東方の幻想日記 ~人間妖狐迷走記~   作:0%0%0%

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 この作品の異変は新しい異変と二回目の異変の起きた時間が混ざりあっています。 ヤヤコシイデス。

 つまり、この調子だと永夜抄編はまだ先になるってことです。 すまぬ、えーりん。

 と、言いたいことは伝えたのでどうぞっ!


~十五頁目(守矢神社~博麗神社)~

 ちょうど太陽が真上を少し通りすぎた頃、守矢神社の石で出来た広く長い道で(何故か)正座して諏訪子の説明(本人は授業と言っていたが)を受けていた。

 

 あの後、紫から「頑張って力をつけなさい!」と明らかに何かを企んでいる有難い言葉をいただき、藍は少し遠慮した態度になってしまった。なんとか関係とか取り戻したのに一難去ってまた一難だ。これはひどいいじめ。

 その後、昼食を食べた後(今日は洋風なたっぷりとチーズの入ったオムレツに昨日の残りのデミグラスソースをかけた物とご飯と油揚げ入りの味噌汁をいただいた。 こういう表現って大事だと思うんだよね。ジ●リっぽいし)遠足前日の子供の様にテンションがやや上がった紫に強制送還された。

 

 (で、今に至る……と)

 

 やや脱線しながら回想を終えて現実に戻る。ちょうど諏訪子が熱心に経験談を話していた。

 

 「……まあ、つまり普通の神様は信仰を失えば確かにそこには居るけど話もできないし気配も分からない。死なないけど神にとってはこれが死だね」

 

 「……あー、つまり…」

 

 「そこ!質問は手をあげて!」

 

 うわっ、めんどくさっ!

 

 「…はい、質問です。普通じゃない神様は居るんですか?」

 

 まるで小学校の授業みたいな感じで手をあげて質問する。わりと辛い、精神的に。

 

 「うん、例えば早苗。人なのに神様の様に信仰されてきたから神の力を得た“現人神“ってやつ。特殊な信仰の最も多い例だね まあ、特殊な例自体滅多に無いけどね」

 

 はー、と軽く声を出す。早苗さんって神様だったのか。

 

 「って神!?巫女なのに!?」

 

 常識に囚われてはいけないのですね!って早苗の台詞が何故か響いた。可笑しいな……時列的にはまだこれは未来の台詞なのに……これが神様パワーか。

 

 

 「で、話を戻すと神様は大抵役目を持っているんだ。狐だと大抵豊作とか商売繁盛とかだけど聞いた話では多分守り神系かな?交通安全とか旅の安全とか」

 

 幻想郷に交通安全っているかなぁ?

 

 交通と言えば馬車か木製のリヤカーや人力車が通るけどたまに人や馬とかそれ同士がぶつかりあうんだよな……それの安全を俺は守る、と。 神様の規模ちいせぇな。

 

 「で、神力だけど霊力とかとの違いは力の大きさと使用方法の広さ。あとは消耗することだね」

 

 授業での説明を砕くとこう言う事らしい。

 

 神力は霊力や妖力と比べ物にならないぐらい強く、雨を降らしたり物を強化したりいじったり、有名な神通力等と幅広い使い道があるらしい(ここまで言うと諏訪子が「さあ、後の使い道は自分で探してみよう!」とテレビ番組の様に言ってきた)。

 

 しかし、神力にも弱さがあり、信仰の数だけ力を得るが消耗して消えてしまうとのこと。

 勿論、また信仰してもらったり信仰が続いていれば力は戻る。

 

 「と、だいたいこんな感じ。あ!そうそう、緑みたいな場合とか生身に信仰されて神になっているなら神になる前の元の姿があるから神様の状態と妖怪に何時でも切り替えれると思うよ」

 

 今の状態では霊力がやや上がり、当たり前だが神力がある。しかし、妖力が無い。そして神力を一時的に振り払う、すると勝手に髪や尻尾が風で揺れた様な動きをして何時もの妖怪に戻った。姿を妖怪に戻すと神力が消え、霊力も少し減り、妖力が出た。

 

 「……うん、なんとなくわかってきた」

 

 頭の長期記憶に叩き込みながら諏訪子に言う。それを聞いて諏訪子は よし、と腕を組んで呟いた。

 

 「じゃ、あとは自分で練習する」

 

 「うん、気を付けてね。あとうっかり森一帯消し飛ばしましたみたいなことは無いように」

 

 俺は飛びながら顔を歪ませた。

 

 最後の最後で不安を残させる神様である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、現状報告。

 

 神になっている状態は妖力が扱えない。

 

 さっき言っていた言葉だがこれが思ったより重要だったりする。

 

 今日、気づいたが俺の銃の弾丸は形のなく崩れやすい霊力を妖力で圧縮&コーディングして放っている。多分。

 

 つまり、神様だと妖力が全く無いため、まともな弾が撃てずにいた。単なる霊力シャワー状態だ。浴びると寒気がする。

 

