星4鯖が出ただけマシか・・・アルジョナ、カルナ、スカサハ、金時欲しかった。
「貴方もわたしが好きなのね! いいわ、それじゃあ……ヴィヴ・ラ・フランス!」
出たのはマリーさんでした。
護堂の戦いと見たいモノを見た一夏は満足そうな顔で帰宅した。
出迎えたのは先に戻っていたマハードと留守番をしていたマナだった。
「お帰り一夏。どうだった?草薙護堂って人」
「面白いね。一つの権能ので複数の能力を持ってるのは稀だ。何よりもあの黄金の剣...
戦士の化身は最高だね!アレはそのまつろわぬ神に対する知識があれば相手の神格を切り裂き、容易に倒す事が出来る。あえてダメな所を言うと知識が無さすぎる」
「ですが、無理もない話です。一夏の様に昔から神話などに触れるている訳ではなく、つい最近まで普通の一般人だったのですから」
「そうだろうな。俺が可笑しいだけだしな」
「あ、自覚あったんだ」
一夏自身、自分の異常性には気づいているが、周りが周りなのでこれも普通なのかな、と思う時がある。
「そういえば、最近は剣馬鹿と戦うこと多いな。剣馬鹿との戦いもいいけど、高頻度で戦うと飽きるんだよな」
「まず、高頻度で戦うこと自体可笑しいんだけど」
「そうか?アイツはノリノリで戦ってくれるから、楽しんだけどね。 久しぶりにまつろわぬ神と戦ったけど、今回のアテナは不完全な状態だったから、完全なアテナと戦ってみたいわ」
「え?不完全であれだけのことしたの!?」
あれとは、恐らく星無き夜の事だろう。
「不完全な状態でも、それなりに楽しかったなー。見たかったモノも見えたし、俺は寝るわ」
「もう寝るの?お休み、一夏」
「一夏、良い夢を」
瞼を閉じ、夢の世界に旅立った一夏が見たのは先程、見たばかりの夢...その続きだった。
ドニに招来したまつろわぬ神を任せ、自分は古参の神殺しと戦った。
苦戦はしたモノの勝利する事は出来た。
そして、犠牲になった少女たちが倒れ、中には狂った様に笑う少女もいた。
余りにも悲惨な光景に一夏は目を逸らしたくなった。
その中で水色の髪をした少女が自分をまるで英雄の様に、困った人を助けるヒーローを見るかのような視線で自分を見ていた。
その少女に一夏は口にこそ出さなかったが、心の中でこう叫んだ。
―――――違う...!俺はそんな褒められる様な事をしていない!!だから、何にも出来なかった俺をそんな目で見ないでくれ!!
「一夏!一夏!!」
「ハッ!」
翌日、雀の鳴き声ではなく、聞こえてきたマナの声によって、一夏は夢から覚めた。
「大丈夫、一夏...」
「あぁ。少し、悪い夢を見ただけだ」
心配そうな顔をするマナの頭を撫でる。
マナの頭を撫でながらマナの近くにいるマハードに視線を配る
「ちょっと、放課後に会いたい奴が居るから、一人にしてくれないか?」
「会いたい人物と言うのは彼女の事ですね。ですが、私達が離れる理由が分かりません」
「少し、話をするんだが...。まぁ、そこは察してくれ。お前にも聞かれたくない話の一つや二つくらいあるだろ」
「分かりました。では、終わったら連絡をください。すぐ迎えに行きますので」
「あいよ」
そう言うと一夏は授業の準備をすると教室に向かう。
「オイ、一夏!何故、私との練習をサボるのだ。そんな事ではクラス対抗戦で無様な姿を晒す事になるぞ!」
「あー、うるさいうるさい。
「あ、アレは少し油断しただけだ。ISでは前回の様にはいかん!」
「はー。放課後、IS一本勝負で負けたら、お前の練習に付き合ってやるよ」
「その言葉、忘れるなよ」
一夏は朝からメンドクサイ人物に絡まれた事とによって、疲れた表情をしている。
「朝から、お疲れ様ですわ。ですが、箒さんの言うように練習を疎かにするのはいかがなものかと」
「煮詰めすぎてもいい結果は出ません。アイツの場合、貸し出しが許される限り毎日やるだろうし、それに素人が教えて一体何を学ぶんだ?反面教師にでもすればいいですか」
「た、確かに一夏さんの言う通りですわね」
一夏は箒が『篠ノ之束の妹』というIS世界においてこれ以上ない権力を乱用しているのではないかと予想している。
限りある予備機を一人の生徒が自分勝手な理由で使用した場合、練習したくても出来ないという他の生徒にとって迷惑この上ない事態になってしまう。
それを避ける最善策は予備機を使わせない、である。
その為、一夏は箒との練習を避けているのだ。他にも、学ぶことが無いという理由があるが。
「それでは、一時限目の授業を始める。教科書の20Pを開け」
そんな事を考えていると千冬と山田先生が教室に入り、本日の授業が始まった。
授業が終わり、マナとマハードは一夏の所に集まり、会話を楽しんでいた。
「はぁ、スタンドが使いたい」
「いきなり、何を言っているんですか?」
「久しぶりにジョジョを読んでいて使いたくなった」
「貴方の身近にいるじゃないですか。中国に住むカンピオーネで、身体に収まりきらない力が別の形になったりして、背後にナニカが現れる一夏の師匠がそうじゃないですか」
