ついにタッグマッチトーナメント当日を迎えた。既に朝から全校生徒の寮の部屋にトーナメント表が配られているらしく、全員がそれを見て優勝チームを予想していた。
その予想は大きく二つに分かれていた。
IS学園最強(一部を除く)の楯無と第四世代という未知数の最新鋭の専用機を持つ箒ペア、白き暴君と学園の生徒から恐れられ始められてる一夏のずば抜けた戦闘力は『実は織斑先生より、強いんじゃない?』という意見が出始めている。
なお、簪のISは初期案から大きく外れた仕様になっている為、大きな注目を浴びてる。
「私達の初戦の相手は鈴とセシリアだね」
「シャルとラウラが上級生のイージスコンビとで、楯無と箒がシード枠だったな」
「うん」
「行くぞ、白式!」
「行こう、弐式」
対戦相手を確認した一夏達は各々専用機を纏うとアリーナへ移動した。
「あれ?一夏の白式なんか変わってない?」
「改造した」
「絶対それ魔が付くでしょ!!」
「ナンノコトデスカ?」
先にアリーナにで待機していた鈴は一夏の白式が変わっている事に気が付く。
一夏が右手に持っている武器と同型のモノが背面に追加された専用アームに付属されている。
「簪さんの機体もかなり重厚ですわね」
「...問題ない。それをカバーできるだけの機動力があるから」
スマートな白式に対しかなり重装甲な弐式だが、特に問題ないという簪。
『試合開始!』
「行くぜ!レッd......ホワイトドラゴン!!」
「今レッドドラゴンって言いかけたでしょ!あんた何処のジャンク屋の装備を実装したの!?」
「最カッコいいだろ?」
右手に持っているカレトヴルッフを背負い、帯刀しているガーベラ・ストレートを抜刀がその姿はどことなく竜の様に見えた。
一夏お得意の刀を使った攻撃を双天牙月で防いでいく。
一夏と鈴が白熱した格闘をしているの対し、セシリアと簪は射撃戦をしていた。
「そこっ!」
「スターライトmkⅢの攻撃が利きませんわ!?」
「そっちがレーザーならこっちはビームだからね!」
「くっ...」
出力の差からセシリアの狙撃も簪のビームライフルによってかき消され、苦戦を強いられていた。
「行きなさい!ティアーズ!!」
「行って!ファンネル・ミサイル!!」
四基のブルー・ティアーズを出し、攻撃するセシリアに対応するように簪の周辺に現れたひし形に似た形状の物体が空中を浮遊していると一斉にブルー・ティアーズとセシリアを襲う。
「この攻撃...!ティアーズと同じ!?」
「今の弐式ならオールレンジ攻撃も出来る!」
「くっ...。でも、実弾ならティアーズの攻撃で!」
「これならどう?」
ティアーズの操作に専念しているセシリアは他の武器との連携はうまくできないが、このままではいけないと感じたセシリアは鍛錬に励み続け、その結果。
「お生憎、ティアーズと同時に他の武器は使えませんが...それでも!」
「なっ!?」
「こういう事ならできますわ!」
「チッ...」
前情報としてブルー・ティアーズの操作集中する為、行動が制限されるという情報を持っていた簪はブルー・ティアーズを
弐式の機動性を生かしながら、右後ろに回転しながらビームライフルとミサイルを二発放ち牽制しながら、後退する。
攻撃に失敗したセシリアは後退し、狙撃を開始しようとするも、簪が両腕を前に突き出している事に気が付く。
「レンジの外に逃げれたと思わないで!」
「それも射撃武器でしたの!?」
両腕に搭載されたビームライフルより威力のあるメガ粒子砲を放ち、緊急回避しつつ、狙撃をするも簪は弐式の機動性を生かしながらセシリアの攻撃を回転しながら回避し、ビームライフルとミサイルで攻撃とこっちもこっちで激戦を繰り広げていた。。
「カーベラ・ストレートォ!」
「あんた何処のジャンク屋ギルドよ!私がその機体苦手なの知ってて選んだでしょ!!」
「ん~?聞こえんなぁ!!」
背負っていたカレットヴルッフを右手に持ちながら、左手で勢いよくガーベラ・ストレートを鈴に向けて投げると鈴は上空に回避するもそれを予想していた一夏はGモードでうまく誘導された鈴を撃つ。
だが、鈴も代表候補生のはしくれ、その攻撃を躱すが一夏は相手の二手、三手先を予想して行動する一夏はその行動予想済みで、鈴が避けた先に移動し、カレットヴルッフで腹部に叩き付ける。
「...ガッ...!?」
「リミッター解除!ドライグヘッド起動!!」
「やっぱそれレッドドラゴンじゃない!」
額から伸びた二本の角に赤いビームで出来たアンテナが形成し、V字アンテナになる。
その姿を見た鈴は某機動戦士に出てくるレッドフレームのある形態を沸騰、と言うよりまんまであった。
「行くぜ!」
「ぐぅぅぅぅ...」
「コロイド展開!」
カレットヴルッフで突きを放ち、手持ちのカレットヴルッフを背負い、専用アームに装備されているカレットヴルッフを二つ持ち、切り抜け後、連結させると巧みに回転させ、切りつけると斬り飛ばす。
