そんな事は置いておき、気がついたらUA(だったっけ?)が10000越えました! 本当にありがとうございます!
それでは、どーぞっ!
___地面ってなんでこんなに冷たいんだ?
いや、と言うかなんで顔面が地面に接してるんだ?
「___ハッ!?」
意識が明後日の方向からUターンして戻って来た。下手したら冥界行ってたかもしれない。そう考えると若干、冷や汗が掌を湿らせた。
「っててて……何なんだ、今のは?」
顔を冷たい地面から起こして胡座をかく。鼻に痛みの波が何度も海の様に押し寄せる感じに痛む。
分かってはいるが、俺はそう言って霊夢を軽く睨み付けて問い詰める。本人は少し悪く思っていたのか「あー……」とか呟いたと思うと『ゴホン!』とわざとらしく咳払いする。
「……斜め20度から……40度? ……だったかしらー?」
「入射角と傾斜角なんぞ聞いてねぇ! と言うか自信ないなら言うなよ!?」
ガーッ!と効果音が付きそうな勢いで突っ込む。霊夢って理科知ってるのか? そんなことより、側でコロが俺の発言に怯えていた事に気がついて俺も同じようにわざとらしく咳払いをする。意味は閑話休題と言った所だ。
「……まあ、仲良しだな。……お、里の人達が見てるぜ?」
やけにざわついてると思って寺子屋を見ると開いた障子からかなり多くの人が入っていた。
里の人間を一点に集中させたから仕方ないと思うが、だからってあの満員電車の様な場所に長時間居る根性は俺には無いな。
『……そこに居る狐……? 少しだけで良いから来てくれないか?』
「……ほら、緑。呼ばれたぞ?」
寺子屋からした女性の声に対して魔理沙はニシシと笑って俺を指差してくる。そんなことより誰の声かを必死に知ろうとしていたのだが、結局誰かは不明だった。
「ああ、里の守護者ね。取り合えず礼儀に煩いから下手すると頭突きされるから気を付けなさい」
「…………はぁ」
頭突きって何だ? 里の守護者って事は見たことないが話は聞いている。取り合えず俺は先程、霊夢から頂いた入射角20度の蹴りで飛んだ銃を拾ってから寺子屋に入って行く。
「それじゃ、私らは待ってるわね」
「早めにしろよーっ!」
後方から二人の声を聞いて少し振り向いて頷く。そのまま何事もなかったかの様に小走りで向かった。
ざわ……ざわ……
……いや何これ、気まずいとかそんなレベルじゃない。寺子屋の中は教育の場ではなく、まるで賭け事をしている場のようだ。神化したせいか?いやでも、神化した姿は見せた事あったけど何故ここまで気まずい?
ざわ……ざわ……
あああああ、気が狂いそうになるなこれ。呼ばれて来たらどうしてこうなった。
「……貴方が緑か? 悪いが此方に来てくれないか?」
廊下の途中から声が聞こえたと思うと、大広間にいる人間が僅かながらも左右に分かれる。するとそこから他の人間とは違う青をメインにした服装をした女性が出てきた。多分だがこの人が先程の声主なのだろう。
「……あ、はい。わかりました」
「……やはり礼儀正しい妖狐……いや、白狐だな。だが、あまりかしこまらないで頂けないか?詳しくは後で話そう」
「は、はぁ……そう…ですか……?」
そんな会話をして女性は廊下に出て(人間に軽く挨拶してから出た)廊下を進む。俺はそれについて行った……
「……いいぞ、入ってくれ」
ええっと……こんな時は何て言えば良いんだっけ……?
「……ほら、挨拶とかは今回は良い。だからかしこまらないでくれないか……」
あ、普通に読まれた。そして少しガックリとした様子を見せてきた。いや、どうしても教育の場って聞くとかしこまってしまう悪い病気があってでして___
閑話休題。
「そこに座ってくれ」
「あ、はい」
指先の座布団に正座。悪い病気は不治の病だ。長方形のテーブル越しの向かいの座布団にも女性は座った。
「紹介が遅れたな。私の名前は上白沢 慧音。人里で寺子屋のしがない教師をしている者だ」
「はぁ、俺は八雲 緑。しがない小規模な神様をやっている」
その返事対して『神様はしがなくないだろう』と少し笑いながら返された。
別に良いじゃないか。極めて普通の魔法使いは極めて可笑しい行動を取るし。
「……今、こうして呼び出した訳だが……まず、貴方の事は賢者から良く聞いている。何度か博麗の巫女と同行して妖怪退治をしている様だな」
賢者から? ああ、紫の事か。
そんなことよりも紫から聞いているってどういう事だ? いつの間に伝えたんだ?
