インフィニット・ストラトス ~蒼天の魔王~   作:ハルン

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槍師匠キタ! これで勝つる!!

と意気込んでガチャを回しても イツモドオリノ概念礼装ガチャダッタヨー。

概念礼装の中に人妻好きが混ざっていたけど、お前は回せばいつでも手に入るんだよ。

ランサーの絵が見えたからキター!と思った時の感動を返せ!

というわけで、自害しろ、ランサー


王と従者

セシリアとの決闘と言う名の一方的な処刑が終わり、何処か清々しい顔をした一夏が、戻ってきた。

「あー、楽しかった。今まで溜まっていた鬱憤が1割位晴れたかな」

「あれだけ暴れて1割位なんだ...」

「中々、いいサンドバックだったぜ」

「一夏が楽しそうでなによりですが、その様な不謹慎な発言はお止めください。王としての品格が疑われます」

「別に<ピー>が必要な放送禁止用語を言ったわけじゃないし、問題ないだろ」

ケラケラ笑う一夏。

「だが、先程の戦闘はやり過ぎだ。損傷レベルCにオルコットがPT(心的外傷後)SD(ストレス障害)になったらどうするつもりだ」

「なったらなったらで、ソイツが豆腐より柔らかいメンタルの持ち主だって事だ。それになアイツは俺の前では決してやってはいけない(家族を馬鹿にする)事やった。それだけの事をやって治る見込みがあるって大分、温情だと思うんだがね」

一夏にとって、家族は欠けてはいけないいけないピースの一つであり、大切な宝物である。その宝物を傷つけるような真似をすれば、一夏の逆鱗に触れ、只では済まない。

「だが―――」

「黙れ。家事も何も出来ない駄姉が...。ビールの数減らすのと来月以降、お小遣い制にするのどっちがいい?」

「今回は見逃してやるが、次回は無いと思え」

「えぇー!!??」

グダグダ五月蠅そうな千冬に一夏は千冬にとって、死刑宣告に近い事を言うと千冬はコロッと意見を変え、それに驚く山田先生。

織斑家の実権を握っているのは一夏なので、千冬が文句を言えば規制する事で、今まで文句を言わせないでいた。威厳ある世界最強のIS乗りの姿は粒子の様に消えているのが、現状である。

千冬に対して一夏は自分に頼らず、自立して生活できるようになってて欲しいというのが、ここ最近の切実な願いである。

「疲れたという事で帰って寝る。今日はシンドイ」

「では、一夏は自室に戻り休んでください。後の処理は私がやりますので」

「じゃ、任せた」

そう言うと一夏は自室に戻り、マナ達も後を追うと千冬がの残ったマハードに近づく。

「何故、お前はそうまでして一夏に仕える?アイツはこれと言って取りえが無い。確かに家事全般できるし、知っている知識も多いだろう。だが、私はお前がそうまでして、一夏の傍にいようとするのか分からない」

「傍から見ればそうかも知れません。一夏に私達は命を救われた。ですが、私が一夏に仕えるのは一夏の優しさと人柄に惹かれ、一夏の可能性を感じました。一夏は今後、偉大な王として君臨するでしょう。私はそんな彼を支える存在でありたいと思ったからこそ、こうして一夏の傍で行動しているのです」

「確かに一夏は理由は分からぬが、ISを動かした事によって私と同じ場所に立っただけだ。私の様にモンドグロッソで優勝出来るとは限らんのだぞ」

「モンドグロッソ優勝などという小さなことで一夏は終わりませんよ。一夏の本当の(神殺し)姿を知らない貴女には分からない事ですが...。貴女の親友なら知ってるでしょうが教えてくれないでしょう」

「私の知らない一夏だと...。それはどういう事だ?」

「一夏が言わないという事は知らなくていいという事です。なら、私から口出しする必要は無いでしょう。言わないという事は貴女に対する、気遣いと優しさの露わだと言えます」

そう言うとマハードは一夏達の後を追い掛けようとすると山田先生がマハードに声を掛ける。

「一夏くんの所に戻るのでしたら、これを渡しておいてください」

「ハイ、確かにお預かりしました。必ず、一夏にお届けします」

「覚えること多いですけど大丈夫ですか?」

「一夏の記憶量は桁違いですし、今まで読んだ本の内容を全部覚えているような人ですから、問題ありません」

「へぇー、凄いですね。どんな方法なのか教えて欲しいですね」

「一夏が言うには圧縮記憶法という変わった方法で覚えてるとの事です。確か、一字一字読むのではなく、ページ全体を絵として頭の中に入れる方法でイメージ的にはパソコンの中に圧縮してファイルを詰め込んでいき、必要なファイルだけを解凍して使用する感じに近いらしいです」

