東方の幻想日記 ~人間妖狐迷走記~   作:0%0%0%

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 前回言った通り、インフルエンザによる連続更新です。

 また、今回は少し短めです。



 前回のあらすじ: ボッシュート



~三頁目(八雲家~博麗神社:宴会)~前編

 意識がゆっくりと、ゆっくりと戻っていく___

 

 

 「!!」

 

 覚醒した瞬間、バサッ!……と飛び起きた。

 今回は何故か頭が最初からよく回っていたのですぐに行動できた。

 

 まず、最初に俺は先程の出来事が夢じゃないかどうかを速やかに確認する。

 

 ……『先程の出来事』って何かだって? ほら、上と下にある[«前の話]を押したらわかるよ、きっと。

 

 

 

 

 

 

 

 閑話休題。

 

 

 

 

 

 障子を開けると、まるで旅館の様な庭の景色が広がっていた。早苗の時の神社の風景とはまた別の雰囲気が出ていた。神社が清々しいの対し、こちらは何か親しみやすい和風な雰囲気だ。

 

 そんな風景の光が俺の目に差し込んでくる中、少し考えを纏めてから結論が出た。

 

 「……夢だけど、夢じゃなかった!」

 

 

 

 

 

 ___などと、何時も(?)ならそこで確認を終えるだろうが、今日は少し違う。俺は一度深呼吸してから後ろに向きを変え、もう一度布団に寝る事にする。

 

 どんな悪夢だろうが必死に寝ようとすれば夢が覚めて、現実に戻れる。これが俺の答えである。これは実践済みだ。

 

 気を一度落ち着かせてから障子を閉め、布団を捲ろうと___

 

 「なっ!?」

 

 中に入る為に布団を捲ると、顔を反対方向に向けて寝ている紫と言う名前の人が布団の中から出てきた。

 

 勿論、そんな事を予想していなかった俺は、漂白剤も逃げ出すぐらいに頭が真っ白になり、

 

 「___う、うわあああぁぁぁあああ!?」

 

 ……除夜の鐘に勝てると思う声を上げた。

 

 

 

 

 ……夢じゃないけど、夢であってほしかった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あー、あのー……」

 

 会話も少なく、箸の動く音と食器にぶつかる音しか聞こえない朝食中、先程から言いにくい環境だったが、聞きたい事があったので俺は口を開いた。

 

 「はい、何でしょうか?」

 

 俺の問いに台所から出てきた八雲 藍が答えた。この人(?)は九本の尻尾が生えており、見ただけで妖怪だとわかる(妖怪が本当に居ればの話だが)。

 

 それにしても、妖怪だとしても何故人の姿をしているのだろうか? ……ほら、妖怪っておぞましい形状だったりするらしいし。

 

 「いや、この人なんですが……」

 「あ、その事ですか。気にしないで上げてください」

 「藍!? なんか今日は酷い!?」

 「紫様が変な事するから私は怒るんですよ。……そんなことじゃ、月の民にに笑われてしますよ?」

 「ぐっ、反論出来ない……」

 

 

 紫がチャブダイの上で頭を抱えながら何かに苦しんでいた。……戻すが、さっきから何が起きているかと言うと先程、俺の使っていたイタズラで布団に入った事が藍に知られ、家事担当でもある彼女に食事を抜かれたのだ。式って使えてる人(妖怪だけど)なのにこんな事しても良いのかな? と、思ったが主がアレなので良いのだろう、きっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんとか食事を終え(結局藍は紫にパンを渡していた。飴と鞭を使い分けれるできた式である)俺と紫はチャブダイ越しに話し合った。

 

 「……昨日の会話でだいたいわかった、だが意味がわからないんだが?」

 「……それってつまりわかってないじゃない」

 

 チャブダイに手を乗せて乗り出しながら紫に今回の出来事について問う。

 

 「……あなたがこの世界のことすら知らないのよね。わからない事も無理もないわ」

 「この世界?」

 「この世界は長崎県じゃなくて、幻想郷なのよ」

 「幻想郷? 何か聞いた事あった気がする___って、なんで長崎県?」

 

 そう言うとスキマを笑顔で開き、何かを取り出した。

 

 「___日記にこんなことを書かれてちゃねぇ……」

 「うおおぉぉぉぉ!?」

 

 それはこの前色々書いた俺の日記だった。ちょうど[長崎県民は空を飛ぶようだ]と書いてある頁を開いていた。恥ずかしい。中二の黒歴史ノートを見られるのはこんな気持ちだろうか?

 そんな俺を紫が笑っているし……何故か悔しい。

 

 「フフ………ようするにここは人間、妖怪、亡霊、鬼、等々色々な種族が集まった所なの」

 「くっそ……人の日記を見てニヤニヤしながら言われると只の説明が凄い腹立つ……」

 

 非難の視線を送り続けている時、重大なことを思い出した。

 

 「___ああ、そうだ。あの巫女とかが言っていたんだが、俺が妖怪ってどういうことだ? 全然妖怪じゃないだろ?」

 「ああ、それね。一応確認するけど、ここの妖怪は皆人間のような姿をしてることは知ってるかしら?」

 「!?」

 

 俺の知ってる妖怪はぐちゃぐちゃだったり、一つだけの目だったりというイメージだが……

 藍と紫は妖怪って聞いたけど……この場で白状すると、冗談だと思ってました。マジシャン的な人のだと脳が認識していた。

 

 「人間が妖怪……妖怪が人の姿……常識なんてなかったのか」

 「ここでは常識を捨てなさい。あの山の巫女は既に捨ててるのよ?」

 

 ……そういえば早苗達は空を飛んだり、紫はへんな空間作るし(俺を落とすし)訳がわからない。

 

 「だからあなたが妖怪だろうと生活に支障はないわ。それに私も妖怪で、しかも大妖怪なのよ」

 「へーすごーい」

 「仕返しと言わんばかりの棒読みが絶妙にムカつくわね……」

 

 紫が何が言っているが、そんなことより妖怪だろうと今までの生活に支障がないことに安心した。

 

 「ああ、あと皆は空を飛んだり……あれはなんだ?」

 「ここの世界の住民には何かしらの能力があるの。……例えば、紅白巫女の博麗霊夢は空を飛ぶ程度の能力。早苗は奇跡を起こす程度の能力。私は境界を操る程度の能力……などの様な能力が一部の住民にあるのよ」

 

 へぇ、と俺は軽い感想を持つ。能力と聞くと気になるが、俺にはあまり関係無いだろうと思って頭の片隅に入れておく事にした。

 

 

 「___興味なさそうだから言うけど、妖怪の貴方にもあるのよ?」

 「え、嘘!? 今までそれっぽい物は無かったぞ?」

 

 さっきの軽い考えが吹き飛び、興味がわいてきた。しかし、能力があるならく今までの間で何かしらの形で現れる筈だろう。しかし一度もそれらしい物は見ていない。この世界に来てからだろうか?

 

 「……だけど、あなたの能力は場合によっては全く使えなかったり、とても危険なものとなるわ」

 

 紫の顔が真剣になり、俺は生唾を呑み込む。確かに能力とは法律にも何にも囚われない、制限されない、裁かれない。能力の内容と用途によってはベタな物で世界征服だって出来るだろう。

 

 「良い? 言うわよ……? それはね___」

 

 

 俺は謎の緊張を感じ、汗をいつの間にか頬に伝わせていた___

 




ここで一区切り、能力についてはもっと先に……

自分でも話の展開が早いような気が………

次回をご期待!!  しないでください!!
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