______まだ起きないの?
すごく眠たいんだ……
______みんなが待ってるのに?
みん…な?……!あれからどうなった!?
______ふふっ、それは起きなきゃわからないでしょ?起きなさい。ヴァカル
目を開けると少し汚れた天井がそこにあった。周りを見渡すとここが病室であることはわかった。だが、まだ意識が朦朧としており、うまく思考が回らない。あれからどうなった?ここはどこだ?そういった考えが頭の中でぐるぐると渦巻いていた。ふと気がつくと足音が遠くから近づいてくる。
「まだ安静にしていなさい。まだ君のバイタルは完全には回復し邸内い。」
「あなたは?ここは?瑠奈はどこに!?あれからどうなって___」
「少し落ち着きたまえ。わたしは医者だ。今は休みなさい。話はそれからだ。そして君はしばらくの間は入院だ。そのあとにバイタルチェックも控えておる。」
促された俺はまた眠りに入った。
それからしばらくして、俺は退院することができた。入院中の間、色々な話を聞いた。瑠奈は思っていたよりも軽く済んだそうで、俺が寝ている間にすでに退院したそうだ。彼女の回復力は並みのゴッドイーターよりも高いらしく、あまり時間がかからずに済んだようだった。話の一つにここのことを聞いた。ここはフェンリルブラジル支部リオデジャネイロ地区と言う。詳しく聞くと人口は20万人ほど。アラガミが襲撃する前と比べるとはるかに少なくなっているが、近年人口が増え始めてきた。その影には支部の作りもあった。この支部は沿岸部に作ることによって進入してくる経路を狭めることに成功した。また、海側から進入できるアラガミも限られており、対処がしやすい。防衛に回す人材も削減できるため、効率よく防衛できるのだ。ただ、神機使いの人数が減少の一途をたどっており、適合者の発見が急務になっている。そしてここの神機使いの話もした。ここは第一部隊から第五部隊までの少ない編成で成り立っている。俺らを助けたのは第一部隊の隊長のカーネリー・ゴールドという人らしい。かなりの実力者らしく「あったらお礼を言っておくように」と医師から口が酸っぱくなるほど言われた。他にも隊員がいるらしく合同ミッションが予定されている。
やらなきゃいけないことがまだ山ほどあった。支部長への挨拶や各部隊へのミッションの対応、補給物資の確認等々がある。まずは支部長室に部隊のみんなでいかなければならないのに博士が出てこない。博士は俗に言う変態といやつで、変態変人変質者ロリコンおばさんで
「誰が変質者おばさんだって?」
「ぬわぁなぁぁぁぁ!!!い、いつからそこに!?」
「私は変人変質者なんかじゃありません!しかもぉわたしはまだぁ、ぴっちぴちの20代ですぅ〜」
「変態ロリコンは否定しないのな」
「勘違いしてない?私は子供が好きなのであってショタもオッケーなのよん♡」
「てかぴちぴちとか言ってもあんた29だろ?あと少しで三十路で」
「……それがどうしたの、確かに私に夫も彼氏もいないわよおぉぉぉぉぉ!!!!」
「一言も夫と彼氏のワードを出した覚えないけど!?」
「うぅ、私だって…私だって……ブツブツ」
「支部長室行くか」
「あっ!待ってよぉ〜!ゔぁかるちゃーん!なっ全力ダッシュずるいよぉ、置いてかないでえぇえええええ!!!」
「で、それが理由で遅れたと?ヴァカル」
「は、はい、ビネイ隊長」
「理由になると思っているのか?そんなことをして」
「い、いえ……すいません」
「博士」
「は!はぃぃいいいっ」
「あなたも責任者としての自覚を持って行動してください。いい年なんですから、しっかりしてください」
「はうぁっ……わかりましたすいません」
「あのービネイ太尉、もうそろそろいいんじゃないかい?」
この支部の支部長が話しかけてくる。名はカーネル・グレートマン
「いや、あの、申し訳にくいのですが、支部長室で博士を正座させて説教はちょっと……ほら、彼女も嫌がってるし……」
「大丈夫です。博士は喜んでます。」
「よ、喜んでなんかな___」
「よろこんでます」
「あ、うぅ……はい。喜んでますぅ」
「どちらが立場が上なんだい!?ま、まあ、そんなことはさておき、時間もないので話を進めたいのだが」
ビネイが笑顔で語りかけている。その笑顔の中には怒りの感情が見え隠れしている。俺らが遅れたことに心底腹を立てているようだ。ビネイは起こるととてつもなく怖い。
「すいません。話に戻ります。我々はここで物資の補給、神機のメンテナンスなどを行いたいと思っております。それに加え、ここの支部の部隊と協力し、コアの回収に努めていきたいと考えております」
「はい、いいでしょう。少しの間ですが、人類の為、頑張ってくださいね。あと、楽しんで行ってくださいね。近々発行される合同ミッションでも頑張ってくださいね。下がって大丈夫ですよ。」
「了解!失礼いたしました」
「失礼しましたぁ〜」
「失礼しました!」
「カーネルのおじさん!久しぶりに飲みに行きm______」
ゴスッ
「いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!割れる!頭蓋骨割れるうぅ!!この怪力ゴリr______」
ドスッ……バタリ。ガシッ、ズルズルズル、ポイ
「失礼いたしました(にっこり)」
「は、はぁい……過激な女性だなぁ……」
それから我々は部隊が集まるラウンジへと足を運んだ。そこには活気と少しの寂しさが満ち、人と人との熱があった。「ねぇねぇあの服見た?」「可愛いよねー!」「久しぶりだな!今日はどうする?そうだあそこに______」
アラガミなんていないかのような日常。ごくごく普通に人が出会い、友情や愛を深め合い生きている。何事もないように感じさせらせる。が、そんなことはないのである。なぜならそこに。彼らの腕に、重い重い枷が付いているのだから。
残りカウント115。
ペースが遅いことが悩みです。今後とも見てってくださいね。