短編集by???second   作:???second

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インフィニットウルトラマンジード(3)

「…う、うぅ…」

一夏は、とある病院の病室で目を覚ました。

「気が付いたか、一夏?」

少しボーっとしたまま目を開けると、姉である千冬の顔が目に入る。

「千冬姉…?俺、なんで…」

「話は、IS部隊の隊長殿から聞いた。ISを動かして、あの怪獣に向かっていったそうだな?」

「…うん」

一夏は頷いた。結局あの怪獣に勝てなかったのだと悟った。

「それより千冬姉、あの化け物は!?」

「…怪獣なら、去って行った。お前が運ばれ始めた後で……光の巨人が追い払ったよ」

 

 

 

一夏が気絶し、弾が蘭を庇って瓦礫の下敷きになってしまったその直後だった。

怪獣は、憂さ晴らしのごとく暴走の一途をたどっていた。目に映るものは全て、自分が蹂躙するためだけに存在しているとばかりに。

千冬もまた、その場に駆けつけていた。一夏を探すために。何せ怪獣が出現した場所は、一夏の受験会場ビルのすぐ近くだった。何か弟の身に起こる、そんな悪い予感が彼女をここまで走らせた。

「一夏!一夏ぁ!!」

弟の名前を必死に呼ぶ千冬。だが一夏の姿は見当たらない。見つかるのは、瓦礫の山と、怪獣の攻撃で沸き立つ火の海。

頼む…頼む一夏。どこかで生きていてくれ。

一夏は、自分にとってたった一人の家族だ。あいつだけは…絶対に喪いたくない!

決して普段は見せない弱さを顔に露わにしながら、彼女は一夏を探し回った。しかし、そんな彼女を阻むように、ついに怪獣が彼女の前に現れる。

「グルルルル…」

「…!!」

思わず息をのむ千冬。怪獣はうなり声を漏らしながら、彼女のもとに迫ってきた。

そんな時だった。

空の上から、エメラルド色に輝く閃光が、まるで切り裂くように怪獣の前に降り注いだ。

とっさに、閃光によって巻き上がる砂煙から顔を覆う千冬。今のはなんだ?IS部隊の増援が来たのだろうか。それにしても、威力が高すぎる。あのIS部隊の隊長の放ったビームよりもとんでもない威力だ。

さらにもう一つ、怪獣と千冬の間に、青く輝く巨大な光の塊が落下する。光は輝きを収めていく内に、青と赤の模様を刻んだ巨人の姿へと変わる。

「デュ!!」

千冬は、その巨人を見て目を見開いた。

まるで自分を守るように降り立ったその巨人の姿に、目を吸い寄せられたかのような錯覚を覚えた。

いつでもかかってこいと言うように、巨人は怪獣に向けて身構える。

数秒の間、巨人と怪獣は互いににらみ合ったまま動かなかった。しかし、怪獣は全身を黒く染まったオーラに身を包むと、跡形もなく姿を消した。

「!」

巨人も、言葉で「消えた?」と言ったかのように周囲を見渡した。敵の姿が見当たらない。敵の気配がない、その事実を確認した巨人は構えを解き、自分もまた青い霧状の光となって空気の中に溶けて行った。

千冬は、影も形もなくなった巨人と怪獣のいた場所を見て、思わず呟いた。

「ウルトラマン…なのか…!?」

かつて、発生したこと自体が幻とされていたクライシス・インパクト。だが、怪獣に続き、そして光の巨人さえも姿を見せた。

「やはり本当の事、だったということか…クライシス・インパクトは…」

 

 

 

「ウルトラマンが、怪獣を追い払った…!?」

「証拠ならある。既に写真がネット上にアップロードされているからな」

証拠として、千冬は一夏に、スマホのネット検索を利用し、その巨人の姿を見せる。怪獣のように、合成とかそんなものじゃなかった。何一つ修正されることのない状態で、『ウルトラマン』の姿があった。

「マジでいたんだ…ウルトラマンは」

「そうだな。それについては驚いた。お前がISを動かしたことも含めてな。

………だが、そんなことはどうでもいい」

ISを、まさか自分の弟が動かすとは思わなかった。だがそんなことは、今の千冬にとって問題じゃなかった。千冬は弟に向けて苦しそうにしながらも、強く訴えるように睨み付けた。

