東方の幻想日記 ~人間妖狐迷走記~   作:0%0%0%

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~八頁目(博霊神社日常編)~  推敲中

 「……うー………うーん……」

 

 時間はだいたい神社の神木に五寸釘を打ち付け初める頃……俺の寝ている部屋に二つの影が……

 

 「見ろよ、霊夢。見事にうなされているぜ?」

 「本当ね。やっぱり精神の方がやられているわね」

 

 この様子を見て少し心配する霊夢と楽しむ魔理沙が部屋にいる。

 

 「こいつ、どうするんだ?昨日から可笑しくなっt……あ、右目から涙が出てきたぞ?」

 「ほんとね……とりあえず預かる形にするけどその分働いてもらうわよ」

 「……容赦ねぇな……」

 「……多少はご飯を出すわよ……」

 「そういう問題じゃないから」

 

 ……と、言いつつも内心ではご飯を出すと言う霊夢に結構感動した魔理沙だった……

 昔はもっと酷かったけど、今はこんなに丸くなって……緑に対してだけかもしれないが。

 

 「……あんた、失礼なこと考えているでしょ」

 「最近、心を読むやつ多く登場し過ぎだぜ。何で覚りみたいに読めるんだ?」

 「……そりゃ、文章に出てたら誰だって……」

 「……この前、緑の言った『アウトー……』の意味がやっとわかったぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ___朝。

 

 「うーん……っと」

 

 俺は布団から身を起こし、両腕を天に伸ばす。

 

 今回も夢を見たのだが、前回の変わった夢の続きのようなものだった。

 

 狐の姿で石階段を登り、人影に手招きされていつの間にか腿に座っているところまでは変わらなかったが、その後になんと、紫と藍が階段を上ってきて俺を気にせず人影と話をして庭の奥の方に緊張した様子で歩いて行ったのだ。

 

 しかし、夢は只の夢。特にその夢に関して考えないでおく事にした。

 

 (……霊夢にお礼言わないとな)

 

 霊夢に泊めてもらった事を思い出した俺はぼんやりとした脳内の博霊神社内部の地図を頼りに居間に出る……が、

 

 「……なんか騒がしいぞ……?」

 

 狐耳のおかげで何の音か分かったがなんで居間から弾幕の音が……?

 念のため、銃を取り出してゆっくりと障子を開ける……

 

 

 

 

 

 

 「___妖怪バスター!!」

 「へ? ___あぐはぁ!?」

 

 

 障子を開けた瞬間、強力な威力を持った札が見事俺に当たった。

 

 その名の通り、妖怪には絶大な威力を持つ札を正面から食らった俺は後ろからバタリと倒れた。能力使ってないのにスローだった。どっかのガンマン系映画みたいだった。

 

 「あー!!……え!? ちょっと!? 緑___」

 

 ……残念、私の冒険はここで終わってしまった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや、もちっとだけ続くんじゃよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……」

 

 ゆっくりと黒から白に俺の視界は変わっていった……

 見上げるとそこは天井。と言うか、この天井を見るのは今日で二回目だな。

 

 「……っ!」

 「!?」

 

 寝た体勢のままで頭の方を見ると、何故か俺の頭の上に乗っていた濡れタオルに手を伸ばしている霊夢の姿が目に入る。

 

 そして霊夢も俺が見ている事に即座に気付き、そして空気が固まった。霊夢はまるで石像の様だった。

 

 

 「……」

 「……」

 「……お、おはよう……?」

 「え!? え…ええ、お…おはよう……?」

 「……」

 「……」

 

 

 

 

 

 

 ___なにこの嫌な空気!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……で、魔理沙に話した様に、家は貧乏に定評のある事で有名だから二人分を出すのは厳しいわ。だから、食料は自分で調達してもらうわ。料理は私がするから」

 「……最近メタ発言多いね。さっきのよくわからない嫌な空気と言い……なにかあった?」

 「___っ! さっきのは忘れてっ!!」

 「のわっ!?」

 

 ガタン、と霊夢はチャブダイを気にせず立ち上がり、両手の平を前に出した。ポーズ、表情、謎の殺気が『やめて』と云っていた。……何で殺気が出てるんだよ。

 

 「あ! いや……ほ、ほら、深夜更新のテンションよきっと」

 

 霊夢は自分が何か恥ずかしい事をしたかのように焦って座った。

 さっきから霊夢がよくわからない行動をしているが気にしないことに。この気まずいムードを作ったのが深夜のテンションだからって……そりゃ、ないだろ。

 

