インフィニット・ストラトス ~蒼天の魔王~   作:ハルン

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束VS一夏の神殺し戦です。


激突!災厄兎VS白き王

束から、決闘を申し込まれた次の日。

幸いにも休みという事で、殆どの人があらず、束の政府に対してお話し(脅迫)した結果、全アリーナ使用禁止がIS学園関係者に言い渡された。

 

そして、第二アリーナに二人の神殺しが立っていた。

 

 

「お前と戦うのは久しぶりだな」

「そうだねー。大体二年ぶりかな?」

「あの時は俺の勝ちだが、今回も勝たせてもらうぞ。全力でな」

「それはどうかなー?」

 

 

二人の会話を遠くから聞いているマナ、マハード、簪は不安そうな顔をしていた。

 

 

「お兄ちゃん。今回、どれくらい被害出るかな?」

「私の予想が確かなら、アリーナ全破壊は余裕でしょ」

「...もう少し、離れて見た方がいいかな...」

 

 

三人はこの二人が戦うと、どうなるのか知っているが為、その被害は過去に余波で小国を3つ滅ぼすほどである。

 

 

 

「何をそんなに不安な顔しているのだ?所詮は人の戦いだぞ」

「そんな顔をしないの簪ちゃん。ほら、ポップコーン持ってきたから」

「なんか、皆映画感覚な気が...」

「何も知らないからでしょうね...。何かあった時の為に、結界の準備でもしますか。マナ」

「はーい」

 

 

何も知らない連中は、優雅に飲み物片手にポップコーンを摘まんでいるが、マハードは念に念を、と気休め程度にしかならない結界の制作を始めた。

 

 

「開始の合図はこのコインが地面に着いたらだ」

「OK。じゃ、始めようか」

 

 

一夏は開始の合図として、コインを高く投げると、回転しながら地面に向かった落下する。

コインが地面に着いた瞬間、二人の目つきが変わった。

 

 

「天地創造の女神にして、原初の海よ。我より生み出されし子達よ、我が声を聴き、我が命に従え」

「初手はそれか、なら―――この剣は太陽、湖の貴婦人より授けられし、もう一振りの聖剣」

 

 

互いに聖句を紡ぎ終えると、束周辺の地面が盛り上がり、形を変え、魔獣になる。

対して、一夏は青と白の剣を呼び出し、構える。

 

 

「行くぞ!」

「行っちゃえ!かわいい魔獣たち!」

 

 

アリーナの半分を埋め尽くす、魔獣達が一斉に一夏を襲い始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

「何よ、あれ...」

「なっ!?数で攻めるとは卑怯な!!」

「数で相手を押すのは戦術としては間違っていないが、流石にこの数は師匠でもキツイのでは?」

「これも神殺しの権能ってやつなのよね。そこ当たりの説明しもしてくれる?」

 

 

触媒があるにしろあれ程の数を操る束と現象に驚く楯無、対して卑怯だと言い始める箒、軍人からの視点で評価をし、一夏でもつらいのでは、と考えるラウラ。

神殺しの戦闘を見たことの無い、鈴は驚きを隠せず、マハードに説明を求める。

 

 

「束殿が使った権能は『原初の生命の海(オリジン・オーシャン)』メソポタミア神話における女神の1柱、ティアマトから、簒奪した権能で。任意の魔獣創造と、大地を操ります。対して、一夏が使っている権能はアーサー王伝説に出てくる円卓の騎士ガウェインから簒奪した『太陽の騎士(サー・ソルナイト)』です。あの聖剣の中には疑似太陽が封印されてます」

「かの有名なアーサー王伝説の権能ですか...」

「本気になった束殿の権能は生体系を容易に変えれます。神殺しの権能は私達では到底、敵いません」

「あ、一夏が新しく聖句を唱えたよ」

 

 

マハードは鈴の要望に応え、説明する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「埒が明かないな」

「ここは龍脈も近いし、いい触媒があるからね。魔獣を沢山作ることが出来るよ!」

「一掃するしかないか―――この剣は太陽の現身!もう一振りの星の聖剣。あらゆる不浄を浄化する焔の陽炎!転輪する(エクスカリバー)勝利の剣(ガラティーン)!!」

「これは避けれそうにないなー」

 

 

 

