運命は無情か厚情か   作:八ツ奈豆

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皆さんお久しぶりです!
終夜「……」
今回も張り切って行きましょう!
終夜「……おい」
ん?なんだい?
終夜「いま読者が思っているであろうことを全てお前にぶつけてやろうか?」
誠に申し訳ございませんでした。
終夜「もうすぐ二周年だぞやったな。お、14話目か。二年で14話か」
もう、ほんとまじで、なんというかごめん。
終夜「馬鹿なの?」
終夜君キャラ崩壊……
終夜「それでは1年かけた2500文字、嘲笑いながらご覧ください」
どうぞ……。




『近寄るな!!』

 

 その言葉は視界を多い尽くす暗闇の中から発せられ、立ち尽くす彼の耳の奥の方に深く響いた。

 

『この化け物!!』

 

 目に映る物は何もない。ただ黒が広がっているだけ。しかし、耳に届いた声の主がこちらに石を投げつけるのを彼は感じた。実際に石が飛んでくることは無いのにも関わらず。

 

『お前は生きているべきではないんだ……』

 

『俺達の……故郷が……』

 

『アンタさえいなければ……!!』

 

 それぞれ違う方向から違う声が、彼を轢き殺そうとするような勢いで飛んでくる。その言葉一つ一つに、怒り、憎しみ、絶望といった負の感情が、凄まじい密度で渦巻いていた。彼は思わず耳を塞ぎたくなった。しかし、塞げない。塞がせてくれない。今すぐこの場から逃げ出したい。どんな手を使ってでも。そう思えてくる。

 しかし……そんな彼の前方。他の声よりも近くで、他の声よりも落ち着いた声が、彼の心が壊れる寸前に発せられた。

 

『■■さん、貴方の正体は――』

 

 彼は目を見開いた。

 

 

 紅魔館、大図書館。見上げるほどの広い空間に足音を響かせながら、終夜は中心にある大きな机に歩み寄った。

 

「久しぶりだな。2週間ぶりか」

「終夜。何か用?」

 

 机で本を読んでいたのは、魔法使い、パチュリー・ノーレッジ。全体的に紫の格好をしており、帽子と服のデザインは独特で、いかにも魔法使いっぽい格好である。

 

「頼みたいことがある」

 

 終夜がそう言うと、パチュリーは顔をあげ、視線を本から終夜へと移した。

 

「こいつを見てほしい」

 

 終夜は腰に差してあった終鬼を机の上に置いた。コンと音が鳴る。パチュリーは数秒終鬼を凝視したあと、手にとって鞘を抜いた。

 

「すごい魔力ね。……いや、これは……魔力ではない何か。妖力でも霊力でもない。一見、魔力や妖力に酷似している力ね」

「未知の力か……香霖は妖力と言っていたが?」

「ふーん。あの人が見間違えるとは思えないけど……」

「妙だな……」

「そうだ、試しにこの力を使って魔法を発動させてみてもいいけど」

「ああ、頼む」

 

 パチュリーは右手に終鬼を持ち、立ち上がって終夜の隣に立つ。するとその前に左手を少し挙げ、手のひらを上に向ける。

 

「発動させる魔法はこれ」

 

 そう言うと、パチュリーの手のひらの少し上で、小規模の爆発が起こる。理科でやる水素の実験を少し大きくしたような、何のへんてつもない爆発である。

 

「わかった。いつでもいいぞ」

 

 パチュリーは頷く。そして、黒い刀身を掲げた。

 

「……やっぱり、少し離れて」

「何……?」

「いいから」

「あ、ああ」

「じゃあ、いくわよ」

 

ドワッ

 

 先程の20倍はあるであろう大きさの爆発が起こった。それだけではない。さっきは赤だった炎の色が、今度は真っ黒い炎だったのだ。二人は唖然。

 

「大体予想はできたけど……これ程とはね……。念のため、防護の魔法を張っておいてよかったわ」

 

 思わず呟くパチュリー。パチュリーが魔力の加減を間違える筈がないことを終夜は知っていた。

 

「パチュリー。この刀を使えば、俺も魔法を使えるか」

「使えるでしょうね。ただし、未知の力。何が起こるかわからないわ」

「構わない。もともとこいつは俺の物だ。害はない気がする」

「そう」

 

「ちょっと!! なんですか今の」

 

 図書館の奥から声が聞こえた。姿を表したのは図書館の司書。

 

「コア、いいところに来たわね」

 

 小悪魔。美しい赤髪から覗く角、背中から生えた翼、背後に伸びる、先端がスペードの形をした尻尾はまさに小悪魔!! といった感じの見た目である。めんどくさいのでほとんどの人からコアと呼ばれている。

 

「コア、この刀の力がなんなのかわかる?」

 

 パチュリーは近づいてきた小悪魔に終鬼を渡し、小悪魔の目を見た。

 

「…よくわかりませんが、強大で、とても歪んだ力ですね。闇雲に扱うのは危険かと」

「やっぱり」

 

 パチュリーはその場で考え込む。

 

「終夜、これ、預かってもいい?」

「まあ、構わないが……」

「少し調べてみる。何かわかったら、すぐ伝えるわ」

「そうか、頼む。必要ならばいつでも呼んでくれ」

「ええ、ありがとう」

 

 終夜は踵を返し、コアに軽く挨拶をしてから図書館を出た。パチュリーは大きく息を吸い、吐く。

 

「コア、手伝って」

「はいっ」

 

 

 博霊神社 鳥居前

 

「霊夢」

 

 階段の上から幻想郷を見下ろしていた霊夢の背後に、不気味なスキマが開いた。

 

「わかってる」

 

 いつの間にかそこには八雲紫が立っていて、落ち着いた表情を扇子で扇ぎながら、霊夢の背中を見ていた。

 

「招かれざる者。数は、ざっと二万」

 

 紫の言葉で、霊夢は眉を寄せた。

 

「……多いわね」

「人里とは遠く離れてる。だけど貴女も、早めに動いた方がいいわ」

「紫、敵の正体は?」

「機械。それだけはわかってる。他はまだわからない」

「そう……」

 

 紫は、視線を霊夢の背中から、上空の、満天の星空へと移した。

 

「霊夢、貴女の勘はなんと言っているの?」

「始まり」

「……」

「この異変は、何かの前兆。いや、序章と言った方がいいわね。そんな気がする」

 

 紫は、微笑を扇子で隠した。そして振り返り、目の前にスキマをつくる。

 

「貴女がどんな風にあの子を導くのか、楽しみだわ」

 

 そう言って、紫は姿を消した。霊夢は、ため息を吐いた。

 

 

 

 

「どお?順調?」

「ああ。あいつは自国をたった一人で滅ぼした男だ。ヤワじゃない」

「そ。油断して負けなければいいけど」

「やはり、奴は警戒するべきか」

「そうだね。強くなってるだろうし」

「ところで、奴と目標、どちらを警戒するべきなんだ?」

「完全に、あの子だね」

「なるほど、了解した」




なんか異変(?)来たね。
終夜「そうだな」
こっからもどんどん展開していくよ。
終夜「そう言ってまた1年空けるんだな」
流石にしねぇよ……。
終夜「早くしめろ」
えー……次回もお楽しみに。
終夜「みじかっ」
書くことないの……。
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