前回の話を先に見ておくことをおすすめします(大まかな注意事項も前回に書いてあります 多分)。
念のためもう一度書きますが、趣味作品でもあるため残念な文章力です。
それでは、幻想日記本編をお楽しみください!
___地面の冷たさ、痛みを感じる……
まだ、朦朧とするが意識が少しずつ、戻ってきたようだ。地面の細かい砂利が頬に刺さる痛みがする……あ、砂利が捻り込まれる感じに刺さって痛い。
「……うー、何でこ…なところに………?」
そんな声がうっすらと聞こえた。人の声が聞こえたが、少し警戒心を持って様子を伺う事にする。勿論、出来るだけ聞き耳を立てて。
「……子様、何を……あれ?誰で……かこの……は?」
集中しても途切れにしか聞こえないが、先程とは違う声を聞き取る。恐らく、女性の声だろうか?
「___うっ………」
頬に砂利が刺さってるのもあり、いい加減起きようと思って重いからだを起こす。起き上がる時に関節が悲鳴を上げ、思わず呻き声が出てしまう。
「___うわっ、こいつ動くぞ!?」
「……未だにガ●ダムが好きな事は分かりましたから……いや、確かに今でも好きですが___で、貴方はいったい何者ですか?」
立ちくらみを起こした様なぼんやりとした視界の中、一際目立つ緑の髪の少女が俺に声をかけてきた。もう片方の女性へ話す時とは違い、当たり前だが警戒心が出ている。
いや、そんな事よりちゃんと答えないと警戒心を解いてくれなさそうだ。
そうだ、俺は___
「___え…っと……あれ?」
幾ら思い出そうとしても何もそれらしい物が思い出せない。ぐるぐると頭の中で整理して考える。
「………なんだっけ?」
しかし、結局何も思い出せなかった。そこだけ___自分の名前が綺麗に頭から抜けてしまっていた。
「……あーうー、早苗、そんな無警戒にいきなり話しかけるのは危険だよ?」
今この不思議な帽子を被った少女は”早苗”と言った。この緑の髪の少女の名前は早苗と言うのだろうか?
そして何よりこの少女の服装が印象に残った。まるで過去に来たと思わせる服装で変わった袖がついており、服には蛙の絵が架かれていた。あと、帽子もそこらの帽子とは変わっている。
目覚めていきなり何処かのファッションショーを見せられた気分だった。
「諏訪子様、恐らく大丈夫だと思いますよ? 見たところ無害っぽいですし……話を戻しますが、もしかして……名前を忘れたのですか?」
早苗という少女も髪に蛙の顔のような物と……何これ? 多分、白い蛇の様な物が巻き付いている。最近の流行りってこうなのかな。
で、此方もまた袖が変わった形だった。何で服の袖が離れているんだ?絶対に何かの拍子で彼方に飛んでいきそうだ。
そんな批評を中断して緑の髪の少女___早苗に答える。
「はい、思い出せません……」
「自分の名前の知らない者がここに突然現れる……天狗が喜びそうね」
「諏訪子様、流石にこれは笑い事になりませんよ……」
そのあと早苗が「う~ん……」と少し唸る。少しして早苗は顔を上げてから此方を向く。
「……まあ兎に角、ここの山を下ったところの神社の巫女が何とかしてくれるでしょう」
……と、早苗が笑顔で教えてくれた。どうやら山を下った所にある神社の巫女が助けてくれるのだそうだ。……と言うか、ここ山だったのか。通りで雲がやけに近い。
「あんたねぇ……一応あんたも同じ巫女でしょう? それじゃあ紅白巫女に負けるわよ?」
今の話を聞く限り、この早苗って人も巫女らしい。信じがたいが。
それに巫女にしては服装が巫女装束から駆け離れていた。俺の知っている巫女の服装じゃない。普通は赤と白じゃないのか?
