今回の後半はシリアス多めのメタ発言少なめです(これが本来あるべき小説なのでしょうけども……)。
それでは、どうぞ。
しかし、刀を振ったら弾幕が切れるってどういう仕組みなんだろな……特に斬撃とか出てないのに いや、出てほしいのに。
「なら、これで決めさせてもらいます!!」
そう言い妖夢は一枚のカードを掲げた。スペルカードだ。
「人符「現世斬」!」
カードを持った手を前方に程よく伸ばして宣言してくる。俺は右手に刀。左手に銃を握り構える。
「ハッ!」
妖夢が右足を後ろに下げて声を出した。俺が直視できたのはそこまでだった。
ガギィン!
「なあっ!?」
目にも止まらぬ早さで突進してきて通りすがりに斬撃を放ってきた! 俺はガードしたが、その衝撃に耐えきれず空を少し飛んで地面スレスレまで背中から落ちた。危ない危ない、妖怪でも下手したらダメージで動けなくなる……と言ってもどこまで耐えきれるかは曖昧なんだよね。妖怪って。
「……よく防ぎましたね」
後方からの声を聞いた。相手はあの動きをしておいて息を全く上げていない……どんだけ強いんだよ……コイツは。
「お前さんのお陰でな」
「?」
俺の言葉に疑問を持つ。さっきのは能力、「ありとあらゆる能力を使う程度の能力」が無ければ即死だった。
……ネタを混ぜて解説したが改めて考えると本当に死にかけたから笑えないな……
少し細かく解説すると、「剣術を扱う程度の能力」と言うのは自分の剣術のスキルを上げて技のミスとかが減る等だけではなく、反射神経も高めてくれる。
剣が来たらこうやって防ぐ。と体が覚えている感じだ……これがタグの自己解釈か、なるほど。
「私のおかげてもあるだろう?」
「ああ、そう言えばいるんだったな。戦闘途中に十一頁目が始まったからすっかり忘れてたよ……主に作者が」
「ひでぇ!?」
マリサが「なあっ!?」とでも言いたそうな顔で文句とかを言ってきたがスルーした。
「で、取り合えず長くは相手していられないからできるだけ早く終わらしてやるよ」
刀をチャキッ……と小さく鳴らしながら妖夢に向ける。大丈夫、フラグじゃない。大丈夫、フラg
「その自信は何処から来るんですか?」
妖夢は刀を向けるどころか鞘にしまっていつでも出して切れる様にしていた。
「さあ?でも今言ったのは「自信」からくるんじゃなくてさぁーーー」
妖夢の顔に疑問が浮かぶ。
「ーーーずっと願っていた「夢」からくるんだよ」
紫、藍……
あの日、突然追い出された。その後の連絡すら聞けず、夜の眠れない日には夜空を眺めながら待っていた事も時々あった。
そして何時も「紫達に会いたい」と願っていた……
そして夢(ねがい)が叶うかもしれないのだ。俺の顔は嬉しい顔に染まっていたと思ったが、それが怖かったのかむしろ妖夢は恐怖の顔を浮かべていた……
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「ハァ……ハァ……」
「っ……ここまで……やられてしまうとは……」
真剣な戦いから少したった頃。どちらも完全に疲労状態で息が上がっている。
しかし、明らかに二人に差がついている。
緑は多少浅い傷がついているのだが、一方妖夢は傷だらけ、普通なら重症で命に関わるレベルだ。
彼をあそこまで戦わせているのは先程言っていた 彼の「夢」だけなのだろうか……?
