我ら神機開発旧型部隊~カウントダウン〜   作:ルルナ

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リオデジャネイロへ

 

 

『ふう……これで一息つけるかな、、、しかしここも酷いな』

 《だね、でも、私随分と見慣れたよ〜》

【あんまし見たくねぇけどな…俺んちと大違いだ】

 《ヴァカルの家は豪邸すぎるよぉ庶民にはもったいないもったいない》

【あのなぁ……一応俺も貴族の一員なんだがなぁ】

 《ママは恋しくない?》

【っ!テメェ!!それ以上言うとぶっと____】

『もうよせ。オープンチャンネルで艦内全部に聞こえてるからな』

 

 奥の方から笑い声が聞こえてくる。みんな楽しそうだなぁ私も混ざりたいくらい!

 

『艦内へ連絡。只今進路をリオデジャネイロ支部に向け進行中。到着まであと少しだろう。』

 〔ねぇ、ビネイおねぇちゃん、神機についての資料まとめたんだけど見てくれない?〕

『ん?あぁ、わかった。少し待ってて』

 〔うん!待ってる!〕

 

 こいつはニコラ・プロージェ・シータ。私の弟にあたる人間だ。私の幼少期から一緒に過ごしている。歳は14。この歳にして神機整備士の資格を持つ天才でもある。だが、病弱でもあるため力仕事は向いていない。

 

【しかしなぁ……手ごたえのない敵ばっかりだぜ。ここんとこ雑魚ばっかりだ】

『それがいいんだ。効率化にはな。大型アラガミとの戦闘で神機を危険にさらすわけにはいかないし、お前たちも…な』

 《早く極東の師匠に会いたいなぁ……スッゴク強いですよ〜》

『ほう、お前がそこまで言う相手か。一度挨拶しとこうかな』

 

 _____ザザッ___オープ_______にて緊急よ__せい!至急、応答___ます!!アラ__ミに襲わ____ザザッ____ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ……

 

 無線が鳴り響く

 

『おい!おい!!どうしたこちらビネイ!応答しろ!!…瑠奈!レーダーチェック!!』

 

 《広域レーダーに反応〜大型種と中型種みたいです〜数はざっと…8?》

【8ぃ!?!?どんだけだよ!!てかこのままだと遭遇するよな?】

『くっ、各員戦闘態勢に移れ!』

 

 ヴァカルと瑠奈は頷きゲートへと急ぐ。

 

『レーダーに反応した敵はサリエル2、ヴァジュラ4、ヤクシャ2だ。リオのカーニバルにでも行くようだが、もう祭りは終わりだサリエル、ヤクシャの遠距離攻撃に注意しながらヴァジュラを誘導、殲滅せよ。なお、現地にいる神機使いがいたら協力しあって作戦を遂行すること。無理はせず撤退してもよい。いいか?死ぬな、死にそうになったら逃げろ、そんで隠れろ、隙があったら不意をついて攻撃しろ!……恩師の言葉だ。これを忘れるな!GO!!』

 

 ヴァカルと瑠奈が目標へと向かって走る。200メートルくらい先だろうか、ヤクシャが見える。

 

 《目標捕捉…スナイパーで狙撃する!!》

 

 そう言い放つと神機を変形。スナイパーモードに。銃弾を狙撃弾に変更し、サイトを覗く。相手のヤクシャは捕食に夢中でガラ空きだ。

 

 《まずは…一体。はっ!》

 

 タキンと静かに放たれる銃弾。相手はこちらに気付かずに絶命した。

 スナイパーモードには旧人類が使用していたとされるサイレンサーと似たようなものを今回はつけていた。音を極限まで小さくすることで気付かれずに相手を撃ち抜くことが可能である。

 ドサリと地面に倒れたヤクシャもう一体のヤクシャが驚いた表情を見せた…のかはわからないが、即座に警戒態勢に入った。がしかし、それも遅く、瑠奈が次弾を撃つまでの時間には十分足りていた。

 

 《チェック。あっけないね》

【俺はお前がおっかないね】

 

 残りは6体。内4体は強敵のヴァジュラである。

 

【後方支援を頼む。サリエルを目視で確認した。後ろを取っている。ハイドを狙う】

 《了解。ヴァジュラを一体そちらに近づいている。気を付けて》

【おう、てか神機持つと人変わるな】

 《そう?いつもと変わらないが》

【いや、さっきと全く違うから】

 

 そんな会話をしてるうちにすぐそこまで来た。ヴァカルは神機を構える

 

【喰らえ…グラムっ】

 

 捕食形態へと変形しサリエルの左側を根こそぎ齧り取った。絶叫するサリエル。そのまま神機を解放しバーストする。倒れたサリエルに頭から下に向けて連続で斬撃を繰り出す。終いに頭に剣を刺してサリエルは絶命した。

 

【とどめ!次っ!……え?】

 《ヴァカル!!にげ__》

 

 ヴァカルの位置に大雷球が落ちてきた。一帯の砂が舞う。視界が悪く状況を把握できない。

 

