これが中々進まないんですよね……ちょっとグダグダしてます。
それでは、どうぞっ!
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「……緑さーん! 何処に居るんですかー!?」
先程の兎を倒して私は声が渇れない程度に大声を出す。
ついさっき、緑さんが何かをして私を吹き飛ばし、そしてそのまま何処かに消えてしまい現在一人で長い廊下を進んでいます。
……地の文が丁寧語とかに関する突っ込みは聞きません。
「むぅ……本当に何で消えてしまったのでしょうか……?」
不満のように疑問を漏らしながら私は静かな廊下の襖を見ながら進む。……やっぱり、緑さんやコロちゃんが居ると賑やか(?)でしたが、一人だと心細いです……
「……あれ?」
長い間、固く閉じた襖ばかり見ていたので私は一枚の襖の“違い”に気が付いた。一枚だけ少しだけど開いてる……?
「……これは……俗に言う『好奇心』ですかね……?」
数ある中で一枚だけ開いている襖。私の中で『押すなと言われたら押してみたい』や『少しだけ捲れていたら全部捲りたい』の様な耐えがたい欲が沸いた。とてつもなく気になる……
私は頭の中の煩悩を一度リセットする。そして、深呼吸し……
「……入っちゃえ、入っちゃえ♪」
……その部屋に入って行く事にした。もしかしたら、緑さんが先に進んだのかもしれませんし___
「___うぅ……」
やけに頬が冷たいので目を開けてみる。すると真っ暗闇は上と下にずれて、その間から周りが見える。
「……確かに、さっきの夢よりは信頼できる環境ですけども」
重い体を起き上がらせながらそんな事を呟いた。いきなり外よりはまだ分からない訳でもない。
「……でもさ、ここどこ? 早苗は? 何で知らない所にいるの俺?」
……さっきの二の舞な気がした。
「うぉーい、何処に繋がってるんだよ此処は」
一本道の廊下をひたすら突き進んでいるが並んだ襖は全て開かれてあり、どれも地球の外、宇宙空間的な世界が広がっていた。
「……ヤバイ、なんか足を踏み入れたら駄目な所に来た気がする」
そもそも、何故襖の先に宇宙が広がっているのかが謎だ。設計者の悪趣味か、空間歪んでるのか。……両方な気がしてきた。
「! あそこで廊下が途切れてるな」
廊下の終りが見えたので俺は急いで飛んで行く。正直、不気味なので早くここから出たいのだ。
そして廊下の端をそのまま通りすぎ___
「……まあ、廊下の外に宇宙が見えたし、そうなるよな」
外に宇宙の広がっている廊下を突き進んで外に出たら宇宙空間が広がっていた。当たり前だろ、自分。
しかし、宇宙空間が広がっていても本物とは限らない。最初は竹林の屋敷だったのに突然この宇宙空間だ。鈴仙の事も考えるとやっぱり幻覚なのかもしれない。
「……でもなんか、一人だと静かで寂しいな」
音が殆ど無く、静かな世界で呟くと異常に声が大きく感じる。……あれ? 何で宇宙に空気があるんだ? あれれ?
「あら、そうかしら?」
宇宙にある空気の謎に思考を張り巡らせてくると、不意に何もない空間で声が聞こえた。
「普段は彼女と何時も一緒に居るじゃない。それに狐は寂しいと死んじゃうなんて聞いたこと無いわ」
そう言いながらその声主の姿が現れた。
「!? で…出たーっ!? 弓矢ピエロ!」
「……射し殺すわよ?」
俺は驚き過ぎた余り、相手に指を向けて大声で叫んでしまった。そして相手は相手でなんか物騒な事を言った気がする……あ、弓矢構えたよ、笑顔だから冗談だと思ったら本気だったよと言うかさっきから殺気がヤバイとか変なギャグを地の文に書き刻んでる場合じゃない!?
