東方の幻想日記 ~人間妖狐迷走記~   作:0%0%0%

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 なんかテスト期間なのに更新頻度が上がってます。
 何か勢いとテンションを保ったままで書き込めるんですが……もしかして、これが俗に言うトランス状態!? (ぇ


 それでは、どーぞ。


~四十二頁目(???~永遠亭)~ 中編

 「___蘇活『生命遊戯 ー ライフゲーム ー』!」

 

 まず最初にスペルカードを宣言したのは永淋だった。

 宣言すると一つの使い魔(使い魔を数える単位が謎だ)を俺の近くまで飛ばしてくる。その使い魔を消そうか躊躇していると、その使い魔は弾けて周りにその場で止まる弾幕を作った。

 

 「っ!? 囲まれた!?」

 

 青い玉の弾幕はギリギリ動けそうなスペースを作っているが、その中で永淋の飛ばす緑色の大小様々な大量の弾幕を避けるとなれば別だ。

 

 「っ! 痛たたっ!?」

 

 気がついたら周りの弾幕に尻尾が触れてしまい割りと痛い目にあってしまう。

 

 「っ! ___狼狐『霊光夢弾』!」

 

 俺は銃のスライドを素早く引いてから周りを囲む様にレーザーを二本放ち周りの弾幕を相殺する。

 そして弾幕の少ないうちに刀を取り出して弾幕を何時でも斬れる様にする___が、まずは未だに痛む尻尾を擦った。この尻尾の痛みは例えると、定規を限界まで曲げたやつを腕に叩きつけられる様に痛い。

 

 「痛ったたたた……」

 「フフフ、尻尾が弱点なのかしらね?」

 「……だからって狙おうとするなよっ!」

 

 更に飛んでくる弾幕を体力を出来るだけ使わない様に斬っていく。神力が思ったより消費するが気にしない。ケチって大怪我するよりは神力の消費による疲労感の方が何倍もマシだ。

 

 「……あら、終わっちゃったわね」

 「こっちにとってはやっと終わっただがな………」

 

 制限時間が来て消える弾幕を見てそう言う永淋に対し、刀を片手に、銃を片手にと言う懐かしい構えをしながら俺は言い返す。既に俺は肩で息をするほどに息が上がっている。そしてまだまだ余裕な永淋。明らかに強い。

 

 「うーん……貴方のその刀が厄介かしらね」

 「ああ、里の妖怪の少女から貰った天照さん特製(?)の刀だからな」

 

 そう答えると永淋はもう一度うーん、と考えるとこちらに目を向けてくる。

 

 「……これなら、貴方はどうするのかしら?」

 

 永淋の片手の人差し指と中指には一枚のスペルカードが挟まれていた___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はぁ……はぁ……」

 

 相手のスペルカードをなんとか攻略して、私は肩で息をしながら体を少しでも休める。常に動き続けるのは体力的に無理だ。せめてここで体力を回復させないと……

 

 「龍の顎の玉は突破したわね……だったら、次の難題よ!」

 

 続けて相手は次のスペルカードを取り出す。

 

 「難題『仏の御石の鉢 ー 砕けぬ意思 ー』!」

 

 宣言した途端に大量の使い魔が扇の様な形で並ぶ。そしてそれぞれが一本の細い光を出す。

 

 「くっ!」

 

 私は風を吹かせて細い光を避ける。すると光は熱を持ち、レーザーに変わる。あの光はレーザーの前触れなのだろう。

 そして前触れの光は私に向けて一気に差し込んできた。

 

 「___秘術『忘却の祭儀』!」

 

 お祓い棒で素早く星を描き、一斉に飛んできたレーザーを巨大な赤い線で作られた星で防ぐ。

 

 「くっ……!」

 

 レーザーが消えた瞬間に後ろに退いて態勢を整える。しかし、レーザーは容赦なく飛んでくる。

 

 (___緑さん……!)

 

 私は必死に弾幕を避けながら、心の中で神に祈る様に彼の名前を呼んでいた___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「___天呪『アポロ13』!」

 

 

 宣言すると同時に永淋の周りに小さな暗い色をした弾幕が広がる。

 

 「これで……どうかしら!?」

 

 暗い色をした弾幕は一斉に色を変えて一ヶ所に一度集まり、花が開く様にゆっくり広がった。

 

 「量が異常だな……だったら!」

 

 俺はスペルカードを取り出して宣言する。

 

 

 「___霊刀『四つ替り』!」

 

 

 宣言して刀に霊力を込めて斬撃を放つ。斬撃は方向を何度か変えながら弾幕を斬る___筈だが、

 

 「斬れてない!?」

 

 なんと、斬撃は弾幕をすり抜けて飛んで行ってしまった。貫通した訳でも、当たらなかった訳でもはい。すり抜けたのだ。

 

 「避けるしかないのかよ……っ!」

 

 俺は霊力を体の周りに纏わせる。気休め程度だが、少しは身を守れるだろう。そして遂に迫って来た弾幕を出来るだけ身を小さくして通り抜ける。そのお陰で運よく無傷で突破出来た。

 

 「……まさか、普通に通り抜けるとはね」

 

 永淋も驚いた表情でこちらを見てきた。その表情を見ると何故か何かに勝った気分になる。謎の優越感。

 

 「仕方ないわね……急いでるし、名残惜しいけどこれで最後にするわ……っ!」

 

 

 

 「___秘術『天文密葬法』!」

 

 

 

 宣言すると永淋から溢れる様に使い魔が出てきて俺の周りに配置される。しかし、使い魔は何もしてくる気配が無い。なんか不気味。

 

 すると、永淋は大きな玉を作って真っ直ぐ飛ばしてくる。俺は簡単にそれを避けるが、直接の狙いは俺では無いと悟った。

 

 「……そういう事か、中々きついなこりゃ」

 

 大きな玉が使い魔をすり抜けると使い魔から弾ける様に弾幕が出てくる。その弾幕を飛ばす使い魔が何個もあるので異常な量を飛ばしていた。

 

 (弾幕は___切れない。だったら、長引かせず、一気に決めないとな……!)