 そこで考えたのが妖力の代わりに神力でコーディングだったが、神力が強すぎて霊力を書き消してしまった。オマケに霊力を書き消すだけではなく反動も凄かった。お陰で発射はしゃがまないと後方に大回転することになる。結果、今までの弾の射程距離とスピードは妖力弾より凄く短く、遅く、だいたいソニックブームぐらいだ。待ちガイルだ。

 

 「……うん、これはあれだね。戦闘向きじゃなさそう」

 

 ほら、あそこの神様達は戦闘向き過ぎるんだよ。きっとそうだ。軍神や祟り神と規模の小さい交通安全の神を一緒にしないでいただきたい。

 

 

 

 その後は試行錯誤していたが、これ以上貴重で使い道が分からない神力を使うわけにはならないので休憩も兼ねて博麗神社に飛んでいったーーー

 

 

 

 

 

 

 

 「……」

 

 俺の頬から嫌なベタつく汗が流れた。

 

 「……」

 

 霊夢は煎餅を木の皿の上にカランと落とす。

 

 「……」

 

 魔理沙が固まった顔のまま、足元に綺麗な緑色をしたお茶を全て流した。

 

 

 ……只今、霊夢と魔理沙に変な目で見られている。自分が悪いのだが後悔している。大後悔時代だ。

 

 「いや…緑?確かに今は春っぽいがこれは異変のせいでだな……あー、エイプリルフールは今日じゃないぜ」

 

 「まあ…妖怪は寿命が長いって言うけど中には短いのが混じっていてもおかしくないわよね うん。」

 

 「いや、違う違う!俺は日にちが分からないほどボケてないし、寿命も普通だ」

 

 取り合えず説明。

 

 神様って言うのはどんなに一般人の様な姿をしていようが、霊感が無くても勝手に溢れ出てくる力でなんとなく分かるものだ。

 

 おまけに霊感と勘が鋭い事に定評がある霊夢と妖怪だろうが神だろうが(悪い意味でも)縁がある魔理沙だ。確実に分かるだろう。

 

 そんな二人の前にいつも通り降り立った。

 

 勿論、妖怪化しておらず、神力を出しっぱなしな状態で。

 

 お茶を飲みながら話していた二人が固まったのが(勿論、悪い意味で)もう忘れられない。

 

 

 

 「……まあ、緑。どうしたの?」

 

 「変な誤解をする前に言って欲しかった……簡単に言うと信仰を色々あって手に入れて、昇格した。神様に」

 

 「……すまん、狐語では訳を話している様だが、日本語だと神になったみたいな事言ってるぜ?」

 

 もう、帰りたい。と言うか、帰らせてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 長い説明の末、やっと理解してもらい三人揃ってお茶を飲んだ。

 

 「そう言えば、あんたは何の神? 豊作?」

 

 魔理沙との煎餅を多く食べる対決を(のんびり)やりながら霊夢が聞いてきた。

 

 「うーん……よくわかんないんだよな……諏訪子は交通安全の神とか言ってくるし……」

 

 「何だ?『空中安全』の方が幻想郷にはしっくりくるぜ?」

 

 言われてみれば確かに…じゃなくて、もうこの件は気にせずお茶の隠れた甘味を堪能することにした。

 

 「…あれ?そう言えば此処の神社は何を祀っているんだ?」

 

 一度も聞いたことがなかったので聞いてみた。早苗の方の神は普通にうろついているのに対して、此方では神っぽいのは見かけないし……

 

 「何って……知らないわ」

 

 じゃあ、どうやって参拝者を増やすのか。今まで参拝者を増やすやる気が途絶えなかったな……

 

 「だから御利益は日替りなんだろ?今月は金運で、来月は天災防止でいいんじゃないか?」

 

 と、笑いながら魔理沙が言ってきた。この魔法使い、くじ引きまで色々と手を加えているらしい。この前引いた魔法で煙の出る末吉とか。

 

 「誰があんたに御利益を決めさせたのよ。来月は元凶の早期発見よ」

 

 「日替りの所を否定しろよ……」

 

 

 

 

 

 幻想郷の雲の上の上、そこから退屈そうな者が此処を見下ろしている……そんな事は神様になりたての半人前にはわかるはずなかったーーー




 思いっきり最後にフラグを立てて終了。達成はいつ頃かっ。

 やはり、無理矢理っぽいですが一気に増えたお気に入りの数に嬉しくてたまりません。サッカーボールが顔面に当たろうと泥の上で転ぼうと笑顔でいられます。いや、いられました。

 それでは、また次で。


ーーーーーー余談(没ネタ)


 緑「先生、信仰とは具体的にどの様な物ですか?」

 諏訪子「小説で言うお気に入り数みたいな物です」

 緑「……取り合えず、先生はお気に入りの数だけ腹筋しててください」
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