魔法少女うえだ☆マギカ 希望を得る物語   作:ハピナ

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金曜って言ったのにこの有様だよ!! \(^o^)/

遅れてしまって申し訳ない (TωT)ウルウル

今回はもちろん! 黒板の魔女の討伐後から。
さて、篠田絵莉はどうなったんでしょうね?(・∀・)ニヤニヤ


2月3日
○誤字・脱字修正
○その他修正
○ウオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアア\( ‘ω’)/

2月18日
○変則改行本格的に修正
○消し逃した『w』の削除
○点々(・・・)の引き延ばし
○その他修正、索敵



(5)緑の記憶と赤の逃走

目が覚めると、利奈の目の前には絵莉がいた。

 

空は夜空になり、キラキラと星が輝いている。

 

絵莉は涙目になりながら利奈の首元に何か当てている。

腕についた鏡でわかった……それはグリーフシードだ。

 

それは、不思議な感覚だった。

 

鉛のように重かった体から、鉛が抜かれているような感覚。

 

体が軽くなっていく……。

 

 

上田「……ぅ、うぅ……」

 

「上田さん!?」

 

「みんな!上田さんが気がついたよ!」

 

篠田「上田さん! 上田さん!」

 

上田「……ぁ、れ? 絵莉ちゃん?」

 

篠田「良かった……!」

 

 

利奈の首元からグリーフシードを離し、そのままその場で泣き出す絵莉。

 

 

「げぇ、これマジでやばいやつだったんか……?」

 

「すんごい戦い方だったよな、俺全然わかんねぇ」

 

 

こんな夜中でもジャングル並に騒がしい中、

絵莉と追っかけ魔法少女一同は利奈の事を心配してくれていた。

 

しばらくして泣き止んだ絵莉の話によると……

 

まず、絵莉はなんと……()()()()()()()()()がぼんやりと残っているらしい。

 

これはさすがのハチべぇも「『先駆者』との違いが出たようだね」と驚いたんだとか。

 

ソウルジェム化した魂が穢れた魔力が犯されるのではなく、

被さる形にこのシステムはなるのかとかどうとか……

 

絵莉はこれにに自分で気がついたらしい、願いで貰った賢さを使ったんだとか。

 

溢れくる情報にパニックになり、思いっきり絶望してしまったという。

 

利奈が自分の為に2回も落下してまで頑張ってくれたこともしっかり覚えているらしい。

 

 

篠田「なんだか、悪い夢を見てるみたいだったの。

自分なのに自分じゃないって感じで、うぅ……ごめんね! みんな!」

 

「それだけ恐ろしい存在ってことでしょ? 魔女っていうのはさ……」

 

「流れで契約しちゃったけど、これからならないように気をつけなきゃって話だよ」

 

「元気出しな、絵莉! ちゃんと体は無事だったんだしさ!」

 

「そうだよ! 本当ソウルジェムを近づけて絵莉が起きた時なんか安心したもん」

 

篠田「ありがとう……! ありがとう……!!」

 

 

5人で抱きしめ合い、ひたすらに泣く本当の追っかけ一同……()()()()()()()()()だ。

 

これが本来のクインテットなんだと、ボロボロの体でも利奈は思えた。

 

 

篠田「上田さんもありがとう! ……上田さん?」

 

 

気がつくと、噴水によりかかりぐったりしていたはずの利奈はいなかった。

 

どこを探しても見当たらない……先に帰ったのかな?

と思った絵莉は、仲間達との再会の嬉しさに益々浸る事にした。

 

後にジャングル並にうるさいクインテット以外の不真面目が、

『ある事』で益々うるさくなって夜中の警察にお世話になる事は、

利奈や絵莉、その仲間達も今は知る事はない。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

上田「つ、か、れ、た……」

 

 

ふらふらになりながら、帰り道をスタスタ歩く利奈……矛盾してるが大体そんな感じ。

 

魔法少女の状態で戦ったとはいえ、多少その疲れは元の体にも響く。

 

まぁ普段人とあまり話さない利奈がいきなり人とたくさん話したことで、

精神的にも疲れてしまったわけで。 これでも頑張った方だ。

 

 

上田「早く帰ろう……」

 

 

両肩に背負った2つのバックを背負い直し、ほのかな灯りに照らされた裏の道を……

 

 

 

 

「何で逃げるようにいなくなるんだよ? 相変わらず消えるのが上手いな」

 