 

 俺は試しに刀を振って弾幕を切れない事を確認すると、刀を一回仕舞う。一度その場を退いて廊下の近くまで下がると唱えるように小さく呟く。

 

 「何をする気か分からないけど、どうするのかしら!?」

 

 唱え終わると廊下の床から俺に向かって紫色の結晶が伸びてくる。そして自分自身を受け止める為の壁を作り終わると目を瞑って両手で銃をもって集中する。その間に体に弾幕が何度か当たるが、纏った霊力のお陰でなんとか軽減させた。

 

 「これで……一気に吹き飛ばす!」

 

 霊夢の能力の俺版、『宙を浮く程度の能力』を発動させながら神力を魔力を銃にこれでもかと言わんばかりに詰め込む。

 

 「___龍弾『蓬菜龍殺弾』!」

 

 遠くから見ると赤い一本の太いレーザーと思わせる密度で神力を魔力でコーティングした弾丸を連謝する。

 

 俺の放った大量の弾丸は使い魔に当たり、吹き飛ばし、永淋までも巻き込んだ。

 

 「___はぁ……はぁ……」

 

 自分の弾幕による煙で周囲や永淋が隠れて見えない中、俺は肩で息をしていた。___その時、

 

 「っ!? うわわっ! ……何だ、これ?」

 

 煙の向こうから一本の試験管が放物線を描いて飛んできて条件反射で受け止めた。って、もしもこれが爆発する物だったら受け止めたら危険じゃねーか、自分。

 しかし、試験管はコルクと蝋で封されていて到底爆発する様な物ではなかった。

 

 「___それは私特性の栄養剤よ」

 「うわっ!? 倒してない!?」

 

 煙が晴れて向こうに永淋がいるのが見えた。てっきりさっきの全力で吹き飛ばしたと思ったんだが……

 

 「さっきのは私の負けよ。最後って自分で言っちゃったしね。で、それは疲れた体には抜群なのよ。鈴仙で実験もしてあるし」

 「まあ、その……ありがとな。だが何で?」

 

 この栄養剤についての説明はわかった。しかし、一応敵に渡す意図も使い道もわからない。

 

 「……今ごろ、姫様と貴方の相方が戦ってるでしょうね」

 「……はい!? 早苗が誰と何をして!?」

 「焦り過ぎよ……。その子を迎えに行くのだったら、一度戦った後の身じゃ辛いでしょ?」

 

 俺は試験管を握りしめて後ろの長い廊下を見る。先は長すぎて真っ暗になっていて見えない。

 

 「……早苗とその姫が居る場所はわかるか?」

 「ええ、貴方達の来た時の廊下に並んでる襖、何処か一ヶ所だけ開いているわ。そこよ」

 「……分かった、本当にありがとう」

 

 俺はそう言い残して廊下を引き返そうとする___が、

 

 「___わざわざ飛んで戻るのは大変でしょ? 廊下まで送ってあげるわ」

 

 廊下を少し進んだ時、後ろから永淋のそんな声が聞こえたと思うと、突然前方、進んでいる廊下の奥に引っ張られる感覚がした。……いや、これは___

 

 「うわっ!? ちょ、落ちる!?」

 

 摩訶不思議な事に、なんと廊下が90°ぐるりと回って廊下の奥が自分の真下に移動する___いや、自分が90°回ったのだろう。

 

 「それじゃあ、行ってらっしゃい」

 

 「うわわわあああぁぁぁぁぁぁぁああああ!?」

 

 悲鳴の様な声を上げて俺は廊下の奥に落ちていった___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………

 

 ………………

 

 ……………………

 

 

 「___まだ落ちてるし!?」

 

 

 ……異常に廊下が長い分、異常に長く自由落下の恐怖が続いた___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「し…死ぬかと思った……」

 

 あの高さで死なない事が可笑しい様に思えるが、何とかなった。能力全開して、銃から霊力逆噴射しつつ、神力やら霊力やらを使って出来るだけ地面に叩きつけられても平気な様にして何とかなった。

 

 ……全然、『何とかなった』じゃないし。

 

 

 「っ! 早く早苗の居場所を探さないと!」

 

 別に早苗が弱い訳ではないが解決に『確実』なんて物は無いため、何が起きるか分からない。もしかしたらもう既に相手を倒したのかもしれないし、逆の可能性もある。

 

 「待ってろよ早苗……!」

 

 廊下を見渡して俺は出来るだけ最高速度を出して廊下を飛んで行く。

 

 その間に先程貰った栄養剤の蝋とコルクで封された試験管を無理矢理開けて絵具で色付けされた様な青い薬を口に流し込む。複雑な味が口に広がった。

 

 「___村の守り神が一人の友人を助けれなくて堪るかよ!」

 

 空になった試験管を強く握ったまま、俺は飛びながらそう独り言をまるで何かに怒鳴り付ける様に言った___

 

 

 






 永淋(きっと手加減)との戦闘終了しました。残るはあの方達だけ___!

 あと、今まで戦闘での相手のスペルカードは特殊な事例を除いて2枚だったんですが、今回初の2枚以上でした。やはりこれがトランス状態か(違

 それでは、次回もお楽しみに。
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