インフィニット・ストラトス ~蒼天の魔王~   作:ハルン

32 / 52
クリスマスのライト版は報酬までライトにしなくてよかった件



そして、呼符一枚で出た師子王に思わずガッツポーズ。


学園祭と王の遊戯

一日の授業を終えた一夏は自分の趣味の一つになってしまった収集した刃物の手入れをする。

 

 

「なんで、俺刃物の収集なんて始めたんだっけ?あ、暗器に使えそうなのを探したのが始まりだ」

 

 

刃物収集から発展し、刃物制作までする始末である。

七日七晩で考えた事から一夏は『七夜の技』と命名した技は彼の師匠曰く『相手を殺すことに長けた技』との事。

七夜と彫られた一見すれば文鎮のような仕込みナイフを必ず所持している。

理由は簡単、目立たず、素早く相手を倒せるからである。

 

 

ガチャ、という音が聞こえると同時に広げていたものは仕舞、短刀も暗器術の要領で仕舞う。

 

 

 

「一夏くーん。マッサージお願い?」

「はぁ?なんでまた」

「一夏君のマッサージすごく気持ちよかったのよ。簪ちゃんの言っていた通りね」

「要らぬこというな簪の奴」

 

 

そういうと一夏は部屋に入るなり、制服を脱ぎYシャツ一枚になる楯無の要望を渋々、叶える。

寝そべっている近くに行き、慣れた手つきでマッサージをしていく。

マッサージ開始から20分が経ち。

 

 

 

「ハァ...ハァ...。一夏君の気持ちよさすぎ...。本当、一夏君って激しいのね...」

「その誤解を生むような言い方辞めろ。俺は普通にマッサージしただけで胸とか尻とか触ってないだろ」

 

 

頬を染めながら言う楯無に一夏は七夜の技喰らわせてやろうか?、と思うも踏みとどまり、風呂場に向かう。

 

 

「あら、どこに行くのかしら?」

「風呂ですよ」

「ふーん......」

 

 

一夏が風呂場に入るなり、楯無はまるで悪戯を思いついた子供のような悪い顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、お湯の温かさが身に染みるー」

 

 

一日の疲れを癒している一夏はスポンジで体を洗う一夏。

そんな時、浴室の外で何かが動く気配を感じた、次の瞬間。

 

 

「―――ジャンジャジャ~ン!! 楯無お姉さんの登場よ~!!」

 

 

スク水を着た楯無が勢いよく飛び込んできた。

その姿を確認した一夏は何とも言えない表情で白い目を向ける。

そして唐突に彼女に背を向ける。

 

 

「確か、退魔用のお札が...。あ、これ人払いだ」

「なんでお札!?妖怪?私が魑魅魍魎だって言いたいの!?」

「ある意味では魑魅魍魎より恐ろしいですね。水着を着てるとは言え、男子がいる浴室に躊躇いなく入ってこれる痴女は...。う、頭が...」

 

 

だから痴女じゃないってば! と突っ込みを入れる楯無を無視し、毒気を抜かれた一夏は眉間に皺を寄せながら、溜息を吐いた。

 

 

 

「少しの間で良いから部屋の方で待っててくれませんか? あとはシャワーで泡を落とすだけだからさ」

「あら、まだ背中が洗えてないみたいだけど? ねぇ、折角同室になったんだし、裸の付き合いで親睦を深めましょ?」

「...同室になるように仕向けたのは貴女ですよね? それに裸の付き合いがお望みなら、今直ぐ簪の部屋に行って、同じこと言ってください。きっと面白いことになりますから」

「何かトンでもないところに着地したけど、幾ら妹が大事だからって私にそんな趣味はないわ!?あと、それ簪ちゃんに嫌われちゃうから!!」

 

 

え?、と何言ってんだこいつ的な視線を送る一夏はシャワーノズルを手に取った。

楯無の言う通り背中はまだ洗い終わっていない。

 

 

「いいからいいから、偶にはお姉さんに甘えなさいって」

 

 