 

 

 

上田「ヒッ!?おば、おばけぇ!!」

 

 

急に後ろから声がして振り向かずに全力疾走、からのゴンっと電柱に激突。

 

 

上田「ぶっ!?……ったぁ! 痛った!!」

 

 

おでこを必死でさする利奈を見たのか、背後から笑う声が聞こえる。

 

 

「ぷっ……はは、そうかおばけに聞こえたか。

やっぱり声だけじゃ俺の事はわからないか?」

 

 

利奈は振り返ると、暗がりの中に青い光を見た。

 

照らす光は淡い光で、最初はわからなかったが……

 

電灯が照らされた灯りの下に来ると、そこには魔法少年の姿があった。

 

 

彼の名前は清水(きよみ) 海里(かいり)。 利奈の隣の席の人。

学校では明るい部類に入り、いつも2人の友人と一緒に日々を楽しく過ごしている少年。

 

深海のように深い青……それが彼の色。

青に近い黒のジャケットに白のシャツ、ズボンはビシッと真っ黒ズボン。

手首や足首に鎖が付いており、青い真珠が鎖のそばで揺れる。

左の首筋で青い宝石が光る・・・魂の輝き、これが彼のソウルジェムだろう。

 

手に持つは真っ青なコンパス……恐らく、これで利奈の居場所がわかったのだ。

 

 

利奈は海里を知っている。いや知ってはいる……が、

利奈にとっちゃ彼もジャングルのように騒ぐやかましい猛獣達の内の1匹だ。

 

道具にこそされた事はないが、どうしても警戒心が出てしまう。

 

 

清水「というか、こんな裏の道を通って家まで帰ってたのかよ……」

 

上田「……絡まれたくなくて」

 

清水「あぁ〜〜……美羽と最上だな?

あいつらうるせぇもんな。 そっちの大通りなら大丈夫だ、

大抵あいつらは夜遅くまで反対の道にある服屋にいる」

 

上田「そ、そうなの?」

 

清水「前は俺、何回も何回も荷物持ちをさせられたんだぞ!

今も通ってるみたいだし、間違いねぇよ」

 

上田「教えてくれてありがとう、えっと……清水さん」

 

清水「海里で良いって言ってるだろ? そろそろ慣れてくれよ!

まぁ確かにあいつらとつるんでるけどさ、怯えることないと思うぜ」

 

上田「……うん」

 

清水「それよりほら、忘れ物だぞ?」

 

上田「えっ?……あ」

 

 

いきなり片手をガッと掴まれたかと思うと、海里は手のひらに何かを置いた。

 

 

上田「……っあ!? グリーフシード!? 待って、これはあの人達が……!」

 

清水「うん、持 っ て き ち ま っ た !

あと2〜3回なら使えるってハチべぇが言ってたし持ってけよ」

 

上田「なっ……!? か、返します返します!」

 

 

利奈は手を海里に突き出したが、海里はその手をしっかりと握らせた。

 

 

清水「これは利奈が持つべきだろう?」

 

上田「……違います」

 

清水「い〜や、違わないね。 違わないって顔してるぞ?」

 

上田「ふぇっ!?」

 

清水「いいか? 俺の仲間内は何もしてない。

 

魔法を打ったと主張するやつもいるかもしれねぇが、そいつは利奈を打ったんだ。

 

例えそれが、誤射だったとしてもな」

 

 

彼の目は真剣だった。

 

今まで見つかった事がない利奈が構築した安全な帰り道……

 

こんなところで捕まってどんな絡まれ方をされるかと利奈は怯えていたが、

真剣に話をしてくれている。 利奈は目を見て必死に耳を傾けた。

 

 

清水「俺はあいつらを下がらせる事しか出来なかったが……

ちゃんと見てたぜ? 半端ない戦いしてたよな。

 

お前、グリーフシードで争いたくなくて逃げてきたんだろ?

だけどあの魔女を利奈が倒したっていう決定的な事実は変わらない。

 

だから、利奈が持つべきだ。 このグリーフシードは利奈の戦利品だ」

 

上田「……でも」

 

清水「あぁそれと、篠田の仲間内はちゃんと浄化したぞ?

