落第騎士の兄の戦嗜譚【一時凍結】   作:倉月夜光

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この話で謝らなければいけないことがいくつかあります



1:遅れてスイマセン(毎回)
2:内容に実際に存在する歌手やアニメをもじったやつが出てきます。一発でわかります
3:季節がクリスマス。スーパーご都合主義です。これは許してくれ!!
4:しかも複数回。今日25日。何やってんだ作者。するなら24.25でやれ


 続きは明日上げます。ほんとに御免なさいm(_ _)m

※話の内容はオリキャラに関わってくることです。本編で大きく取り上げられる予定はありませんがキャラの来歴はこんな感じということは重要かも……


クリスマス・年末特別編
(番外?)クリスマスな休日①


 選抜戦初日が終わって数日後、生徒たちの間では大きく分けて二つの話題が話されていた。まずは当たり前だが選抜戦の話題である。特に初日のこと、注目の一年生が多く出場したということもあり話題に上ることが多かった。

 

 曰く、『紅蓮の皇女』は噂に違わぬ強者だと。

 

 曰く、あの名門である黒鉄家の出身である女子生徒はさすがと言わざるを得ない実力の持ち主だったと。

 

 曰く、Aランク騎士を破ったという『落第騎士(ワーストワン)』は本当に強かったのだと。

 

 当然、それらの噂の中には誹謗中傷も含まれていたが本当の強者たち、例を挙げると生徒会役員などは決してそんなことを気にせず彼ら彼女らが自分たちの『七星剣舞祭』出場の妨げになると考えていた。

 

 

 

 そんな物騒な話はさておき二つ目の話題。これは言わずともわかるだろう。全世界共通(?)の話題である。

 

 さて、そんな話題に事欠かない休日。七星剣舞祭出場停止により選抜戦に出場することもできずに暇を弄ばせていた戦闘凶MODE休暇中ですることが無い黒鉄将季は今何をしているかというと、

 

 

 

「すぅ…すぅ……」

 

 

 

 ――――――――寝てた。

 

 皆さんお忘れかもしれないがこの男、入学式の日に普通に寝坊する男である。基本バトルジャンキーなのでこういう風な日常パートになると寝るか食うかしかしていない。食うと言ってもその辺のファミレスやコンビニの物を食べているのだが。無論、寮生活なので食堂に行けばご飯は食べられる。しかしこの男、注目されるのが嫌だからということで高校生活中数えるほどしか食堂に赴いたことが無い。自分の注目度は結構分かっているつもりなので一度は我慢してみようかとも思ったが、一度感じたことは変わらないらしく周りの生徒がこそこそとしているとケンカ(決闘)を吹っ掛けてやろうかと思ってしまいその決意は泡沫の泡と化した。

 そんな金使いまくりな生活を高校生が送れるのかという疑問もあるだろうがこの男に抜かりはない。バトルジャンキーだが必要なことは最低限分かっている。具体的には自分の能力を使いとある山中の高級ホテルに海の幸を届けるというバイト(?)を高1のころにやっていて、さすが高級というべきか彼の預金通帳には丸が七つ並んでいる。恐るべし海の幸である。なお別の口座には外国を旅しながら稼いだ丸が9つ並んだ通帳があるのは秘密である。

 

 

 

 ピンポーン

 

 家の玄関でチャイムがなった。来客だろうがこの男は起きることは無い。

 

 ガチャッ

 

 ドアが開けられた。人が一人将季に近づいてくる。

 

 ポスッ

 

 入り込んだ人物は何をするわけでもなく魔力で距離を相殺しベッドの中の将季の隣に潜り込む。

 

「「すぅ…すやぁ……」」

 

 寝息が一つ増えた。

 

 

 

 

 

     ☆

 

 

 

 

 

 ………………

 

 あ、ありのまま今起こったことを話すぜ。俺が目を覚ますと目の前に小さな女の子が居たんだ。な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった…。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。

 

 ふざけてみたけどこれ目の前のエレナだし別に驚かないな。なんで休日にこんなところにいるのかとか疑問は出てくるが、友達と遊んだりしないのか…?