魔術師が相手なら苦戦しか出来ない魔獣も一夏が相手なら、赤子の手をひねる様なもの。

だが、数が多い上、倒しても新しく生まれる為、埒が明かないでいた。

だから、一夏は魔獣を一掃する為に、太陽の聖剣を全力解放した。

横なぎに放たれた灼熱の炎は魔獣達を一匹残らず灰にする。

だが、束は自分の目の前に魔獣の壁をを作り、土の壁と何重に作ることで攻撃を凌いでいた。

攻撃の余波でアリーナが半壊した。

 

 

「危ない、危ないっと」

「今ので終わるほど、お前は軟じゃないからな」

「いっくん、もう少し勇気をもって挑まないと!」

「っ!転輪する――」

「遅いよ!―――私は蛇!私は嵐!明けの明星、その輝きしかと刻み込め!!」

 

 

嵐を纏った束は一夏に接近し、ガラティーンを振るおうとするも接近していた束がガラティーンを持っている手首を折るとそのまま空中に舞い上げてから、体を固定しパイルバンカーを喰らわす。

パイルバンカーを盛大に決め、アリーナを覆うほどの土煙が舞い上がる。

上空、1000mからのパイルバンカーを喰らえば、普通なら死は免れないだろう。

 

 

「あれ?全然出てこないなー。およ?」

「ゼェェェヤァァァァ!!」

「お、ととっと」

 

 

一向に出てこない一夏を不思議そうな目で見る束に土煙か刀が飛来すると、太陽の翼を出し、避難すると土煙から異形の大槍を構え突撃する。

それを見た束はさらに高く舞い上がり、1500mまで上がると炎を纏い、炎を纏った大槍を突きだす一夏にそのままキックをかます。

 

炎のキックと炎の大槍がぶつかり、やがて2つの炎をが一つになると二人は地面に着地する。

 

 

 

 

「可笑しいな。真面に入ったはずなのに」

「グフッ...。内臓破裂...、即座にフェニックスの権能を使わなかったら危なかったぜ...」

「大分実戦から離れていたけど、神殺しとして先輩である束さんはそう簡単にやられないのだ!」

「ケツァル・コアトルの権能とプロレスの合わせ技とか...。うまく受け身取れなかったら、首の骨へし折れてたぞ」

 

 

持っていた大槍を使い、体をほぐす一夏。

そして、束は神殺しとして、一夏の先輩に当たるのだ。

 

 

「束さんに槍で挑むとは...、その勝負乗った!」

「クッ...」

 

 

ガキンガキン、と互いに持つ異形の大槍がぶつかり合う。

 

 

「槍じゃ、束さんに勝てないのに挑むなんて...。大分勇気が身に着いたんじゃない?」

「かもな!」

「ねぇ、知ってるいっくん?」

「あ?何が...」

「真の英雄は目で相手を殺すんだよ」

「それを言うなら、武具など不要、真の英雄は目で殺すだッ!...ッ!?」

 

 

槍同士、鍔迫り合いになると一夏は束を穿とうとするも躱され、束の言ったことを訂正すると、一夏の本能に従い、その場から離れると束の右目から光線が放たれた。

 

 

「おー、今のを躱すとは流石だね。束さんのブラフマーストラを避けたのはいっくんとすーちゃんだけだよ」

「...ブラフマーストラ。インドの叙事詩の英雄が持つとされる武具か...。ハァ!」

「そうそう。いっくんもいるでしょ。インド神話の英雄の権能がさ」

「使いどころは俺が見極めるさ!」

 

 

肥大化していく大槍を振り回し、攻撃するも束は優雅に躱し、一夏に着実にダメージを与える。

一夏は一度大きく、跳躍する。

 

 

「ウオオォォォォッ!」

「防げない!?チッ...」

 

 

一夏は大槍を束目がけ、思いっきり投げると束は防ぐごとが出来ないと判断するとその場から、バックステップで避けていく。

投げた大槍は大気を切り裂き、地面にぶつかり、アリーナの地面を大きく二つに割った。

 

 

「クッ...。あんな勢いで投げれば肉体が耐え切れずに崩壊するはず。それを不死の権能でカバーするか...。だけど、壮絶な痛みが襲ったはずだよ」

「この程度の痛み...、もう慣れたわ!―――神々から愛されし、授かりの英雄。炎神より授かりし武具で、汝を打ち倒そう!」

「キタッ!」

 

 

