東方の幻想日記 ~人間妖狐迷走記~   作:0%0%0%

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 お待たせしました、次話です。

 ここからどんどん真相について探る方に本腰を入れていきます。あとは色々なキャラの関わり等を。

 それでは、どーぞ。


~三十二頁目(守矢神社~妖怪の山)~

 あの後、神社で色々な出来事があったのだが(尺の都合上な訳もあり)すぐに過ぎ去っていった。

 

 あの後あった事を簡単に言えば、自分が昔より異常に酒に強くなっていた事、九十九神も二日酔いする事。起きた時に早苗が俺の尻尾を抱き枕にしていた事等々……

 

 ……あ、そう言えばあの後食事まで頂いたのだが、諏訪子が食事中に神奈子の逆鱗に触れたらしく(俺も死にたくないから詳しい事は省略)、突如外から飛んできたオンバシラを当てられてドライバーで打たれたゴルフボールの如く、遠くにぶっ飛んでいったところぐらいだ。顔色変えず、箸の手を止めずに諏訪子をぶっ飛ばす神奈子も手慣れている様に見えた、気がする。

 当時、俺はそれを見て神奈子を改めて凄いと思うと同時に、諏訪子に呆れていた。これで良いのか、神様。

 

 

 閑話休題。

 

 

 

 結局、食事を美味しく頂いた後、初めて幻想郷にやって来て泊まらせて貰った時の朝の様な光景になっていた。ああ、懐かしい。

 

 「じゃあね、緑。自分の名前を早く見つけれると良いね」

 「……この別れの感じ、前にもあったよな?」

 「うん、そりゃ勿論それを出来るだけ再現しようと……」

 「しなくてよろしい……そして早苗は?」

 

 諏訪子と普通に話していたが、先程から早苗がいない。何時もなら見送りまでしてくれる彼女だが一体どうしたのだろうか。

 

 「んん? ああ、早苗ね。……あんたが朝起きた時に何があったのでしょーか?」

 

 「……あー」

 

 ……理解。

 

 先程も軽く触れたけど、昨日、あの後はそのまま寝てしまったらしく俺は縁側に寝転がって寝ていた。そして起きると、俺と同じ様に縁側で寝ていた早苗が俺の尻尾を抱き締めていたという些細な事件(?)の事だろう。本人は無意識でやっていた(当たり前か)らしく、目が覚めて現状に気がついた時は除夜の鐘レベルで悲鳴を上げながら、顔を真っ赤にして室内の布団に籠城(城ではないが)した。そして聞きつけた神奈子がやって来て……後は分かるな?

 

 

 閑話休題。

 

 

 「まあ、早苗はああなると中々出てこないからね。暫くしたら寄ると良いよ。その時は立ち直ってそうだし」

 「ん、わかった。あ、そうだ。早苗には一様、『気にしてない』って俺からって訳で伝えてくれ」

 「りょーかい。……あんた、何げに女性の扱い慣れてきたんじゃない?」

 「……まあ、幻想郷は紫の言っていた女性しか居ないってのも過言では無いほどにいるからな」

 「……そこじゃないでしょーが」

 

 諏訪子に呆れられた様に何かを呟かれたが、特に追求せずに守矢神社を後にして飛んで行った。

 

 「……おーい、コロ。何処か行きたい所とかあるか?」

 

 懐から陰陽玉を取り出して尋ねる。

 

 「……あたま、いたいぃ……」

 

 ……駄目だこりゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……いやー、人生、一寸先は闇。と言うか、どう転ぶのか分からないと言うのか。まあ、要するに言いたいことは何が起こるかわからないって訳だが。

 

 「そこの狐。何者だ」

 

 

 

 ほら、言わんこっちゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……と、言うわけで。今現在、見事に天狗二匹と白狼天狗とエンカウントして取り締まられてる真っ最中ですよ、はい。

 

 「確かこいつ、最近よくこの辺りを通る狐じゃないか?」

 「そうなのか? 天狗で問題になっているあの……?」

 

 鴉天狗二匹は声を潜めて(丸聞こえだが)相談していた。というか、何げに俺って有名だったんだな、悪い方で。解せぬ。

 

 「……おい」

 「はい、何ですか」

 

 大きな剣と盾を持った白狼天狗(天狗なのか?)はそう俺に向かって言うと剣を俺の首につきつける。

 

 「貴様は何故ここを通ったのだ?」

 「……守矢神社を行き来しているって言ったら首を切られそうなんだが?」

 

