インフィニット・ストラトス ~蒼天の魔王~   作:ハルン

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というわけで一話目ですが、少し文構成を変えてみました。
読みにくければ元に戻しますので言ってください。


プロローグ 
出会い そして始まり


ノルウェー空港に二人の日本人がいた。

黒髪の鋭い目つきの女性の名は織斑千冬と、その隣には弟の織斑一夏がいた。

千冬の第一回モンドグロッソで、総合優勝及び格闘部門において優勝したお祝いとして、一夏が貯めておいた貯金を全部使い今回のノルウェー旅行を企画、実行したのだ。

当初、千冬は行く気ではなかったが一夏の言葉攻め&上目遣いにより、渋々今回の旅行に参加したのだ。

 

 

「海外旅行とか初めてだね。千冬姉」

「はしゃぐな。見っとも無い」

 

 

口ではそう言う千冬だがその手には望遠鏡とカメラがあり、冬のノルウェーで見られるオーロラを見るつもりなのかその手には『厳選オーロラ絶景スポット』というタイトルの雑誌を持っている。

 

 

「ところで一夏。今日は持っているのか…。母さんがお前にあげたアレを・・・」

「うん...。『どこか行くときに持っていないさい』って言ってたからね」

一夏は鞄から一つの石碑を取り出す。古代の言語で書かれている為、それがどういう内容なのかいまだ解明されてない。

これは考古学者であった一夏の両親が二人から居なくなる前に一夏に託したものだ。

 

 

「そんな事どうでもいいから、早く行こうぜ。千冬姉」

「待て、一夏走るな! たっく仕方のない弟だ」

 

 

千冬は走っていく一夏の後を追い、追いつくと同時に千冬の拳骨が一夏の脳天に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前に千冬の友人である篠ノ之束が、宇宙進出を目的に開発したパワードスーツ『インフィニット・ストラトス』通称IS。

画期的な発明は世界から否定され、その数日後、全世界の弾道ミサイルが日本に向けて放たれるという事件が起きた。

世界各国はこれを阻止しようとするが敵わず、諦めていた時、純白のIS、後に白騎士と呼ばれる機体によって弾道ミサイル直撃という悲劇を逃れた。

だがこれは同時に世界を覆す、始まりでもあった。

ISの性能が世界に知れ渡ると今までの戦車や戦闘機等の兵器は一気に旧式化の一途たどり、ISには『女性にしか乗れない』という制約があり、それは世界が女尊男卑に変わる原因でもあった。

いつしか世界の男女の地位が逆転、女尊男卑が当たり前になった。

そして、女尊男卑が当たり前となった世界は一夏に牙を剥けた。

一夏は千冬と比べられ、その度に『織斑千冬の恥さらし』というレッテルを張られ、何か自慢出来る事をやってのけても真っ当な評価を貰えることは無くなった。

だが、一夏には千冬より優れた部分があった。 それは頭の中に入っている知識だ。

一夏は幼い頃から考古学者である、両親から神話や伝承などの話を聞いており、そう言う類の知識ならば負ける気はしなかった。

だが、神話や伝承っと言った真偽がハッキリしないモノを知っているから、何かに役立つのかと言うとそう言う訳でもなく、結果的に自慢できる長所にはならなかった。

一夏はそんな世界に少しずつ嫌気がさしていた。

こんな退屈な世界を変える出来事が起きないかと思うようになった。

そして、一夏は予約したホテルに付くと千冬にいつ頃戻るか言うと外に出かけた。

途中で一夏は如何にも怪しげな連中を見るが触らぬ神に祟りなし、その連中に関わる様な事は避け、行動していると絶景スポットに載っていた所に行くと双眼鏡からその景色を堪能しているとあるモノが映りこむ。

 

 

「――――なんだ、アレ」

 

 

見つけたのは不可思議なオーロラ。

そのオーロラは幸いにも自分が居る近くに現れ、一夏はそのオーロラが直で見えるであろう場所に向かった。

そして、走ること数分。

一夏は目的のオーロラを見ようと移動していると人陰が目に移りこみ、一夏は人陰のある方に移動した。

そこにいたのは純白の鎧を身に付けた一人の女性。

 

 

「ほう、我を視界に捕らえるか。人の子よ」

 

 

それは自分が居るこの”世界を変えてくれる存在”だと、直感すると同時に目の前の存在によって理解すると同時に本能的にこう思った。

 

 

――勝てない――

 

 

人間では勝てない、ISでも世界最強である自分の姉でも勝つことはできないと瞬間的にそう思った。

 

 