痛みに慣れている一夏は素早く聖句を紡ぎ、身の丈はあるであろう大弓を構える。

それを見た束は口角をつり上げ、笑う。

 

 

「さぁ、始めようか。神話を超えたライバル同士の戦いをさ!!」

「自分一人でやりやがれってんだよ!」

 

 

 

一夏が青白い矢を放ち、束がその矢を叩き、落とし束の攻撃を弓本体で凌いでいる。

一連の攻防を繰り広げ、IS組はその戦闘に魅入られていた。

モンド・グロッソでも、ここまで魅入る試合は片手で数える位しかない。

ましてや、両者共にISうを使わずにここまで出来るのだから、自分達とは住んでる領域が違うことを理解するまで、時間はかからなかった。

 

 

「ハァァァ!!」

「フッ!」

「グッ!?」

 

 

縮地を使い、束の目の前に移動し、矢を放ち、束がブラフマーストラを放つも背後に回っていた一夏矢を放ち、距離を取る。

 

 

 

「束さんに無い俊敏性...。性格無慈悲な攻撃に、束さんより多い呪力...。長期戦は不利だよね。だから、少し本気を出すね!」

「ん?...あれは」

 

 

束が大きく上昇すると束の背後に炎が日輪の如く噴き出ると、一夏の手から大弓が消えていた。

それを見たマハードは危機感を覚えた。

 

 

「総員退避!!巻き込まれますよ!!」

「防御用の結界は...」

「効くわけないでしょ!神々をも打ち倒す力と、シヴァが終末に於いて投じる宇宙を滅ぼすための力ですよ!!耐えれるわけないでしょ!?」

 

 

マハードが危機感を覚えるのも無理もない。

一夏はエジプトでの神殺し時にこの権能を使い、当たり一面を死の土地に変えているのだから。

 

 

「神々の王の慈悲を知れ。インドラよ、刮目しろ。絶滅とは是、この一刺。 灼き尽くせ」

「神性領域拡大、空間固定。神罰執行期限設定、全承認。 シヴァの怒りをもって、汝らの命をここで絶つ」

「―――日輪よ(ヴァサヴィ)死に随え(・シャクティ)!!」

「―――破壊神の手翳(パーシュパタ)!!」

 

 

 

束が持つ、大槍から放たれる光に一夏の手に現れた光球が束の放った光に向かうと、光球から光が溢れる。

二つの大技がぶつかり合った瞬間、その二つを中心に眩い閃光と衝撃波が襲う。

咄嗟に専用機を展開し、避難したIS組だが、先ほどまでいたアリーナは原型を止めておらず、あるのは瓦礫のみ。

アリーナ周辺の植物は抉られるように倒され、先の攻撃をした二人はどうなったかハイパーセンサーで探す。

 

 

 

「いってぇ...。左腕持ってかれたな」

 

 

衝撃波によって吹き飛ばされた一夏は地面を5回バウンドしながら、瓦礫にぶつかりようやく止まったが、左腕が力なくぶら下がっている。

一夏は素早く左腕をはめ直すと、束を探すと正面より右側の土煙の中に特徴的なうさ耳が見えた。

 

 

「そこか!阿修羅観音!!」

 

 

虚空から現れた刀を、うさ耳目掛け放つと刀が刺さった衝撃で土煙が晴れる。

 

 

「アレは土人形(デコイ)...。じゃ、本体は...」

 

 

攻撃したのは土人形であり、本体はいまだ見つからない状況で、一夏は神経を研ぎ澄まし、当たりを捜索すると、一夏の後方の地面が盛り上がる。

 

 

 

「URYYYYYYY!!」

「てめぇは時を止める吸血鬼かよ!!シャラァァ!!」

 

 

盛り上がった地面から飛び出した束は奇声を発しながら、手刀を繰り出すが、一夏は突っ込みをしながら突き出された腕を掴み、身体をひねりながら蹴りを束の顔に喰らわす。

 

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッー!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァー!」

 

 

互いに接近しあうとオラオララッシュを始め、そのスピードはハイパーセンサーでは捉える事の出来ないスピードだった。

お互いの拳が顔面を的確に捉えると、その衝撃で後方に押され、互いに首や肩の骨を鳴らしている。

 

 

「最高にハイって奴だよ!いっくん!!」

「てめぇはDI○か...!!」

「それ地味に伏字になっていない!」

「一歩音を超え...、二歩無間...、三歩絶刀...!―――無明三段突き!」

「グッ...!?」

 

