あ、サブタイトルについては、別に終夜君が勉強する訳じゃないですよ?
終夜「じゃあなんでそんなにややこしいサブタイトルにするんだよ」
いや~サブタイトルはもちろんその話の内容からつけてるんだけど、この章のサブタイトルは全部漢字だけにしようと思ってね
終夜「ほぉ、お前の脳は三万年前から進化が止まってると思ってたが、そういうことも考えてるんだな」
いやそれもはや小説書くどころの話じゃねぇから
まあそれはいいとして、僕がどんな理由でそれぞれのサブタイトルをつけているのか、わかった人は頭いい人……なのかな?
終夜「あ、今自分が意味不明なサブタイトルをつけてるって認めたな」
うっ……
終夜「ところで、暁雅はいないんだな」
あれ? 寂しい?
終夜「いや、むしろ安心した」
そうなの……えーと暁雅君は毎回は出さないようにしたんだよ。
終夜「さらに安心した」
そうっすか……
しまった! 前書きがいつもより長すぎた!
では、どうぞ!
夜、紅魔館の庭
終極「劣化のない憤怒」
「ふぅー……」
終夜の目が青く変化した。
終夜が深呼吸をして気持ちを整えると、フランもスペルカードを取り出す。
「次いくよ。 禁忌「カゴメカゴメ」」
フランの、緑色の弾幕が大量に放たれる。それは終夜を囲むようにして籠目状に配置された。
「これを俺みたいな技を使わずに避ける奴がいるんだな……」
終夜の独り言を聞くとフランはニィッと笑い、緑の大弾を数発放つ。すると籠目状に配置されていた弾幕が崩れていき、終夜に迫ってきた。
(それぞれ追尾性能はないみたいだな……容易い)
終夜は弾の進行方向、速度、数を一瞬で把握すると、フランのところへ移動しながらすらすらと避け始めた。
そしてフランに近づくと刀を二本とも抜刀し、どこぞの兵長のように移動に高速回転加えると、その回転を利用してフランに斬りかかる。
フランは手に持っていた、先端にスペードのようなものがついたグネグネと曲がった棒のようなもので終夜の刀を受け止めた。
今更だが、なぜフランと終夜が戦っているのかと言うと、終夜が新技や弾幕に慣れるためにフランに弾幕ごっこの対戦相手になってもらっているのだ。勿論二人とも空中にいる。
「それ使うのズルいよ終夜」
終夜の刀を受け止めながらフランが文句を言う。
「この状態のことか? 慣れるためだ。仕方ないだろ」
「うう……」
フランは悔しそうな表情になる。
「ところでフラン、お前、俺の刀ばかりに気を取られてると負けるぞ」
「え?」
次の瞬間、終夜の背後からいきなり数十発の弾幕が飛んできた。しかも追尾性能というオマケ付きである。
「ッ!?」
フランはすぐに終夜から距離を取り、追って来る弾を避ける。
追尾性能付きと言っても微弱であるため、終夜の弾幕はすぐに標的を見失い、やがて消滅した。
「劣化のない憤怒のオマケ弾幕の存在を忘れていたみたいだな。まあ数は増やしたが」
(私の弾幕を避けてる間に周りの弾幕に紛れて放っておいた弾を、自分の体で私の死角をつくって見えないようにしていたんだ……)
「すごいね終夜、危うく当たるところだったよ……。あれがもっと厄介な弾だったら確実に当たってたもん」
フランは冷や汗を掻いている。
「流石にお前に本気で来いとは言わないが、あまり手加減しすぎると痛い目みるぞ」
「ホントだね。初めて戦ったときの感覚で行ったら返り討ちだよ。終夜はほんとに成長が早いね」
終夜がフランと戦うのは二度目だが、終夜は能力のおかげもあって初めて戦ったときよりも数倍の実力になっている。
「じゃあ、もうちょっと本気だすよ?」
「ああ、そのほうが俺もありがた……なッ」
終夜が言いかけた瞬間、フランがいきなり全方位の弾幕を次々と放ってきた。
終夜はその数に一瞬驚いたがなんとか当たる前に体を動かし、終夜も弾幕を放ち続けながら避ける。
「これがまだ本気じゃないってのか……恐ろしいな」
数十秒経つと弾幕が止んだ。
「やっぱりなかなか厄介な能力だね~」