っていうか、かっぱらったのはあいつらだからな」

 

上田「え、えぇ!?」

 

清水「それを見た俺が届け人、受け持ったって訳さ。

明日学校に行ったら名前くらい聞いてやれよ?」

 

上田「……わかった」

 

清水「あ? 聞こえねぇな」

 

上田「わかった!」

 

清水「声が小さいな」

 

上田「わかったってば!! ……ぁ、ごめんなさい悪気は」

 

 

それを聞いた海里は、そっと利奈の手から自分の手を離した。

 

 

清水「そうだ! それでいい! その位の元気で明日も学校に来いよ!」

 

 

海里はにかっと笑うと、魔法で翼を作り出して何処かに飛び去ってしまった。

 

 

上田「……!、待って!」

 

 

利奈はその淡く光り輝く翼に見覚えがあった……というか思い出した。

 

利奈を窮地から救った光、深海のように深い青。

 

お礼を言おうにも彼は、とっくの昔に空の彼方。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

今は夜中、パジャマを着てベットにどさっと疲れた体を倒す。

 

うさぎの抱き枕を抱いて、ふわふわの毛布に埋れた。

 

日が沈み切った頃に帰ってきた利奈に、利奈の親はというと……

 

 

上田「学校の役員の仕事に選ばれたんだ!

当分は帰り遅くなると思う……ごめんなさい」

 

 

それを聞いた両親は、あっさり信じて利奈を許した。

 

条件は遅くなるならスマホで連絡すること、スマホは学校では使わない。

 

その約束を守ってくれれば、利奈を信じると母親は言ったらしい。

 

 

上田「長い一日だったなぁ……」

 

 

今日の事は利奈にしたら()()()()()と言えるだろう。

 

無自己で過ごす日々の中……

 

流れで魔法少女になって芹香との距離が縮まって絵莉が魔女になって

仮クインテット結成して魔女をみんなで倒そうとして結局1人で倒して

本当のクインテット再会見届けて逃げて海里に捕まってグリーフシードもらって……

 

これが全て一日に収まっているのだ、なんたる激動の一日!

 

今日一日を思い返すのと同時に、利奈はある事を思った。

 

 

利奈(……強くならなきゃ)

 

 

本当は魔女と戦った時、最初の状態を保てたならもっと被害は少なかったはずだ。

 

それが途中から乱入者が現れて良い状態は崩れてしまった。

 

 

もっと倒すのが早ければ、もっと倒すのが早ければ。

 

 

こんなよくわからない感情で、グリーフシードを受け取る事もなかった。

 

 

不意に、ベットの片隅に置いたグリーフシードが目にはいる。

 

黒板のグリーフシード……

 

濁りが強くて黒く見える宝石にほんの少し緑が見える。

これを見た利奈は改めて魔女を倒したんだという実感が湧いた。

 

 

上田「……ゲームクリア!」

 

 

言い忘れていた戦闘終了宣言を口に出し、

寝たままグリーフシードを天井に突き出す。

ほんのちょっとだけ、満足げになってほくそ笑んだ。

 

 

上田「眠くなってきたなぁ……うん、デイリーボーナスだけもらって寝ようっと」

 

 

そうして利奈は手に入れたばかりのグリーフシードを枕元に置くと、

いつものゲーム機を手に取り、電源を付けてログインした。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

……

 

 

 

…………

 

 

 

………………

 

 

 

 

音もなく、利奈の夢は始まった。

 

起きたら利奈の顔面にゲーム機が落ちているだろう、痛い。

 

ここは、黒板の魔女の結界。

 

 

……魔女も、使い魔も、何もいないが。

 

 

まるでカーテンコールすら終えて、

誰もいなくなってしまったステージ上の様に静かだった。

 

深緑の空中にはもう何も書かれることはなく、

道の下は机と椅子、キャスター付きの黒板が散乱している。

 

ただ、そこにあるのはステンレスの道だけ。

 

利奈は夢の世界だからなのか、特に大きく驚くこともなかった。

まぁ、普通に驚いたりはしたので驚いてない訳ではないが。

 

 

上田「誰もいない……」

 

 

とりあえずステンレスの道を歩いてみる。

裸足で金属の上を歩く音だけが、空間の中での唯一の音。

 

 

道には所々に穴が空いている。

 

覗いてみても、中には巨大なチョークしか入っていない。

 

新品で粉も吹いていない。

 

 

上田「こうやって見ると色々細かいとこがわかるもんだなぁ……」

 

 

チョークの色はたくさんあった、同じ色はない位に。

模様も様々あった為、眺めてるだけでも結構楽しい。

 

