いや、思ったよりも文字数あるね、5000文字って、アホかと。
そんなに書いてる暇あったら、もうちょっと伐刀絶技だそうぜ、自分(DOGEZA
オリジナル、チートオリ主、ステラ皇女不在、その他諸々おkなかたはどうぞ!
一ノ瀬 シンとの出会いは一年生の秋のことだった。充分に交友関係も出来て、私は近い成績の子と仲良くなっていた。その中でも面倒みの良い、所謂姉御肌の子と一緒に居る事が多かったのだけれど、男子と触れ合う機会は少なかった。行事や機会があれば話すけれど、自ら話に行くことはなかった。子供のころに魔力制御が不安で、回りからいじめられたこともあって、自分でも閉鎖的な考え方をしてると思う。それでも、出会いは唐突だった。
「立花 詩織さん! 俺とパートナーになってください!」
下校前、帰る友達と集まっていた私に声をかけてきた隣のクラスのシン、この時は相当驚いたものだ。
「何馬鹿な事言ってんだ!」
仲のいい友達に蹴りとばされた時、内心ホッとしていた私と部屋の端までころがっていくシン。伸びている間に逃げるように私は家に帰った。
「立花さん、おはよう」
「しつこいな、お前も」
「……シン君、おはよう」
それから2週間たって、一日も欠かさずに私に会いにきた。最初は戸惑っていたが、あまりのしつこさに友達も折れて、話だけでもということになった。
「君の伐刀絶技、肉体復活がどうしても必要なんだ」
どうやら、彼の伐刀絶技と相性がいいらしい。内容についても話してくれたはずだが、当時の私は分からなかった。
「……そんな訳分かんねェことに、詩織を巻き込むんじゃねぇよ」
友達も内容は良く分かっていなかったが、その熱心さに折れて、こうやって挨拶したり、雑談したりすることに抵抗は無くなっていった。
一年の冬、パートナーを決める日が来た。二人一組の大会で、参加は絶対ではないけれど、やはり成績を残せば評価が出る。なおかつ、戦闘が苦手で今まで避けてきた人もサポートとして参加することができ、実戦経験を得る機会でもある大会だ。
(わ、私も参加しなきゃ)
逸る気持だけが勝っていて、実際には何も行動できていない自分が情けなかった。
「詩織は、いいんじゃないか?」
実態形態は危険を伴う。一見して戦闘むきな私の伐刀絶技は絶望的なまでに私に合っていなかった。それでも、変わりたいと思う気持ちから、シンに言葉をかけた。
「……うん、一緒に闘おう」
ランクEの彼に何の期待をしたのだろうか。少なくとも、大会に参加することが出来れば、私は何も言うつもりはなかった。まだ私は、共に闘うという意味を知らなかった。
「戦闘訓練?」
何も準備していなかった私に、シンと友達は溜め息をついた。
「……何も知らないんだな」
勿論、戦闘訓練というものがあるのは知っている。友達も参加する以上、そう言って先に行ってしまうこともしばしばあったからだ。ただ、その内容については全くと言って考えた事も無かった。
「それがあなたの初めて、って言う訳ね」
頷く、思えばアレから一年半程過ぎてしまったのか。あれからシンと一緒にいる時間が長すぎて、それより前の自分を思い出せないくらいだ。
「確かに、リードしてくれる男の人って魅力的だもんね」
アリスさんに言われると微妙な気持ちになるが、それでもなんとなく話を続けたくなってしまう。
「シンの固有霊装は血牙美刃、伐刀絶技は精錬よ。見た目は日本刀に近いわ」
「へぇ、一輝ちゃんと似てるのね」
「柄は白木で鍔無、刃紋は直刃、一年生の時点で固有霊装の完成度は群を抜いていたわ、そういう伐刀絶技だったもの」
熱や物理エネルギーを与えて、不純物を取り除いたり、形を作り直したりする能力だが、その当時は特技くらいのものだった。固有霊装の出来はよかったが、結局近接戦闘のみに頼らざるを得ない程度の魔力量では、それほど良い結果を残すことは出来ていなかった。
「でもね、その時からシンは変わっていったわ。私と戦闘訓練をした後で、一人で特訓をしてたの」
「へぇ……男の子ね」
元々から魔力制御に関しては高い数値を出していたが、戦闘訓練に然程精を出している訳ではなかった。それでも、彼なりに良いところを見せたかったのかもしれない。
「格好良かったのよ、本当に」
見惚れてしまう位に、その背中に魅かれてしまった。
「一回戦、立花、一ノ瀬ペア!」
対戦相手はランクDのペア、突出した数値はないが、私達の様に凸凹ではないため、連携が上手かった。そして何より、戦闘経験の無さが、シンの足を引っ張ってしまった。
「あっーと、また攻撃を喰らってしまう一ノ瀬選手、幾ら立花選手の回復があっても、なぶり殺しと変わらないぞ!?」
回復能力のある私を無視して、完全に二対一に追い込まれてしまう。正直対面して攻撃能力がある訳ではない私よりも先に、攻撃面のシンを狙うのは当然で、効果的な作戦だった。