 

 

一夏お得意の無明三段突きをするも束は少し、よろける程度で終わり、一夏は縮地を連続使用した高速戦に切り替えて攻撃する。

 

 

「手応えがない...。まだ鎧は健在か」

「罅が入った程度...。まだ耐えれるよー」

「なら、こいつならどうだ?」

「うゆ?」

 

 

一夏は束にダメージがない理由を知っていた。

束が使った権能『太陽の施し(ソル・カルナ)』と呼ばれる権能が理由である。

この権能は束が持つ複数の力を持った権能であり、その一つとして、『黄金の鎧』と呼ばれる不死の鎧を着込むことで、不死性を獲得している限り、束に本来のダメージの10分の1程度しか通らない。

ならば、一夏のやることはただ一つ、その鎧を破壊することである。

 

 

「あらゆる叡智、尊厳、力を与えし輝きの主よ。我が心を、我が考えを、我が成しうることをご照覧あれ!―――流星一条(ステラ)ァァ!」

「ぐぅぅぅ...。だけど、これを耐えれば...」

「おら、もう一丁!流星一条(ステラ)ァァ!!」

「なっ!?」

 

 

正面から来る流星一条を受け止めるが、上空から放たれたもう一つの流星一条を避ける術も受ける術もない束はその極光を成す術もなく喰らう。

極光が消えると、服の至る所が破けた束の姿が映った、瞬間―――。

 

 

「ゴアッ...」

「油断大敵だよ。いっくん」

 

 

次の瞬間、瞬きをする暇も無く、一夏の懐に潜りこんだ束は一夏の鳩尾を抉りこむように殴る。

 

 

「この感覚は...神速...」

「束さんが持つ、時間操作系の権能だよ。簒奪したまつろわぬ神の名はクロノス。この権能は自分の触れた対象の時間を操作できて、最大一週間前まで戻せるんだよ」

「解説どうも...」

 

 

束が使った権能についての説明を聞いた一夏は黒鍵を指で挟むように三本ずつ持ち、腕をクロスさせる。

束の足元の地面が盛り上がると、そこから土塊がマシンガンの如く、放たれる。しかも、権能を介している為、その強度と威力は上がっている。

 

 

腕をクロスさせ、土塊を防ぎながら突き進み、束は自らの時間を加速させ、一夏の目の前に接近するが、彼女の目に映ったのは攻めりくる拳だった。

 

 

「ぐぅぅぅ...!?」

 

 

師匠直伝の絶招を叩き込み、束をアリーナの壁まで吹き飛ばす。

 

 

「相手が倍以上の速さで動くのなら、それを考慮したい上で、間合いを詰め、タイミングを合わせればいい。何、簡単な話だ」

『いやいやいやいや』

 

 

一夏の言葉を聞いた束以外の全員が手を振りながら否定した。そんなことが出来る時点で人間辞めている。

 

 

三重加速(トリプルアクセル)!」

「むぅ...」

 

 

束は二倍では駄目だと悟ると、三倍に変え、石で来た斧剣を振り回すと一夏は回し蹴りをし、斧剣を壊すが、壊れた斧剣が細かく砕け、一夏に飛来すると一夏は回避していると束が後ろに下がり、なにやら聖句を唱えると雷を纏った槌を横なぎに振るう。

本来は距離的な関係からあたることがないが、突如、肥大化し大きく伸びると一夏の横腹にめり込む。

 

 

「アガッ...。...その槌は...北欧神話に伝わる...」

「YESYES。雷神トールのミョルニルだよ!」

「チッ...。全てを灰燼に帰せ、煉獄の劫火よ!」

 

 

雷を纏ったミョルニルを振り回し、その一撃は大地に大穴を開ける程、一夏は世界を焼き尽くす劫火の剣(レーヴァテイン)を構え、攻撃するも呪力が少なくなってきた一夏は世界を焼き尽くす劫火の剣(レーヴァテイン)の火力を発揮できないでいた。

 

 

「あれをやるか...。ガンド!」

「鬱陶しいなー」

 

 

一夏はポッケから赤い宝石を取り出すと、呪力が籠った宝石を投擲すると、途中で弾け、9つの閃光となり束を襲うも、ミョルニルの一振りで無力化させられる。

 

 