「へぇー、凄いですね。一夏君」

「ハイ、自慢の主です。では、一夏の身の回りの仕事があるのでこれにて」

そう言い、マハードはその場から立ち去るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先に戻った一夏は服に仕舞っていた赤い液体の入った瓶を取り出すと近くに在ったナイフを取り出すとそのまま左ってに突き刺す。

短い悲鳴を上げ、ナイフを引き抜くと一夏は瓶の蓋を開け、先程ナイフが刺さった場所に液体を掛ける。

「やっぱり治らないか...。仕方ない、新しく作るか。我は天を廻りし、不死鳥なり」

そう言うと一夏は買い溜めしていた空の瓶を取り出し、聖句を紡ぎ、炎の翼を広げると蓋を開け、その中に自分の血を垂らしていく。

何も知らなければ、只の凶行だが、これには理由がある。

一夏の権能の一つに黄金に輝く太陽と鳥(プロミネンス・バード)という権能がある。

その権能には肉体再生ともう一つ能力というより副産物なのだが、この権能を使っている間、一夏の体液は治癒能力を有するのだ。

故に何かあった時の為に一夏は定期的に血を取るのだが、この体液に再生効果があるのは権能を解除してから一定期間、一夏の目安は2週間でその効力を失い、只の体液に戻る。

そんなこんなで、血を十個の瓶に入れると規則正しい扉をノックする音が聞こえた。

「誰だ?マハードなら何かしら言うのに何も言わない。違う奴か」

一夏は恐る恐るドアを開けると其処にはマハードではなく、水色の眼鏡を掛けた女子がいた。

一夏は記憶の中から該当する人物を探すとすんなりと見つかった。

「君は確か...四組の更識簪だったか」

「う、うん。一年四組の更識簪...。さっきの勝負で勝ったお祝いを...わ、渡そうと思って...」

「別にあの程度、如何という事ないんだけどね」

「...ISを動かして間もないのに代表候補生に勝つのはすごい」

「称賛はありがたく受け取っておくよ。部屋に帰りな、君にもルームメイトがいるだろう。こんな所にいると変な噂が流れるぞ」

簪と名乗った少女は恐らく、手作りのクッキーを渡すとその場から離れようとすると何かを思い出したのか一夏の方を振り向く。

「...それとあの時、助けてくれてありがとう」

言いたい事を言った簪はそのまま一夏の前から消える。

「はて?助けてありがとう、って言ってたけど......誰だ? 助けた奴が多くて分からん。まぁ、そのうち思い出すからいいか」

そう言うと一夏は部屋の中に戻っていき、こっそり持ってきた武器のメンテナスをする。

「最近、この魔術仕様の銃使ってないなー」

一夏が両手に持っている大型拳銃は以前にとある依頼で使って以来、一度も使ってないのだ。

一夏が自分の得意なルーン魔術をマガジンに施す事でその属性にあった弾を生成し、撃つことが出来る代物でお気に入りの武器なのだが、まつろわぬ神に効くのかというと微妙であり、自身の権能と肉体を使って戦う事が殆どである。その為、出番が少ないのだ。

「一夏よ、ただいま戻りました」

「どうぞー」

「山田教論から預かり物があります」

「へぇー、IS関連のか」

「ハイ、専用機を扱う上での注意点などが載っています」

「まぁ、読むのに困らないからいいか」

一夏はマハードから広辞苑並みの大きさの本を受け取ると早速読み始めるとマハードが辺りを見回して、何かに気づく。

「そう言えば一夏。マナは何処に居るのでしょうか?」

「買い物に行ってるよ。何でも『一夏が勝ったんだから何か作ってあげないとね!』と笑いながら出掛けた。別に勝って当然だし、自腹で材料買うとか言ってたから俺が出すと言ったら物凄い形相で断られた」

