東方の幻想日記 ~人間妖狐迷走記~   作:0%0%0%

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 空腹うわわわわわわわ(意味不


~二十七頁目(???~守矢神社)~ 後編

 『……よう、兄さん。お前さんは……狐の神様かい?』

 「え、まあ、はい。きっと小規模な神様をやっています」

 『ははは、そうかいそうかい。そして服が濡れているが……もしかして今年が初めてかい?だとしたら体が冷える前に、どうだい?』

 「そうですね。禊でびっちゃびちゃですよ……あ、肝機能に自信がないので今はちょっと……」

 

 辺り一面地べたに座って呑みまくる神々。結構広いのだが、白い着物や和服。黒かったり白い髪、盃の朱色しか見えない。

 

 「なんか、三頁目の最初みたいな状態に陥ったな……」

 

 神々の座っている隙間に足を通して辺りを探る。

 

 「……諏訪子ーっ!神奈子ーっ!」

 

 大声ではぐれてしまった二柱を呼ぶが、辺りの雑音で消えてしまった。

 

 「おーい、何処にいるんだーっ!」

 

 ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ……

 

 「諏訪子様ーっ!神奈子様ーっ!」

 

 様付けで呼んでみる。しかし、返ってくるのはガヤガヤとした音だけ。

 

 「……ガン●ンク、ZUN帽…「「聞こえてるよ!」」…グハツ!?」

 

 突然、後方からの飛び蹴りが背中に決まって前に吹っ飛ぶ。前方に神様がいたら大変だった。と言うか、小声で言ったのになんで聞こえた?

 

 「ったく……今度はオンバシラで吹き飛ばしてあげようか?で、あんた、なんで飛ばずに地面をうろちょろ歩いてるんだい?」

 「え?飛ばずに?」

 「此方に来る前に言ったじゃん?『空飛んで集合』ってさ」

 「いや、全く聞いてない」

 

 諏訪子にキッパリと返答するとあーうー?と首をかしげた。一方、神奈子は溜め息をついて、

 

 「まあ、取り合えず向こうに行くよ。まだ挨拶してないのは私達だけだよ」

 

 「挨拶?」

 

 「そうだね、それじゃあ行こうか」

 

 質問はスルーされて、俺はゆっくりと飛んでいく二柱を追いかけて飛んでいった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……ここは何処なんだ?」

 「ここ?ここは出雲神社だよ?今日は集まりがあるからね」

 「そしたら、何しに集まったんだ?」

 「……各地の神々の現状報告等さ。諏訪子も私も幻想入りしたからそれらは関係無いけどね」

 

 飛んでいる二柱に質問をするが、分かった事はここは出雲神社、つまり外の世界との事だ。

 

 「でも、そう簡単に外には行けないって霊夢に聞いたが?」

 「ん?それは簡単だよ。幻想郷から外は大変だけど、元から外に居れば良いからね」

 「は?」

 「あの霊力の多い物を置いていったでしょ?あれが今ここにいる私達の役目を果たしているんだよ。向こうに存在を置いていって仮の身として此方に……」

 「ごめん、よくわかんない」

 「……ほら、諏訪子も緑も、着いたよ」

 

 フワリと地面に降り立つと目の前には神々しい神社。そこにも二柱の神様が立っている。

 

 「ほら、緑。失礼の無いようにしておきなよ?」

 「そう簡単に怒らないと思うけど……ね?」

 

 諏訪大社の二柱に念を押されてはぁ、と返事をする。そこまで念を押されるとは、一体誰なんだろうか?

 

 「……おや、神奈子に諏訪子じゃないか。お久しぶり」

 

 「お久しぶり、こっちは色々あったからね」

 「お久しぶりです、天照様」

 

 ……へ?

 

 「天照様……?」

 

 つい、呆気取られた声を出してしまう。その古事記でけっこう有名な神様がここに居るのだ。それも神々しい衣を着た見た目が背の低い高校生ぐらいの神様が。

 

 (こら、ピシッとしなさい!)

 

 ぼーっとしていると神奈子から頭に向けて渇が入った。頭が鉄拳で痛い……

 

 「あら、貴方が確か……緑さん、ですか?」

 「はぁ、はい。そうです」

 

 頷きながらそう答えると天照はクススと紙が擦れる様な声を出して微笑む。

 

 「ああ、懐かしいですねぇ……」

 「え?何?」

 

 突然の天照の呟きについ反応してしまった。しまった、と思った時には拳が雷の如く、真っ直ぐ頭に落ちてくる。絶対たんこぶに煙出てるってこれ……

 

 「……貴方が緑さんですか?」

 「痛てて……あ、はい」

 

 今度はその隣の青年に話かけられた。青年は白い簡素な服を着ており、それがむしろ何かを感じさせる。

 

 「挨拶が遅れましたね、私は大穴牟遅と言う名も神です」

 「だ、大穴牟遅神!?」

 

 当然の如く、また鉄拳が頭に降り下ろされた。驚きの余りに素が出るんだって!いい加減意識が飛ぶって!

