とあるポケモンマスターの日常   作:スプラッシュニート

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PSP書きずれぇ……。


第四話 旅立ちの、誓い。(下)

 

「え、え~と、ピピ?なっ、なきごえ!」

 

「ぴぴぴー!」

 

「いいよピピ!それからそれから、……ピピ!イブにパンチ!」

 

「ぴぃ!?(パンチ!?)」

 

 突然わざではないこうげきを指示され、ピッピはひどく戸惑っていた。まぁ、慣れればああいう指示にも合わせられるようになるが、急造コンビじゃこんなもんだろ。

 意を決したピッピがイブに向かって走り出すが、遅い。本当遅い。その上漸く近くに来たかと思ったら大振りの右パンチを打ってきた。あれだ。テレフォンパンチとかいうやつ。

 案の定そんなものが当たるはずもなく、イブは俺の指示すら必要とせずにそれをかわす。

 パンチを外したピッピはその拍子に転んでしまった。

 

「ああ!?ピピ~!」

 

「ぴぃ~!(いたいよ~!)」

 

 その間に距離をとったイブがピッピ……ではなく、俺の方をにらんでくる。やめろよ、ぼうぎょが下がるだろ。

 いたたまれなくなった俺は視線を上へと外す。

 

 相変わらず、空は青かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リーフに無事勝利した俺は、その後すっかりすねてしまった彼女への対応におわれていた。

 バトルの内容はあまり思い出したくない。……到底バトルなんて言えない代物だったからな。

 とりあえず言えることは、俺がバトル中に出した最初で最後の指示は、「イブ、適当に頼む」だったということだ。これでいいのか?ポケモンバトルぇ……。

 

「なぁ、元気出してくれよリーフ。初めてのバトルにしてはかなり良かったと思うぞ?」

 

「どこが?ぜんぜんいいとこなかったじゃん」

 

 グリィィン!お前はちょっと黙ってようかぁ!?

 

「そそそ、そんなことないぞ!?貰ったばかりのポケモンなのに言う事も良く聞いてたし!」

 

「ころんでたけどな」

 

「グリィィイインンッ!!」

 

「…だめだこりゃ」

 

 ちょっとグリーンとつかみ合いをする。いや、言っとくけど手加減はしてるよ?三歳年下相手に本気出すわけないだろ、ハハッ。

 俺がグリーンとO☆HA☆NA☆SHIする間はレッドがリーフのことを慰めてくれるようだ。よしっ、これで心おきなくグリーンをシメれる!

 年上の威厳をみせてやるぜ!

 

「くそっ!こうなったらっ、いけ!ガーディ、ひのこだ!」

 

「おいてめぇ!ポケモンは反則だろ!!」

 

        ☆

 

「くっそ~~!またまけた~~!」

 

「何で俺は、結局こいつとバトルしてるんだ……」

 

 気づいたらなんかグリーンとバトルしていた。おかしい、何でこんなことに。

 やたら悔しがっているグリーンは放置してリーフとレッドの方へと向かう。

 兄と話したからだろうか、それとも時間が経って立ち直ったのかは分からんが

、リーフは無愛想ながらも一応は顔をあげていた。

 

「リーフ、少し落ち着いたか?」

 

「…うん」

 

「ん、そっか」

 

 レッドに感謝の念を込めて視線を送ると、気にしてない、といった風に肩をすくめてみせた。おい、お前はホントに九歳か?

 

「…こどもあつかいしないで」

 

「と、わりぃ」

 

 いつものくせでリーフの頭をなでていたら怒られてしまった。

 すぐに頭から手を離したのだが、さっきよりも心なしかより頬がふくらんでいるように思える。そんなに撫でられるのは嫌だったか?