 

 

 

 色々あり、登りかけの太陽が連なる山の隙間からさしこむ時間帯。俺は銃に倉庫にあった鉈を持って竹林へ進む。

 この辺りは竹やタケノコはもちろん。その周辺には魚の潜む湖と茸や獣等と案外食料のある場所らしい……(霊夢情報)

 

 

 「さて……と」

 

 俺は周辺を見て食料を探す。俺の希望食材はタケノコだが、今は秋だったチクショウ!!(ここだけは常識に囚われていた。なんて都合の悪い)

 

 

 取り合えずお得意の嗅覚を便りに茸や木の実を探す。いやいや、今が秋で助かったよ……タケノコのあの食感が恋しいがな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「この辺りで引き返すか」

 

 荷物を地面におき、肩と腰をパキッ!と鳴らせる。体に悪いがこれが気持ち良いんだよなぁ……

 

 荷物が重くなって飛べなくなるのを防ぐため二人分の食料のを持った……が、

 

 「!?」

 

 ……いやいやいや。ここで常識捨てますか幻想郷よ。

 出てきたのは猪。サイズは……あー、MHのドス●ァンゴ位かな?とにかくでかいし角が人間を貫いた跡が残っている。

 

 

 「フゴッフゴッ……」

 

 荒い鼻息を止めて俺を睨み付ける。その時には静寂が訪れたが、すぐにそれは終わった。突然その猪は俺に突進してくる。何か異常に速いな……もう間合いが十メートルからもう三メートルだよ。

 

 仕方ない、と思ってお得意の避けながらすれ違いに銃弾を撃ち込もうと構える……が、この出来事は思いもしなかった結果に終わる。

 

 「ブゴォ!?」

 「うわっ!?」

 

 突然巨大な猪が転倒して滑り込んで来る。それを俺はそれを飛んで避けた。危ない危ない……妖怪でもあんなものに体当たりされたら痛いだろうし下手すればまた寝込むことになる。……死より寝込む方が怖く感じるのは妖怪になったせいだろうな。

 

 話が大きく脱線したが何故、転んだか考えると猪が転ぶ瞬間の「ブチッ」という音がした。転んだ辺りの地面をよく見てみた。

 

 「……やっぱりな」

 

 俺が見たのは芝の少し千切れた長い草。恐らく草結びだろう。どんだけ古い狩猟方法だよ……

 

 「___あれ? まだ獣を狩れてなかった?」

 

 倒れて気絶している猪を見ていたら竹林から声がした(ちなみに猪は売ればそこそこのお金持ちになれる程度の大きさだ。おっことぬし様程じゃないが)。

 

 「獣じゃないが、草結びじゃ狩りきれないな」

 「ふーん……あんた、最近ここに来たんでしょ?」

 

 そう言ってきたのは小柄な白い兎の少女。髪が黒いのに耳は白兎とはなんという矛盾。

 

 「だいたい正解だな……ってかお前、あの時いなかったか? ほら、宴会の時に」

 「宴会? うーん、知らないなぁ……その前にあの時ってどの時さ?」

 「あー、確か……鈴仙とか言う子になんか頼んでた時の……」

 「イタズラはいつもやるからわからないね」

 「イタズラだったのかよ……。そしたらあの時の___」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなくだらない会話を繰り返すこと三十分。よく俺諦めなかったな。

 

 「へえー、あんたがあの時のねぇ……ずいぶんとお変わりになって」

 「その台詞はメイド長に言われた……そういえばそれ、どうするんだ?」

 

 倒れた猪を指差して聞く。

 

 「ああ、売るんだよ。食べようとしたって皆私を疑って食べないし、私もあんまり肉は好きじゃないだよね……で、あんたは何してたの?」

 

 ………………

 

 …………

 

 ……あ、

 

 「ヤバい!? 忘れてたぁっ!」

 

 そう言い俺は道具と食料、落ちていた鉈を拾い空に飛ぶ。

 

 「はいはい、じゃあねー」

 「ああ、じゃあな!」

 

 ……あ、そういえばあの子の名前聞き忘れてた。

 

 

 

 

 

 ……その後、霊夢遅いとコッテリ怒られたのは別の話……多分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふぅ……しんどいな……」

 