 

 「ああ、そうでした、緑さん。お渡ししたい物が……」

 「渡したい物、ですか?」

 

 完全に出来る高校生徒な雰囲気漂う天照はそう言うと社に歩いて行く。本当に天照なのか疑わしいが、諏訪子達の反応からして本物だろう。と言うか皆フランク過ぎ。

 

 「大穴牟遅神さんも元気だった?」

 「はい、昔みたいに狛犬の向きを変える子供も居なくて寧ろ寂しいぐらいですよ」

 

 あはは、と大穴牟遅神は言うがわりと笑い事じゃない気がする。あと諏訪子、失礼の無い様とか言っておいて、丁寧語じゃないじゃないか。

 

 「それはつまり、信仰が減っているのでしょうか?」

 「今のところは私の方は大丈夫です。しかし、何時か薄れてしまうでしょう。天照さんも信仰が減ってしまってああなってしまいましたから……」

 

 神奈子がわりと深刻な話をしている。あ、天照さんは信仰が減ってああなっちゃったのか、なるほど。

 

 「緑さん?」

 「うわった!?……ああ、天照様ですか」

 

 噂(?)をすればなんとやら。横から聞こえた声に本気でびびる。天照の身長が思ったより低いので居たことに気づかなかったがこれは口が裂けても言えない。

 

 「さん付けはしなくて良いですよ、そしてこれが渡したかった物です」

 「渡したかった物?」

 

 そう言うと弓と一本の矢を渡してきた。大きさはそこまで無く、小さい(禁句)天照にもぴったりな大きさだ。

 

 「これは“天之麻迦古弓”と“天之波波矢”です。確実に貴方を助ける筈なので持って行って下さい」

 

 渡された弓矢をゆっくりと見る。簡単な作りで出来てあり、矢は何かを貫いた跡が残っていた。

 

 「……でも、何で?」

 

 また敬語が抜けていたが神奈子は大穴牟遅神と話をしていて聞いていなかった。良かった良かった……

 

 「貴女の役にも立ちますし、緑さんは神器が今は故障中何でしょう?」

 

 はぁ、と返事をしてこの弓矢を頂く事にした。魔法と刀じゃ辛いしね。

 

 「ああ、そして緑さん。貴方の刀をしばらく貸して頂けますか?」

 「……はぁ、良いですよ?」

 

 突然の意外な要求に多少驚きながら差し出す。

 

 「後で返しますから、しばらくお待ちくださいね?」

 「……はい、待っています」

 

 尖端の折れた短刀なのに天照の肩より刀が長く見える。ギリギリ高校生、最低中学位な天照を見ると古事記のイメージが音を立てて大崩壊するが、見た目が変わっても雰囲気変わらない。そのせいでちょっと大人の真似している背伸びをした子の様にも見えるのだが……

 

 「緑、話は済んだかい?」

 

 不意に神奈子が話しかけてくる。振り向くと酒瓶を持ってる姿があった。

 

 「一様、挨拶はこれで済んだし、そろそろ酒を呑むかい?大穴牟遅神様、天照様もどうですか?」

 

 「私は……まだ良いです、まだ他の神と挨拶が終わってませんし」

 「それじゃあ、私も混ぜて頂きます」

 

 二柱とも別々の返答をする。今から直ぐにこの三柱が酒を呑み始めようとした時だった。

 

 「……あれ?」

 

 不意に下げた視線の先に異変が起きていた。

 

 「消え……てる……!?」

 

 腰の辺りまで少しずつだが薄くなっている事に俺は気がついた。

 足は完全に消えており、土の色が分かる位だ。

 

 「っ!神奈子!諏訪子!」

 

 声を上げるが二柱とも気づかない。聞こえていないのだろうか?

 

 「何…が……?」

 

 立ちくらみの様な感覚を覚え、遂に倒れてしまった。

 

 (うっ……)

 

 外側からじわじわ視界が黒くなり、遂には意識も真っ暗に途絶えてしまった___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ___ん!……緑さ……!