飛ばした鈴を追撃する白式に手持ちのカレットヴルッフを格納させ、カレットヴルッフから放たれる粒子は光の翼の様な形状になると高速で移動する。
その姿を見た鈴は攻撃が来る瞬間、龍砲を叩き込んでやろうと構える。
「貰ったわよ!一夏!!」
「甘い!」
「嘘ッ!」
龍砲が放たれる瞬間、一夏はぴょん、と跳ねるように飛び上がり龍砲を避けると頭上から背負っていたカレットヴルッフで唐竹割りをする。
「ぐぅ...やっぱあんた強すぎよ!」
「力こそ正義!いい時代になったものだ!」
「何処の世紀末よ!てか、それだとアンタビルから飛び降りる事になるわよ!!」
「ビルから落ちた程度では死なんよ!」
「だよね!」
一夏は鈴に接近しようとした瞬間、二人の間に青い閃光が横切り、一夏の周辺から同じく閃光が襲うもアクロバティックな動きですべて避ける。
簪がやられたか、とセシリアの方を向くと、そこには二基のティアーズが一夏の周りを浮遊して、時折レーザーを曲げて一夏を攻撃していた。
「鈴さん!ご無事ですか!!」
「セシリア!アンタいつの間にあんなこと出来る様になったの?」
「つい先ほどですわ。簪さんとの戦いの中、負けたくないという気持ちで挑んでいたら頭の中でしずくが落ちて波紋を浮かべた瞬間、頭の中がクリアになったと思ったら出来る様になりましたわ」
「あれだろ、人間逆境に追い込まれる中、諦めず進ん結果自分の中の可能性が開花したといったところか...。土壇場で、こんなのモノが見れるとはな...。どう思う?簪」
「私も驚いた。まさか、
一夏の背後に現れた簪の二式はセシリアにこっ酷くやられたのか機体の至る所に傷がある。
次の瞬間、二式を覆う装甲が解除され、要所要所に着いた装甲と両腕のメガ粒子砲と素っ気無い姿になるが次の瞬間
「バックパック換装、エクセリア!」
二式を光が覆うと簡易的な姿から、ピンクと白のツートン、どことなく女性を思わせる機体になる。
「そこ!」
「狙撃でこのブルーティアーズに敵うとでも!」
「一夏が居る前で不様に負けるわけにいかない!一夏の支えになるって決めたあの時から負けるわけにはいかないの!!」
互いに動きながら射撃戦をする中、セシリアは
「タァアアアアアア!!」
「攻撃が効きませんの!?」
前面にシールドビットを展開し、セシリアの攻撃を防ぎながら正面から超高速で接近するとビームライフルから対艦刀にビーム刃を形成し、強烈な突きを放つ。
「セシリア!?」
「お前の相手は俺だぜ!」
「クッ...!」
セシリアを心配する鈴に接近してきた一夏はカレットヴルッフで攻撃するも、鈴は振り下ろしたカレットヴルッフの力を利用しカウンターを放ち、上空にカレットヴォルッフを弾くと、双天牙月を二刀で構え、挟むように斬ろうとする。
「こういうのもあるんだぜ!」
「しまった!?」
だが、専用アーム格納されたカレットヴルッフが鈴の方に向くとそこから巨大なビーム刃が形成され、防ぐとそのまま左右に開き、がら空きになる。
「これが俺の!」
「...ガ、フッ...!」
「
「うわぁぁぁ!!?」
ボディーブローを食らわせ、浮いた鈴の身体を逃さないように左肩を掴むと白く発行する稲光の球体を押し付ける。
「まだよ!まだ終わってないわ!」
「まだ動けるのか...」
薄れゆく意識の中、鈴は最後の力を振り絞り、一夏に向かった拳を振りかぶると一夏も合わせる様に拳を振りかぶる。
互いの拳が交差し、鈴の右頬を捉える。
「...ちぇ、届かなかったか...」
「...いいや、届いていたぜ。いい拳だ...今日からお前は
「何その不名誉な仇名!?」
不名誉な仇名を授けられた鈴は思わず声を上げる。
そんな二人に爆風が襲う。
「ナニカが爆☆散したな」
「ゲホッゴホッ...口の中に土がァァァ...!!」
爆風によって口の中に土が入った鈴は涙ぐみながら咳き込む。
対して一夏は爆心地の方を向くと、そこには両手から砲撃を出している簪とそれを喰らっているセシリアの姿があった。
『セシリア・アルコット並びに凰鈴音エネルギーエンプティ。よって勝者、織斑一夏&更識簪!』
会場を覆う歓声を聞きながら鈴はある疑問を言う。
「ねぇ、一夏。簪のパッケージどうなってんの?あんな瞬時に普通出来ないでしょ」
「あぁ、あれ。前もってインストール済みの俺の自作バックパックを詰め込んで、その場で出来る様にしてるんだよ。そのおかげで他に武器搭載できていないけどな。イメージ的にはストライクとかに近いかな」
「あー、他にもあるってこと?」
「エクセリア、ペーネロペーにあと三つだね」
「うわぁー、あんな凶悪なのがあと三つも...」
一夏の権能と知識と発想によって実現した機能に冷や汗を流しつつ、他の三つが気になった鈴だった。
昔はきつかった巌窟王も今では楽にクリアできるな。
最後は婦長持って行かないと