「馬鹿者が…なんて無茶を…!何をしたのか、お前はわかっているのか!?」

病室であるということを省みないほどに感情を露にした千冬に睨まれ、怒鳴られた一夏は、自分が縮こまっていくのを覚えた。

「お…俺は、みんなを守ろうとして…」

千冬は構わず、一夏の胸ぐらを両手でつかんで、泣き叫ぶような声で一夏に怒鳴った。

「たかが、偶然ISを起動させただけの素人のお前がか!?IS部隊の精鋭たちが立ち向かっても歯が立たなかった怪物に、お前が勝てると本気で思っていたのか!?」

千冬さえ超えた一夏の異常な身体能力とISの絶対防御を備えた性能。それが組み合わされば…と思っただろう。だが結果はこれだ。

「でも、俺…」

「でもとか俺じゃない!!どうして素直に謝れない!?お前が軽々しく命を投げ打ったことで……お前は自分の親友を……ッ!!」

そこまで言い掛けたところで、千冬は喉を詰まらせた。これ以上は、一夏には言えない戸でも言いたげに。姉が躊躇していることに気付いた一夏は尋ねた。

「親友…?弾が、弾がどうかしたっていうのかよ!?」

何か嫌な事実が、自分が寝ている間に起きていた予感がした。千冬に尋ねたと同時に、一夏の病室に蘭が来訪した。

「…一夏さん」

「蘭!弾は…弾はどうなったんだ!?」

嫌な予感がする。認めたくない真実がその時にある。だからできれば聞かないままでいたかった。だが、思わず弾の事を聞いてしまった。蘭が「兄は無事ですよ」と言ってくれる…そんな根拠のない逃避同然の希望を抱いていたかもしれない。

 

蘭は……ありのままの事実を一夏に言った。

 

 

 

「兄は…死にました」

 

 

 

「!!?」

頭の中が、真っ白になった。

聞き違いかと思った。でも、意識ははっきりしていたし、自分の聴力もいたって正常だった。

「嘘だろ…そんなの…」

「嘘じゃありません。あの時、兄は私を庇って瓦礫の下敷きになり、亡くなりました」

 

 

一夏は、千冬と共に弾のいるとされる病室へ案内された。彼の怪我は軽いものだったため、歩くことに支障はなく、千冬の肩を借りる必要はなかった。

蘭に連れられる形で弾の病室を訪れた二人。

一夏は、目に飛び込んできた光景に、絶句した。

ベッドには、かけ布団の他に顔の上から白い布を被せられた少年がいた。誰かだなんて、顔の白い布の傍らから流れる長い赤髪で一目でわかった。でも認めたくなかった。だから白い布を取って、本当は別の誰かの顔なのだろうと思いたかった。

だが、布を取ってその顔を見てようやく確信になった。小5から中学時代、一緒につるんでバカやってた親友が…二度と動くことなく眠りについていた。

(一夏…)

弾の亡骸の傍らで、ショックのあまり膝を着く一夏を、千冬は心の痛みを顔に出さないように必死に堪えていた。

「嘘だろ…弾…なんで……」

「なんで…ですって?」

弾を見たまま、言葉をうまく口にできない一夏の後ろから、どす黒い感情を露わにした低い声が漏れ出てきた。気が付いて振り返った途端、パン!と乾いた音がその病室内に響いた。

「う…!」

頬に痛みが走るのを感じ、今自分は頬を叩かれたと気づいた。

「あんたのせいで…あんたのせいでお兄が!!