「この能力が無かったら俺は今頃ハチの巣になってる」
「じゃあ次はどうかな~終夜 禁忌「恋の迷路」」
フランが次のスペルカードを取り出すと、フランを中心に回転するように弾幕が展開された。その弾幕の数と美しさに終夜は圧倒されながらも体を動かす。
何周も回転する大量の弾幕の中に生まれる、数少ない隙間を見逃さないようにして避けながら、こちらも弾幕を撃ち込んでいく。
少し危なかったが、弾幕が止むまでなんとか避けきった終夜は新しいスペルカードをつかう。
「できたてほやほやの新技だ。ゆっくり味わえ 終極「崩れゆく虚構」」
十発の大弾をでたらめに放つ。色は真っ黒。それぞれぐねぐねと不安定な軌道で進んでいく。
「終夜の弾幕は厄介なのが多い気がする……」
フランは先ほどの全方位の弾幕を放ちながら慎重にそれを避けていく。慎重な理由は、ただ軌道が読みにくいというのもあるが、今は夜なため、真っ黒な終夜の弾幕は認識しにくいからだ。
結局、フランはそれを全て避けきった。だが、フランの弾幕を避けながら終夜が呟いた。
「ここからお前がどうやって避けるのかだな……俺じゃたぶん無理だ」
「え?」
フランの弾幕が止んだとき、終夜は右腕を横に突き出し、フランに避けられて飛んで行った大弾をなぞるようにして右手を左肩の方へ動かした。
次の瞬間フランは背後から嫌な空気を感じ、すぐに振り返る。
目の前に広がる光景にフランは目を疑った。
「結局俺の負けか……まあ、最初からフランに勝てるなんて思ってなかったが」
終夜たちは弾幕ごっこを終え、終夜は大の字になって寝ており、フランはその横に立ってニコニコしている。
「でも、いい練習になったでしょ?」
「そうだな……ありがとうフラン。付き合ってくれて」
「私も楽しかったんだしいいよ~。でも、終夜の二枚目のスペルカードには驚いたなぁ……まさか大弾が拡散して数十倍の数で後ろから迫ってくるなんて思わなかった。しかも軌道を読みにくいのは変わってないから、私何回か直撃したもん」
「それでも負けたけどな……」
「なんていうか、終夜の弾幕は初見ごろしだね。……あ、そろそろ行こう終夜。宴会が始まるよ」
フランはそのことを急に思い出したようで、話が全く別のものに切り替わった。
「えんかい? なんだそれは」
終夜の疑問にフランは一瞬困った。宴会の予定どころか意味さえ知らなかったからだ。
「うーん……い、行けばわかるよ。会場は博麗神社だから博麗神社に行けばわかるよ。美鈴に言えばこのまま行っても大丈夫だと思うから」
「わ、わかった。じゃあ行こう」
「うん」
そう言って二人は博麗神社へ向かった。
白玉楼
「あ、そういえば今日は宴会の日でしたねぇ」
暁雅は縁側で読書をしながら、目の前の庭で素振りをしている妖夢に話しかける。
「そうですね。暁雅さんも行く準備をしておいてくださいよ?」
「いやぁ……それが、私は訳あって行けないんですよ」
当然、暁雅が宴会に行けば騒ぎになる。終夜が確実に刀を抜くからである。にも関わらず、なぜ妖夢が暁雅も行くと思っていたのかと言うと、暁雅が終夜と戦ったことや、終夜を悩ませていることを知らないからだ。実は暁雅は、妖夢になにも言っていないのである。
「そうですか。幽々子様にも伝えておきます」
「お願いしま~す」
「暁雅さん、まだ一回も宴会にでたことな……いや、それ以前に白玉楼以外で知り合いいないじゃないですか。そろそろ幻想郷の皆さんに挨拶でもしたらどうですか?」
妖夢は呆れた表現で言った。
「近日中にする予定ですよ? 必ずね?」
そう言うと暁雅はニヤリと笑った。
ありがとうございました
それにしても負けてばっかりだね終夜君
終夜「書いてるのはお前だろうが。切り刻むぞ」
やめて二度と書けなくなる
じゃあ前書きが長かったし後書きは短めに終わります
終夜「こんな原始人が書く小説を読んでくれて感謝する」
…………コホン それではまた次回!