「その容姿、極東の者か。見つけられた褒美だ、名を申してみろ」

「随分、上から目線だな・・・。俺の名は織斑一夏だ。 俺は名乗ったんだからアンタも名

乗らないと不公平だろ」

 

 

目の前の女性を見据えながら、恐怖を押し殺し、強気な発言をする。

恐怖する反面、人ではない、ナニカ(・・・)強いて言うなら人ならざる者との遭遇に心踊らさせていた。

偶然かそれとも必然か、目の前の女性の名は自分と関わりのある名だった。

 

 

「我が名は主神オーディンに仕えるワルキューレの一人、ブリュンヒルデ。極東の戦士よ! 剣を取れ!この戦によって汝の魂はヴァルハラに導かれよう」

「なんだと...」

 

 

一夏は予想外の事態に目を白黒させる。

別に戦いたいわけじゃない。興味本位で来たのであったのだが、一夏の予想を斜め上を行く展開が起きていた。

 

 

「さぁ、剣を構えろ! その為に持ち我の前に立ちはだかったのだろう」

「俺はそんなつもり...」

「では、何の為にここに来た?まさか、我を謁見する為に来たという訳ではなかろう。

 

 

その背中にあるものは我と対峙するためのモノだろう」

一夏はブリュンヒルデと名乗った人物について考えていた。

 

(確か、ブリュンヒルデって北欧神話に出てくる登場人物の一人だよな…。戦場において

死を定め、勝敗を決する存在で王族や戦士を選り分け、ヴァルハラへ迎え入れてその人たちをもてなす...だったか...。後、寝取られ)

 

そんな事を考えているとビュリュンヒルデは構えていた剣を振り下ろすが寸前で一夏は横に転がり、剣自体の攻撃は避けるが、その衝撃波で2M程吹き飛ばされる。

 

 

「何もせずに終わるようであれば、汝の魂はヴァルハラには行けぬぞ!」

「そんな所に行くつもりは無い!」

 

 

ブリュンヒルデはもう一度、剣を振り下ろすが一夏は先程の衝撃で鞄から出ていた石板を手に取り、両手で防ぐが重い、とにかく重いその一撃に一夏の身体は悲鳴を上げていた。

 

 

「ぐぅ...!?」

「ほぉ、先程から感じていた神性はその石碑からだったか。神具の類か」

「俺はまだ死ねない...。千冬姉を置いて死ぬわけにはいかないんだ!!」

「!?」

 

 

一夏の叫び声と同時に石碑が砕け散り、砕けた石碑が光の粒子になり、一夏の手元に集うと樹の枝で出来たパッと見ただけならば普通の槍にも見えなくはないがブリュンヒルデは一夏の持っている槍に見覚えがあった。

 

 

「...いや、あの御方の槍がここにあるはずがない」

「此奴は...一体...」

 

 

今起きたことに疑問に思うイチカだが、一夏の右手にあるその槍がどういうモノか頭は理解し、一夏は槍を構える。

 

 

「先程の光景には驚いたが...。これで終わりだ、その強い思いを秘めた汝の魂はヴァルハラに導かれるだろう」

 

 

何か言っているブリュンヒルデに一夏は手に持っていた槍をブリュンヒルデに向けて、思いっきり投げる。

ブリュンヒルデは一夏が投げた槍を避けるがブリュンヒルデは先程の行動が失敗だった事に気づく。

 

 

「グゥ!?」

 

 

ブリュンヒルデが避けた槍は途中でUターンし、ブリュンヒルデの鎧を切り裂きながら、一夏の手元に戻ってきたのだ。

ブリュンヒルデの鎧から微かながら血が流れ、純白の鎧を赤く塗り替える。

 

 

「認めたくはないが...その槍は我が主の槍…。次の一手が来る前に倒さなければ、こちらが不利になる!」

「我が手に勝利をもたらせ!主神の槍よ!!」

 

 

ブリュンヒルデは剣を構え直し、一夏目掛け大地を駆け抜け、一夏も突きの構えを取り(グングニル)を全身の力をすべて使いブリュンヒルデを貫こうとする。

槍と剣がぶつかり、金属が砕ける音とブリュンヒルデに槍が突き刺さる光景を最後に一夏の意識は途絶えた。

 

 

 

 

 




今回の一夏は暴走しやすいです。

一夏が神殺しになるにはこれ位した方がいいかと思ったり色々、あります。
ヒロインに関しては確定しています。(増える可能性あり)
え?あの人ヒロインなのって人もいます。


後一回まつろわぬ神と戦闘で本編突入する予定です
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