 いろいろあった食料問題を終えて、俺は境内を箒がけしていた。

 狭く、小さい神社でも全て掃除するのはやっぱり辛いものは辛い。オマケに寒い中、腕を動かしているうちに服の袖がめくれたので更に辛い。

 

 シャッ!シャッ!と軽い音をたてながら小さい火のついた落ち葉の山に葉を集めていたら霊夢がお賽銭箱の側に腰かけていた。

 

 「仕事熱心ね」

 「ああ、だと良いな」

 

 そう言うと俺は落ち葉を集め終え、側に置いてあった若い桜の木の枝を使って火の中を探る。

 若い桜の木の枝は水分と油分を含んでいるのでいくら火に当てようと燃えないのだ。

 

 「あら、いつの間にそんな物を」

 

 俺は枝で黒く少し紫色の物を刺して目の前に持ち上げる。香ばしい香りと甘い香りのする焼き芋だった。

 

 「他にもじゃがいもとか栗を持ってきたからな」

 「へえ、よく集めたわね」

 

 そう言うと霊夢は焚き火の側によって両手を出して暖をとった。

 

 

 「___っと、上手に焼けました」

 「……なんの宣言よ」

 「外の世界を知ってる人ならわかると思うんだがな……」

 「うーん、スペルカード宣言みたいなものかしら?」

 「……いや、なんか違うな」

 

 

 

 その宣言とスペカ宣言は全然違うぞ? by作者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中、ある人影が近づいてくる……

 

 「よ!霊夢!遊びにk「封魔陣!!」ぎゃん!?」

 

 出会い頭に封魔陣。これはひどい巫女。

 

 「あーあ、どうするんだ?霊夢?」

 

 日光を片手で隠しながらマリサを目で追った。うわっすごい飛んでるし……あれ落ちたら死ぬんじゃない?

 

 「アイツだからどうせ食べに来たに違いないわ」

 

 霊夢は腕を組み仁王立ちのようなポーズでマリサを見上げる。

 

 「断定って……証拠もないのに…… まあ良いや。『止まれ!!』」

 

 俺は落ちていくマリサの方向に手を伸ばし大声で言う(止まってないことについては察してくださいな)。

 すると魔理沙の落ちるスピードはゆっくりになった。これは咲夜の能力の軽い応用だが俺にとってはナイフを大量増殖させるのと同じ量の霊力と妖力を使う。効率悪杉。

 

 「親方!空から魔法使いが!!」

 「撃ち落としなさい」

 「ひでぇ!?あ!緑!撃つなよ?絶対撃つなよ!?」

 

 なんて会話をしている内に魔理沙の足は地についていた。

 

 

 「___ったく……いきなり酷いぜ」

 

 座り込んで髪の毛をくしゃくしゃにしながら魔理沙は言ってくる。

 

 「誤解を招く行動をとるあんたが悪い」

 「私はただいい匂いを頼りに飛んできただけだぜ?」

 「それってつまり……」

 「貰いにきたぜ」

 「……」

 

 霊夢がマリサを睨み付けるが魔理沙は笑っていた……

 そんな彼女達を苦笑いで見て、俺は高い秋の空を見上げる。

 紫はいないし藍もいない。そんな環境で生きていけるか寝ながら悩んだがそれは杞憂だと分かった。

 

 

 (あいつらが帰ってくるまで待ってやる!)

 

 霊夢とマリサの言い争いを前に俺は心の中で誓ったのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オマケ

 

 「なあ、緑」

 

 「なんだマリサ?今俺はは炎の料理人になっているから話しかけないでくれ」

 

 「あ!緑……」

 

 「すまんがこれだけは言わせてくれ。お前の尻尾は炎で料理されているな」

 

 「なあっ!?燃えてる燃えてる!?」

 

 「燃え上が~れ♪燃え上が~れ♪」

 

 「うるせええええぇぇぇぇ!!」

 

 




 はい。今回もめちゃくちゃでしたが終わりました。

 霊夢との関係とか兎なども後に関係してくる筈です……タブンネ。


 あとお気に入りが増えていたので喜んで狭い部屋を踊りました。その後にベッドの角辺りに足の小指ぶつけて我に帰りました。少し反省。

 さて、次回ですが色々省略した所を書く要するに「番外編」を作ろうかなと考えています。

 とりあえず本編と繋がっているけどその後などに影響を与えないように、与えないように……

 それでは、また会いましょう。

 感想、批判、アドバイス等よろしくお願いします。
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