だが、それを察知したかのように楯無は無理矢理一夏を座らせ、先程まで身体を洗う為に使っていたタオルも引っ手繰る。

取り返そうと腕を伸ばしたが、彼女はそれを巧みに躱し、最終的には抵抗も虚しく背中を洗われる。

権能を使ってもよかったが、そんなことをすれば自分の正体を晒すことになる。

ばらすような行為を避けたい、では体術は?、と思ったが、変な警戒心を生みかねないので、ここは彼女に従う選択を一夏は取った。

 

 

「貴方を見ていると、簪ちゃんと重なるのよね」

「俺が簪と?」

「なんでかなと思って。調べてみたら、貴方と簪ちゃんの境遇が似ているからよ」

 

 

一夏は何となく察した。

一夏と簪の似ている部分、優秀な姉を持ち、まっとうな評価を受けず、迫害されたことだろう。

 

 

「確かに俺は偏見の目と批判と迫害を受けた時期もあったが、そんな有象無象の戯言にいちいち気にしていたら人生損するからな。それと」

「え?―――グッ!?」

「トラウマが横切ってうざいから退出願おうか」

 

 

一夏は縮地を使った三次元移動をし、楯無の背後を取ると首筋に手刀を当て、気絶させる。

そのまま、風呂場を出ると楯無を放置し、そのまま残りの日課を済ませ、夢の世界に旅立つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――これより、第10回、IS学園学園祭を開催いたします!』

 

 

天井付近に設えられたスピーカーから実行委員長の宣言が響くと同時に拍手と歓声に包まれた。

IS学園の生徒が待ちに待った、学園祭の始まりである。

 

 

「うそ!? あの織斑くんの接客が受けられるの!?」

「しかも執事の燕尾服!」

「写真も撮ってくれるんだって! しかもツーショットよ、ツーショット!」

「行くぞ!」

 

 

今注目の男性操縦者である、一夏の接客が受けられるという噂を聞き付けた来客は一年一組の 『メイドカフェ☆アーネルンベ』は大盛況であった。

「いらっしゃいませ、こちらへどうぞお嬢様♪」

そう言いながらシャルロットも人を中へと案内していく。

接客は彼女以外にもセシリア、箒、ラウラ、一夏、マナ、その他クラスメイト複数である

一夏は燕尾服を着込んでいるが、その服の中には暗器の類がぎっしる詰まっていた。

接客をし、客を相手にしているのだがその客は妙に頬を赤めており、中にはマナやシャルロットなどに鼻息を荒げる同性愛者がそこにいた。

 

 

「5番テーブル遅れてるわよ!何やってんの!!」

「情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、誠意!そしなによりも―――速さが足りない!!」

「説教するか、運ぶかどっちかにして!」

 

来客で賑やかになるにつれて厨房の方も忙しくなる。

 

 

 

「一夏、そろそろ休憩に入っていいですよ」

「大丈夫?これから更に人増えると思うけど」

「これ位、捌けなくて何が従者ですか」

「そうか。なら、休ませてもらうわ!」

 

 

そういうと一夏は親友と約束した場所に向かう。

 

 

 

 

 

「IS学園キター!」

 

 

赤毛の長い髪をした少年、一夏の親友である五反田弾はIS学園に来た喜びのあまり、宇宙を題材にした特撮系の台詞を言う弾。

 

 

「お前は来て早々、なに言ってんだよ」

「何、ここに来るのがどんなに待ち遠しかったか...。こんな花の園に行けるとか、どんだけ人生、潤ってんだよ!」

「はぁー、あれが女性と関係持つことにただならぬ思いがあるのお忘れで?」

「すまない。つらい思い出を思い出させて」

 

 

先ほどの元気はどこへやら、一夏の気分を悪くしたと思った弾は頭を下げて謝罪する。

と、そんな時、ふとこちらへとやってくる女子生徒がやってきた。

いかにも出来る女と思わせるほど、キリッとしていて、知的そうなメガネをかけている。

 

 

「すみません、うちの生徒たちからの招待状か何かはお持ちですか?て、織斑君じゃない。てことは織斑君の招待した人ですか?」

「えぇ、招待状見せろよ」

「お、おう...」

 

 

弾は携帯にあるデータを見せる。

 

 