あんたがあの時、蜂の巣を突っつくような真似しなかったら!お兄は死ななくて済んだのに!!!」

目の前では…蘭が大粒の涙を流しながら自分を睨み付けていた。一夏の胸倉を掴み、彼女はひたすら彼に対して恨みを口にし続ける。

蘭の憎しみを帯びた言葉は、一夏の心に剣のように突き刺さって行った。

あの時の自分は…ただ守りたかっただけなのに…守るはずの人を守れず、そればかりかそのうちの一人から…憎まれていた。

「もういい!止せ!」

千冬が無理やり蘭を引きはがす。蘭の一夏への怒りと兄を失った悲しみはまだ止まらない。

「あなたのこと、好きだったのに…それなのに…」

恨み言の次に、思わぬ告白をその耳に聞いて、一夏は絶句する。

全く気付かなかった。蘭がそんな目で自分を見てくれていたとは。そして……良かれと思ったことが、結果として彼女の心を深く痛めつけてしまったのかをようやく理解した。

 

 

 

「帰れ!!二度と顔見せんな!!!」

 

 

 

蘭のその言葉を節目に、一夏は死人のような足取りで病室を後にした。

「俺のせいで、弾が…」

ISが使えるという事実。それが自分の人間離れした身体能力と合わせれば、何でもできる。かつての千冬や、ドンシャインのように。そう思い込んでいた。だが…現実はこれだ。自分の無謀な出しゃばりで怪獣を怒らせ、弾が死んだ。そして自分に好意を寄せてくれていた蘭が、一転して自分を憎むようになった。

気が付けば、一夏は千冬の車に乗せられ、実家に戻されていた。あれからしばらく時間が経ち、門の前に来たというのに、一夏の目に光が戻らない。

「一夏…」

できれば、廃人のように気力を亡くした弟の傍にいたいという、姉としての嬢が千冬の中で沸いた。だが…

「すまない、一夏。私はこれからあの怪獣とウルトラマンのことについての対応のため、IS学園に向かわねばならん。そこで教師をやっている以上はな」

「………」

一夏から返事はない。

「…気にするな、なんて言える状況じゃないのはわかる。だが、いつまでもそんな顔のままでいるな」

でないと…私まで辛くなってしまうじゃないか。そう思ったが決して口にしなかった。玄関の扉の鍵を開き、家の中に弟を送り届けた。

一夏がリビングで座り込んだのを確認すると、千冬は外に出て携帯を取り出した。

「山田君、私だ」

『あ、千冬さん!ご無事だったんですね!よかったぁ…』

電話の向こう側から、どこか優しげな感じの女性の安心しきった声が聞こえてくる。

『弟さんは、その…大丈夫でしたか?』

「ああ、怪我については大事なかった…」

『…あまり元気がないように聞こえますけど』

どうやら、千冬が今自分に向けた際の声から、彼女に何かあったことを、通信先の山だという女性は察したようだ。それを悟られまいと、千冬は山田に向かって凛とした声を張る。

「気にしないでくれ。それより、今からIS学園に戻る。おそらく、IS部隊に代わる戦闘員をうちの生徒から動員させるつもりだろうからな」

 

 

 

怪獣が暴れ出した現場。そこには、IS部隊の関係者と思われるスーツの調査員たちが、周囲の調査を行っていた。ISを動かすわけではないためか、中には男性の隊員も混ざって任務にあたっていた。

そこを、一人の少女が物陰から隠れた形で訪れていた。長い髪をリボンでポニーテールで結っており、怪獣が暴れ回ったことで荒れ果てた街を見て、苦しそうに顔を歪めていた。

「…奴は、ここには戻っていないか…」

彼女は、ある人物を追っていた。

 

少し時間を遡ろう。

 

昼間、ウルトラマンの出現と同時に姿を消した二本角の怪獣だが、実はある秘密があった。

ウルトラマンから逃げるようにその姿が靄のかかった黒い霧のように小さくなりながら消えると、消失地点のすぐ近くのビルの影から、深くて黒いフードを被った少女が姿を見せた。実は、あの怪獣はこの少女が変身していたものだったのだ。どんな芸当かは不明だが、彼女は紛れもなくあの怪獣の姿に変身して、街を破壊していたのである。

「『ウルトラマンゼロ』…あの方の憎むべき敵、か…!」

忌々しげに、巨人の名前を口にした少女だが、この時の彼女はあとで自分に対してわずかな迂闊さを咎めたくなった。

自分が変身を解除したところを、見られたからだ。長いポニーテールの少女に。

「ようやく見つけたぞ……!!」

彼女は竹刀袋から、なんと刀を引っ張り出し、その刀身をフードの少女に向け、問答無用で切りかかった。

フードの処女は舌打ちしながら、ポニーテールの少女が振り回す刀の剣劇を軽快に避けていく。どちらとも少女とは思えないほどに、戦いの心得を持っていた。しかし刀の動きがさらに加速し、フードの少女は避けるのが難しくなっていく。

