インフィニット・ストラトス ~蒼天の魔王~   作:ハルン

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久しぶりの連日投稿だな。


簪の挑戦 日常と変化

それはある日の放課後。

 

 

「一夏...付き合ってください!!」

 

「いいぜ―――――買い物だろ?」

 

 

 

意を決して告白した少女簪はフラれるのではないかと言う恐怖と不安を感じながら返事を待つと、帰ってきたその返事はあまりにも嬉しいものだったが、次の一言によって、絶望のどん底に突き落とされた。

 

 

 

「で、いつ出かけるんだ?」

 

「...コンドノニチヨウビデ」

 

 

あまりの追い打ちに片言になる簪。

 

その様子を見守っていた金髪貴公子と金髪ドリルはガッツポーズを取り、極小中国とツインビックピラミッドは哀れみを込めた視線向けるのであった。

 

 

 

 

 

 

「なんで...こんなことに...」

 

「なんだ?具合でも悪いのか」

 

 

あまり気分がすぐれない簪を気遣う一夏だが、簪は気分切り替え、「一夏と二人っきり」という絶賛稀な状況を謳歌しようとするのだった。

 

 

 

「で、最初は何を見るんだ?」

 

「服が...見たいかな」

 

「なら、あそこの店にするか?なんか評判いいらしいぞ」

 

「じゃ、そこにしよ」

 

 

一夏と簪は服屋に入ると、簪は並んでいる服を物色すると何着か選ぶと、試着室に入る。

 

 

「えーと...、感想を...お願い」

 

「任せておけ」

 

「着替え中に...覗かないでね」

 

「覗かねーよ」

 

 

一夏に覗かないと言われたとき、僅かながら落ち込む簪。

 

やっぱ自分には魅力がないのでは...、思い込み始めながら試着する。

 

 

「これはどうかな?」

 

「皇帝だな」

 

「これは?」

 

「セクシーだね」

 

「これは?」

 

「どスケベだわ」

 

「これは...どうかな...」

 

「ビーストだな...。って、なんかだんだん露出上がってね?」

 

 

 

赤い皇帝を思わせる服装から、少し露出の多い服、どかのハロウィンで不評被害を食らった礼装や、煽情的とでこちらもハロウィンをイメージする服装だが、一夏はこの一連の流れに妙な策を感じた。

 

簪は少しずつ露出の多い服装を着て、一夏の女性に対する黒歴史を刺激させないようしつつ、女性としてのアピールをしようと言う算段なのだ。

 

 

 

「これ、全部買います」

 

「合計 5万2千円になります」

 

 

追加で着物やウェディングドレスのような服、後楯無が欲しがっていた青いミニスカ着物と狐耳&尻尾のコスを買って店を出るのであった。

 

 

 

 

「そういえば一夏。今日、あのロボットアニメの映画上映日だよ」

 

「よし、見に行くか。チケットは俺が出すか」

 

「前売り券なら、ここに」

 

「抜かりないなー」

 

 

 

ある映画の上映日だという事を思い出した簪は一夏とその映画を見に行くことにする。

 

 

 

 

 

 

一夏のおごりでキャラメルポップコーンとジュースを買い、指定された席に座る。

 

見る映画のタイトルは“機動戦士インフィニット・ストラグル 逆襲の冬”

 

 

 

 

 

 

この作品はISを題材にした作品はISの設定が幾分か散りばめられており、機動戦士インフィニット・ストラグルという作品の続編で、主人公の沢村千夏は憧れの兄一冬と親の離婚により、生き別れとなり、ある科学者が発表したインフィニット・ストラグルとその基幹をなすコア、通称ISの登場によって世界は戦争が頻発しする中、世界における唯一の安全国である日本で戦争など関係なく育つ千夏。

 

そんなある日、住んでいる町で起きたISを使ったテロに巻き込まれ、死にゆく友人たちを目撃しながら、避難所に逃げる為の準備をする中、あるものを見つける。

 

それは『大切なもの守る力がここにある』と書かれた紙であった。

 

