おいろけがないのは書くスペックがないからだよ、それでもよかったらオナシャス!
幾百という赤い槍の雨が降る夜、ソレが現れた。
人の人形の様な姿をした。
人の手で織り込まれた様な髪の束が闇の中蒼い閃光を残した。
陶磁器を思わせる様な白い肌、触れただけで折れてしまいそうな細さを保ちながら、クモの糸の様に強靭さとしなやかさを持ち合わせた。
何よりも恐ろしいのは、黒い淵の赤い瞳だ。
「……」
燃える様な赤い瞳と赤髪をもつステラが息を飲む。
「……凄い」
何が、と口に出す事がはばかられる程、常識から離れた景色だった。
人の手によって作り出された人形の舞を彩る、赤い槍の雨が、その全てがその業によって切り刻まれて、消滅する。
破軍学園の鳴り響いた警笛がまるで彼女の舞を彩っているかのようだ。
~十二時間前~
授業が終わり、日課のトレーニングを行っていた時、生徒手帳に着信が鳴る。
「はい、一輝です」
「緊急事態です。状況は会議室で説明しますので、火急的速やかに集合をお願いいたします」
オペレーターの声には、焦りがありありと浮かび出ていた。用件だけ伝えるとすぐに切れてしまった通信にどう対応したら良いか考えていると、親しみのある面子が集まっていた。
「お兄様も、着信が?」
「私にも来たわ、悪戯ではなさそうね」
ステラと珠雫にも同様の内容が届いたらしい。
普段、一般生徒が使用することはない会議室は重厚な両開戸の向こう側だ。その性質上、中からの音は一切部屋の外には届かない。
「失礼します」
一瞬の躊躇の後、扉を開け放つ。中心には黒乃理事長、その周りに生徒会役員をはじめとした実力者が集まっている。
「……錚々たる面子ですね」
30を超える人間を収容しても余りあるスペースがあるというのに、十数人がいるだけで息をすることさえ憚られる雰囲気だった。
「……まだ、全員が集まっている訳ではないが、始めるとしよう」
気怠げに聞くもの、自分の世界の没頭しているもの、苛ついているもの、聞き逃すまいと集中しているもの十人十色ではあったが、その言葉は一輝を驚かせるには充分だった。
「破軍学園が魔法攻撃の対象になった」
これから11時間30分後、莫大な魔力体が学園都市に降り注ぐ。原因はとある国の多国籍企業のミスによって、本来であれば無人の海に落とされるはずだった、大陸間魔法が今自分たちが居る位置に向けられているのだという。
「大陸間……魔法?」
理論上は不可能ではないだろうが、実質不可能だ。何万キロと移動するだけでも、途方も無いエネルギーを必要とするのに、それを修整するだけの魔力制御など人間技ではない。
「そうだ、人間技ではない。複数人における複合魔法の研究を行っている、魔法利用科学技術特殊研究所、通称魔術研の開発事業だ」
要するに、何十人もの伐刀者による複合魔法の制御が出来ず、運悪くこちらに向いてしまっているということか。
「制御者含めて253名による連動魔法、名称がグングニルと呼ばれている。神話を再現するかのように、目標の近くまで一本の赤い槍の様に飛来し、その寸前で幾百の槍に別れ、破壊するというものだ」
データ上に明記されているそれは、ステラの魔力総量を遥かに上回っていた。分かれた一つ一つに対してであれば有効な策をとることも可能かもしれないが、途方もない数となれば果たして有効な策が打てるかどうか。
「これを打ち落とす、ということですか?」
実力者が集められた意味としては充分かもしれない。だが、その答えは違っていた。
「君たちには、学園内の避難誘導を行ってもらう。幸いなことに時間はある、簡単なことではないが、一人残らずシェルターへの避難を完了させること」
以上、行動を開始しろ、そういって黒乃理事長は話を打ち切る。
「理事長、非難誘導が終わった後は、何もしなくていいんですか?」
「ああ、君たちは最後になってしまうかもしれないが、シェルターへ避難してくれ」
「納得いかないわ」
「ある意味当然だと思いますが」
ステラと珠雫とアリスと生徒手帳で連絡を取り合いながら、生徒を避難させていく。
「気持ちは分かるけど、今は非難誘導が先だよ」
何しろ、非難誘導さえ完了すれば、被害者は0になるはずなのだから。
勢いだけで書いたので、シナリオの整合性とか、キャラとか色々ぐちゃぐちゃだと思います。
読み返す気力もないよ……仕方ないね(声だけ迫真
こんなgdgdを読んで頂ける稀有な方がおられましたら、最大の感謝を。