上田「やああああぁぁぁぁっ!!」
利奈は棍をもう1本召喚し、二本流という形の本気で猛攻を開始する!
魔女もやられているだけではない。 何度も反撃を狙うが、響夏がそれをひたすらに邪魔した。
さすがに魔女の危機をかぎつけた周囲の使い魔も合体して集まってきたが、
明らかに不機嫌そうな釖が攻撃の邪魔を受付させない・・・やっぱりすねたか。
それでも後衛は安定して大きな変化は見せない、縁の下の力持ちってやつだ。
残り少ない使い魔の内の1匹を杖で殴ったのなら、数夜は大きくあくびをした。
確実に削られる魔女の体力・・・しばらくしたなら、ついによろめきふらつきだした。
その時利奈は確かに見た、空洞だったはずの魔女の中に現れた弱点・・・ドロリと半端に溶けた果実。
とどめを刺すのならここだろう、でなければ弱っていたとしても確実に避けられていた。
両手の棍を1つまとめたのなら、赤色の魔力を多めに込める。
放つ、利奈の必殺魔法。 赤色の刃からなる魔力の大剣!
上田「ソリテール・フォール!!」
これはある意味お約束? 魔女は最後の力を振り絞って避けようとしたらしいが、
やっと攻撃を魔女にかすらせることが出来た釖と、さらに足下を掬った響夏がそれを妨害。
避けきれなかったとしたのなら、結末はもはやその渾身を受けるしかない。
叩き込まれた魔力の刃、切り裂く度に飛び散るのは果汁。
果実を断つ音がする・・・この時のさわやかな香りには流石に違和感を覚えた。
魔女の弱点、恐らく心臓に相当する物体が崩壊したのなら、
空洞なはずの穴から・・・胸からも背からも黒い魔力が吹き出した。
清水「離れるぞ!!」
海里の声をきっかけに一同はその場から逃げ出した、若干放心していた利奈は海里が連れ出す。
少しは耐えられるとはいえ、この黒い魔力の噴出は魔法使いでも流石に危険だ。
ステージを降りて、舞台の一番奥の方へ。
ある程度の距離を置いたところで、5人はその結末を見届ける事にした。
そして、全てが1点に飲み込まれる。
果肉を散らした使い魔の死体も、奥に置かれていた黒の人形も、
ぶちまけられた果汁や果汁に至るまで、結界ごとその結界にあるもの全て飲み込まれる・・・。
いつしかあれだけたくさん浮遊していたシャボンも消え、気がつけば一同は路地裏にいた。
残されたのは、濁りなき蜜柑色のソウルジェムとみかんとバレエがモチーフのグリーフシード。
魔法使いは・・・降板の魔女を救った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
和出「・・・マジで譲ってくれるのかよ、お前らどんだけ寛大で心広くて鈍欲なんだ!?」
軽沢「そこは『寛大』でとどめようよ、君たちやっぱり変わってるね」
前坂「今回のグリーフシード、譲ってくれたことを感謝する。
・・・といっても、さすがに今回分の浄化はやらせてもらうがな」
上田「あ、浄化してくれてありがとうございます」
清水「俺たちの方はチームのグリーフシードがあるから大丈夫だって言ったんだがな、
やってくれるっていうんだったらありがたくそうさせてもらうぜ」
救出が終わり、魔法使い達は穢れの溜まった自身の魂を浄化した。
海里は魔女の結界に入る前に言った通り降板のグリーフシードを譲った、利奈も海里に賛成だ。
海里は自分のソウルジェムと利奈のソウルジェムを浄化し終えると、数夜に渡す。
前坂「それで、ソウルジェムを戻した結果はどうだ?」
和出「それが・・・孵化する前に疲れ切っていたのか、起きてすぐ寝ちまったんだよ」
清水「・・・は? 目を覚ました直後にか?」
軽沢「誰もが魂を戻されてすぐに目を覚ますって訳じゃなさそうだね」
上田「そうなんですか? ・・・大丈夫でしょうか」
前坂「そこまで珍しいケースじゃない、事実俺自身も何回かあった現象だ。
念のために治療の出来る魔法使いのところへ連れて行く、今回は加勢感謝する」
清水「お、おう。 魔法使いとはいえ、暗いから一応は気をつけろよ」
数夜は自らの変身を解くと、荷物を釖に任せて魔女だった少女をおんぶした。
そうして3人は帰路に着いた、結果として一般人を誰一人と巻き込まなかったのは大成功。
路地裏を出て街灯に照らされた大通りを歩く、寒くないようにと少女にブレザーを被せたまま。
利奈と海里の帰り道は彼らとは反対方向だ、利奈は戦闘を終えて背伸びをする。
肩が重いなと思えば両肩の荷物を思い出す、バックを覗けばハチべぇがいた。
やはり、あの激しい戦いの最中では話す事は出来なかったんおだろう。
