双子の狐 作:狂った朱
~雷side~
「ビスコッティ客将 雷」
「同じく
「ここに推参‼」
「雷様‼
俺達の姿を見たエクレが大声で俺達を呼んだ。シンクに限っては誰?って風な表情をしている。
「エクレ...そんな大きな声を出さなくても聞こえる」
「うるさいよ~?」
「すいません...」
俺達にそう言われたエクレは尻尾がしゅんとさせた。コイツらやるべき事を忘れているんじゃないだろうか?。
「エクレ、ロランから聞いた。この筋肉バカと兵士どもは俺達が相手していてやるからミルヒを助けてこい」
「はっ、はい‼行くぞ勇者‼」
「えっ!?えっ!?ちょっと待ってよエクレ!?」
俺の指示を受けたエクレは何故かいきり立ってシンクの腕を無理矢理引っ張り軽く引きずりながら砦の奥に進んでいった。それを確認した俺は刀を、風は輝力で扇を作りお互いに武器を構える。
「それじゃあやろうぜ、ゴドウィン」
「フハハ、今日の様は運がいいぜ~。陛下に着いてきて勇者とやらの力を見極めてやろうと思っていたがお前らのような猛者と闘えるとはな~なぁ雷神、風神‼」
ゴドウィンがそう言うと風は嫌そうな顔をした。
「だから嫌いなんだよ。コイツは...叩き潰してあげるよ」
風がそう言い終わると同時に俺とゴドウィンは駆け出し切り結んだ。
~シンクside~
「ねぇエクレ!」
「なんだ勇者‼」
「あの二人は何者なの?」
今は戦に集中しなくちゃいけないけどさっきの二人が気になって走りながらついつい僕はエクレにさっきの二人の事を聞いてみる。
「さっきの言った一騎当千の騎士のダルキアン卿の話をしただろ?その仲間だ、通り名は雷神と風神。それ以外はあの二人については私もよくわからん‼私の子どもの頃から見た目は変わってない。ただ...」
「ただ?」
「お前はあのお二人を心配しているのかも知れないがあのお二人は誰にも負けない。余計な詮索はやめて行くぞ!」
それだけ言い切るとエクレは走る速度をあげていった。
「OK、そこまでエクレが言うなら大丈夫だね。僕も頑張らないとね」
僕も走る速度をあげてエクレについていく。そこまで強いならこんど手合わせしてもらおうと考えながら...
~シンクsideend~
~雷side~
ガキン‼
「さすがに吹き飛ばせんか...」
「面倒だ。
「は~い」
そう返事をした
「ぬぉぉぉ‼やらせるか‼ー」
ゴドウィンが俺を無視し舞を止めるために突っ込むが...
「紋章術発動 散華」
「はぁ、自分で言っておいて何だけどやっぱり俺ごとかよ...紋章術起動 雷壁陣」
俺は刀を地面に刺し紋章術を発動させる。雷壁陣は、輝力で作った雷を空から落としそれをしばらく持続させ飛び道具を落としたり兵士を倒したりする紋章術だ。範囲は自分を中心に半径一m。俺が起動させ終わるのと同時に風の刃が雷壁陣とぶつかり合いお互いに相手を砕こうと拮抗し合い、しばらくぶつかっていたが最終的には風の刃の方が砕けた。
「おいコラ
「いいじゃん~。ゴドウィンは防具破壊、兵士は全滅まぁまぁの戦果だよ?」
「俺が戦死しかけたが?」
「雷は死なないと思ったいたよ‼」
そう言いながら
「は~...お前と言い合うの面倒だしもういいや...ところで、出てこないのか?ダルキアン?」
そう言いながら後ろに振り向くとの紋章術でボロボロになった塔の影からダルキアンが出てきた。
「ははは...気がつかれていたでごさるか...」
「当たり前だ」
「普通気がつくよね~?」
ブリオッシュ・ダルキアン。昔はこいつの他に三人の奴等と一緒に旅をしていた。もっとも二人は眠ってもう一人はあちこちを回りながら刀などを打っているようだが...。まぁそんな感じで昔から知っている気の知れた奴だ。
「ダルキアン?ここの防衛を任せていいか?」
「何をするのでござるか?」
「ちょっと猫と戯れにな?そこに居るゴドウィンも邪魔になったら斬っていいからさ?」
「別に斬らぬでござるが任された。もう少しで雪風とリコが来るでござろうからよいでござるよ?」
苦笑いしながらもダルキアンが防衛を引き受けたので俺と風は、中庭へと向かって走っていった。
さて、ちょっとばかり双子の設定といいますか、宵闇の設定を変えます。女の子ばっかりの世界なのに狐と九尾二匹ともメスと言うのもどうかと思いましたので宵闇の性別をオスに変更致します