「私は流石にあんなことできませんよ……って!? 一応ってなんですか!?」
まともな常識人だと思っていたが少し何かが飛んでいた感じがした。俺が冷たい目をしていたのだろうか、早苗は俺を見るとハッ、としてすぐに我に帰り、向き直った。……表情がコロコロ変わる不思議な巫女である。
「……もうすぐ日が暮れます。今、山を下るのは色々と危険でしょうし……狭い部屋しかありませんが、よかったら家に泊まっていきませんか?」
早苗は少し照れ臭そうにしながらそう言った。見ず知らずの人を家に止めるのに抵抗は無いのだろうか? いや、とてもありがたいんだけどさ。
「あ……ではお言葉に甘えさせてもらいます___」
あの後、夕飯まで食べさせていただき、今は風呂に入れさせてもらっている。何か相手が進めているのに悪い気がしてきた。
この家(神社)には3人が住んでおり、早苗と諏訪子の他に“神奈子“と言う人が居た。
……最初は親が居るのかと思ったが、居ないと聞いて複雑な事情があるのかもしれないと勝手に察していたがそんな事は無かった様だ。少し一安心。
しかし、食べている時に神奈子の視線が痛かった。しかし、気にしない様に心掛け、美味しくいただいた。
そして色々あって今に至る。風呂自体は昔っぽい感じの釜の様な浴槽だった(言ってしまえばとなりのト●ロの引っ越した家の風呂場みたいだった)が、これが意外にも快適で、茶の間の方から『過保護』などの言葉と何か大きく太い物体が飛ぶ音、そして恐らくそれに当たり吹っ飛んで『ピチューン!』と耳に響く音がしたが至って平和だった。
……あれ、平和って言えるのか? これ。
風呂から上がって早苗に貸してもらう部屋に行くと、神社なのにまるで旅館のように和布団が引いてあった。やっぱり何か気まずい。ここまでしてもらって悪い気がする。
しかし、旅館の様な雰囲気のある部屋だが、周りと明らかに周りの物と違うものが置いてあるのが目に入った。
それはまるで俺を待つている様に置いてある、小さなリュックサックだった。
最初は早苗達からかと思ったが、早苗に聞くと「あれ? そんな物は知りませんよ?」と言われ、諏訪子が「あんた宛なら開けちゃえ! ほら、思いっきり!」と楽しそうに言ってきた(諏訪子の帽子の目がバネで飛び出ていた事はあえて触れなかった)。
そして『この部屋に泊まる方へ』と書いてある紙を避けて恐る恐る開けると何かが入っていた。
「なんだこれ……?」
まず手に取ったのは渋い赤色の日記。少しだけ色褪せている。が、特に汚れてはいない。パラパラ……と軽い音を立ててめくってみたが何も書いていなかった___と、思ったが何かが落ちた。暗くて分かりにくいが、恐らく万年筆と結構小さなインク。インクの色は黒だった。
その時、どうしても思い出せない名前を思い出す方法が不意に浮かんだ。
___毎日、この日記に書いていれば思い出す切っ掛けを見つけれるかもしれない。
この日記が誰から送られたのかがかわからない事をすっかり忘れて最初のページを左手で大雑把に開き、一気に思うままに日記に書き留める。
___謎の生物、池に突き落とされた事、目覚めるとそこは最初と少し違う神社___
ありとあらゆる疑問や感情、そして出来事を時間を忘れていながら出来るだけ書き留めていた___
___ちょうど書き終わった日記を閉じ、枕の側に万年筆とインクと共に置いた。もしも誤って踏んでしまいインクを割ったりしたら大変だ。
まだ、リュックには何か入っていたが暗くてよく分からないので、今日は見ずに早く布団に入る。
初めは遠足前の小学生の様に謎の興奮が出ており眠れずにいたが、途中で疲れがどっと出て、直ぐに寝てしまった。
___これから先、一体どうなるんだろうか。
そんな疑問が最後に一瞬浮かび、眠りに堕ちると共に直ぐに消えていった。
これを書いている時、地震が起きました。
父のアイフォンのサイレン(キュッキュッて音)が鳴っていて一瞬妖怪が来たのかと思ってビクビクしてました。
東北の皆さん、余震にお気をつけください。
あと、3ds閉じると文章をリセットされるんですね……もし、これから書き始めようしている方はどうかお気をつけ下さい(泣)
感想、批判、アドバイス よろしくおねがいします。