「わかっていると思うが、今回の様に安全と言われている人里にも妖怪が襲ってくる事は何度かある。今回は奇跡的に犠牲は出なかったが次はこうなるとは私は思えない___」
今までユルい環境を妖怪らしい生活で送ってきたせいで堅苦しさが異常に感じる。こんなんだったら面接大変だぞ自分。体が表面からじわじわと石にされている気分だ。緊張度は足の痺れた感覚が薄れるぐらいだが、これはある意味有難いかもしれないが。
「___そこで、だ。今までの活躍を聞いて、私は思っていたんだ。『貴方の様な者が里の手助けをしてくれれば犠牲者は殆ど出なくなるかもしれない』とな。そして今回の妖怪から人里の人間を守った事で心に決めさせて貰った。」
いや、過大評価しすぎだろ。とか霊夢と一緒に行って解決してるのは正直美味しい所を取っている感じですよ。なんて突っ込みと異議を唱えていたが表に出さずに聞いていた。頭突きされるんでしょ?確か。
「八雲 緑。貴方に人里の手助け……つまり、妖怪が攻めてきた時、人間の頼み、そして希に起きる問題、異変の解決の手伝いをして欲しい。つまり___人里の守り神としてやって貰いたい」
…………………
……………
……
……あぃ?
「……? どうしかしたのか? やけに無表情と言うか意識が飛んでると言うか……?」
いや、どうしてこうなった?
確かに、人里と言う人間の集団を作っても襲ってくる妖怪は強い。元から狩りを職業にしてきたのなら別だが、妖怪と人間で一対十で倒せるかもしれない程度の強さだ。
「いや、何で俺が?!」
「博麗の巫女も問題解決に貢献して頂けるが多い事に過ぎた事はない。それに貴方は相当の実力者、賢者からの御墨付きの強さじゃないか」
結構なベタ誉め。若干自分の顔が赤くなった気がした。それでも、今までは運が絡んでいたと思うんだよなー……?
「……勝手な願いだったから断っても何も言わない、寧ろそれが当たり前だと思ってはいる。だが、もしその気があるのだったら……是非! 頼む!」
と、言うとテーブル頭をつけるぐらいに下ろした。降り下ろすスピードが異様に早い。まさか、頭突きってこれの事か? とか言ってる場合じゃなくて……
「……慧音さん。お言葉ですが…」
そこで少し息を吸う。言いたい意思はしっかり伝える。それが一番正しい事だ。
「___俺は今まで異変解決も里を守るためとかではなく、自分だけの意思で乗り出しました……まあ、例外もあったんですがね……あれは無理矢理行かされたんですが……で、言いたい事は俺は里の為に動いた訳ではございません。今回も魔理沙に巻き込まれた形で参戦しました」
いつの間にか姿勢を正していた慧音の顔が固くなる。少し怖い。いや、かなり怖い。五年ぐらい解けないレベルで石化しそう。
「だから、これまでの事は里を守るために動いたとは思わないでください。……でも、だからと言って里が妖怪に攻められてしまったり、異変で里が荒れてしまうのも、それが原因で里の人間が居なくなるのも嫌です、大嫌いです。それに、ちょっと約束したんですよ……一緒に遊ぶって」
そこで咳払いをする。一瞬見えたテーブルの上に乗ったお茶の水面に不思議なぐらいスッキリとした自分の顔が写っていた___気がした。と思う。
「約束も果たせないのは嫌です。そんな理由でしか慧音さんの頼み事を果たせません。俺の本当に言いたいことはつまり___」
堅苦しかった慧音の顔に少し緩み。疑問の表情が浮かんだ。慧音は此方を見てきたが気にせず続ける。
「___こんな神様でも里の守護神みたいな事をしても良いんですか……?」
そう答えた理由は、神様の義務として、個人の気まぐれな意思として。と言うかなり失礼だと思われる理由だ。
しかし、そんな只の質問が人里にここまで希望を与える物とはその時には気がつかなかった___
慧音さんって口調が分からない……うー、むむむ……
最後にいい話で終わらせようとしてきっと臭くなりました。良い話のさじ加減は重要。
オマケやるとか言っておいて書いてませんでした。現在は予定って事で……(逃
あと、別小説の挿絵がある程度終わったら今度は緑の挿絵に入ろうと思ったり。とか書いておいて下書きでデフォルト緑を描いてみました。絶賛後悔中。そして酷い画質。ちゃんとした挿絵はもう暫し待たれよ(ぇ
だいたいこんな感じ程度に見てくださいな(変更すると良い点があれば後日立てる活動報告に書き込んでくださると幸いです)。
【挿絵表示】
それでは、次をお楽しみに。
感想は作者の燃料。批判、アドバイスは作者の良い薬になります。