閑話休題。
「……まあ、良いわ。やっぱり本物ね、久しぶりだわ……でも、今更だけどにわかに信じられないわね」
「なあ、何で俺と話してる筈なのに俺を置いて進んでいるんだ?」
うーん、とそのピエ___うわ、どす黒い殺気が……その女性は唸る。何か会話が噛み合わない気がする。初対面なのに久しぶりとか言ってるし。これじゃあ言葉のドッジボールになってる。
「……あ、紹介が遅れたわね。私は八意 永淋よ。宜しくね、緑」
「っ!? 何で俺の名前を知ってるんだ?」
平然と俺の名前が含まれていて思わず動揺してしまう。人の個人情報を調べあげていると言う事は___あ、ごめんなさい。その笑顔で殺意を飛ばすのを止めてくださいよ。
「全く……まあ、そっちについての説明は簡単よ。貴方の家族でもある賢者に聞いたのよ」
「賢者? ……ああ、紫か」
紫が説明したと言うが何故、俺の事を説明したのかが謎だ。そして何で皆紫の事を賢者と呼ぶのだろうか。
「あ、そうだ。聞きそびれたが、お前らが月を可笑しくした犯人か?」
「ええ、そうよ」
逆転●判の様に指を突き出して強く聞き出すが、あっさりと答えられて逆に此方がどうしたら良いのかわからなくなった。よくわからんけど本当に逆転された。
「でも、聞きたいのは異変を起こした理由でしょ? 違うかしら?」
「……何か調子狂うな」
頭を掻きながら呟く。さっきから押されっぱなしな気がする。永淋はフフ、と笑いながら続けた。
「理由としては個人的な事だけどね。簡単に纏めるとこう言う事よ___」
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「何か、来たら駄目な所に来た気がしますね……」
若干、自分の行動に後悔しながら私は廊下を進んでいく。廊下の奥は外に繋がっているけど、その外から異様な力が溢れている様に感じる。
「それに、嫌な予感がしますね……」
直感で“近寄ってはいけない”と警告されているけど、異変を解決しに来た身なので怖くても嫌でも行かないといけない。それに、霊夢さんにも言いましたし。
「っ……!」
廊下を通り抜けると辺りに魔力が溢れていた。私を包む様な力が月から降り注いでいて、下手すると意識を持って行かれそうに思える。
「気が強すぎますが……月がとても綺麗ですね……」
「綺麗だからこそ、降り注ぐ力がとても強いのよ」
突然女性の声が聞こえて私は辺りを見渡す。しかし、何処にも見えない。
「今日は本来、満月の夜であるからね。でも、地上で本物の月はここでしか見れないのよ」
目の前に突然、昔の人の様な格好をした女性が出て来た。さっきの声はこの人の声だとわかる。
「……貴女が誰だかはよく分かりませんがまずは初めまして、守矢神社の巫女の東風谷 早苗です。そして単刀直入に聞きます。月を可笑しくした犯人ですかっ!?」
「ええ、そういった所かしらね?」
「えっ……まぁ、はい。そうですか……?」
指を突き出して強く聞き出すとあっさり返事をされて、私は変な返事をしてしまう。
「……でも、何で人間が月の力を浴びても平気なのかしら? 前に来た人間の四人は……まあ、一人除いて平気だったのはわかるけど……」
「私はただの人間じゃありません、現人神ですっ!」
「現人神でも元が人間だからそこまで理由にはならないと思うわよ?」
「えっ」
自信満々に答えてみたけど、理由になっていない事を知って変な返事をしてしまう。でも、それなら何故? 理由を必死に自分の中から探すけどそれらしい理由は浮かばない。この人の言ってる事が本当なら、自分でもよくわからない。
「___でも!」
さっきの流れを無かった事にして私は大声を出す。
「兎に角、異変の元凶と分かればやることは一つ! 解決ですよ!」