「織斑君の招待状ですね。ようこそ、IS学園へ。一応、ここは国家機密の場所などもあります。こちらが出している案内板をご確認して、今回の学園祭を楽しんでいってください」

 

 

そう言うと、女子生徒は「では、私はこれで」といい、その場を立ち去る。

その後ろ姿をただ見つめる弾に一夏は背後に回りタイキックをかます。

 

 

「ッタイ!?何しやがる一夏!」

「ずーっとぼったてるから現実世界に戻してやったんだ。感謝しろ」

「もう少し、穏便な方法があったろ?!」

「あともう一つ、ケツバットがあったが」

「ガキつかか!所でよ、さっきの人知ってるか?」

「あぁ、三年生の生徒会会計の布仏虚だな。マハードの資料にあったから、覚えてる。一目ぼれか?」

「一目ぼれ...。これが一目ぼれと言う奴なのか...」

 

 

彼らはそんなやり取りをしながら学園の敷地内を歩いていく。

一夏達が真っ先に入ったのは一年四組の『体験コスプレ喫茶』だった。

 

 

「なんだ...こいつは...」

「なんでも、クラスの約7割がオタクという奇妙なクラスでな。出し物何にするかという話になったときに、『遊びに来た人も参加できるモノ』を目指した結果こうなったらしい」

「どこをどうすればそうなるんですかね?」

「さぁ?面白そうだから入ろうぜ」

 

早速、入ってみるとピンクをメインにした探偵がいた。

 

 

「ようこそ、体験コスプレ喫茶へ...って一夏!?」

「面白そうだから来たぞ」

「此方へ、どうぞ...」

 

 

メニュー表とコスプレできる一覧を渡された。

 

 

「どうしようかな...。アナハイムの制服で声真似しまくるか?」

「ならおれはタツヤをやろうか?」

「司祭服着て、天草四郎の真似をするか」

「なら、俺は巌窟王」

「じゃ、こっちの方で着替えを...」

「分かった...、だが、その手に持っているカメラはなんだ?」

「一夏のコスプレ映像を残しておくだけ...」

「なら、いいや」

「いいのか!?」

 

 

そんなことを言いながら、一夏達は着替えると髪を逆立てせ、赤と黒の司祭服に着込んだ褐色の男性と深緑のジャケットに帽子をかぶった男性がいた。

 

 

 

「待て、しかして希望せよ」

「真名、天草四郎時貞...召喚に応じて参上しました。貴方が私のマスターですね?」

「キタ――(゚∀゚)――!!」

「GOOOOOOOOD......」

 

 

一夏達の着替えが終わると、歓喜の声と眩いばかりのフラッシュが一夏達を襲う。

 

 

「なにこれ完成度高すぎぃ!」

「やばい、興奮してきた!!」

「ぜひ私の生涯のサーヴァントに!!」

「裏切者がいるぞ!始末しろ!」

「嘘です!ごめんなさい!!」

「なんで私の所に...エドモン来なかったのよぉぉぉ!!」

「回せ、しかして希望せよ」

「しゃぁぁぁぁぁ!」

 

 

知るはずもない、一夏と弾は名の知れたオタクであり、コスプレイヤーなのだから。

完成度が高いのは当然である。

 

 

「裁定者と復讐者のなんかポーズを!」

「荒事は苦手なのですが...」

「お前は我が姿に何を見る!」

 

 

 

一夏は片手に刀をもう片方の手に三本の剣を指で挟むように持ち、背面立ちしながらこちらをチラ見する弾、しかも背中合わせである。

 

 

「キタコレ!」

「一夏君の燕尾服?そんなのよりこっちの方が需要があるわよ!!」

「しかも、もう一人の方もしゅごいぃぃぃ!ぜひ、お友達に!」

「セブン!倒れなさい!!」

「なんでカレー先輩が!?ギャァァァァ!!」

 

 

予想がいな収穫に興奮する四組にいる人たち。

そして、抜け駆けしようとした人にカレーを持っていた眼鏡をかけた青髪の女性がパイルバンカーで攻撃してきた。

 

 

「どうします?声真似をしながらここにいますか?」

「こういうのは久しぶりだからな。少し堪能することにしよう」

「では、そのように」

 

 

 

