何も前触れも無く起きた胸の痛みに悶え、意識を手放した一夏はある夢を見た。
自分と、まつろわぬ神が戦っている姿だった。
黄金の柄を持つロングソードを持った男性は数多の悪魔を切り裂き、霧がかかりその全容を確認できないが三つに分かれた燃え上がる目が確認できた。
二人が衝突する寸前で、眩い光が一夏を襲い、景色が遠のいていく。
「むぅ...。俺は...」
「一夏...!良かった意識が戻ったんだね!」
「簪...?そうか...俺は気を失ったのか...」
目を開けた一夏が最初に見たのは心配そうな顔をする簪の顔だった。
何が起きたのか思い出し、一夏はあることに気が付いた。
簪が自分を見下ろす様な視線、後頭部から伝わる柔らかい感触...それが意味するものは―――。
「簪...これは...」
「えーと、一夏かが倒れて、...どうしようか考えたらまずは安静にさせないと思って、...その...膝枕を...」
「そうか...。悪いことしたな...」
「あ...、で、出来れば...もう少し、このままでいてくれると嬉しい...かな」
案の定、膝枕状態だった事に気が付いた一夏は膝枕をしていたという事は同じ姿勢のままという事に気づき、起き上がろうとするも簪のこのままでいて欲しい、という言葉に一夏はし越し思考を巡らせる。
自分が起きるまで、不安の中離れず看病をしていたのだ、ならそれなりの報酬を挙げなければならないと一夏は考える。
「そうか。なら、簪の言葉に甘えるとしよう」
そういうと一夏は起き上がらず、簪の柔らかい膝にもう一度頭を落とすと、目をつぶる。
「そういえば、魘されていたけど大丈夫?」
「少し...ある戦いの夢を見てな、とあるまつろわぬ神との戦いの記憶だ」
「そう...きっと、つらい戦いだったんだね。でも、一夏がこうして私の前に居るってことはそのまつろわぬ神は倒したんだでしょ?」
「あぁ...そうだな」
この後一夏は何も言えなかった、先程言った記憶を自分は
記憶の中のまつろわぬ神を思い出すと、一夏の中で妙な胸騒ぎが起き、言いようもない恐怖が這い寄ってくる。
一夏の頭を過るこの言いようのない思いを頭の片隅の仕舞い一夏は眠りにつく。
まだ、12時半を少し過ぎた位で、昼食の後の仮眠を一夏は簪の膝枕を堪能しながら取るのだった。
その後、一夏と簪は楽しい買い物をし、IS学園に戻るのだった。
「で、生徒会室に呼んだ理由何?」
「一夏君にはある事をして貰おうと思うの」
「やめろ、俺に酷い事をするんだろ?エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!」
「しないわよ!あ、でも一夏くならちょっとしてみたいかも―――冗談ですよ、冗談。オホホ」
週初めの授業が終わり、一夏は生徒会室に呼ばれ、椅子に座った瞬間拘束され、身動きが取れなくなるが、いくらでも抜け出せるのだが。
一夏は場のノリに任せ、言うも張本人である楯無は否定するも、影から現れた忍者衣装に身を包んだマハードが姿を見せた瞬間、楯無は顔を真っ青にし否定するのだった。
「ドーモ、タテナシ=サン。マハードです」
「ドーモ、マハード=サン。タテナシです」
「主に仇名す者、皆死すべし!」
「イヤーッ!」
現れた、マハードは拘束具を破壊すると楯無に向かってお辞儀をする。
これに対し楯無もアイサツを返した瞬間、マハードは楯無を襲うのだった。
「俺に部活動に入れって?」
「各部活動の人たちからクレームが入ってるのよ。『織斑君の入部はよ、はよ!』とか『次のコミケの為に織斑君をぜひ、我が同人部に!!』とかね」
「まぁ、部活動に入らなかった俺の悪手か。入ってもいいけど、大体よえーし」
「一夏といい感じの勝負をするのには人をやめないといけませんからね。テニスとかそうですよね?」
「超人テニスですまなかったな。てか、テニスに関してはお前も同じだろ」
マハードにケジメを付けさせられた楯無は頭に二段たんこぶを作りながら説明するが一夏の様な色々人間をやめ始めてる一夏には常人同士のスポーツは暇つぶしにすらならない。
「たかがスポーツで、大げさね一夏君は」
「毎回、言ってるよなこの人」
「論より証拠、一夏を各部活動に参加さればいいでしょう」
「何だ一夏?部活に入るのか」
「正直入りたくないな」
部活と言う噂を聞き付けたいつものメンバーは楯無との間に入っていく。
「なあ、私達の部活に見学されてはいかがですか?」
「別にいいが、全部回るのか...。すぐ終わるな、テニス以外」
「そうですね。久しぶりにテニスで勝負しますか?」
「取りあえず、テニス部の見学かな」
「騙して悪いが...、俺の眼の前ではお前の死角は丸見えだ!」
「くっ...!」
一歩も動けぬテニス部部長の横をボールがバウンドしていく。
絶対死角。相手の骨格・筋肉全てを見極めた上で返球することのできぬ場所に打つ。
シンプルゆえに破ることのできない絶対的な能力。