私は札を何時でも放てる様に構える。緑さんが居なくても出来るだけやってみる事は出来るはず。
「これじゃまるで会話のドッジボールね……それよりも異変の理由、聞きたくないかしら?」
「理由……?」
突然の相手の話題に戦闘態勢を解いて耳を傾ける。相手はフフ、と笑って続けた。
「理由なんだけどねぇ……私達はあくまで可能性の話だけど、危険に晒されていたのよ」
「危険……ですか……?」
女性は後ろで輝く月を見上げながらそう話して来た。
「最近、地上の妖怪達が月に行こうとしているって噂が流れていてね。その噂を耳に挟んだ月の連中は警戒しているのよ」
「……月にですか?」
「ええ、だから月の連中は今日。月の民の力が高まる満月の夜に使いを送ったのよ」
「……それが月の皆既月食に繋がるのですか?」
「ええ。汚れの多い地上では月の民は降り注ぐ月の力を使って自分を強くするわ。だから、逆に月の民の力が全く無くなる状態、そっちでは皆既月食って言われてるのかしら? それで月の民を返り討ちにしたのよ」
彼女は何も淀まさずにきちんと話してくれた。確かに話は大体わかったけど、一つ気になる事がある。
「……何故貴女は月の民が地上に来る事を危険と言っているのですか?」
「そこね……話すと少し長くなるけど、私は大昔に月で罪を犯して地上に追放されたわ。そして今まで月の民から隠れて地上で過ごして来たのよ。そして今回、月の民が偵察を目的に来たとしても私達に関わって来ないとは限らないわ」
くるり、と振り返ってその女性は話した。その目には懐かしむ様な悲しむ様な何かがあった様に見える。つまり、彼女は追われた身であり、自分達のの身を守る為にこうして月を皆既月食にしたのだろう。
「理由は分かりました。しかし、異変を起こしたならどうなるかわかってますね!?」
「ええ、賢者が月の民を既に送り返したらしいから、月をもとに戻すまでの間は遊べるわよ」
私は小さいお祓い棒を構えて女性を見る。女性は小さく笑うとスペルカードを取り出した。
「この幻想郷で四組の人間と妖怪しか解いた事の無い五つの難題、貴女に解けるのかしら!?」
「___つまり、その月の民が幻想郷に忍び込んで来たから返り討ちにさせるために月をすり替えたのか」
「ええ、だけどもうこっちの用は終わったから後は姫様の力で皆既月食を継続させていた永夜の術を破るだけよ」
説明が終わり、理由を大体把握する。
簡単に纏めると、月の民が自分達に何をするのか分かった物ではないので何かされる前に紫と少し手を組んで(紫は幻想郷に影響を及ぼすかもしれないから組んだらしい)永淋は月の民の力の源である月を隠し、紫は月の民を送り返す(送り返し方は平和的かは不明。そこが何か怖い)様にしていたらしい。つまり……
「……俺らって関わらん方が良かったのか?」
「ええ、勿論」
グサッ! と、永淋の追撃が見事、俺の胸に刺さる。くそ…そんな俺を笑って見てるし……あ、涙出てきた。
「ま、まあ、だったら今すぐ月を戻してもらいたいんだが?」
「せっかちねぇ、前の四人組と一緒だわ……それに」
「?」
『前の四人組』が何なのかを考えようとしたら永淋はそこで一度言葉を区切る。
「……久しぶりの来客だし、そうね……朝まで遊んで貰おうかしら?」
「……何が何だか分からんが、遊びなら喜んで……!」
スペルカードをお互い取り出す。
「さっさとここから返してもらうぞ!」
「帰りたいのなら精一杯の実力を出してみなさい!」
色々あって二手に別れてしまった状態でラスボス戦直前です。輝夜と初心者の早苗さんの戦いと何を考えているか分からない永淋と緑と言う状態です。
あと、今回分かりにくくなってしまった気がする(異変の理由とか)ので、分かりにくかったら指摘してください。
それでは、次回をお楽しみに。