道を歩いていると、利奈はなにやら黒く霧がかった穴を見つける。

 

 

上田「……?」

 

 

危なっかしそうな雰囲気だが、そこは夢の世界。

ちょっとビビったが、好奇心に負けて覗きに行く。

 

霧がかっていて見えずらかったが、中には白いチョークが入っているとわかった。

 

 

上田(なんだ、霧がかかってるだけなのか……)

 

 

別の所に行こうとした利奈だったが……ふと、ある事に気がつく。

 

 

上田「……なにこれ? なんか鳴ってる」

 

 

そう、音がする。 まるで……そうだな、

饅頭を汚く食べる音と言ったら、容易に想像出来るだろう。

 

まぁこの状況で捕食音とか物騒以外の何者でもない。

 

音が気になった利奈はその穴をよく見てみた。

 

しばらく穴達を探した後……とんでもない物を見つける事になる。

 

 

上田「……!!」

 

 

チョークの隙間、底の方。 何かが黒い物を食べている。

 

 

巨大なチョークで組まれた犬とも言えない猫とも言えない……

目の所には穴が空いている異様な生物。

 

 

そこには魔女と共に消え去ったはずの黒板の使い魔が1匹いた。

 

 

上田「な、なんで使い魔が残ってるの……!? いけない、変身!」

 

 

変身……をしようとしたが、何故か外す事のなかった命とも言える

赤のソウルジェムが利奈の右手中指になかった。

 

 

上田「あ、そっか……ここ、夢の中なんだ!」

 

 

利奈の中ではそういう解釈になったらしい……となれば、導きされる結果は

 

 

上田「逃げる一択!!」

 

 

穴を除くのをやめてぺたぺたと走り出す利奈。

 

障害物もないこの道、距離を置くのが唯一の安全手段。

 

利奈が走るたびに、黒い霧は段々と薄くなる。

 

 

上田「ふぅ……助かっt(ドサッ)へぶっ!?」

 

 

ふと、利奈はすっ転んでしまった。

 

 

……背中に何か乗っている、起き上がろうとしても重たくて起きれない。

 

嫌な予感がした。今のところ、この夢の世界にいるのは利奈と……

 

耳元で、見覚えのある鳴き声がした。

 

 

 

 

それはまるで、黒板をチョークで叩いたかのような声。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

上田「うわあああ!!? ……あ、あれ?」

 

 

目が覚める利奈、冷や汗を薄っすらかいている。

大声をあげたと思われる喉はヒリヒリした。

 

顔面に落ちていたゲーム機がぽふっと布団の上に落ちる。

 

ふと右手を見ると、中指でキラリと指輪の赤いソウルジェムが輝いた。

 

 

上田「おっかない夢だったなぁ……」

 

 

今日も平日、利奈は学校の準備をする。

指輪をちょっと磨いてグリーフシードも磨く……

 

 

上田「……え?」

 

 

その時、とある事に気がついた。

 

それはかなり気になったが、今ここで考え込んでも仕方ないと

利奈はテキパキと学校に行く準備を進めた。

 

 

ちょっと違う朝、それぞれの朝。 花組がハチべぇと契約してから1日立った。

 

 

………………………………

 

 

次回、

 

 

 

清水「あぁ、ドウナッタンダロウナ」

 

 

 

上田「……弟子!? どういうこと?」

 

 

 

篠田「なーんも? えへへ〜〜☆」

 

 

 

篠田「噛んだ!」

 

月村「噛んだわね」

 

清水「噛んだな」

 

上田「何 こ の 流 れ !?」

 

 

 

〜終……(5)緑の記憶と赤の逃走〜

〜次……(6)欲望の闇と真面目な光〜

 

 

 

魔法使いは運命に沿う。

 




はい、おはようございます。 ハピナでございますハイ。

中々ストックが溜まらないです! 結構頑張ってるんですけどね。

ネタ自体は尽きていないので、じっくり考えながら書いてます。

最近『魔法少女まどか☆マギカ』以外の小説なんかも読んだりしています、

主に『ハンターハンター』や『ワンピース』なんかを。

やっぱり『能力』関係で繋がりがあるんで参考になるところはありますね。

まぁ、まどマギより設定細かくて小説にするのは時間がかかりそうw ( ;´Д`)

じわじわ頑張って執筆していきたいと思います。
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