 

「んぅ…すぅ……」

 

 俺が起きて同時に起きるなんてラノベらしい展開が待っているのかと思ったがそんなこと全然なく気持ちよさそうに寝ている。今日は別に特段やることも無いと思うしゆっくり二人で寝てればいいかと思い直し目をつぶる。

 

 数分後、また寝息が二つになった。

 

 

 

 

 

 a few hours later ……

 

 

 

 

 

 数時間寝て完全に眠気が覚めたのでエレナをベットに寝かしたまま朝飯を食べる。一回起きたときは九時か十時くらいだったらしくもう昼ご飯という時間でもあるので冷蔵庫の中から昨日買ってた野菜のサラダ(切ってあるだけともいう)と冷麺を出して食べる。基本出来ている物しか食べないので野菜は食べるように心がけている。例えばサラダとか(切ってあるだけ)サラダとか(細かくきざんであるだけ)とか……。

 サラダしかない気がするがそこは置いておこう。そんな悲しい一人飯を食べているとエレナも目を覚ました。

 

「ん…、んぅ……。ふぁあ?」

 

 目をこすりあたりを見渡しているあたり自分がどこで何をしていたのか思い出せないのかもしれない。

 

「あれ……?」

 

 首を傾げながらこちらを向くので状況を説明する。それが終わったころにはもう元気に置いてあった店売りのあんぱんを頬張っていた。本当に子供は元気なことで。

 

「ああ!今日はお兄ちゃんと遊びに来たんだ!!」

 

 子供らしい満面の笑みを浮かべながらそういうのでどうするか考える。一輝たちは今選抜戦でコンディションを保つために軽い運動(10kmくらいのランニング)をしているくらいだろうか。自分はもう近日に戦闘する予定はないしあまり前準備とかは否定する気もないが必要はないと思っている。奇襲などに反応できないのは自分の落ち度だし、人間生きている以上毎日が戦いという。故に自分は常時戦闘可能だし遊ぶのもいいかと思う。他の知り合いは……、あれ?俺一輝くらいしか友達ってかそういう関係の人居なくねぇか?お、落ち着いて考えるんだ。友達…友達……。教室で話すくらいならまだしも遊びに行くような関係のやつ…いねぇ………。そもそもいつもすぐ帰ってきてたな。青春って何だろうって再確認させられるなぁ……(遠い目)。高校生活ってもっとこう、華やかな感じじゃないのか?一輝なんて皇国のお姫様と兄大好きな(一輝限定)妹と遊んでるんじゃ(訓練)ないのか?

 こう考えてみるとエレナの誘いってすごいありがたいな…。やはり幼女は天使だったのか(悟り)。

 

 

  

「ああ、じゃあどっか遊びに行こうか」

 

「やった!!今日外は綺麗だよ!!」

 

 天使が外に飛び出していく。やはり俺の高校生活は間違っているのかなぁ。旅を続けていればよかったか…。エレナとイングナしか遊びに行くような人いないし、悲しくはないけど。青春なんてこんなものなんだ。

 そういえば綺麗とは何かということを聞く前に家から飛び出していったので少し気になる。とりあえず食器を水に付けるだけして服を着替え外に出る。

 

 

 

 

 

「わお……」

 

 外は自分が予想していないくらいの装飾度だった。店という店の前にはモミの木が置いてあり街路樹には電球がついている。大きな店の壁にはライトアップで雪だるまやトナカイが光りで描かれている。道という道にはカップルの姿や悲しい独り身同士で同盟を結んだのか出かけている男や女たち、店の呼び込みだろうサンタの格好をした人もいる。

 

「今日はクリスマスだからね!!あたしも好きな人と出かけたかったのだ!!!」

 

 元気に跳ね回っているエレナ。年相応のはしゃぎようを見ることが出来てうれしい限りだ。なにせ少し前まで動くこともかなわない(・・・・・・・・・・)状態だったのだから。まあ好きな人云々は子供の言うことと流しておく。苦笑しながら二人で歩いていると電話がかかってきた。相手はイングナだ。何だろうと思いながら電話に出る。

 

「もしもし、俺だけど。なんかあったか?」

 

『あ、将季?今日は暇?』

 

 エレナがここにいる時点で知っているんじゃないかと疑問に覚えたがとりあえずエレナと出かけていることを知らせる。

 

『……?マジ?』

 

「まじまじ」

 