そういいながら、二人は席に着きコスプレを堪能しながら、時には客の要求に答えていった。

 

 

「俺のタンメンまだー」

「まだですー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四組の出し物を堪能した一夏達だが、いまだコスプレ姿のままである。

理由は四組の来客からのリクエストで、学園祭の間この姿でいてほしいというものだった。

一夏達は面白そうだからOK、と快く承諾し、廊下を歩いている。

その浮いた格好から通りすがる人全員に見られているが、学園祭と言うこともあり、とくに奇怪な目で見られることは無かった。

 

 

「おや?クラスから連絡ですね」

「なら、早く出た方がいいんじゃないのか?」

「そうですね」

 

 

完璧にハマった二人は成り切ったまま会話をしている。

コスプレをする以上、その役になきらなければいけないという職人魂に火がついていた。

 

 

「こちら、一夏。どうかしました?」

『あれ?声の感じなんか違う...?じゃなくて、今すごいお客さんが来て、一夏がいない!?ってすごいクレームなんだよ!!』

「分かりました。すぐそちらに戻ります」

『うん!お願い!!』

 

 

そういうと一夏はシャルロットからの電話を切る。

 

 

「なんだ、もう終わりなのか」

「えぇ、そのようですね」

「そうか...。なら、今度食堂に来い。俺の腕前を披露してやる」

「楽しみにしていますよ。あぁ、親友と別れるのは事に...私は寂しい...(ポロロン」

「それは違う。天草じゃなくてトリスタンだ」

 

 

シャルロットからの電話を傍らで聞いた弾はもう少し、一夏と回りたかった為、残念そうな顔をする。

その顔を見た一夏は竪琴を鳴らしながら、自分も同じ気持ちだというが、今演じてるキャラと別だと突っ込みを入れる。

別れを惜しみながらも、お互いに心から笑いあってる二人は楽しそうであった。

 

 

 

 

 

 

一夏が一組に戻ってくるなり、一組中が困惑した。

そこにいた全員が一夏が来るもんだと思っていたが、そこに居たのは赤と黒の司祭服に着込んだ褐色の男性だった。

 

 

「えーと、一夏でいいんだよね?」

「ほんの少しの間、会わなかっただけで忘れられるとは...私は悲しい」

「え!?本当に一夏なの!?全然、別人だよ!!」

「ガチコスプレイヤーを舐めてもらわないで欲しいですね。いやでしたら、すぐ着替えましょうか?」

「時間がないから、顔の化粧を落とすだけでいいよ!」

 

 

そういうと一夏は化粧落としをしようとするマナがタオルを持ってくる。

 

 

「はい、コスプレが出し物のクラスがあったんだ」

「一年四組にあるぞ」

 

 

そういうと一夏は顔を拭き化粧を落とすと声と口調を元通りにする。

一夏目当てで、訪れている客が多い以上、厨房に行かせるのは更なるクレームを呼びかねないので、基本的にホールの入るが、稀に厨房の方に回っている。

こうして、順調にお客さんを回転させていきながら、一組は収入を増やして行く。

一夏が厨房に戻ろうと、体を反転させたその瞬間、一夏の目の前に、いつも目にしている水色の髪をした痴女会長が目に入る。

 

 

「ジャジャーン♪」

「何しに来たんですか?」

「突然で悪いけど、観客参加型演劇に参加して頂戴!」

「は?んー、俺が面白くなるのでしたらいいですけど」

「大丈夫よ。一夏君も参加する皆も楽しめるわ」

「ならいいですけど」

 

 

しばらくの間、一夏は一組でのメイド喫茶の業務に勤しんでいた。

その後、エドモンの格好をした弾が遊びに来ると遅れて、鈴が訪れ。

エドモンが弾だと鈴は分からず、元の声を出すまで分からなかった。

そして、一夏と弾の格好を見た一部の人が涙を流していたのは気のせいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一夏は楯無の言うがまま貴族服に着替え、王冠をかぶるとステージに上がる。

 

 