(ど、どうしよう……)
幻想形態と違い、五体から血が流れていくシンの姿を見ながら、回復しか出来ない自分に失望していた。実況の言う通り、彼を苦しめているだけではないか、すぐにでも降参した方がいいんじゃないか、そう思ってしまう程に。
「……叩き直せ、血牙美刃」
攻撃を受けて刃こぼれを起こしていた刃が、元の美しさを取り戻す。刀を構えて、それでもなお防戦一方のシンをわたしは、後ろから眺めているしかなかった。そしてそれも、長い時間は持たなかった。
「ったく、しつこいなっ!」
先に焦りを見せたのは、雷属性の相手だった。意識を奪おうとしたのか、大技を繰り出してくる。雷が幾つもシンを貫き衝撃を与える。
「シンっ!」
もう駄目だ、降参しよう。私達の負けでいいから、これ以上もう傷つかないで。
「おいっ、気を抜くな!」
異変に一番に気付いたのは相方の方だった。大技が当たって気が抜けたのか、油断していた。その油断を、シンは待っていたのだ。
何もない、魔力を込めて走る。足が地面を弾く度に、コンクリートが弾けて飛び散る。その一瞬は、今でも鮮明に焼き付いている。
「……油断! 大技を放った後の油断が、致命傷だ!」
実況の言葉が響き渡った時には、シンの刃が雷の使い手の腹部を貫いていた。すぐさま剣を引き抜き、距離をとる。膝を着き、うつぶせに倒れる姿がやけにゆっくりに感じた。一振り、刃について血がフィールドに飛び散る。
「……降参するよ」
両手をあげて、相方が敵意を失った。
「勝者、立花 一ノ瀬ペア! 一年生らしい熱い戦いだったぜ、このヤロー!」
技術も何もない、ボロボロの勝利。それでも、一瞬も気を抜かない執念と彼の力強さに胸の高まりを覚えた。勝利の判定を聞くと私の元にシンが歩いてきた。
「……大丈夫?」
優しく声をかけられた瞬間に瞼が熱くなるのを感じた。闘いが始まった時から、或いはその前からずっと、私の事を見て、いや私の事しか見ていなかったのかもしれない。彼に守られていた事に今更気付いて、情けなくて、足元がフラフラなシンにすがりついて、足を引っ張って、それでも彼は必至で立ち上がり続けた。
「格好いいじゃない」
「二回戦は棄権したけどね、私もシンも目的を果たした様なものだから、その後のことはどうでもよかった」
その後の時間は、ただただ彼についていく日々だった。
「成程ね、素敵な王子様なのね」
「……そう言われると恥かしいけどね」
今更ながら、どうしてこんなことを彼に話してしまっているのか、疑問に思う。理由を探せば、自分が吐き出したかっただけなのかもしれない、誰かに知ってもらいたかっただけなのかもしれない。
「大会から二週間、傷が癒えた彼に何を目指していたのか、見せてもらったわ」
右手の小指の付け根に、しっかりと止血をして、蒼紫になるまで縛りあげる。
「……叩き直せ、血牙美刃」
熱とエネルギーがそこに流れ込んで、血と肉と骨が軋む音がする。形を変え、より純粋な存在へと形を変えようとするが。
「ぐっ!?」
失敗した。骨が折れ曲がり、肉は爛れ、見る影もなくなって醜悪な何かに姿を変えた。
「だ、大丈夫!?」
「だいじょうぶ……じゃないかも」
歯を食いしばって、血牙美刃で小指をはねとばす。
「ひゃっ!?」
「……繋がってると、治りが遅くなるからね」
どうやら、彼はこうやってはカプセルで指を直しているらしい。ちょくちょく彼の腕に包帯や手袋を見たのはこのためだったのだ。
「ちょ、ちょっと待ってね」
だが今は、私の能力で治療が出来る。指をそのまま復元させるようになったのはもっと時間が経ってからの事だけれど、彼の研究の姿をみた初めてのことだった。
「どうしてこんなことをするの?」
彼の返事はすぐには来なかった。
「……理由なんてないんだ」
妙な感覚だった。一緒にいる時間が増えていくに連れて、少しずつその意味を理解していった。理由がないというより言葉に出来ないのだと、結論づけた。
(突きつめたその先に、何があるんだろう)
この時、私とシンの目標が重なった。ただその先に何があるのかを知りたかったのだ。それで何をしようとか、他人の評価なんてしらない。それもあればあれで良いんだけど、シンを動かしているのは紛れもない好奇心だった。
それから時間が経って、二年生の夏、シンと一緒にいる時間はさらに増えて、私の魔力制御はよりよい判定を持つようになって、シンの魔力量の評価がDになった。
シンの魔力量については精錬の成果で、私の魔力制御はより具体的なイメージを持てるようになったことと、日々積極的に使うことでの技能の向上だった。
「……最近、シンと仲良すぎじゃないか?」
「そ、そうかな」
友達との付き合いも長くなっていたけど、誘いを断ってシンと一緒にいることも少しずつ増えていっている。
「まぁ、ラブラブカップルの邪魔は私も悪いとは思うけどな?」