 

 

 「……緑さん!起きて下さい!緑さん!」

 

 暗い中、必死に呼ぶ声がした。なんで真っ暗何だろうか?あ、目を瞑ってるからだった。

 

 「……何?」

 

 目を開けると上から除き込む感じで早苗が居た。

 

 「ああ!やっと起きましたね!」

 「がっ!?」

 

 起きた所を抱き締められる。感覚がぼんやりしているせいで絞められて痛みは感じないが、骨がミシミシ言いそうな圧迫間を感じる。と言うか今ミシッ!て言った!?

 

 「ああ、一時はどうなるかと……」

 「ああ、今どうなるかと思った。死ぬかと思った」

 

 手を緩めて座り直した早苗を見ると少し泣き目になっている事に気がついた。どれ程経ったか知らないが、余程心配したのだろう。

 

 「……俺、どうなっていた?」

 「突然、倒れた状態で現れて……呼び掛けても返事しなくて……それで……」

 「……すまん、心配かけたな」

 

 鼻声になる早苗に申し訳無さそうに言うと『いえいえ』と首を振る。本当に悪い気がして仕方ない。

 

 「でも、何で倒れたんだ?俺」

 

 倒れた時の事を思い出すが、突然倒れただけしか分からなくて原因はわからない。

 

 

 「そう言えば、神奈子達は?」

 

 周りを見渡すが地べたに寝ていた俺と早苗の姿しか見えない。

 

 「二人はまだ帰って来ていません……何かあったのでしょうか?」

 

 うーん、と早苗は悩む。俺も向こうは分からないので俺も唸る。

 

 「たぶん、むこう、さがしてる」

 

 「そうなのか?早苗?」

 

 早苗にそう聞き返す。やけに片言な気がしたが……?

 

 「ふぇ?今のは緑さんじゃないんですか?」

 「はい?」

 

 てっきり早苗が言ったと思ったが、早苗は俺が言ったと思った様だ。失礼な、俺の声はこんなに高くないぞ……え?そしたら……誰?

 

 二人で顔を見合わせ、声のした方向をゆっくり見る。その先には……

 

 「さなえ、じゃ、ない。りょくでも、ない。いったの、わたし」

 

 そこには小さな何かが台に座っていた。

 

 「……え?何あれ?」

 

 思わず呆気取られた声を出す。何なのか聞こうと早苗を見る。

 

 「……え!?何ですかあれ!?か…可愛い!?」

 

 手を合掌し、目を輝かせて叫んだ(?)。その様子は子犬を見た子供の様だった。

 

 「わぁ~!凄いですよ!?この子、緑さんみたいに耳と尻尾生えてますよ?」

 「おい、よくわからんのに下手に刺激をしそうな事は……え?何だって?」

 

 気がつくと至近距離で見ている早苗の言葉に反応する。

 その何か小さな生き物をよく見ると俺にそっくりな耳、そして異常なボリュームの尻尾が生えていた。見た目は耳と尻尾に人里で見かけるような簡単な服を着た少女だ。

 

 「……誰?これ」

 「むー、わたし、りょくの、“つかいま”」

 

 使い魔……?

 

 「……はい!?使い魔!?俺の?」

 

 うん、と頷くその小さな生き物。身長も偶然か、陰陽玉と同じ位でその陰陽玉は見事見当たらない。おまけに置いておいた場所が丁度、この生き物の座っている場所なのだ。

 

 「……なんだと……?」

 

 頭をガシガシと掻いてからスー、ハー、と深呼吸する。そして聞く。

 

 「……お前は、俺の使い魔の陰陽玉だったのか?」

 

 ゆっくりと問いかける。早苗は隣で目を輝かせてどう答えるかを見る。

 

 「おれの……つかいま……?なの!」

 

 大層元気そうにその生き物は答える。いや、どちらかと言うと機械って言うか、九十九神?

 

 「す…凄いです!進化です!変化です、トランスフォームですよ!?」

 

 早苗はまるで爆発した様にテンションが高まり、大声を上げていた。そう言えば、早苗ってロボットオタクだったっけな。これもそれに入るのか。

 

 「まあ、うん。凄いね……うん」

 

 取り合えず俺は言い返した。棒読みで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 霊夢へ、

 

 陰陽玉が猫に変化するのは知っていますが、狐耳生えた手のひらサイズの少女になるのは予想外です。




 神様の名前って難しい(これだけ

 今回は新キャラ(?)導入回と言う訳で……後はフラグとあれこれthis isです(意味不)。

 眠さと空腹さで何かやらかしていそうですが……うん(ぉ

 それでは、次をお楽しみに。

 感想、批判、アドバイス等、よろしくお願いします。
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