初めてなので少し自信がありませんが楽しんで頂けると幸いです。
それではどうぞ!
あの日
暗闇に包まれた森。
背の高い木々が立ち並んでいる。
そこに響く一つの足音があった。
「チッ、なんなんだここは」
一人の少年が森をさまよっていた。
容姿は、
黒い長ズボンに、薄い青のTシャツ。
その上には白いフード付きの上着を着ており、どの服もボロボロで、髪はかなり長い。
前髪はギリギリ目が見えるくらい、後ろは肩以上腰未満まで伸びている。
つまり、ホームレスの様な見た目である。
瞳は赤みがかった色をしている。
この少年がなぜここにいるのかと言うと、
眠っていたら急に落下したような感覚に陥り、背中を打って目が覚めたらここにいたのである。
本人は当然ながら状況が読み込めず、不機嫌の様だ。
そしてこの少年はとりあえず歩き初めて今に至る。
ガサッ
突然茂みから物音が聞こえた。
ポ○モンとかでよくあるパターンである。
少年はその茂みをじっと見つめる。
するとその茂みから獣のような生き物が現れた。
恐らく妖怪というやつだ。
「動物?邪魔だな」
少年は表情一つ変えずに呟く。
しかし次の瞬間、その妖怪が歯をむき出しにして襲い掛かってきた。
だが、少年はそれを普通にかわしてしまう。
そして振り替えると同時にその妖怪に思い切り回し蹴りをする。
妖怪は吹き飛ぶもすぐに起き上がり、再度襲い掛かってくる。
少年は今度はかわさずに、攻撃がとどく前にその妖怪の腹にアッパーを決めた。
直撃。妖怪はダウンした。
少年はゆっくり近寄り、妖怪の首に踵落としをした。
ゴキッと言う音とともに妖怪はぐったりして動かなくなった。
「チッ」
この少年は、こういうのはかなり得意なのだ。
そして少年は、また足音を響かせ、歩きはじめた。
数時間歩いた頃だった。
意識が朦朧としてきた。
今まで歩いて来たが、飲み物を持っていないため水分を取っていない。
それ故の脱水症状と、単純な疲労による物だろう。
少年はフラフラになりながらも歩いている。
しかし、やがて少年は力尽き、倒れてしまう。
森の柔らかい土の上で少年は目を閉じて動かなくなった。
何時間か経った。時刻は朝の4時。
少年はまだ土の上に倒れたままだった。
そこに何処からか歩いて来た一人の女性が少年のところに向かって歩いて来た。
少年を冷たい眼差しで見ている。
銀髪で、メイド服を着ている女性だ。
そのメイド服の女性は少年の側に来ると、足を止めた。
助けようと思ったのか、ただ連れて行こうと思ったのか、屈み、少年を運ぼうとする。
まずは少年の上半身を起こし、自分の肩にかけてから下半身を腕で持ち上げ、担ぐ。
女性の体なのだから、少年とは言え少し力がいるだろう。
すると、来た道を少年を担いだままゆっくりと歩いて戻って行く。
一歩一歩、しっかりと地面を踏みながら。
数十分経った。
少年の意識はまだ無いが、建物が見えて来た。
メイド服の女性が戻って来たのは大きな館だった。
まだ辺りが薄暗いためか、少し不気味な館だ。
門の横に中国風の服を着た人が立っているが、門の壁に背中をかけて寝ている。
門番なのだろうか。
ごく自然に、気持ち良さそうに寝ている。
それを見たメイド服の女性は少し呆れた様な顔をする。
だが、すぐに真面目な表情に戻すとまた歩き出した。
そしてメイド服の女性と、その女性に担ぎ上げられている少年は、門を通ってその館の中へと入って行った。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
おかしいところなど有りましたらコメントで教えて貰えると助かります。
続きは不定期ながら投稿して行く予定です。
よろしくお願いいたします。