これ以上、大切な人を失わない為に、千夏は指定された場所に向かう。

 

そこにあったのは一機の不思議な力を持ったIS『黒式』だった。

 

多くの人と出会い、別れと生き別れの兄と再会し、テロ組織を壊滅させるも、戦いが終わった後、兄一冬の姿はなかった。

 

 

 

これが簡単な概要である。

 

 

「お、そろそろ始まるぞ」

 

「ラストがあれだから、どうなったのか気になっていたんだ」

 

 

定番のブザーが鳴り、プロローグが始まる。

 

 

【一兄、テロ組織は壊滅したのに、戦争はまだ消えない。人は争いから抜けられないのか...。無人のISによる戦闘か...】

 

【そんな事ないよ。千夏や一冬さんは明るい未来を目指して頑張ったんだ...。今はだめかもしれない、でもいつかきっと戦争がない時代が来るよ!】

 

【そうだな、新しい命の為に、少しでも明るい未来にしないとな】

 

 

主人公は幼なじみ系ヒロインの冥紗の少し、膨れたお腹をさする。

 

主人公とヒロインは結ばれ、子供も授かり、幸せな時間を過ごしていた。

 

だが、その時間もすぐ崩壊する、思いもしない人物によって。

 

 

【私、沢村一冬はここに全世界への宣誓布告を宣言する。私の両親とその知人が生み出したISによって、世界は戦争が勃発、暴力が世界を征服する世界になってしまった。その最もたる存在が、テロリスト集団である最後の狂宴(ラスト・カーニバル)である。彼らは――】

 

 

突然の全世界一斉ジャックによる演説をする主人公の兄一冬は前作の黒幕である最後の狂宴によるテロ行為について語り始める。

 

その光景を千夏は見つける事しか出来ないでいた。

 

 

【世界を恐怖に陥れた最後の狂宴は打ち倒された。だが、何故世界から戦争は消えず、今も起きている?それは人が誰かを見下し続ける限り、決して訪れることは無い。あの最後の狂宴(ラスト・カーニバル)は元を辿ればこの男尊女卑が原因なのである。故に私は男尊女卑社会を粛清しようというのだ」

 

【そんなことしたって何も変わらない!過ちを繰り返すだけだ!!】

 

【止めよう。一冬さんを!】

 

 

兄の愚行を止める為、千夏はレジスタンスを結成し、一冬を止めるべく立ち向かう。

 

 

 

幾度となくぶつかり合い、幾戦幾万の血が流れ、物語は最終決戦に向かった。

 

 

【これが最後の戦いなんだよね...】

 

【ここで奴を仕留めれば、戦いは終わる】

 

【戦わないで済む方法は...もう、ないのかな...】

 

【もしかしたら、あるのかもしれない。だが、俺たちは見つけるこは出来なかった】

 

【そう...、千夏!】

 

【なんだ...むっ!?】

 

 

戦いは避けれないと確信する千夏、そんな千夏に冥紗は口づけをする。

 

 

【勝利の前祝。...帰ってきてお腹の子の為に、必ず】

 

【...分かった。俺は必ず帰る、なにがなんでも必ず】

 

【約束...だからね...】

 

 

 

 

 

 

【ようやく来たか、千夏。待ちくたびれたよ】

 

【一冬、ここで決着を決める!】

 

【もう、兄とは呼んでくれないのだな...】

 

 

最終決戦、千夏を待ち構えてたのはかつて兄と呼んだ男、一冬だった。

 

 

 

互いに武器を駆使し、激しい攻防戦を繰り広げる。

 

 

【千夏!男尊女卑に染まった人間が地球のノミだとなぜ分からん!貴様の未熟さでララァが死んだあの苦しみ!存分に思い出せ!】

 

【情けない奴ッ!それでも俺は人の可能性と善意を信じて歩き続けたい!」】

 

【その結果はどうだ!?男尊女卑は瞬く間に広がり、今となっては全世界に浸透し、地球そのもの汚染している。だから私、沢村一冬が愚かな男尊女卑主義者を粛清しようというのだ!」