「そ、そんなんじゃないもん!」
シンの事をそう言う風に考えた事が無かったと言うと嘘になる。むしろそれを誤魔化すための反応だったんだと、今更分かる。
「立花、おはよう!」
元気よく挨拶をするシンに返事を返す。
「おはよう、シン君」
そうやって、また三人で授業までの時間をつぶす。そんな日々が続いた。
その日は特別な日だった。私もシンの手伝いが慣れてきた、シンの能力も少しずつ進化していっていた。彼の五指は精錬によって強化されている、無駄な肉も、劣化した皮膚も、隙間の空いた骨もない、よくしなり、丈夫なものに仕上がっていた。
「準備はいいか?」
「うん」
シンにも私にも自信があった、積み重ねてきた時間と努力は間違いないものだと、確信があった。ただ、私とシンの違いは失敗を覚悟していたのかどうかの違いだった。
腕一本まるごと精錬しようとしたその日の実験は失敗だった。私の能力の暴走で、シンの右腕はあられも無い姿に成り、切り落とす事になった。
(失敗した……)
左手で歪んだ右腕を切りとばす。抑えても血が止まらない姿を見て、私は我を失っていた。
「触るな!」
私が覚えている限り、初めてのシンの拒絶だった。その時私がどんな顔をしていたのかは分からないけど、手は震えて絶望していたと思う。そんな状態で治癒をしようとすれば、傷口を広げるだけだ、そうなってしまってはいけないと、そのつもりで叫んだシンの言葉でも、ショックで口を開く事も出来なかった。やがて、治療班の人が来て、シンが担架で運ばれるのを黙って見ているしか出来なかった。
「……詩織、起きてるか?」
「うん」
友達の気を使った言葉。ここ数日授業をさぼっている私に優しく声をかけてくれて、食事に誘ってもくれているのだが、その全てを断ってしまった。
(もし、シンと会ってしまったら)
偶然でもなんでも、今は顔を合わせたくなかった。もしも、もう一度拒絶されたらと思うだけで、恐ろしかった。
「……おやすみ」
友達も迷惑だろう、こんな私がルームメイトで、まるで不貞腐れて不登校になった私みたいなのが隣にいては、邪魔でしかない。
(明日は……授業にでよう)
怯えていても、どうしようもない。このままシンから逃げ続ける事もできないのだから。覚悟を決めて、教室に向かう事にした。
「おはよう、立花さん」
「……」
中身の無い袖、真っ赤に膨れ上がった頬、どこか元気のなさそうなシンの姿に、私は言葉を失った。
「詩織、ごめん。こいつもちゃんと反省してるから、許してやってくれ!」
友達が無理矢理シンの頭を下げさせる。どうやら思い違いがあるらしい。
「……立花さん、ごめん。怖い思いをさせてしまって、幾ら言葉にしても許されることじゃないと思うけど」
違うのに、私がただシンの事を怖がっていただけなのに、嫌われる事が怖かっただけなのに。
「僕とパートナーになってください。これ以上君を傷つけたりしないから」
私の事も思っていて、それでもその先を諦められない。彼のその言葉が出会った時のことを思い出させる。
「この馬鹿、何言って……」
「こちらこそ、よろしくね」
そんな彼と、一緒に歩いていきたいと、思った。
「ちょっと、窓開けてもいい?」
そう言ってアリスが、窓を開ける。季節はもう夏を少し感じられるくらいだった。
「妬けちゃうわね、彼方達。そんなに思いあってるなんて」
手でパタパタと仰ぐ、月明りでよく分からないが、なんとなく頬が赤くなっているように見えた。
「こんなことまで話しちゃうなんて、思っても無かった。聞き上手なのね、アリスは」
「私も、楽しい話を聞けて良かったわ」
そういって窓の端に腰かけ、シンの顔を見る。
「……研究は成功した。成功してしまった、何百人の魔力を結集したグングニルを全て切り落としてしまう程に」
「そう、やっぱり……」
話していく内に結論は伝わってしまっていたのだ、納得したようにアリスが頷く。
「珠雫ちゃんにちゃんと話しておくわ。時間が決まったらまた来るわね」
そう言って彼は病室の扉をあけて出ていってしまった。私は同じ間違いを二度、犯してしまっている。それでも、シンは何もなかったかのようにまた挨拶をしてくれるかもしれない。
目が覚めた時の妄想は、私の気分を揺さぶる。きっと目が覚めると願う心と一生このままという恐怖が私の心を揺さぶる。
北斗の券イチゴ味見なきゃ……(使命感
はい、あとがき書く事無くなって、読み返す気力も無くなって適当な文字数で放り込んでます。
白木の日本刀って素敵ですよね、アニメで見てたら陰鉄乱刃じゃん(オッサレー
鍔もあるけど、見た目鈍っぽい感じなのかね~
ところで、勝手に固有霊装の見た目が変わっていく設定にしたけどいいのかな?
原作と違う設定あったら申し訳ないです(だが私は謝らない
駄文長文、ここまで読んで下さった方々に最大の感謝を