【ゲーム、一夏 4-0 ゲームセット!】
「相手にならないな」
「この私がここまで、圧倒されるなんて...」
「マハード、やろうぜ」
「いいですね...。私も勝負したくてうずうずしていたんですよ」
完封されたテニス部部長は覚束ない足取りで歩いて行き、一夏の指名を受けたマハードはコートに上がる。
「最初に言っておくけど、ここからの勝負は最早テニスの様な何かだから」
「あー、あれが始まるのね」
「何が始まるんです?」
「大惨事大戦だ」
「では、行きます!」
「何ですの!?あのサーブは!!」
マハードが打ったサーブは跳ねる事無くバウンドせずに地面を駆け抜ける。
だが、一夏は跳ね際を叩くことで返球し、幾度かラリ―が続くと。
「そこです!」
相手の死角に氷柱を降らせ、狙い打ちをする様にマハードは打球を打ち込む。
「また腕を上げたな...」
「えぇ、あの敗北が私に火を付けました!」
「なんですのあの技は...」
「お兄ちゃんが最初に打ったサーブはタンホイザーサーブって言って着地後バウンドせずに地面を転がるサーブってのが分かりやすいかな。そしてさっきのポイントを取ったのが氷の世界っていう相手が反応すらできない死角を的確に見抜いて打球を打ち込むんだけどその一撃がつららの様に鋭いからそういう風に命名されたの。お兄ちゃんの
超人テニスの由縁知った一同だが、マハードがあのような技があるのであれば一夏も同様の技があると考える。
「俺の
「忘れましたか?私の技は108式あるんですよ」
途方もない数に誰もが言葉を失う。
途方もない数の技を持つ彼に勝てるのか、一同に不安が過る。
「スケスケですね!」
「さっきよりも鋭いぞ!」
「あ、あれは
氷の世界の上位に位置する
「あれは織斑ゾーン!相手が打ち返しても勝手に帰ってくるように回転をかけて球を打ち返すことにより、その場を殆ど動く事無く、相手の球を打ち返し続ける技!!」
「あれ?テニスってこんな競技だっけ...」
「これで終わりです!
今度はフォアハンドでので柘榴王国《ガーネットキングダム》コートの隅を狙う。
一夏はふっとニヒルな笑みを浮かべる。
あと少しでバウンドする。そう思った時―――ボールがコートの外に弾き出された。
「まさかこんな早く、この技を使うとはな...」
「くっ...!」
あり得ない現象に驚愕の声を上げるマハード。
「あれは...!」
「知ってるんですか部長?」
「知ってるも何も、あれは―――サマーファントムよ!」
「サマーファントム...!?」
中々、物々しい技名に声を上げる一同に、部長は解説する。
「その昔、天才と謳われた奇跡の世代の一人、織斑夏燐が編み出した技、織斑ゾーン。特殊な回転をかけることで、相手のボールすらコントロールしてしまう悪魔の技よ。そして、同じ奇跡の世代で、結婚相手である織斑一夜がさらに改良を加えたのがサマーファントムなの。ベースとなった織斑ゾーンの6割増しの負担と引き換えに相手の打球を全てコート外に弾き出す...。織斑の外道な技と言われれば誰もが思い浮かべる技よ。そのサマーファントムを彼が引き継いだわけね!」
「ごめん、全部ちゃんと聞いた上で理解できなかったんだけど...」
意味☆不明と口をそろえて言う中、興奮した様子の部長。
そして、全員が理解したこれは部活に居れたら常識が狂うと。
「いやー、久しぶりに無我の境地まで使うと疲れるわー」
「一夏も...腕を挙げましたね...。才気煥発の極みを使いましたけど...やはり一夏の方が上でしたか」
「もう、テニスじゃないよ...あんなの...」
汗を流し、どこか楽しそうな二人だが、完全な超人テニスは途中から髪の毛が逆立って色が薄くなりどこぞのスーパーサイヤ人の様な風貌になったのは気のせいだろう。
「あ、そういえばマジンハザードどうだった?」
「なによあれ!?怖いのレベルを超えて、狂気よ!おかげで一人でトイレ行けなくなったじゃない!」
「まぁ、一番推奨されていない方法でplayさせたしな!」
「この人でなしぃぃぃ!!」
以前貸したホラーゲームの感想を聞いた一夏に楯無は震えながら答えるが、一夏から衝撃の事実に楯無は一夏の胸ぐらを掴み揺らし続けるが一夏は笑いなが全く反省していない。
「一言だけいっていい?」
「何かしら?」
「愉悦」
「テメェなんざ怖くねぇ!野郎、ぶっ殺してやる!!」
「貴様を最後に倒すと言ったな...。アレは嘘だ」
キレた楯無は一夏に襲いかかるも掌打を撃ちこまれ撃沈した。
途中でデェェェェン、という効果音が聞こえたのは気のせいだろう。
「続編また出るらしいけど...やるか?」
「やるか!」
放課後の食堂で少女の叫びが響いた。
待望のCCCイベ!
メルト、リップ、御前は宝具2まであげて撤退でした。
知り合いは8万で三人宝具5にしていたけど...。
私はいつか来る月姫コラボまで全力を出すつもりはないですね。