特に読まずに飛ばしても後に「何故、こうなったのか分からなくなる」みたいな事は恐らくありません。この話を飛ばす人は胸を張って飛ばしてください(ぇ
今回は二話+キャラの設定です。 多分。
それでは、文々。新聞の隅に書かれた幻想日記をどうぞ!
~神社に住む紅白巫女と妖精(春雪異変前)~
夜が少し明けてくる頃。ここの神社の巫女である私、博麗 霊夢は今、何時もより多い朝食を作っている。麦ご飯と今、最後の仕上げをしている小松菜入りの味噌汁。それに玉子焼きと茹でたほうれん草を皿の上に二人分盛り付けた。
二人分なのは訳がある。別に魔理沙が家に来るわけじゃないし、来るときには先日に何か言うが何も聞いていない。そして紫はどこいったか分からない……と言うか紫が来たら門前払いする。大抵部屋から出てくるけど。
「……ふぅ、やっぱり二人分の食事ってわりと疲れるわね……おまけに使う食材の量も多いし……」
小松菜に火が完全に通ったのを確認して味噌を加えて混ぜる。鍋の中が少しずつ味噌の黄土色に染まっていく。
「……これはあいつに色々とやってもらわないとね」
あいつとは昨日、家でしばらく居候の形で居ることになった緑の事だ。
取り合えず味噌汁が煮えるまで置いておこう……と、したときにある気配に気がついた。
「……妖怪はやっぱり変なものを呼ぶわね」
妖怪とはもちろん緑の事だがたしか最初は人間だったし紫によれば完全な妖怪とは言えない状態、半妖らしい。
そんなことは置いておき、神社の近くで複数……三匹かしら?何かが近づいて来るのがよくわかった。判断方法は勘。これがわりと凄い当たるのよ。
取り合えず袖から小さなお払い棒を取り出して片手の上でクルクルと回したーーー
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ーーー誰も居ない筈の茶の間。
「……大丈夫?」
「うん、大丈夫よ」
誰も居ない茶の間から声が聞こえる。
「ちょっと……!わっ!?」
ズズ……と床が小さく揺れ、座布団の配置もずれたが物音一つ立たなかった。
「全くルナは鈍くさいなぁ」
「うるさいなぁ……」
その時、廊下から早足で此方に向かう音がした。
「みんな!誰か来るわよ!」
え? と言う暇も無く、直ぐに勢いよく襖が開いた……
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「そこに居るのは誰!?」
そう大声を出すがかえってくる声は無い。あと、気配はあるが妖気が感じとれなかった。
「妖精かしら……?」
紫色した札を胸もとに持っていき目を瞑る。
「そこね……!妖怪バスター!」
「「「きゃあ!?」」」
三枚の札がそれぞれ三方向に飛んで行く。標的のすぐ側を通っただけらしいが相手は恐らく能力で透明になっている。当てるのは困難だ。
「みんな!逃げるわよ!」
そう聞こえたと思うと一斉に気配が縁側に向かった。
「ええい!ちょこまかと! くらいなさい……」
霊力を高め……
「妖怪バスター!」
一気に放った。紫色の残像と霊力を残す札が真っ直ぐと直進する。
「わぁ!?」
当たった。訳ではなく札は何にも当たらず直進して行った。何者かはどうやら転んだ様だ。
そして札は襖に向かって飛んでいき、
「ぐはっ!?」
……ちょうど襖を開けた緑に見事命中した。本当見事に。
「ちょ…緑!?」
札が頭に当たった緑はそのまま後ろにバタリと倒れた。頭から落ちたけど大丈夫かしら……?
気がついた時には妖精は逃げたようで気配が無くなっていた。取り合えず緑を寝かせる為に寝室に引き摺った。
「これで……と。そして後は……」
強い霊力が流れ込んだせいか緑の体が熱っぽくなっていた。やっぱり妖怪にはこの札の威力は重いのね。
私は立ち上がり、小さいタオルを掴み井戸に走る。桶に水を入れて部屋に運び、タオルを濡らした。
「全く、きちんと働いてもらわないと困るわね」
そう言いながらタオルを強く絞り、緑の額にタオルを乗せたーーー
~妖怪桜と治金丸(春雪異変後)~
異変が終わり桜が葉桜になろうとしている頃、花も葉もつけていない一本の大きな桜を前に7人(?)程の人影があった。
「で、あれをどうするんだよ」
「こりゃ見事に刺さったな」
「どう見ても抜ける見込みがないわね」
今は何も咲いていない西行妖に深々と刺さった治金丸を見て俺は愚痴の様に言う。それを他人事の様に魔理沙と咲夜が言い返してきた。
今ここに居るのは俺と霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢、幽々子、そして紫が他人事の様に遠くから見ていた。
「くっ……!本当に…!……抜けないっ! だーっ!」
俺が力いっぱい引いても全く動きすらしなかった。どんだけ深く刺さったんだ?