「むかしむかし、あるところにシンデレラと言う少女が居ました。しかし、そのシンデレラと言うのは本当の名前ではない、舞踏会と言う名の戦場を潜り抜けし最強の戦士たち。彼女たちにふさわしい称号。それがシンデレラ!今宵もまた血に飢えた彼女たちが現れる。王の冠に隠された隣国の軍事機密を狙い舞踏会と言う名の戦場が幕を開ける!!」

 

 

スクリーンに映し出された『灰被姫』の文字。

文字だけ見ればまさしくシンデレラだ。

すると、周りがいきなり明るくなり、舞台全体が映し出された。

中世ヨーロッパの造型で作られたセット。

レンガ造りの塔や、舞踏会などのシーンで見るテラス席と、そこにつながる階段...。

そして、今一夏の立っている場所は、まさしく舞踏会の会場。

その証拠に、置かれた円卓と燭台。

今まさに宴が始まるのではないかと彷彿とさせる舞台があった。

だが、楯無の前説を聞いたら分かると思うが、これはただのシンデレラではない。

 

 

 

上空から影が現れると、一夏はバックステップで避けると青龍刀を振り下ろした純白のドレスを着た少女―――鈴がいた。

 

 

「あ(察し」

「一夏!私と戦いなさい!」

「なんでさ」

「面白そうだからよ!」

 

 

そういうと鈴は3本の飛刀を投げると一夏はその内の一つを取ると、逆手で持ち後は弾く。

一夏は久しぶりに『七夜の技』を使うかと、思うとクラウチングスタートの様な姿勢を取ると、鈴に急接近する。

 

 

「なッ!?」

「フッ...!」

 

 

ガキン!、と金属同士がぶつかり合う音がした。

なんとか、一夏の行動に反応出来たもの、次の一手を取ろうとした瞬間。

 

 

「あれ...?一夏は?―――ギャァァァ!!」

 

 

目の前から消えた一夏を探す鈴に一夏は鈴の真上から飛刀を振り下ろす。

鈴は本能的に青龍刀で防ぐが、大きくのけ反り、青龍刀に罅が入る。

鈴を無効化しようとした一夏に一瞬、空気が揺らぐのを感じると飛刀で何かを弾く。

 

 

「これは...、レーザーサイト...。狙撃か」

 

 

そういうと一夏は貴族服のポッケに片手を突っ込んで余裕の表情で放たれる弾丸を弾いていく。

だが、一夏はある不安があった。

 

(この飛刀も長くはもたないだろうな...)

 

そう、一夏が持っている飛刀が刃こぼれしているのだ。

狙撃を防げているものいつ壊れるかわかったものではない。

そんなこと考えていると一夏の背後に二つの人影が現れる。

 

 

「どうやら、お困りの様ですね。王子」

「た、助けに来たよ。お、王子様」

 

 

マハードとマナが一夏の助けに来たのだ。

マハードの格好は青紫の鎧を身に纏った魔術師と胸元が見える水色とピンクのミニスカにステッキを持った魔法使いのマナの姿だった。

 

 

「マナ...お前...」

「言わないで一夏!私だって恥ずかしんだから!!」

「年甲斐もなくそんな恰好をして恥ずかしくないんですか?」

「グフッ」

 

 

顔を赤くしながら言うマナに一夏は思ったことをそのままいうとマナの心にダメージを負わせる。

 

 

『リアル魔法少女...ハァハァ...』

「ヒィ!?一夏!私変な目で見られてる!!」

「そりゃ、攻めまくった格好をすれば異性だろうが同性愛者だろうが反応するだろうな。お前かわいいもん」

「あ、うん。ありがとう一夏...」

「ゴホン、王子よ。貴方の為の剣をお持ちしました。この剣でこの舞踏会を生き延びてください」

「私達も王子様の援護するから!あの狙撃手は任せなさい!!」

 

 

いやらしい視線に怯えるマナに一夏は原因をいうと、さりげなく褒める。

その言葉を聞いたマナは嬉恥ずかしそうに答えると、マハードが咳払いし、セリフぽっくいうと一夏に鞘に入った150㎝の大太刀を渡すとその場から離れる。

 

 

 

「さーて、王の進軍の開始だ!」

 

 

そういうと一夏はステージを疾走するのだった。

 




少し区切りが悪いですが、後2話で学園祭は終わりかな。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。