アカメが斬る!‐Crazy Merc is DEAD POOL‐   作:魔黒丼

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今回は前話の別視点で


Starting is illusion-side Another-

――――帝国・ ジフノラ樹海。

拾い領土を誇る帝国の一角にあるこの辺境の森には、国の各地から集められた百人を超える数の孤児(みなしご)達が解き放たれている。

集められた子供たちは樹海を抜けた所にあるゴールを目指して、危険種がひしめく森の中を駆け抜ける。

無論、多くの子供たちが命を落とすことになる。しかし、その中で生き残った子供たちは暗殺者としての教育を受け、やがて帝国の為に忠を尽くす殺し屋へと育て上げられる。

 

そんな狂気の計画の最初の(ふる)いに、ある幼い姉妹が巻き込まれていた。

 

「もう少しでゴールだ…頑張れクロメ」

 

身体に着いた危険種の返り血を拭おうともせず、アカメは妹のクロメの手を引いて前を駆ける。

 

「もう…もう走れないよお姉ちゃん」

 

息も絶え絶えにクロメは弱音を吐きながらも、置いて行かれまいと懸命に足を動かす。

どれだけの危険種と戦ってきたのか、二人の持つ剣も、与えられた衣服も、既にボロボロになっていた。

 

剣や衣服だけでは無い。二人の身体も擦り傷や切り傷、さらには疲労や空腹でもう限界に近い。

だがそれでも、こんな所で死ぬわけにはいくまいと、姉を、妹を死なせるわけにはいかないと、二人は気力と互いを想い合う絆だけで、ここに至るまでの死線を何とか潜り抜けてきた。

 

しかし、それももう少しで終わる。

樹海に放り込まれる時に(あらかじ)め教えられたゴールまであと少しと言うところまでやって来た。

 

ようやくこの地獄から抜け出せる。

 

そう信じて足を進めていた時だった。

 

「―――いぇぁあがががががあああああ!?」

 

どこからともなく突然聞こえてきた悲鳴とも雄叫びとも似つかない叫び声に、思わず二人の身体が硬直する。

 

アカメはすぐさまクロメの手を引いて茂みの中へと身を隠す。

ここまで来て危険種の餌食になる訳にはいかない。

そう思いながらアカメは辺りを警戒する。

 

すると、そう遠くないであろう所から聞こえてくる獣の唸り声と男の怒鳴り声。

しかしそれは、じきに聞こえなくなり、周囲は静寂に包まれた。

 

だがそれも束の間、今度は声が聞こえてきた方向から足音が近づいて来る。

 

アカメはクロメを庇うように覆いかぶさりながら、足音の様子を窺う。

 

「お、お姉ちゃ…」

 

「静かに、声を出しちゃダメだ」

 

怯える妹を小声で窘め、アカメは息を潜めるようクロメに言い聞かせる。

 

やがて足音の主の、足元だけが茂みの中から見えた。

真っ赤なワインレッドの派手なブーツは緑が生い茂る森の中では嫌でも目に着いた。

 

足元から上も確認したいが、隠れた茂みに視界を邪魔され視認することが出来ず、だからと言ってここで動いて気付かれる訳にもいかない。

相手の正体が分からない以上、アカメは気付かれぬようじっとして様子を窺うしか出来なかった。

 

などと思っている間に、赤いブーツの男はすぐ傍に流れる小川に歩み寄ると、しゃがみ込んで何かを確認していた。

 

その際に男の首から下が視界に入って来たが、男の纏う衣装はあまりにも異質だった。

 

ブーツと全く同じの真っ赤なスーツ、背中には二本の刀。更に腰には二挺の銃まで携えている。

そして手にはマスクのような布を持ち、その男は水を飲む訳でも無く、何故か川面を覗き込んでいた。

 

残念ながら茂みの葉で上手く隠れた顔までは確認できなかったが、武器と服装だけでも見ることが出来た二人は、警戒を強めると同時に同じことを思った。

 

((変な格好…))

 

「Oh…」

 

タイミングが合ったように、男はどこか沈んだ声を漏らした。

心の声が聞こえたのかと思うようなタイミングで何故か男はヘコみだした。

服装だけでなく行動まで変だと思う二人だったが、男の奇行はさらに続いた。

 

男は再び立ち上がると、今度はすぐ横の木の枝にぶら下がった。

今度は何をする気なのかと観察していた二人だったが、男は何をする訳でも無く枝にぶら下がったまま、

 

「ここが何処で、今が本編のどのあたりかってトコだな……ベタに考えればそうなんだが更に問題が一つ………どーしよっかなー」

 

などと訳の分からない独り言を呟いたまま、何もしなかった。

 

(…何なんだコイツは?こんな所に一人で居て…気でも触れたのか?)

 

正体の見えない男にますます警戒心を強めたアカメは、とにかくこの場から去ろうと小声でクロメに言うと、匍匐(ほふく)状態のままゆっくりと後ろへと後ずさった。

しかし、その焦りがクロメのミスを招いた。

 

―ガサガサッ

 

と大きな音を立てて茂みの葉が揺れた。

焦ったクロメは身に纏っていたローブを小枝に引っ掛けてしまい、不意に音を立ててしまった。

 

「ぁ…」

 

(マズい!)

 

クロメが小さく声を上げ、アカメがそう思った時には既に遅かった。

物音に気付いた男は既に茂みの前に立ち、そして…

 

「―――何度でもハンティングして!その毛皮剥ぎ取ってやるぜぇ!!」

 

そう叫びながら二人が隠れる茂みを持っていた二刀で薙ぎ払った。

 

アカメは咄嗟にクロメを庇いながら後ろへ下がり、ボロボロになった剣を突き出して構えた。

男は先ほど持っていたマスクを被り、刀を振りぬいた体勢のまま二人を見据えていた。

 

「お、お姉ちゃん…」

 

怯える妹を背に、アカメは剣を構えたまま男に問う。

 

「お前…何ものだ?」

 

咄嗟に出たその一言にどれだけの意味が込められているのか、それは言い放った本人にも分からなかった。

―どこの誰だ?何故ここに?何の目的で?

男に対するあらゆる疑問を投げかけようとするアカメに対し、当の真っ赤な変人は、

 

「――――それ、俺ちゃんのセリフ。お嬢ちゃん達だれ?主役?わき役?それともモブ?」

 

「…ハ?」

 

「も…もぶ?」

 

意味不明な質問で二人を更に困惑させた。

 

…………This story is to be continued

 

 




「ってオイオイ!俺ちゃんの視点じゃ無い挙句、単なるループかよ!視点をさっさと返せ!!」
(いや、それよりも重要な事があっただろう)
「ああそうだ!あのロリっ子二人がアカメとクロメかよ!原作開始前とか、ベタ展開が好きとか言ってたクセにどうなってんだ作者!」
(原作は崩壊させるものなんだろう?なら問題ないと思うが)
「バカ!俺ちゃんに都合良く壊さねぇとハーレムが築けねぇだろ!」
(まだ言ってるのかそれ?)
「当然だ!なあ作者?もちろんヒロイン全員俺ちゃんにベタ惚れエンドまでのチャートは出来てんだろ?出来てるって言えy―」

【デッドプールさんは強制退場されました】

…毎度グダグダですいません。また次回もこんな感じで
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