「さーて、いっくんは何を見せてくれるのかなー?」

「筋系、神経系、疑似呪力化完了...。二重奏(デュオ)!」

「権能の火力が上がった?」

 

 

突如、一夏の呪力が上がったことに首をかしげながら一夏の攻撃を躱しながら、なぜ上がったのか考察していた。

 

 

「あそこまで権能を乱発すれば例え、いっくんの呪力でも、大分消耗したはずなのに...。呪力を回復させる秘薬でも作ったのかな?」

「確かに俺の呪力は大分危ういさ。なら、別のモノを置き変えればいい」

「置き換える?...まさか、自分の身体の一部を呪力に変換している。だとしたら、呪力を使うだけで、途方もない痛みと全身のいたる箇所に深刻な損傷を受ける。代わりに瞬間的に大出力を得るそんなの禁術クラスだよ...」

「更に追加!血管系、リンパ系、疑似呪力変換完了!!五重奏(クウィンテット)!!」

「まだ上がる!?ぐぅぅぅぃ!」

 

 

今できる最大呪力変換をし、失った呪力を補い、炎の斬撃を飛ばし、束はその斬撃をミョルニルで受け止めるもその威力に苦悶の表情を浮かべる。

攻撃を受け止める事に成功した束が見たのは上空で轟々と燃え盛り、勢いを増していく炎の大剣を掲げる一夏の姿だった。

 

 

「なるほど...。全て一撃に掛けるって事かな?いいよ。束さんも乗った!」

 

 

一夏が何をしようとしたのか察知した束はミョルニルを構えると、頭上に雷雲が集まり、落雷をミョルニルで受け止め続ける。

 

 

「ミョルニルゥ!!」

世界を焼き尽くす劫火の剣(レーヴァテイン)ッ!!」

 

 

嘗て無い勢いで燃え盛る世界を焼き尽くす劫火の剣(レーヴァテイン)を振り下ろす一夏に束は大きく跳躍し紫電を纏い、巨大化したミョルニルを振り上げる。

二つの大きな力が激突、その衝撃だけで当たりを破壊しつくし、ぶつかり合いながら動かない二人の間で炎と紫電が更に周りに被害を与えていた。

 

 

 

「ウオオォォォォ!!!」

「ハアアアァァァ!!!」

五重奏(クウィンテット)でだめなら、六重奏(セクステット)だァァ!!」

「そんな!?」

 

 

このままではキリがないと察した一夏は更に気を呪力に変換することでブーストを掛け、その事態に束は驚愕を隠せずにいた。

だが、束も諦めずに更に雷を吸収し、ミョルニルの威力を上げていく。

強大な二つの力の衝突はやがて、大きな轟音と爆風と共に終わり、両者後方に吹き飛ばされる。

 

 

「これで終わりだよ。いっくん!」

 

 

一夏が着地すると同時に地面が盛り上がり、一夏を串刺しにする。

だが、ガラスが砕ける音と共に串刺しになった一夏の姿が消える。

 

 

「な!?幻影!じゃ、いっくんは...」

「こっちだ!」

「っ!?」

 

 

自分が串刺しにした一夏が、幻影であると気づいた束は一夏を探すと上空から一夏の声が聞こえた。

 

 

「蒼覇ァ!剛掌閃ッ!!!」

「うにゃああああぁぁぁぁぁ!!??」

 

来ていたIS学園の白い制服は呪力変換の際、全身のいたる箇所に深刻な損傷を受け、赤く染まっている。

束を無数の掌底で打ち据え、バウンドした所を掌底で吹っ飛ばし、アリーナ諸共粉砕する。

 

 

「ハァ...ハァ...ハァ...」

「うにゅぅぅ......」

「俺の...勝ちだ...」

 

 

最後の渾身の一撃を喰らった束はボロボロになりながらも完全に目を回し、気絶している姿を確認した一夏だが、意識を保つので精いっぱいな状態である。

 

 

「この勝負、白き王一夏の勝利です!」

 

 

薄れゆく意識の中で、自身の勝利宣言を聞きながら、一夏の意識を手放すのであった。

 

 




今回の戦いで束は自身が最初に倒した神の権能を使わずに負けました。

束が最初に倒したまつろわぬ神のヒントは 戦争と死の神、魔術に長けているです。



とうとう、ソロモン戦!その前にマーリンを取らなければ!(ガチャガチャ

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