東方の幻想日記 ~人間妖狐迷走記~   作:0%0%0%

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 正直言ってこの話を書くのはツンデレからデレを抜いた3DSのせいで五回目です。反抗期ってこう言うことかな。

 どうでも良いですがいつも ~頁目 と書いているため堅苦しく、分かりにくい様な気が……

 もし、次回作を書くときにはもうちょっと自由にしたい所です(変な決まりに束縛される作者の悪い病気)。

 それでは、どーぞ。

 余談ですが今のスイカは希少な酔っていない状態です。


~十七頁目(天界~……)~

 「それじゃ、私から!」

 

 スイカの手から勢い良く青白い玉が放たれる。それは地面をゴム鞠の様にバウンドして迫ってくる。

 

 体を少し動かして避ける……が、

 

 「こっち!」

 

 「うわっ!?」

 

 下を向いたときには拳をこちらに向けたスイカがしゃがんでいた。拳を放つ直前に後方に飛んで避けるが、放たれたのは拳だけではなく炎の爆発も迫ってきた。更に先程の青白い玉も飛んでくる。

 

 「っ……と、おりゃっ!」

 

 爆発は飛ぶ方向を変えて避け、玉は刀の刃で受け止めて真っ二つにする。愛用の刀は先端が折れてしまい弾幕等を触れずに切れる能力こそは失われていないがやや切りにくい。勿論、刃で弾幕を受け止めると同じように切れる。

 

 「いやいや、やっぱり戦いは誰とやっても楽しいねぇ。お酒があれば一番なんだけどさ……っ!」

 

 「だったら霊夢とかにっ!挑戦しろよ!俺じゃなくっ…と!」

 

 お互い撃ち合う弾幕を避け、相殺し、強力な攻撃で弾幕ごと吹き飛ばす。戦っている天界は殆どが雲が露出した固い岩なので被害は全く出ていないのだが地上での戦闘だと凄い被害が出そうだ。足元の固い岩が深く抉れる弾幕ってどんな威力だよ……怪力を持つ鬼に遠距離武器が加わって最強に見える……

 

 「やっぱり弾幕じゃあ決まらないし……そろそろ……ね?」

 

 「……スペルカード戦か」

 

 お互い懐から一枚のスペルカードを出す。こちらも直ぐに出せる。

 

 「じゃあ、私からっ! 鬼神『ミッシングパープルパワー』!!」

 

 そう宣言するとスイカが周りを吹き飛ばしながら巨大化した。近くにいたらスイカの青白い玉みたいにぶっ飛んでそうだな……怖っ。

 

 「って!?そんまま殴って来るのかーーーぐっ!?」

 

 巨大化したスイカの拳が飛んできてまともに食らってぶっ飛んだ。そして後ろの方にある桃の木に当たって止まる。

 

 「……ありゃ、やり過ぎたかな?」

 

 直ぐにもとの大きさになったスイカが「あちゃー」と言いながら頭を掻いた。

 

 「……」

 

 風の吹く音だけが聞こえる。

 

 「……おーい、大丈夫かー?」

 

 スイカの棒読みっぽい呼び掛けが響いた。しかし、特に反応はない。

 

 「……いや、やり過ぎで…すまないから……これは……」

 

 俺はくらくらしながら桃の木々の中から出てくる。

 

 「……!?あんた……」

 

 スイカの驚く声と表情を聞いて俺は少しニヤリと笑う。

 

 今の自分の姿は蒼い服を除いて真っ白。つまり、神の状態に切り替えた。

 

 「……神だったんだね」

 

 「ああ、つい最近成り立ての小規模な神様だな」

 

 やや自虐的な事を言いながら銃を構える。放つ神力に耐えれるように俺の能力を使い、霊夢の能力の弱化した「主に空を浮く程度の能力」を発動させる。俺の「ありとあらゆる能力を使う程度の能力」は妖怪の時なら一部の力が使え、出す力次第では制限つきで本家には及ばないがある程度使える。しかし、神化すると本家の弱化したバージョンの能力、魔理沙なら「魔法を使う程度の能力」で、俺の場合は「魔力を出す程度の能力」にすることができた。これは待ちガイルの練習時に発見した事だ。試行錯誤ってやっぱり大事。

 

 そして浮いたまま自分の周りにパチュリー秘伝の大きな魔力の結晶を魔法で作り自分を挟む。緑色をした4~5mの石盤の様な結晶が俺の正面以外に包んだのを確認してマガジンを銃に入れ、スライドを素早く引く。

 

 「何をする気だい……?」

 

 「自分の大技を決めるつもりだ……けど、かっこ悪いな…こりゃ」

 

 銃に神力を少しずつ加える。今までは妖力を神力で代用しようとしたが今回は魔力を使い霊力をコーティングし、その上に神力をまとわせる方法だ。これならあの技の性能がのびるはず。

 

 「……じゃあ、こっちも迎え撃つよ。鬼神『ミッシングパープルパワー』!」

 

 スイカが先程と同じように巨大化して俺の正面に立つ。拳を握って力を溜めているのがよくわかる。

 

 「……よし、いくぞ!」

 

 「さあ!私を楽しませておくれよ!」

 

 顔が少し笑っているスイカを見て俺は一気に全身から力を銃に押し流す……!