 

【エゴだよ。それは!】

 

【お前も、私の弟なら何故それを理解できない!!】

 

【そんな身勝手な考えがどれだけの人を不幸にするつもりだ!】

 

 

持っていた銃は互いに弾薬が切れ、互いに剣をでの接近戦へと移り変わる。

 

 

【今の剣をよけるか...流石、私の弟だ!】

 

【チィ!】

 

 

 

 

【行くぞ、桜花!忌まわしき過去と共に!】

 

【それでも、可能性を信じて歩き続けるんだ! 黒式、俺に力を貸せ!】

 

 

 

 

東京都より大きい、一冬の空中要塞の周りで接近戦をする二人。

 

やがて、二人は空中要塞の中に入る。

 

 

【厳しくも優しかったあんたは何処に行ったんだ!】

 

【世界の全てを知ったからこそ、今の私が居るのだ!】

 

【だからって!】

 

 

千夏の剣が一冬の左腕を、切り落とすが血は流れ図代わりに流れたのはオイルだった。

 

 

【なんと!?】

 

【義手!?】

 

【お前と再会する前に、失った...。知人に頼んだ特別性だよ!】

 

【このくらいッ!】

 

【剣の腕で私が負けているだと!?ンええいィ!】

 

【一冬!】

 

 

再び、空中要塞の外に出ると、互いにぶつかり合い持っていた剣は破壊される。

 

互いに武器を亡くした二人は壮絶な殴り合いをする。

 

 

【何っ!?一度、帰還しろだと!?男同士の間に入るな!!】

 

【ズオオオオオオオオオオ!】

 

【貴様が居なければ!!】

 

 

互いの拳は交差し、一冬の身体を貫く。

 

 

【ロボット...!?】

 

【最早...人の身体を探す方が難しいレベルさ...。だが、この勝負、私の勝ちだ!】

 

【ッそれはどういうことだ!】

 

【あの要塞には大量の核が積まれている。そんなものが地表に落ちたらどうなるか想像はたやすいだろ?】

 

【地球が核で汚染されて、人が住めなくなってしまう...。チッ!】

 

 

何が起きるのか、容易に想像できた千夏は落下する空中要塞に向かうと一緒に連れてきた一冬を空中要塞に叩き付ける。

 

 

【ふざけるな!たかが鉄くず一つ黒式で押し出してやる!】

 

【バカなことはやめろ!】

 

【やってみなければ分からん!】

 

【正気か!?】

 

【貴様ほど急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!】

 

【要塞の落下は始まっているのだぞ!】

 

【黒式は伊達じゃない!!】

 

 

落下する空中要塞を一人で支えようとする千夏。

 

 

【フッ...。これほどの質量を支えるなど不可能だ。自ら命を摩耗させてるだけだ!】

 

【馬鹿にして…! そうやって貴様は、永遠に他人を見下すことしかしないンだ!】

 

 

空中要塞を支えるのに孤高奮闘する千夏。

 

 

【千夏さんだけにカッコいい思いはさせませんよ】

 

【地球が駄目になるかならないかなんだ!やってみる価値ありまっせ!】

 

【...無理だよ、みんな下がれ!】

 

【しかし...要塞の重量に耐えれずパワーダウンしている機体だってある】

 

【駄目だ...。オーバーロードで自爆するだけだぞ!】

 

 

また一機と千夏の周りにレジスタンスの人間が張り付き要塞を押し返そうとする。

 

中には敵である、一冬の軍すら押し返そうと奮闘するも、一機また一機と、機体が耐え切れず、墜落していく。

 

 

 

【もおいいんだ! みんなやめろォーーーッ!!】

 

【結局‥遅かれ早かれ、こんな悲しみだけが広がって、地球をおしつぶすのだ...

 

ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん

 

それをわかるんだよ!】

 

 

空中要塞の落下阻止という、その目的の為に一つになっていく皆の思念。

 

その思いが、一つの奇跡を起こした。

 

 

【こ、これは!?ISのコア同士が共振している?人の意志が集中しすぎて、オーバーロードしているのか?

