インフィニット・ストラトス ~蒼天の魔王~   作:ハルン

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本編開始です。


IS学園
IS学園入学


七人目のカンピオーネこと、織斑一夏は現在、困り果てていた。

何故困っているのか、それは一夏のクラスメイトが全員女子だからだ。

 

(はぁ~、何でこうなったのかな。数週間前の俺を殴り飛ばしたいぜ)

 

一夏は親友である五反田弾、マハード達と一緒に藍越学園に入学しようとしていたのだが、間違えてIS学園の試験会場に行ってしまい、其処でISを動かし、結果IS学園に強制入学となった。

 

(藍越学園か私立城楠学院高等部に行きたかったなー)

前者は学費が安く、家からも近く親友がいるので楽しい学園生活が送れるから、後者は一夏の勘がこの学園で面白い事が起きると訴えていたからである。

マハード達は藍越学園の入学が決まっており、一夏がIS学園に強制入学されることになった時、二人は自分達も一緒に行くと言いだし、一夏は二時間の説得の末、渋々了承した二人だが、どこか納得出来ていない二人に不安を持ちながらIS学園に来た一夏。

 

 

「初めまして、〇〇県から来ました―――」

 

 

一夏がそんな事を思いながら、持ってきた神話関連の本を読みながら、自己紹介を適当に聞き流す。

 

 

「一夏君。織斑一夏君!」

「あ"?」

「ヒッ!い、今、『あ』が終わって『お』だから自己紹介して欲しいなと思って...」

 

 

一夏にとってこの読書はまつろわぬ神との戦いにおいて、重要な事なのだ。

その神がどういう出自でどんな事をしてきたのか分かればその特性が分かり、戦闘が有利に進み、より確実にその神を倒す事が出来る。

その邪魔をされた一夏は一瞬、殺気を放つがすぐ抑え込み、壇上に上がると周りを見渡すと知っている顔があったが気にせず、自己紹介をする。

 

 

「俺の名前は織斑一夏。得技は家事全般で特に料理には自信がある。趣味は音楽鑑賞と読書で特に伝承、神話等のオカルト系を好んで読む。因みに女尊男卑に染まった人間が嫌いなので、そこの所お忘れなく」

「もう少し、まともな自己紹介はできんのか馬鹿者」

 

 

そう言ってきた声に振り向くとそこには教室に入ってくるスーツ姿の女性がいた。

 

 

「山田君、クラスの挨拶を押し付けて申し訳なかった。このクラスに入れる二人の手続きに少々手こずっていてな」

 

 

その女性は一夏のよく見知った織斑千冬だった。

 

 

「諸君、私が君達の担任の織斑千冬だ。私は君たち新人を、1年で使い物になる操縦者にするのが仕事だ。私の言う事はよく聴き、理解しろ。逆らっても良いが...私の言う事は聞け。良いな?」

 

 

凄まじいまでの暴力宣言に一夏は何処の暴君だよ、と他人事の様に心で思った。

 

 

「キャーッ!!千冬様ッ!!!」

「ずっとファンだったんです!!」

「私、お姉さまのためになら、何でも出来ます!死ぬ覚悟も出来ています!!」

 

(マハードの様な奴がいるな)

 

 

一夏は心の中で命は投げ捨てる物ではないと最後の発言者に対して思うのと同時に自分に対して少し、言い聞かせた。

 

 

「毎年よくこれだけ、馬鹿が集まる物だ。感心する、それとも私のクラスにだけ、馬鹿を集めてるのか?」

 

(今の女尊男卑だとこんな感じだと思うな)

 

頭を抱える千冬に対し、一夏は二連覇という偉業を成し遂げてから熱狂的なファンが増え、中には千冬を神と拝め始める信者まで現れる始末は半ば自業自得だろと思っている。

 

 

「で、満足に挨拶もできんのかお前は?最期辺りの趣味と発言はどうにかならないのか」

「残念ながら、最後の二つを変えるつもりは無い。それに趣味に関しては俺が(神殺し)である為に必要なモノなんでね。今後も変える気はないってわかったかな?千冬姉」

「ここでは織斑先生だ」

「一夏!」

「ダニィ!?」

 

