双子の狐 作:狂った朱
狐現れり
~三人称~
連れ去られた姫を助けに向かっているシンク達を見つめている二人がいた。
「お~走ってる走ってる~今日は何かのイベントだったけ?風?」
一人は黒の着物を着て髪は金髪。頭には狐の耳。後ろには狐の尻尾。そして肩には小さな狐を乗せている男。
「それがね雷?ロランに聞いたけどミルヒが捕まったらしいよ?ガウルの馬鹿に」
風と呼ばれた奴の格好は白の着物に黒髪。頭には男と同じく狐耳。後ろに尻尾。こちらの肩には小さめの九尾の狐を乗せている女だった。二人とも下にはズボンを着込んでいる。
「つまり戦か?」
雷と呼ばれた男が聞くと風も頷く。
「目的地は?楽しそうだし行くぞ」
「この先の砦らしいよ?」
狐達は、影に消えていった。
~雷side~
「ここが砦か...ゴドウィンいるじゃねえかめんどくさいんだよな...暑苦しくて」
「本当だよね。強い人見つけると誰彼構わず勝負を仕掛けてきてめんどくさいんだよね」
俺達はロランから聞いた情報を頼りに砦へ先回りしてきて砦の屋根の上から砦を覗いていた。えっ?勇者達?追い抜いてきたぞ?。さて、
「どうする?一応俺達はビスコッティの客将なんだけど?場を荒らす?」
「いや、勇者に良いとこは残してあげようよ。もうちょっとで着くんだし?」
甘やかすのは俺の主義じゃないんだよな。
「甘やかすのとは違うと思うけどね~」
心を読みやがった‼。流石は俺の妹。
「はぁ、それより来たよ~」
そう言う風の指差す方向を見てみるとセルクルに乗った勇者ロランによるとシンクと言う奴とロランの妹のエクレが向かっていていた。近くにリコが居ない所を見ると何処かに隠れて砲撃をするつもりなんだろうな。そんなことを考えていると何処からか輝力弾による砲撃が飛んできて砦の門を守っている兵士たちが獣玉になって戦闘不能になっていった。砲撃をした場所は砦のすぐ近くの森の様だった。
「お~派手にやってるな」
「でもリコは、この後捕まりそうだね~。あの子近距離戦出来ないしね」
「その点は大丈夫だ。ほら、あれ見ろ」
そう言いながら俺が指差す方向には酒を飲みながらこちらに手を振るダルキアンと近くに控えている雪風が見える。
「雪風がリコを見捨てるとは思えない」
「なるほどね。雪風は見捨てたりするのは嫌いだからね~」
そんな会話をしている間にも雪風は、リコの所へと走っていった。
「コーン」
「何だよチビ助」
俺達がゆっくりと話していると俺の肩にいる小さな狐、月が鳴いてなにか言いたげにしている。風の肩にいる九尾の宵闇も同様だ。伝わらないと思った二匹は前足で砦の入ってすぐの広場を示していた。見てみると勇者とエクレがゴドウィンの鉄球に吹き飛ばされていた。
「あ~あ~助けるぞ」
「は~い」
「おら、もう一度行くぞ‼」
「くっ‼勇者‼速く起き上がれ‼」
「エクレこそ‼」
ガキン‼
「邪魔だよゴドウィン」
「本当にめんどくさいよね。この筋肉は」
俺達は屋根から飛び降りると取り合えずゴドウィンの鉄球を弾きエクレと勇者の前に立つ。
「ぬぅお前達は...」
「ビスコッティ客将 雷」
「同じく 風」
「「ここに推参‼」」
今回はここまで、次回少しはバトル予定です。