「仕方ないか…!」

彼女は自ら左手首を突き上げ、振り下ろされた刀の盾にした。普通だったら、正気の沙汰ではない。自ら自分の腕を持って行ってくれというようなものだった。

だが、そうはならなかった。

刀が彼女の腕を切り落とす直前、ガキン!!と金属音が鳴り響き、ポニーテールの少女の刀は受け止められた。

「ISの部分展開か!」

彼女は憎らしげに言った。自分の刀が、フードの少女によって展開されたISの左腕の装甲部分によって防がれていた。

フードの少女は、強引にその状態からポニーテールの少女を刀ごと押し退くと、彼女を見てこのように呟いた。

「その顔…貴様、篠之乃束の妹か」

「ッ!」

フードの少女から、束の名前が出てきたことに、ポニーテールの少女は驚いたのか動きが止まってしまう。その隙を突いて。目に見えないほどのすばしっこい動きでフードの少女は引き上げた。

逃げられた。ポニーテールの少女は歯噛みした。

 

「今度は逃がさん…!」

昼間狙っていた相手に、逃げられたことを思い返し、手に握っていた竹刀袋をぎゅっと強く握り、『篠之乃箒』はその場を一度後にした。

 

 

 

 

弾の病室。一夏が去った後、蘭以外の彼の家族もまた彼の訃報を聞いて駆けつけ、そしてこの場で涙した。時期に葬儀の打ち合わせが始まるだろう。

「……」

蘭は、兄の亡骸の傍に椅子を置いて腰かけていた。

「あたし、最低だ…」

彼女の中に、一夏への後悔が募った。

自分と兄を守るための行動でもあった。そう思うと、彼の行いは全否定できることではない。だが彼の行いの結果が兄の死だ。昔から抱いていた好意と相まって、心の中をかき乱していた。その結果が、一夏に対するあの八つ当たりのような怨念の叫び。

超の着く鈍感な人だが、ずっと好きだった一夏。交際して、一緒にデートして楽しい思い出を作りたかった。でも、あんな言葉を自ら口にしたことで、自分は自らのそのチャンスを永遠に失ったことを悟った。兄の命が、もう二度と戻らないことと同じように。

「…お兄。そろそろお母さんたちが来るころだと思うから…ちょっと待っててね」

蘭はそう言って弾の病室を後にした。当然ながら返事はなかった。

 

 

 

 

家に残された一夏は、まだ抜け殻状態から抜け出なかった。

いつもなら夕飯の支度をしているのだが、この時の彼は何もやる気が起きなかった。

夜の闇で部屋も暗く、何一つ光を差し込まなかった。一夏のこの時の心をそのまま表したかのようだった。

(俺のせいで…弾が……)

蘭のあの呪いに満ちた言葉が頭の中によみがえる。本当に、彼女の言うとおりだったかもしれない。

力を得て、調子に乗った。ISの力を得た自分なら、ドンシャインや千冬のように何でも守れるはずだと。

自分の身体能力は千冬でさえ驚く。そこにISが装備できるとなれば、怖いものなどないに等しいかもしれない。…だが、それはあくまで『相手が人間だったら』の話だ。怪獣にも勝てるだなんてありえなかったのだ。ISはあくまで対人用だ。怪獣との戦いを想定した攻撃力など備えていないはずだ。

「…マジで馬鹿だ…俺」

挙句の果てが親友の死だ。よくニュースで、今の女性を優先する法律ばかりが制定され続けることをいいことに、女尊男卑主義の女たちがあれやこれやと横暴な行いをするニュースを何度も聞く。全てじゃないにせよ、彼女たちがちゃんと罰せられていることを聞くたびに、隔たった思想への嫌悪感を感じていたが………自分も、ISの存在を盾に好き放題する奴らと何も変わりなかったのだ。

何時間もの間、暗闇の中で一夏は己の浅はかさを呪い続けた。

 

 

ピンポーン

 

 