 

何が起きたのか説明しよう。

一夏やや挑発気味に言う→千冬姉と言った事を訂正しながら出席簿アタック(伝家の宝刀)を繰り出す→聞きなれた従者の声が聞こえる→その声の持ち主が持っていた鞄で一夏を護る→その光景に千冬並びに教室中が口を開け、ポカーンとしている。

目の前に現れた人物に目を白黒させるが、いち早く意識を取り戻し、目の前に居る人物に問いかける。

 

 

「おい、マハード!なんでお前がここに居るんだよ!!」

「私は一夏を護る盾で有ると同時に剣であり、一夏の身の回りの仕事をする従者でございます。従者である以上、一夏の御傍にいるのは当然のこと」

「はぁ!?俺はお前に家の事は頼んだぞっていったよな!てか、マナはどうした」

「マナでしたらあちらに」

 

 

一夏はマハードが指を指した方を向くと其処には廊下でIS学園(・・・・)の制服で待機しているマナの姿があった。

勘のいい一夏は全てを察し、溜め息を漏らす。

 

 

「はぁ、アイツら...。マナはIS学園の制服なのになんでお前は制服じゃないんだ?」

「マナはIS学園の生徒として入学、私は一夏の身の回りの仕事をする従者としてここに

 

 

居ます。一応、飛び級で大学卒業しているので問題ありません」

 

 

「お前はいつもの立ち位置と変わらんだろ」

「はい。その通りでございます」

 

 

一夏はこの短時間で一気に疲れ、席に着くと周りから小さい声で一夏とマハードの関係に対しての声が聞こえ始める。

 

 

『やだ、あのイケメン・・・カッコイイ・・・』

『織斑君とどういう関係なのかしら』

『さっき、千冬様の事を千冬姉って言ってたけどもしかして姉弟?』

『じゃ、IS動かせたのもそのせい?』

『じゃ、あの人も動かせるのかな?』

『さっき、織斑君の従者って言ってたけど、もしかしてそう言うプレイ?』

『一体、どっちが攻めでどっちが受けなのかしら?』

『今回の夏コミの内容はこれだァ!』

「皆さん静かにしてください!遅れてきた二人の自己紹介を静かに聞いてください!!」

 

 

やや童顔の眼鏡を掛けた女性こと山田麻耶、通称山田先生によって教室は静かになる。

 

 

「私はマナ・ガーネット。好きなものは花で最近、一夏に料理を教えてもらっています。皆さんも一度は一夏の料理を食べてみてください」

「私はマハード・ガーネット。一夏の様にISは動かせませんが、一夏の身の回りの仕事をする執事の様なモノだと思ってください。一夏と共に過ごす、学友の方々とは仲良くしたいですが、一夏に危害を加えるようでしたら容赦なく排除させてもらいます」

 

 

マハード達の自己紹介が済むと丁度良くチャイムがなる。

 

 

「さぁ、SHRは終わりだ、諸君らには半月でISの基礎知識を覚えてもらう、その後は実践だが基本操作は半月で身体に染み込ませろ良いな?良いなら返事をしろ、良くなくても返事をしろ、私の言葉には返事をしろ」

 

 

千冬の発言に一夏は鬼教官って千冬姉の事を言うんだろうな~、と呑気な事を考えていた。

 

 

「織斑の隣の席がガーネット妹だ。早く席に着け」

「あれ?マハードは?」

「私は一夏の身の回りのことをする為に来たのであって、ISを学びに来たわけではありませんので、教室の後ろで一夏を見守る事にします」

「分かった。すでに周りに邪魔にあっている気がするが、周りの邪魔にならないようにな」

 

 

そう言うとマハードは教室の隅に移動する。

 

 

「それでは授業を始める、教科書16pを開け」

 

 

こうして、神殺しこと、織斑一夏のIS学園の生活が始まった。




イギリス高飛車はいつ来るかって?
次回でますよ
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