「そうですか。マナが居ないの理由が納得しましたし、一夏の申し出を断ったのも当然ですね。プレゼントするのにその送る人のお金で買っては意味がありませんからね」

うんうんと頷くマハードだが、ここである事を思い出す。

「そういえば、一夏は草薙殿に近いうちに戦いが起きると言ったそうですが、何故、分かったんですか?」

「んー、簡単に言うとちょっと未来を見たら護堂とまつろわぬ神が戦っているのが見えたのよね」

一夏が権能を使ってみた未来は空が暗く覆われ、翼のある蛇に乗った女神と黄金に輝く空間で立ち向かう護堂の姿が見えたのだ。

「しかも、見る限り一週間以内はこの戦いが起きるね」

「では、一夏はその戦いに参戦すると」

「しねぇよ。護堂の実力が知りたいし、黄金の剣がどういうのか知りたい。これ以上はヤバいかなと思ったら助ける予定」

「一夏が進んで戦いに行かない...だと...。明日は天変地異でも起きるのか...」

「失礼だな。俺だって物事の見極め位するわ」

「てっきり、考えなしで戦うモノかと...。過去に怒りに任せて一つの魔術組織を潰して、地図を作り変えなければいけない事案を作ったのは誰ですか?」

マハードの言葉に目を逸らす一夏。

「仕方ないだろ。アイツら俺がやるなって事やったんだからさ、それなりの罰が必要だろ」

「それでも、アレはやり過ぎです」

「悪い、悪い。今度から気をつけるから、このクッキーでも食べて落ち着け」

「本当ですか?では、あり難く貰っておきます。ほんのりとした甘さが出て美味しいですね。一夏の自作ですか?」

「いいや。さっき、女子が勝利祝いに持ってきたものでね。名は更識簪だったな」

「ブゥーーー!!ゲホッ、ゴホッ...。さ、更識って媛巫女が出た更識じゃないですか...。何か特徴の様なモノは覚えてますか」

飲んでいた紅茶を吹き出し、咽るマハードは一端、呼吸を整える。

「特徴ねー...。水色の内側に撥ねた髪に眼鏡を掛けた何処か内気な感じの人だったな」

「あー、それなら私達も見ました。一夏と箒殿が試合をしている時に居ました」

「そうなんだ。あの子が媛巫女だな。何か、万里谷裕理と似てるんだよなー。雰囲気というか何というか...。まぁ、あの子が媛巫女で間違いない」

「本人に確認を取ったら終わりですか。短いゲームでしたね。確認はいつ?」

「確認はいつでもいいかな。なんかあっちは俺に対して友好的だから、あっちから来ると思うぞ」

そんな会話をしているとドアが開き、マナが入ってくる。

「おまたせー。今日は私が晩ご飯作るから。だから、一夏はゆっくりしてて。後、お兄ちゃんもね」

「張り切ってるところ悪いけど、本当に出来るんだろうな?失敗して『食堂にレッツ、ゴー』とか無いよな? な?」

「そのフラグ染みた言い方辞めて」

「一夏...胃薬を用意した方がいいだろうか?」

「いや、暗黒物質の可能性もあるから下手に薬を飲まない方が――」

「ちょっと、そこ!聞こえてるわよ。今回はちゃんと作るから」

「前科持ちが作る料理って怖いんだよなー」

マナは一度、一夏達にワッフルを作ったのだが、只の焼き加減の間違いであれば一夏はここまで言わないのだが、この時のワッフルは半生に色々なモノを組み合わせた結果、甘いと同時に酸っぱく、辛いと同時に苦く等、総じて不味く、料理教室の先生も匙を投げるレベルである。

一口食った一夏はトイレに約二時間お世話になり、その後も腹痛と下痢に襲われたのだった。

その事を思い出したせいか、一夏の顔色がどことなく悪い。

「大丈夫よ!今回はちゃんとレシピ通り作るから。変なアレンジしないから」

「如何、アレンジしたら、あんな風になるんだよ...。思い出しただけで、吐き気が......」

「気をしっかり持て、一夏!」

今にも倒れそうな一夏を支え、励ますマハード。彼女の料理は一夏に深い傷を残したようだ。

「マハード、危険だと感じたら、気絶させてでもいいから止めろ!絶対だ!!」

「私もあのような体験はこりごりですからね」

「えー、私一人でやりたいのにー」

「文句を言うなら、調理場に立たせないぞ」

「はーい...」

渋々、了承したマナはマハードの監視の下、料理を作りだすのだった。

 

 

 

 

 

 

時間が経ち、一夏の目の前に如何にも美味しそうな日本食が並ぶが、一夏は冷や汗を流しながら、箸で魚の煮つけを解し、口に運ぼうとするが、寸前で止まり、チラッとマナ達を見るとニコニコ笑みを浮かべ、一夏の感想を待っていた。