 

 「龍弾『蓬菜龍殺弾』!」

 

 「はあぁぁぁああ!!」

 

 スイカの放った拳と俺の放った大量の銃弾。一つ一つが一撃で怯ませれそうな威力を持った弾丸で辺り一面を埋め尽くされる。

 

 「うわっ!?」

 

 拳を押し返されてスイカは後ろに少し飛んで背中から倒れた。

 

 そのまますっ…ともとの大きさに戻ったスイカを見て結晶を砕いてその場に座り込んだ。

 

 「……鬼に……勝てた……!」

 

 こうやって勝った喜びを味わったのは久々かもしれない。思い返すと今までは疲れるか倒れるかで喜ぶ暇がなかった。

 

 「あいたたた……負けちゃったなぁ……」

 

 少し残念そうに言いながら立ち上がるスイカの姿があった。

 

 「さあ、ちゃんと手伝ってくれるのか?」

 

 銃と刀をしまって俺は問いかけた。こんまま逃げたら追ってやる。地獄の底まで。

 

 「うん、だけど今は地上で建物を建てるのは良くないみたいだよ?」

 

 「なんだそりゃ。風水か何かか?」

 

 砂まみれになった白い尻尾を撫でながら聞く。神化してから尻尾のボリュームやら柔らかさが跳ね上がった気がする。

 

 「風水……じゃないね。どちらかと言うと警告」

 

 「まあ、警告が解除されるまで良いや……でも終わったら手伝えよ?」

 

 俺はスイカを見る。しかし、面白がる様な顔をしてきた。

 

 「あはは!分かっているさ。何せ鬼は嘘をつかないからね!……で、折角だし……」

 

 「?」

 

 そう言うとスイカは桃の木々の方に歩き、あるものを掴んだ。

 

 「ここで一杯飲まない?いいお酒があるのに飲む相手が居なくてね」

 

 やはり、幻想郷って酒率が多いな……

 

 

 

 なんだ?「酒率」って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー天界のある桃の木の下。

 

 

 

 「いやー、しっかしあんたも幸運か不幸か分からんねぇ」

 

 「まあ、人生は幸運の山と不幸の谷を上ったり下ったりするって聞いたことあるけど……ととと…溢れる溢れる」

 

 スイカとよくわからない話題の中で俺は漆で染められた盃になみなみと酒を注がれて必死に平行に保った。ああ!溢れたよほら……しかも雲をつき抜けたし下に何かいたらどうすんだよ……

 

 今どうなっているかと言うとスイカに誘われたので一緒に酒を呑んでいる。桃をツマミにして酒を呑むって初めてだな……でも意外に辛口の酒に甘い桃があう。物は試しよう。

 

 「溢れるぐらいが鬼の流儀……で、それは人間としては変わった考え方だねぇ……努力で運が来るとか善に働けば運が来る位だと思っていたけど。ま、結局はどれも正解だけどね」

 

 そこまで言うとゴクゴクと喉を鳴らしながら酒を呑む。あんな辛くて喉が焼けそうになるのをよく飲めるなぁ……絶対ちびちびと呑む用でしょ。

 

 「昔におじいちゃんにさ……人生は山と谷でできている。幸運の山から削り取って、不幸の谷を埋めようとすると幸運も不幸も何もない真っ平らな人生になる……って真剣に語られたよ……今でも覚えてる。寝る前に毎回聞かせられればね」

 

 「変わった人だったんだねぇ……でも中々面白い考え方じゃないの?」

 

 「取り合えず家のじいちゃんは喜びそうだな。……もう、この世にはいないけどさ」

 

 酒を呑みきって「ぷはーっ!」と息をついた笑顔なスイカを見て俺も少し真似して一気に呑む。この勢いとか話している内容がアレなのは酒のせい。あと絶対に一気飲み禁止。冥界が窮屈になるらしいし。

 

 「兎に角、夜も朝も色々と悩みも考えも酒を呑んで語ってよ!こっちは暇だしさぁ……」

 

 「いやいや、流石に紫達が心配するって……」

 

 「大丈夫っ!私と紫は親友に近い友達みたいなものだしね」

 

 それ、理由になってないから。

 

 「そういや、あの時の霧ってお前の仕業か?」

 

 魔法の森に来たときに深い霧が出てきたのを思いだし聞いてみた。

 

 「ん?いいや、違うよ。多分あんたの「気質」だと思うけど?」

 

 「気質?」

 

 「そ、皆個性があるように体から出てくる気質もそれぞれ違うんだよね……あんたの気質はここらじゃ見たことないけど……寒くてじめっとして……日光が全然届かない感じ……」

 

 むむ……と考えて分からなかったらしく「うがーっ!」と軽く叫びスイカは一気にまた酒を呑む。呑む動作が速い。

 

 「……あれか?気質ってのは天気みたいな物か?」

 

 「そう!そんな感じ。で、多分緑は雨とか水関係だと思うよ?」

 

 「雨男か……」

 

 「じゃ、今度雨男と雨女で集まってみようか?雨男、雨女宴会とか開いてみる?」

 

 「……あー、俺の勘だと集まるのはろくなやつが居なさそうなんだが……」

 

 そう言うと俺は盃に残った酒をグイッと呑んだ。

 

 

 

 

 

 

 その後は「一日ほど鬼と呑んでくる」とスイカが俺からと紫に伝えたらしく夜まで呑んでいた。というか理由が不良みたいだな。

 

 因みに夜に凄いオーロラが見れたのでそれを見ながら飲み比べをしてみた。戦いで勝てた俺も酒関係では鬼に勝てず、度数のやたら高い酒を10杯呑んだ所で倒れてしまった。無様。

 

 

 

 

 これから起きる異変の大きな出来事はその数日後だったーーー




 今回はスイカとの交流と次回のフラグですね。

 そして今までやってみたかった霊夢達と一緒に行動ではなく緑単体での行動をやってみようかなと考えています。

 あと咲夜さん自機化おめでとうございます。

 それでは、次回をお楽しみに。

 感想、批判、アドバイス等よろしくお願いします。
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