「まあ、緑さん。ここは力より作戦を使いましょう……どっちみち力仕事ですが」
と、妖夢が案を出す。妖夢は剣士として、また俺と戦いたいらしく協力的だ。結構有難い。
「うーむ……案と言ってもなぁ……」
これと言って良い案は思い付かない。あるのはやはり力ずくか能力か、もしくは一角竜を狩るか……ってなんでそうなった。確かにこの刀は伝説に載っていたらしいしけどさ……
まず俺の力では無理。これは断定できる。
次に能力。
「えーっと……誰か使えそうな能力を持ってない?」
そう言いまず霊夢を見る。
「そ…空を飛んでどうするのよ」
確かに。いきなり見られたせいか霊夢が少し動揺していた。
次に魔理沙。
「おん?どうした?私の魔法で吹き飛ばしたいのか?」
何を。と言うかあんたの魔法じゃ刀が吹き飛ぶから。
次に咲夜と妖夢……だが、あの時に二人とも大怪我を負ったらしく病み上がりだ。頼むことは出来ないし俺の能力でも空間を広げるのは無理だ。
幽々子の能力は分からないし、紫はやる気がない、俺の場合だと紫の能力は簡単な境界線を引く程度だ。立ち入り禁止とかの程度の効力で、スキマなんて使えやしない。
……結論。
「能力関係は無理っ!」
パン!と手を叩いて能力を諦めた。となるとやはり……
「……力仕事ね」
霊夢の発言を聞いて溜め息をつく。一番やりたくない案を実行する時が来たーーー
「さあ、魔理沙。頼んだ」
「全く、なんで私だけが……」
ブツブツと愚痴を言う魔理沙を無視しながら箒に反対は刀に結びつけたロープをくくりつける。
「仕方ないなぁ……まあ、やってやるぜ!」
箒を腕で抱え、ミニ八卦炉を後ろに突き出し……
「彗星『ブレイジングスター』!!」
そう宣言すると後ろに青い極太レーザーが出てきてその反動で魔理沙を前に勢いよく飛ばしたーーー
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「あらあら、楽しそうね」
「なに他人事みたいに言っているのよ幽々子」
近くでお茶をズズ……と飲みながら紫が幽々子に突っ込む。
「だって殆ど他人事じゃないの。そしてあなたは突っ込み待ちかしら?」
「そ…それはどういう意味よ……」
幽々子がクススと笑う。丁度、緑達は行けー!と魔理沙を応援していた。幽々子にとっては正直言って桜が痛むかもしれないのでやめてほしかったりする。
「……あ」
結びつけられていたロープが千切れ魔理沙が頭から地面に突っ込んだのを見て紫が呆気を取られた声を出す。幽々子は更にクススと笑う。
……それにしても、全く飽きさせてくれないわねぇ。
幽々子は心の中でそう思いながら埋まった魔理沙を引っ張り上げる緑を見ていたーーー
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「あーあ、どうするか」
結局、抜けなかった刀を見て溜め息をつく。先程、大地に突き刺さった魔理沙は寝かせておいた。あれは尊い犠牲だ。
「あらあら、まだ取れてないの?」
ぬぅ……と突如現れたスキマから紫が出てくる。ビックリしたなぁ……
「紫、どうにかならんか?」
刀を掴みながら聞く。やっぱり抜けない。ここまで来ると逆に感心できる。
「ちょっと待って……」
すると小さな隙間が手の上に出てきたので直ぐに手を引っ込める。すると隙間は下に降りて刀を飲み込んで行き……
パキン!
「……へ?」
俺の真横で刀が落ちてきた。……それも、先端部分の無い刀が。
「……はい!?」
無い先端部分は桜に食い込んだままだ。紫は刀を抜いたのではない、刀を折ったのだ!
「ゆ~か~り~……?」
「い…いや…まあ、失敗よ、失敗。……えへ?」
握り拳を頭につける仕草をすると緑と妖夢は引きつった顔、咲夜はジト目、幽々子は皆に見られている紫を見て笑い、霊夢は溜め息をついた。魔理沙は気絶中、論外。
「……」
紫はこの時の哀れみの目をしていた緑の顔が忘れられなくなったらしい。
それから一週間もの間、八雲家では水飴を熱する緑の姿がよく確認出来たーーー
~オマケのオマケのキャラ設定~
名前: 八雲 緑(妖怪時)
二つ名: 力を写す人間の妖狐
種族: 半人半妖(狐)
能力: ありとあらゆる能力を使う程度の能力
危険度: やや高
人間友好度: 最良
ごく最近幻想郷に入ってきたもと人間の妖狐。
見た目は蒼い和服を着た青年に狐の耳と尻尾をつけた姿。八雲 藍 とは違い尻尾は一本である。
彼の能力上、幻想郷の住民の様々な能力が扱えるが、殆ど上手く扱えないのでそこまで危険度は高くない。
また、人里によく入る数少ない妖怪でもあり、彼に頼めば暇があれば山菜等を取ってきてくれる。性格は基本的に温厚で明らかな敵以外には自ら戦わない。
八雲 藍 とは違い、油揚げは苦手。果物やお餅、特に筍や茸が好き。
現在は八雲家に住んでいる。一時期博麗神社に居候していた事もあった。
異変解決によく参加する。余談だがレミリア・スカーレットに気に入られている。
人里で子供たちの間で「よーく」の名が広まっているがきっかけは不明。
スペルカード
狼狐「霊光夢弾」
狐と狼を象った弾幕で相手を包み弾幕を張る彼の十八番。
狐と狼を象った理由は当時、自分がどちらの種族か分からなかったから。
龍弾「蓬菜龍殺弾」
狼狐「霊光夢弾」の強化版。
相手を包んで確実に攻撃から確実に大ダメージを与えるに特化した。
普段も扱えるが本来は神化(後に解説)した時の技。その時は神力に耐えれる様に自分を結晶に包む。本人曰く「少し惨め」。
また、名前が「蓬菜」で「龍」が入っている理由は変な誤解から。
東の蓬菜の島の伝説の生物が敵を攻撃する(殺す)のを再現しようとして龍の様に狭い範囲を弾丸で殺到する技になった。因みに東の伝説の生物は本当は鳳凰である。
後に追加予定
こんな小話の集まりでしたがいかがでしたか?
最後の設定は誰得かと言うと俺得です。設定を間違えない様に……
恐らくまたオマケが入ると思われますがどうか宜しくお願いします!
因みに、余談ですが最初の話のタイトルは一部の人に多分分かるタイトルです(ぇ
感想、批判、アドバイス等宜しくお願いします。