「……最後にこの技を……」
「ああ、こっちも。反撃の準備は万全」
そう言い彼は銃を左に、刀を右手に持って構える。
「緑、さっさと終わらせてあんたの「家族」のもとへ行くわよ」
私は緑に声をかける。彼は軽く頷いて返事をしてくる。しかし、こちらを見なかったので集中しているのが分かった。
「いきますよ!」
「こっちこそ!かかってこい!」
まず妖夢が後方に動きだしてカードを掲げる。
「人鬼『未来永功斬』!」
宣言して妖夢は素早く飛び込んでくる。
「ハアッ!」
一本の白い閃光、斬撃が彼を上に切り上げる。
「くうっ!?」
そして六角形を描くように彼を切り刻み、また縦に一本の斬撃が走った。
「っ……!?」
斬撃を浴びせ終え、地面に足をつけた妖夢は目を見開いた。地面には倒れているか傷をおった筈の緑の姿が無く何処にもない。
「……何処に……?」
彼女も息が切れていて声が小さい。今ので体力の殆どを使った様だ。
シン……と一瞬静になる……その静けさを破る声が聞こえた。
「こっちだぞ」
「!?」
彼はいつの間にか妖夢の後ろに立っていて何かを宣言した。
「……銃断「霊妖弾斬」!」
口で宣言して彼はたくさんの輝く妖力弾と霊力弾をばらまいた。
「そんな弾幕当たりませんよ……!」
妖夢は弾幕を避けて、避けれない物は切って消していた……これでは押されてしまうかもしれない……可能性は殆どなさそうだけど。
そんな考えをした時、彼は撃つのを止めて片手の刀を両手で持ってありとあらゆる方向に振るう。
「!?」
するとたくさんの小さい弾丸が細切れになり、小さい降る雪の様な弾丸になり相手を包んだ。
「ううっ……」
最後に悔しそうな声を聞き、彼女は弾幕に当たって地面に落ちた……
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「……ふぅ」
石階段にストッと音をたてながら俺は降りた。目の前には刀を握ったまま前に倒れた妖夢の姿があった。
「これは……結構……辛いっ!」
そう言いながら階段に座りこんだ時にパチパチと手を軽く叩く音が聞こえた。
「優勝おめでとう。また新しいスペルカードを作ったのね?」
咲夜がそう言いながら拍手してきた。だが、特に祝うつもりではなく「お疲れ」みたいな感じだ。
「お前のスペルカードのセンスは……あー……」
「五月蝿い。俺のスペルカードは使う内容の字を適当に繋げたからこうなるんだよ」
マリサの言いかけた言葉を遮る様に言った。霊力使うなら「霊」、妖力使うなら「妖」とか関係する字をくっつけて合ってできるのが俺のスペルカードの名前だ。安易なのかじゃないのか。
「ほらほら、そんな立ち話は後。さっさと終わらせるわよ」
俺がマリサをムッ……と睨みつけた時に背後から霊夢の声を聞く。
「ああ、さっさと終わらせて春を取り戻すぞ」
「言われなくても分かってるぜ」
「異変が前回と同じなら解決方法も同じ。前回通り、あの亡霊を倒すわよ」
俺を含めた三人の声を聞いて霊夢は頷き先に飛ぶ。俺らも同じように飛んでいったーーー
「なんだこれ……」
見渡す限り桜の海。風で揺れる様子は本当に海を思わせた。
「……なんか……変?」
「そうよ。ここは冥界だから生なんでこれっぽっちもない」
側で霊夢が呟く。
「そんな所で桜を見たい?」
霊夢の言葉を聞き首を全力で横に振る。
こんな生きている感じのしない所での桜は美しさはあっても到底楽しめるものではないように思えた。
それに余りにも咲き方、量が不自然だ。桜は自然のままが一番美しく思える。
「……まだ…です……」
ふと気づいて後ろを向くと傷だらけの妖夢の姿があった。
「またかよ!緑が倒してもやることは前回と同じだな!?」
マリサがめんどくさそうに言った……その時、
「「「!?」」」
ぞくりと嫌な気が桜の海の奥からしてきた。感じられるのは妖気。それも只の妖気ではなく殺そうと、死なそうとしているかの様な量と質だ。尻尾の毛がブルッ…となる。
「っ!急がないと!」