 この白狼天狗の表情、つきつけられた剣の冷たさ、殺気……足らかに一歩間違えたら『えらいこっちゃ』の一言じゃ済まされない大惨事になるだろう。と言うか、今すぐ大惨事になりそうです助けてください。

 

 「取り合えず、天魔様の元に連行しよう。コイツをどうするかを決めないといけないしな」

 「ああ、それが一番だな……おい、椛。剣をしまえ」

 

 鴉天狗がそう言うと渋々だが剣先を首を指していたのを地面に向けた。僅かに堪えていた息が口から漏れる。

 

 しかし、この鴉天狗が指示をして従った様に見えたが、偵察の天狗(さっきそんな事を言っていた所から判断)にも上下関係があるのだろうか? そう言えば、天狗は全体から部隊まで細かく縦社会が作られている聞いた気がしたよーな。

 

 「おい、お前の名前は何だ」

 

 その白狼天狗が剣を向けない代わりに敵意を剥き出しにして尋ねてきた。

 そんな事を俺は気にせず名乗る……ところでつい、躊躇った。

 

 今まで使ってきた『緑』の名が仮の名前だと思うと、何故かそう名乗る気がしない。しかし、名乗らないと明らかに死亡エンドしか見えないのでいつも通りのつもりで名乗る。

 

 「一様、八雲 緑って名前だ」

 「そうか。では、ついて来い」

 

 と、その白狼天狗……椛は言うと一足先に飛んでいる天狗二匹の近くに飛んでいった。

 

 ……なんか、受け流された気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……天魔様、侵入者を連れて参りました。最近噂になっている狐です」

 

 連行されてほんの数分後。大きめの屋敷に連れられて、殿様とかがいそうな広い部屋に着いた。

 そしてやけに広い理由としてその『天魔』が異常な大きさだったからだろう。でけぇ、妖怪でもこの大きさはギ●スに載れるんじゃないか?

 

 「おい、前に出ろ」

 「……」

 

 ……取り合えず、本当の事を伝えれば穏便に済む筈だ。それで攻撃されたら此方も暴れる権利がある。正当防衛だっ。

 

 「ふぅむ、その今前に出た者がその狐だというか?」

 「はい! 妖怪の山の上で連行しました!」

 

 隣でピシッと姿勢を正して天狗は言った。上空飛んでいただけで連行ってとんだ迷惑だ。そして椛さん、ピリピリする視線を止めていただけませんかね? ああ、無理? そう……

 

 「……む? ちょっと待て……」

 

 天魔が突如俺を見て岩の様な表情を変える。そして……これもまた、ギ●ス余裕な眼鏡をかける。

 

 「……おお!? お前は……! いや、待て待て……」

 

 天魔は眼鏡をかけて此方を見るとハッと表情を変えた。目が悪いのかな。

 

 「……もしや……そうじゃろな」

 

 何かをブツブツ呟くと一度咳払いをする。

 

 「……皆の者よ、この場を離れて警備隊は警備、その他の天狗は……そうじゃな、滝の方の警備に当たってくれ」

 

 そう告げると天狗達はそれぞれ了解するとゾロゾロと外に出ていった。

 

 「……さて、狐よ」

 「……あの、何が始まるんです?」

 

 第三次世界対戦だ。……いや、変な一人ボケとツッコミなんかしてどうする。天魔は眼鏡の位置を正すとこう言ってきた。

 

 「何、別に取って食おうとしとる訳ではない。単に話があっただけじゃ」

 「話が……ですか?」

 「そうとも、まず、お主にじゃが……」

 

 顔を人差し指で掻きながら、天魔は上を見て言葉を選んでから此方を見直した。

 

 「……お主は兎に角、どちらを選んでも悔いも何も残さない様にしなさい。自分に残らなくても周りにはその分大きく残ってしまう」

 

 まるで俺を見透かす様な目で天魔は眼鏡越しに俺を見ていた。目が合って俺が硬直していると天魔は顔を緩める。

 

 「そして、お主がもし、危険な選択肢を選ぶのならお主だけでは死ぬだけじゃ」

 「はい!?」

 

 突然の死亡宣告!? いや、何の事だ?

 

 「だから、一人一人の力……綺麗に言えば思いじゃな。それを借りる必要がある」

 「力……思い……?」

 

 この天魔の話は一見すれば謎の会話をしてくる変人に見えるが、何故か俺の心に深く刻まれている感覚がする。まるでこれから何をすればいいのかを教えられているかの様に……

 

 「……で、ここからはそこまでお主には関係無い。……狐よ、幾ら共に道を歩んでも行動を起こさなかったら意味がないぞ。それでは只、同じ時間を過ごしただけで終わってしまう」

 「……?」

 

 ……ボケた?