 

な何、恐怖は感じない? むしろ暖かくて、安心を感じるとは...】

 

【これは...お腹の赤ちゃんの声...】

 

【なんだ、千夏から感じていた諦めや挫折などと言った感情を感じられない...】

 

【そうだ...俺には守るべき人がいる...。大切な人を護る為に、黒式...いや、黒騎士!俺に力を貸してくれ!】

 

 

ボロボロだった黒式の装甲が修復され、中世の騎士を思わせる姿になると、装甲の隙間から輝く淡い緑色の光が輝くと、空中要塞を覆いその勢いによって跳ね飛ばされるIS達。

 

 

【そうか...!しかしこの暖かさをもった人間が地球さえ破壊するんだ!それを分かるんだよ千夏ッ!】

 

【分かってるよ! だから、世界に人の心の光を見みせなけりゃならないンだろ!】

 

 

黒騎士はその力を象徴するかのごとく、オーラを周囲にまき散らしつつ、彼方宇宙へと飛び去っていく。

 

 

 

 

 

 

【ねぇ、お母さんあそこにあるISって黒式?】

 

【そうよ。アレはね、お父さんが皆を護る為に戦った機体なのよ】

 

 

あれから数年、全存するISで稼働するもの存在しない。

 

稼働しない理由は不明だが、開発した本人が曰く『ISのコアが何者かの意思が反映されている』とのことだった。

 

あの不思議な光を目の当たりにした人々は次第に差別的な思想が消え始め、世界は平和への道を歩み始めた。

 

そして、一年前、家の前に一機のISが空から降り立った。

 

冥紗その機体を見た時、涙を流した。

 

彼は約束は果たしたのだ、例え肉体を失ってもその魂は帰るべき場所を理解していたのだ、愛すべき人の場所を、一言言うために。

 

 

【生きて帰ってこなかった...。だけど、あの時紛れもなく私に『ただいま』って言ったのよ...】

 

 

最早、動くことの遺物だが、もし、最愛の人たちに危機が訪れた時、かの騎士はその鋼の肉体で護り、その剣で災厄を祓うだろう。

 

その時まで、彼は大切な人を見守り続けるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中々、面白い話だったな」

 

「主人公が魂だけになってでも約束を護る所とか泣いた...。しかも、最後の一言がただいまとか...もう...」

 

 

映画の感想を言う簪の涙腺は次第に潤んできた当たり、涙脆い性格なのかもしれない。

 

 

「そういえば、一夏はどんな大人になりたいの?」

 

「どんな...、みんなの希望かな...。皆が楽しく笑って、過ごしてほしい。暗闇で前が見えないのなら、俺が光になって照らしてあげたい。世界はこうも希望に溢れているんだって、教えてあげたい」

 

「それ...すごくいいと思う。一夏ならきっとできるよ!」

 

「そうか...。なら、いいんがな...!?」

 

「一夏?」

 

 

何処か照れくさそうにする一夏だが、突然胸を抑え始める。

 

 

「あ...ガッ...!ぐっぅぅぅっ!?」

 

「一夏!?一夏、大丈夫!...嘘」

 

 

突然苦しみだした一夏を心配する簪だが、一夏から本来感じる事のないものを感じ、動揺を隠せずにいた。

 

 

「なんで、一夏から神格が...」

 

 

神格、それは本来神にまつわる者が持つ力である。

 

神格を感じるときは二つ、神殺しが権能を使った時、そしてもう一つは相手が神若しくはそれに類似する存在である。

 

今、一夏は権能使っていない為、前者はありえなく、後者は人間である、一夏が神格を保持することはありえない。

 

では、何故一夏から神格を感じるのか、思考していると一夏から神格の気配が消えると、一夏は意識を手放し倒れてしまう。

 

 

「一夏しっかりして!一夏、一夏!」

 

 

ひとりの少女の声が、町の中で響いた。




FGOは育成期間が欲しいです。
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