 《ヴァカル!ヴァカル!!応答して!》

 

 ヴァジュラが雷球を放った。2体のヴァジュラがそこにいた。

 

 《よくもやりやがったな!!貴様ら!!ぶっ殺す!》

 

 瑠奈が高速でヴァジュラのもとへと駆ける。形態をアサルトに変形し、バレットをばらまきながら進む。一体に大量の神のバレットが炸裂し怯む。もう一体がこちらに突撃してくる。すぐさまブラストまでに変形。顔面にバレットを撃つ。バレットが顔に張り付く。突進してくるヴァジュラの下をスライディングしならがらさっきと同様のバレットを放った。

 

 《よっくと味わえ、アラガミ風情が》

 

 その瞬間、順々に放ったバレットが爆発した。それと同時に内部から爆発したヴァジュラは咆哮する間もなく爆散した。怯んでいたヴァジュラがこちらにチャージした雷電球を放つ。それを瑠奈はかわすのでは無く、吸収した。八咫ノ鏡の盾の効果の1つに、相手の攻撃を吸収し、アラガミバレットを形成するという効果があった。

 

 《歯食い縛れよ、猫やろう!自分に殺られる気分を味わいな》

 

 そう言い放つとスナイパーに変形し、ヴァジュラの眉間に向け、貫通雷電球を撃った。ヴァジュラは苦しい表情をしながらも耐え抜いたが続いて放たれた大量のマシンガンバレットによって絶命した。

 

 《ちっオラクルがもうない……リロードする》

 

 そう言うと神機の柄の部分にほど近い場所、新型で言えば剣形態の時の銃の位置辺りにある大型のマガジンを取り外した。そして瑠奈の腰の後ろにあるマガジンと交換し、オラクルを回復した。が

 

 《なっ……きゃぁぁぁあ!》

 

 肩に被弾した。後ろからレーザーが襲ってきた。もう一体のサリエルが襲ってきたのだ。肩から肉の焦げる匂いがした。痛みをぐっとこらえ、後退する。

 

 《これしきでっ……!?な!がはっ》

 

 思いっきり弾き飛ばされる。側の民家だったであろう家の壁にぶつかる。腕から鈍い音がした。ヴァジュラが攻撃をしてきたのだ。

 

 《ぐっ…くぁ、ぁあぁぁぁあぁぁっ!!!ち、く、しょう、こんなところで私がっ、あっ、んん!ぐぁぁぁぁ》

 

 ヴァジュラが足を踏んで動かないように固定された。ニヤリと笑ってる気がした。

 

 《いやっ…いやぁ!やだ!やめて!なんでもするっ!だから!》

 

 足がミシリと音を立てた

 

 《うぅ!誰か…助けて……助けて!!!!》

 

 ヴァジュラが口を開けたその刹那。ヴァジュラの動きが止まった。

 ヴァジュラの体が横にスライドして落ち、鮮血で辺りを赤に染めた。

 

 《……ぇ?》

 

【生きてるかっ!!瑠奈!】

 《ヴァカルっ!!生き…てたの?》

【あんなんで死ぬか!スタンして動かなかった!すまない!お前に世話かけた、ごめん。お前は俺が守るからそこで待ってろ】

 《うん、たのん…だ、よ?》

 

 そう言うと瑠奈は気絶した。かなりの痛みと恐怖だったろう。普段とは大違いの彼女があそこまで乱れたのは初めてみた。

 

【よくもやってくれたなてめぇら…瑠奈に…グラムっ力を貸せ!】

 

 ____わかった!!

 そう聞こえた気がした。

 ヴァジュラが咆哮しながらこちらへ走ってくる。それをステップで避け側面を素早く捕食する。ダメージはあまり望めなかったがバーストするには十分な量だった。

 

【バースト!!レベル1/3!神機……変形解放!】

 

 そう言って神機を解放させる。オラクルの刃が形成される。

【オラクルブレードの切れ味を身を以て感じろ。後悔する暇なんてない。ここにきてしまった自分を悔やむんだな】

 

 そう言って高速で下段から上段、右上から左下、左上から右下へと高速で斬撃を繰り返し、体がバラバラに解体されていく。

 

【止めだ】

 

 剣をヴァジュラの顔面に突き刺す。その刃は身体を一直線に貫いた。

 ヴァジュラは霧散した。

 

【……次はお前か?サリエルよぉ?】

 

 逃げる体勢に入っているサリエル。

 

【ん?なんだ?奴の体…何かおかしい】

 

 その瞬間サリエルが崩れ落ちた。その中に1人のシルエットがあった

 

 ''無事かい?こちらリオデジャネイロ支部所属第一部隊のカーテリーだ。生きて…るな。よくもまあ2人でこんなにも倒したな…こっちもヴァジュラを倒してきた。救援感謝する”

 

 その瞬間意識が途絶えた

 

 

 カウントダウン126

 

 

 

 

 

 

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