霊夢の言葉に緊迫感がこもっていた。俺も頬にベタつく嫌な汗が流れた。
「通し…ません…よ……!」
行く先に斬撃が飛んでくる。妖夢が放った斬撃が霊夢の一歩先を横切るのを見てヒヤリとした。
「ああもう、死人はどんな時でも五月蝿い!霊夢!緑!マリサ!先に行きなさい!」
咲夜が赤と青のナイフを両手に構えて呼び掛けてくる。
「任せるわよ咲夜!さあ、緑!マリサ!」
「なっ!?良いのか!?」
戦える態勢をとっている咲夜を見て戸惑う。帰ってきたのは落ち着いた声だった。
「良いわよ。ただし、次の異変のボスを倒すのは私だからね」
いつも涼しい顔に浮かべたのはいつもの目つきに珍しい両端に引きつった口、微笑みだ。それを見せて彼女はナイフを投げて戦い始めた。
「ああ!行ってくる!」
返事は帰って来なかったが俺達は飛んで先に進んだーーー
「……まあ、こんな樹海レベルな所を低空飛行すれば迷うよね?」
今俺は絶賛迷子中だ。他の所を余所見したのを全力で公開t……なんか違うな……全力で後悔中だ。
「さあ、『行ってくる』って言ってそうそう迷子って恥ずかしいな」
右を見て左を見る。目が痛くなるぐらいの桃色だ。
何も無いと思ったその時、桜の影に何かが動くのを俺の目が逃さなかった。
「迷子じゃないわ。貴方がついていった人が迷子なの」
聞こえたその声はとても穏やかで……一番本能が危険と言っていた。
その危険だと本能に告げられた存在を俺は見たーーー
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「あーもう!緑は何処で何をしているのよ!」
霊夢の怒りが遂に私の方まで来た。ったく……緑のやつ、本当にどこ行ったんだ?
「あいつの事だ、後で合流出来るだろ?」
「そっちじゃないわ!この妖気、下手すれば死人が出てくるわよ!?」
「いいっ!?そ…それは不味いな……」
霊夢の言葉に少し驚いてしまったがそんなことより単独の緑はとても危険だ。妖怪だろうと元は人間。死んでしまうかもしれない。
「取り合えず、探してーーー」
「駄目よ、今は本当に危険な状態。迂闊に動けばミイラ取りがミイラになるわ」
何処かからの不吉な声。聞き覚えのあり緑は会いたいだろうが、今私は一番会いたくない人物の声……
「……紫」
「ええ、そうよ……」
私は目の前の割れた空間に目を向け警戒したーーー
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「誰だ?」
「あらあら、そこまで警戒しなくても良いのに……後、ここの家主に向かってその刀向けないでもらえるかしら?刀を持つのは妖夢だけで十分なの」
穏やかな声。その声主はピンクや薄い青色の服装で頭に巻いた三角頭巾は亡霊の姿……いや、亡霊そのものだった。
「…文句ならこの刀を渡した人に言ってくれよ……」
顔をしかめながら俺は返した。しかし、なぜか相手は「あら?」と何かに気がついた様子だ。
「もしかして……あの時の……いや、……」
「?」
「いや、何でもないわ。……クスス、紫ったらこんな子を家に住ませるとはね……ウフフ……」
紫とピンク色の模様のついた扇子で口元を隠しながら亡霊は笑った。なんか小馬鹿にされたよーな……違うよーな……
「?よくわからないけどあんたを倒せば春になるのか?」
「あら、すっかり霊夢の思考が伝染しているわね。残念ながら今回はそうはいかないのよ……」
「?」
そう言いながら彼女は扇子を横に向けた。俺もその先を見た……
「!?」
目に入るのは大きな黒い幹の花が咲いていない桜。そこからどす黒い気が流れている……
「あなたはどうして紫と隔離されたか分かるかしら?」
「?」
俺は警戒心よりも純粋な疑問が沸いた。確かに、何故追い出したのかは謎だった。
「知らない様ね。まあ、知っていても今ここで言うわ。あなたを隔離した理由はね……」
文字数オーバーのため、次に続きます。
更新ペースが遅れてきた感じ……
とりあえず思い通りの展開になれば良いのですが……
それでは次をお楽しみに。