路地裏を出たのならここは人通りの多い通り、言わずとも一般人の数も多い。
それが理由なのだろう、普段気になることがあれば感情なく聞いてくるハチべぇが静かなのは。
上田「今日もおつかれさまだね、魔法の調子はどうだった?」
なんとなくで先程の海里の調子を聞く、なにやら考えていたようだが彼は答えてくれた。
清水「あぁ、特にこれといった問題は無かったぜ。
いつも通りってやつだな・・・まぁ聞かずともなんとなくわかるが、利奈はどうだった?」
上田「私もいつも通りだったよ、使った魔法も単調だったな」
清水「そういや最近は他に魔法を使ったりしてないよな・・・戦闘に慣れてきたのか?」
上田「慣れてきたのはあるかな、ある程度自分の事がわかってきたのかも」
そう言って思い浮かべるのは最初の戦闘、配分がわからず無茶をしたあの日。
その頃と比べたらだいぶ変わったものだ、よく孵化しなかったなと利奈は思う。
最初に戦ったと言えば黒板の魔女だが・・・あぁ、悪い事を思い出してしまった。
上田「・・・・・・」
黒板の使い魔の生き残り・・・チョーク、彼は今どうしているのだろうか。
清水「おーい、大丈夫か? なんか暗い顔をしているみたいだが」
ふと、自分を呼んでいた海里の声に気がつく。 どうやら考え事で聞こえていなかったようで。
上田「え? あぁ、大丈夫だよ。 そういう海里もなにか悩んでるみたいだけど」
清水「俺か、なんか頭に
頭に引っかかる感覚・・・何か重要な事を海里は逃してしまっているのだろうか?
それか思いつきそうなんだろうか? それが今の利奈にわかるはずもなく。
それを知る前に利奈と海里が別れる道にまで来てしまった、今日の所はさようならだ。
利奈が手を振るなら、海里も軽く手を振って返す。
すぐにまた考え込んでしまったが・・・まぁ、明日になればわかるだろう。
そうしてまた、1日が終わる。 ちょっと変わった1日が終わる。
一部が眠れぬ夜が来る、一体・・・盗まれた品はどこへやら。
真相が明らかになる時はいつ? そんなの、誰も予想がつく訳がない。
………………………………
次回、
地屋「……あぁ~あ、掃除当番とか面倒だなオイ」
火本「お邪魔していいじゃっとな? ちっと頼みがあって来たんだ」
清水「これよりひどいことをお前はしたんだぜ? わかってるんだろうな?」
上田「なっ……なにあれ? ハチべぇ! あれはなんなの!?」
〜終……(25)通れぬ経路と踊る身〜
〜次……(26)若き盗人と浮上の闇〜
魔法使いは運命に沿う。
な に こ の 手 探 り 感 ^ q ^
結構頑張って書いたけどどんな反応が来るか不安、ですね・・・
あぁ、推理をするなら『方法』についてにしていただきたい。
白目で笑いながら言いますが『密室になった経緯』は目を背けていただきたい。
力量不足で申し訳ない・・・『経緯』については後々書いていきます。
さて、早いようですが次で『誰が犯人か?』とか『方法』とかのタネ明かしです。
なんで早いかと言うと・・・うえマギって推理小説ではないのでね。
あまり長く書いてもあれだしそもそも作者が持たn(殴
というかまた増えましたね魔法使い、ホントどこまで増えるのやら・・・
さすがに無限ではないですよ、1クラスなんだからもちろん有限ですw
全員揃ったら出席でも取りますか、その前に魔法使い達の説明をば。
【挿絵表示】
左(和出 釖)・・・感情がいちいちでかい、意図的かは不明。 魂の色は菜種油色
中(前坂数夜)・・・しょっちゅう、もはや癖なあくびと背伸び。 魂の色は群青色
右(軽沢響夏)・・・基本のんき、14という子供を満喫している。 魂の色は羊羹色
『星屑の天の川:在籍人数5』→リーダーは数夜、サブリーダーは??。
今回の雑談は・・・そうですね、『推理』にでもしますか。
自分は推理系とかは迷探偵コ○ンで覚えました、小説はほぼ皆無。
というか、あまり現実的なものを書くのは得意でなくて・・・
仮想とかなら結構スラスラ書けるのですが、現実寄りだとなかなか進まない。
ハッキリ言って途中で 飽 き ま す w なんか、書いていて楽しくない。
何作品か書いてみたのですが、これがもう意味不明で支離滅裂で・・・
かろうじて読めそうな物はチラシの裏にでも投稿しています。
さて、今回はこの辺にしますか。 次回 も 長くなる事をここで予告。
何せ重要な場面が近くなってきているので当分は長いと思いますゴメンナサイonz
程々といっても、過度な遅行は言語道断・・・ それでは、また次回。