 

「にしても懐かしいな、そのしゃべり方」

 

 昔はもっと引っ込み思案な子で、しゃべり方もレッドそっくりだったんだ。

 人見知りだったリーフをいろんなとこに連れ回したんだよなぁ、レッドと一緒になって。

 

「…なんでわらってるの」

 

「っと、ちょっとな。……昔のことを思い出してた」

 

 懐かしんでたら、おもわず笑っちまってたみたいだ。気をつけないと。

 

「なぁ、リーフ。ピピはだいじょうぶか?」

 

「…うん、もうおきたよ」

 

「そっか」

 

 まぁ(イブが)手加減していたからそうだとはおもったけど。

 ……そろそろ、聞かないとな。

 

「……なぁ、リーフ」

「……なに?」

 

「バトル、あんまり楽しくなかったか?」 

「…あんまり」

「……そっか」

 

 ……前から恐れていたことが、現実になってしまったかもしれない。今日のことをきっかけに、リーフはバトルを避けるようになるだろうか?

 もちろん、バトルしなきゃだめってことはない。世の中にはただ仲良くポケモンたちといれるだけでいいっ、て人達もたくさんいる。

 

 でも、……それでも。

 バトルは危険な事だけじゃなく、楽しいものなんだって。人もポケモンも楽しんでるんだって、伝えたかったんだけどな……。

 

「だから、おしえて」

「……えっ?」

「…いまから、バトルのこと」

 

 ……。

 ……どういう意味でリーフそういってくれたのかはわからない。

 それでも、リーフがまだポケモンバトルに興味をもってくれているのなら。

 

「そう、だな。今から、バトルの楽しさをおしえてやるよ!」

「……うん!」

 

 この子に少しでもバトルの楽しさを伝えたいと、そう思う。

 

 

「…ぼくもまぜてよ」

 

 そんな中、突然レッドがわって入ってきた。

 

「へっ?いや、お前は別にいいだろ。バトルの楽しさよくわかってるだろう?」

 

「…グリーンとはたたかったのに?」

 

 いや、あれはあいつが人に

わざを使うという暴挙にでたからであってね?

 

「…………おにいちゃん?」

 

 リーフも呆れたように声をかける。

 ……呆れて、だよね?なんかすごい声が低かったようにも、背筋が寒いようにも感じるんだけど……。

 

「…っ!…きみのきもちはわかっているけど、きょうをのがしたらしばらくクロノとたたかえない。だから、」

 

 僕も譲る気は無いよ、と、レッドは言い放った。

 

 何故急にレッドが主人公的かっこよさを発揮してるのか。また、隣のリーフはぶつぶつと何を呟いているのか。

 我が日常は不思議な事だらけである。

 

「~~ぁあ!わぁったよ!二人まとめて教えてやるから!バトルの楽しさってやつをよ!」

「え」

「…よし」

「おれもおれも!」

「てめぇはさっきやったばっかだろグリーン!」

 

 たっく、ほんと成長しねぇなぁこいつら! 

 ☆

 

 ーーその後。

 ポケモンバトルを止めに行ったはずなのに自分がバトルしちゃってるじゃないかということに俺が気付いたのは、すでに広場がボロボロになった後だった。

 ふと寒気を感じて振り向けば、俺に命令をだしていたババアが、それはそれは鬼の如き表情で立っていたのさ。

 俺に対して一通りブチ切れたババアはもう遅いからと他の三人を帰し、俺には広場の整備を命じましたとさ。チクショウ……。

 

 ☆

 

 そして次の日俺は無駄に筋肉痛の体でひーこらいいながらマサラタウンを旅立ちましたとさ。

 何でこんな事に……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……ああ、ちなみに見送りにはリーフだけが来てくれました。やはりリーフは天使。異論は認めぬ。




 
・イブのにらみつける!
ご存知ヤンキーと火の鳥の得意技。イブは別に覚えていない。
・適当に頼む。
イブ「しっぽで殴っとけばいいか」
・O☆HA☆NA☆SHI
レッド達と同い年の魔法少女が得意とする、高町式コミュニケーション殺法。相手は死ぬ。
・リーフの喋り方
兄妹なんだし似てるとこもあるさ、的な……?
・グリーンの扱い
ギャグ押しつけすぎたかな?ま、いっか。
・ほんと成長しねぇな!
ぶーめらんっ!
・リーフは天使
うん……、いや、うん……。
……おかしいな元々こんな予定じゃなかったんだけどなぁ。
何故かリーフからフォースの暗黒面が……。
ああ、リーフは天使?異論は認めるよ。
 
というわけで今回はここまで。リーフはどうしてこうなった!?
ではまた次回。
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