「え?あれ、スタンドなの?」
「あながち否定できないかも。共通点多いし」
スタンドと羅翠蓮の権能共通点として、本体が存在する、ダメージはフィードバックされる、武器を持たせられる、特殊な力がある。
「あの人の権能な...。小さい頃に植えつけられた恐怖しかないや」
「確か、最年少のカンピオーネとして、注目した羅翠蓮殿が一夏と接触し、戦闘が勃発。実力を認めた羅翠蓮殿が一夏を義弟にしたんですよね」
「そうそう、あの時はまだ二つしか無くてよ。苦戦の末、何とか勝てたけど、『私の義弟なら、半端な実力では認めません』と言いだして、修行と言う名の地獄を味わいました。油断と慢心を尽くしても、相手を薙ぎ倒す脳きn――実力者に鍛えられたら、誰でも強くなれるよ。それまでに、心が折れる人が続出するだろうけど」
笑う一夏だが、その眼には涙が浮かび上がっていた。
小さい時に植えつけられたトラウマはいまだ健在のようだ。
「そうだ、マハード。今度、俺と剣術の練習をしようぜ。お前は剣馬鹿ほどでは無いにしろ、剣術の腕は高いし、俺を除いたこの学園にいる全員よりも強い。それこそ、千冬姉よりもな」
「お褒めの言葉感謝しますが、要するに自分の剣術の腕を落とさない様にしたいという事ですね」
「要領が良くて助かるよ」
「私の腕も上がるので、こちらとしては歓迎ですよ」
「それと、後でこの封書をある奴に渡して欲しい」
一夏はマハードに一つの封書を渡すとマハードは裏面に書かれている名前に一瞬、驚く。
「一年四組の更識簪。アイツとは込み入った話があるのでね」
「...そうですか。私達は離れた所にいますので、ごゆっくりお話しください」
「悪いな。色々、気を使わさせて」
「気にしないでください。私は貴方にとって最善の結果が残るように努力するまでです」
一夏が良い従者を持ったなと思っていると次の授業の予冷が鳴る。
一日の授業が終わり、一夏は屋上に一人でいた。
何故、一人でいるのか。
理由はここで、ある人物と待ち合わせしているからだ。
「そろそろ、来る頃だと思うんだが...」
まだ来ない待ち人の事を考えているとドアが開く音が聞こえると其処には眼鏡をかけた水色の髪の少女がいた。
「初めましてというより、久しぶりと言うべきなんだろうな。更識簪」
「お互いにちゃんと認識しているという意味なら、3年ぶりの再会になる...」
一夏はそうか、と返すがそこから会話が続かないでいた。
沈黙が続く中、最初に沈黙を破ったのは簪だった。
「あの時は私や万里谷、リリアナを助けてくれた」
「それは誤解だ。俺は何もしちゃいない...。止めるために戦ったが、動くのが遅かったせいで、あの子達を護れなかった...」
「確かに護れなかった人もいたと思う。でも、私達の様に助かった人もいる。今、こうしていられるのも貴方のおかげ...。だから、あの時言えなかったお礼をさせて。あの時、私達を助けてくれてありがとう」
「お前がそう思うならそう思ってくれて構わない。なら、俺からも言わせてくれ。あの時、怖い思いをさせてしまってすまなかった」
「頭を上げて。私は貴方の力になりたくて、貴方が助けてくれたように...今度は私が貴方を助ける為に私は媛巫女になった。まだ、自分を許す事が出来ないなら、次はちゃんと私達を護って」
「あぁ、約束するよ。今度こそ、俺が
一夏がそう言うと、簪が微笑む。
「その時はお願い。それと私の事は簪って呼んで」
「分かった。なら、俺の事は一夏で構わない」
一時はどうなるかと思った簪との再会は何の問題も無く進み、一夏の中の心にあった、わだかまりはいつの間にか消えていた。
「もうすぐ、日が暮れる。自分の部屋に帰った方がいいぞ。うるさくて婚期を逃しやすい寮長が出てくるからな」
「うん。一夏の言う通りに自室に帰るね」
そういうと簪は来た方に向かって歩いていき、一夏は簪の姿が見えなくなるまで、見送った。
そして、この時の約束がそう、遠くない内に訪れると二人は予想だにしなかった。
おまけ
一夏は約束通り、箒とISで試合をしたのだが、
「今死ね!すぐ死ね!骨まで砕けろ!!」
「グァ!」
貸し出された打鉄の刀型近接ブレードの刀身は雪片弐型をハンマーの如く打撃武器として扱った攻撃によって折られていた。
「死ぬかァ!消えるかァ!土下座してでも生き延びるのかッ!」
「ガァ!?」
「隙だらけなんだよぅ!」
雪片弐型による三連攻撃後、隙だらけな箒の懐に入り、斬り上げる。
「サイコクラッシャァァァ―!!」
「グワァァァ!?」
雪片弐型を捨て、空中で無防備になった箒に対して右腕を突き出し、突っ込むとそのまま地面に叩きつける。
「敗北者に死を」
煙が晴れると其処には無様に倒れている箒の姿があった。
「誰か瞬〇殺か禊を一夏にしてあげて」
「禊ならまだしも、瞬〇殺を出来るやつがいるか。瞬〇殺は一夏ならできそうだがな」
「それはそれで恐怖よ」
一夏の様子を遠い目で兄妹は見ていた。
Fateは今度コラボするって話だし、楽しみだなー