インターホンが響く。しかし一夏は反応を示さない。屍のようにソファに座り込んだままだ。それでもインターホンは二度も、三度も四度も鳴り響き続ける。

気が付けば15回も鳴らされ、さすがに一夏も反応を示して玄関に向かう。

「うっさいんだよ!さっきから!」

玄関の向こうにも聞こえるほどの怒鳴り声を散らしながら、一夏は玄関を開ける。

そこに現れたのは、思いがけない人物だった。

「やっほー!!久しぶりいっくん!!」

「え…?」

来客の姿を見て、一夏は目を見開く。

そこにいたのは、行方不明になっていたはずの、今の女尊男卑の世界を作った元凶ともいえる女性、篠之乃束だった。

「おぉ、見ない間に中々のイケメンになったんじゃないかな?」

「……なんで…ここに」

「ありゃ、なんか元気なさそうだね。何かあったのかな?」

「…あんたには、興味のない話だろ?友達が、俺のせいで昼間の怪獣騒ぎで死んだって言っても」

そういう人だ、この人は。幼い頃、一夏はこの女性がどんな人間だったのか知っている。自分が興味を抱くに値しないと見なした人間は、たとえどんなに話しかけられても無視を通す。千冬に「返事くらいしないか」とぶっ叩かれるまではそうしていた。それでも彼女は、赤の他人に対してさっさと失せろと言わんばかりのつれない態度ばかりだった。弾のことなんて、絶対に興味を抱かないだろう。一夏の中にそのような確信があった。

「…まぁ、ね。いっくんのお友達については否定できない。正直私は、ちーちゃんといっくん、箒ちゃんたちがいれば他にいらないって今でも思ってる……というのは、昔の話」

「…は?」

聞き違いか?一夏は束の言葉に対して信じられない、と表情を言葉代わりに返事していた。

「あ、信じてないでしょ!これでも束さん、知らない女の子拾って飴ちゃんくらいは分けられるようになったんだよ!?」

「…」

いまいち信用できない、訝しげな一夏に少し悔しげな顔を浮かべる束。

「うぐぐ…まぁ、今はいいや…今からいっくんに話さないといけないことの方が重要だし」

「俺に、話…?」

ずっと行方をくらましていた女性が、いったい何を自分に話すつもりなのだろう。

疑問に思っていると、さらに驚くことが目の前で起きる。

何もないはずの庭の芝生の上に、突然エレベーターのようなものが、まるでCG映像内で物体が構成されたような形で現れた。

「これは…!?」

「乗って、いっくん。話は、この中じゃないとできないから」

 

 




今回、一夏には大きな失敗をさせることになりました。
よく悪いところを指摘されがちな一夏たちISキャラたちですが、
まだ未熟だから成長を楽しめることもありますし、今回の彼の失敗も「悪いとか気に入らないと思うなら指摘してあげればいいじゃないか」と思い、未熟さゆえの過ちという認識でこのような形にしております。
僕は、アンチ対象にされたキャラがいる作品については、なるべく「この世界では彼/彼女は悪役で、原作とは別人なんだ」と考えるようにしてます。じゃないと気分悪くなるばかりなので…
それでも、アンチ作品を投稿してる方々に色々言いたかったこともありましたが、あまり不快感を与えたくないので、以下の一言だけで収めるようにします。
『書かれるだけで不快に思う人もいるので、見つけた側の人のお気持ちもよく考えるように…』

とはいえ、アンチ・ヘイトというジャンルの存在によって、あるアイデアが浮かんでもいます。
それは「アンチ対象になるほど人間として落ちぶれてしまったパラレルワールドのISキャラ」が、本作の一夏たちに侵略目的で挑戦し、これを一夏たちが撃退するというものです。当然悪側の一夏たちは、ジード一夏たちに人間としての差を見せ付けられ逆上し倒される、みたいな流れです。どのみち一夏たちにとって、全面的に喜べない展開でしょうけど…。「そんなふうに堕ちてなけりゃ、お前だってまともに生きられただろうが…!」って、ジード一夏が言うくらいに。

お目汚し失礼しました。僕のここでまとめた事も、かつてあるキャラへのアンチ同然の文面を書いてしまったことによる反省と勝手な隔たり思考からくるものでしょうけど、ちゃんと吐き出しておきたかったです。

また来週も読んでくれると嬉しいです。

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