「マハード、俺の葬儀は盛大にやってくれ」

「何変なの事言ってんのよ。早く食べて!美味しいから!!」

「ちゃんと味見した?」

「ちゃんとしたから。さぁ、早く食べて! ハリー!ハリーハリー!」

某吸血鬼の様に声を上げながら食べるように催促するマナ。

意を決し、一口食べるとマハードが心配そうに一夏を見つめている。

「ん?」

一口食べた一夏は何を思ったのか、もう一口食べると箸を勧めるスペースを上げると瞬く間に魚を食べきった。

「どうだった、一夏?」

「前回に比べたら格段に腕は上がってるな。これなら、普通に食べれる」

「やったー!一夏に褒められた!!これで明日から女性としてのプライドが傷つかなくて済む!!」

「どういう事?」

「一夏の料理が美味すぎて彼女は苦労しているのです」

現在、織斑家の料理は一夏がメインでするが、稀にマハードが代わりにする事があるが、この二人に共通で言える事は家事が一般の女性よりもできる事である。

マハードの料理が料理教室を開けるレベルなら、一夏は超一流レストランの料理長以上の腕である。

他の家事に関しては二人とも、幼少の頃からしている為、レベルが高い。

こんな彼らに家事で勝てるかというと、無理な話である。

もし可能な人がいるとしたら、中国の山奥に住む羅濠教主位だろう。一夏ですら、彼女の料理には敵わないと断言している。

「そう言えば、一夏の専用機は一次移行が終わらないまま勝ちましたね」

「いやー、一次移行まで適当に逃げ回っていようかなと思ってたんだが、気が変わったので、速攻落とした。反省も後悔もしていない」

「これ知ったら、あの高飛車の事だから、絶対五月蠅いわ」

「ていうか、戦闘が終わってから終了したからな」

試合が終わり、部屋で一次移行が終わった事を思い出した一夏は一次移行が終わった白式を見てみると外観が大きく変わり、武装一覧を見てみると白黒大型拳銃や剣に名称が付いている事に気づいた。

白い大型拳銃は454カスールカスタムオートマチック、黒の大型拳銃はジャッカルと表記されている。

「誰だよ吸血鬼が使った銃を用意した奴は」

「一夏はこういうの好きでしょ?」

「好きだね。てか、この大型拳銃...俺の持ってる銃と同じなんですけど」

一夏はベッドの下に置いてあったケースを開けると其処には全く同じ銃があった。

「それは甘粕殿が一度使った銃の方が使いやすいと思ったので用意した、との事です」

「へぇー、この『雪片弐型』もアイツらが用意したのか?」

「それは初期からあったそうです。千冬殿が使い、二連覇を成し遂げた剣に対しての思い入れの様なモノはやはりあるのですか?」

「正直言って無いね。カンピオーネじゃなかったら、まつろわぬ神や神殺しの様な裏の世界を知らなければ、俺は喜んでいたと思う。世界最強である、織斑千冬を最強へと導いた力を使える。これで俺も千冬姉の様に強くなれるってな...。神殺しとして、数多のまつろわぬ神と戦った俺から見れば、それは人間として(・・・・・)最強であり、まつろわぬ神や同類(神殺し)が相手なら勝てるのか、その力が通用するのかといえば、答えはNOだ。アイツらは一言でいえば、突然現れて周りに甚大な被害を出す災厄、天変地異だ。それを人間がどうこうできるのかといえば出来ないし、いくら科学技術を進歩させさせようと、ISが世界最強の兵器だとしても俺達の様な化物からすれば少し頑丈な鎧でしかない」

「だからこそ、一夏達カンピオーネがその災厄(まつろわぬ神)から護る為に戦うのでしょう。私達が魔術や呪術を極めようと敵いません。私は一夏の傍にいるからこそ、思うことがあるのです。私達にも力があれば、一夏に辛い思いをさせないで済むのに、と思います。ですが、私達にはその力はありません。結果的に一夏に頼る事になりますが、私はそれでも貴方の力になりたい」

「そうだな。俺は一人で戦ってる分けじゃない。お前たちの様な仲間が居る。なに一人で戦ってるみたいな気持ちになってるんだろうな、俺は...。さて、マハードもマナの料理を食べようぜ」

「えぇ、そうですね。いただきます」

マハードは両手を合わせ、食事の挨拶をするとマナの料理を食べてく。

IS学園の寮の一室から賑やかな笑い声が聞こえた。

 




どうやったら強くなりたいなら、コンビニにある魔法のカードを買えばいいって知り合いが言ってた。
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