 

 「……お主、いま失礼な事を考えたじゃろ」

 「……覚り妖怪マジ勘弁」

 

 ……皆、読心術でも会得してるのか? 周りの人やら妖怪やらが心理を読みすぎて怖い。

 

 「……言いたいことはまあ、これだけじゃろな」

 

 一方的な会話(?)だったが、何故か大きな物を得た感覚がした。何かは多分俺にも分からない。しかし、何か、大きな物だ。

 

 「あの、ありがとうございます。何か分かった様な気がします」

 

 「……そうか。それでは……椛!」

 

 そう天魔が大声で呼ぶと数秒後には椛が出てきた。反応が早いな、天狗。

 

 「はい、只今参りました……あ、文様に今回の新聞の制限を伝えてきました」

 「そうかそうか……あ、お主に言い忘れとったが、文がお主関係の変な新聞を作っておっから止めておいた」

 「あ、それは本当にありがとうございます」

 

 頭を下げて感謝。あの時、不審な発言をしていた天狗の新聞がもし出回ったら……おおう、寒気が。

 

 「……そんなことより、椛。こやつを麓まで連れていってくれ。わしはちょっと、“妖怪の山を通る狐の妖怪の特別許可を下ろす”のに忙しいのじゃ」

 

 そう言いながら天魔は大きな机に(これもギ●スにry)戻る途中で此方にイタズラっぽい視線を送ってきた。思わずクス、と笑ってしまう。

 

 「それでは……改めまして、緑さん。ついてきて下さい」

 

 先程の乱暴な言葉遣いではなくなり、客を案内する人の様な態度になった椛に先導してもらい、部屋から出ようとする___

 

 「……そういえば、ここからは独り言なんじゃが……本当の家族とはなんじゃろな? 狐よ」

 「え?」

 

 思わず振り返ると天魔は知らん顔をしていた。独り言と言われても俺しか狐居ないし……訳わからんよ。

 

 「……? それでは、失礼しました」

 「おお、何時でも来なさいな。歓迎するぞ」

 

 ……山の頂上付近は何時でも来れる場所じゃないだろ、流石に。

 

 取り合えずせめて好意だけでも受け取らせて貰おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……ここからは一人で行けると思います」

 「ああ。大丈夫だ、問題な……おおっと、危ない危ない」

 

 危うく死亡フラグを建てる事になりかけたが何とか出来た(のか?)。

 

 「……」

 「……どうかしたか?」

 

 椛はさっきから俺の耳やら尻尾やらを睨み付けていたのだが、今も睨み付けていたので聞いてみた。

 

 「いえ、何でもありません。でも、言うとしたら___」

 

 椛はそこまで表情が表に出にくいと見たが、この瞬間は感情が表に出ていた。

 

 ……やけに暗い表情が。

 

 

 「___また、獣耳キャラの増加ですか、と見てました」

 「……はい?」

 

 何処か遠くを見ている椛の発言に耳を疑った。

 

 「前々から思っていたんですけど、猫耳やら犬耳やら色々とボスとして出てますが私は中ボスで名無しでテキストにしか名前が載ってないキャラで…」

 「おい、待て! 限りなくネガティブでキャラ崩壊な発言とそのメタ発言は止めろ!!」

 

 まさかのキャラ崩壊なネガティブをつらつらと語り続ける椛に俺は本気で焦った。下手するとそのまま自殺出来そうな内容と顔をしているのが恐ろしい。

 

 「あの頃はまだ狼キャラと言うアンデンティティーが残っていましたが、遂には狼キャラ追加でしかもそっちは名前もしっかり出てて…」

 「そして新作へのネタバレやらネガティブを止めろ! 頼むから!」

 

 

 その後、椛のキャラ崩壊な語りに乗ってあげ、何か打ち解ける事が出来た気がした。

 

 ……獣耳キャラも大変なんだね。今回一つ学んだ気がする。




 椛が若干崩壊させ過ぎた気がしたが気にしない(殴

 今回出した原作に出てこない(居るらしいですが)キャラクターを出しましたが、名前(あるの?)がうろ覚えなので間違っている可能性大……あとじゃ口調が難しい……。でも、何かと真相に関わってくれるキャラは大好きです。憧れはダン●ルドア的な人。

 色々書きましたが次回もお楽しみに。

 感想は作者の燃料、批判とアドバイスは良い薬になります。
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