 そんなやり取りをしているとイングナはぶつぶつ独り言を言い始めたらしい。電話越しだと流石に聞こえない言葉を言い終えたのかこっちにすぐ来るといい電話を切る。疑問に思ったが気にしないことにした。エレナに話すと、

 

「(…チッ)そうなんだ。はやくいこいこ!!」

 

 はじめに顔をそらしていたが何を言ったかまではわからなかった。とにかく、確かにここにとどまる理由もないので移動を始める。

 街を歩くと遠目からひそひそささやく声が聞こえる。自分は有名なのでこういう対応は慣れている。というか慣れなくては毎日ストレスが溜まっていってしまう。それだけこの世界では魔導騎士が有名なのだ。戦争を終わらせた存在であり、一般人とは隔絶した力を持っているのだからそれも当然か必然か。競技としても派手さにおいて右に並ぶスポーツはない。最近は平和なので一般人は平和ボケしているのかもしれない。そんなこんなで自分の知名度。顔の売れ度は半端じゃない。こっちを見てキャーキャー言うのはやめてほしい。

 

「エレナ、とりあえずどこいく?」

 

「んー?カラオケ!!」

 

 て、天使は意外と腹黒かったようだ。

 

 なぜかと問われるとイングナさん、超音痴である。俺から見ても可愛いし、優しいし、妹思いだし、ハイスペックな女の子なのだが音程がなぜか合わない。あと服のセンスがない。男の俺から見てもダサい。あれは昭和のファッションである。絵のセンスとかはあるので芸術のセンスが無いわけではないのだろうが本当にこの二点は数少ないイングナの弱点なのである。よってカラオケなんてほとんど行かないし服はエレナがチョイスしているほどだ。家にイングナの選んだ服は一着もない。ていうかあったらそれを着るし、そうなったらエレナが恥ずかしいので買ったものから捨てていると聞いた。

 

 だがなかなか行く機会もないし行ってみるかと決める。イングナに向かう先を乗せたメールを送り二人で歩く。エレナは周りの視線など気にもしていない様だ。その周囲気にしないスキルが欲しいと心の底から思いながら足を進めた。

 

 

 

 

 

     ☆

 

 

 

 

 

「ジングルベールジングルベール、鈴がーなる――……」

 

 イングナさん もっと音を 聞いてくれ

                 将季心の俳句@

 

 

 

 当然人の向き不向きが急に変わることも無く、合流してからずっとイングナはその音痴な歌を披露している。そもそも歌っている曲も子供の歌だし。もっと山風とかSBY96とか(渋谷)、アニメの主題歌とかでも水木七の歌とかにすればいいのに。この世界でも日本のアニメは人気がある。ジャンル的には機械が出てくるSF系が人気の中心だ。魔法とかのアニメはこの世界ではブレイザーの存在からあまり流行らなかったようだ。特にGCO(ガン・クラフト・オンライン)とかガン○ムとか人気である。

 

 そんなことを考えているうちにマイクはエレナのもとに、彼女は歌は普通にうまい。しかも小学生なのに流行りの曲をチョイスしてくるところがいい。さらに追加で85点を下回らない。カラオケは彼女の独壇場となった。俺は普通に80点位が平均なのでそこそこに歌っている。エレナが新しい歌に入るところでイングナが話しかけてくる。

 

「ねえ」

 

 彼女はこちらに真面目な顔で話しかけてきた。珍しいことで、彼女がこんなに真面目に話しかけてくるときは大切な話の時なのでしっかり耳は傾ける。

 

「エレナのこと、本当にありがとう」

 

「それはもう終わったことだろ。大体、俺がやりたかったことをやった結果なだけだ。感謝なんてしてもらう理由もない」

 

 顔を背けながら答える。俺の中では三・四割は自分のためだったので嘘ではない。

 

「じゃあ。私たちを結果的に救ってくれてありがとうございました。黒鉄将季君。あんなに元気なエレナが見れるなんて四年前は思ってもいなかった。本当に、私たちは嬉しいです」

 

 

 

 そんなことを言いだすので、久しぶりに外国を旅して周っていたころのことを思い出した。




次回、イングナとの出会いからの回想
彼女らとはどのように知り合ったのか、どのような出来事を経て今の関係に至ったのか
読みたい方が居たらお楽しみに!!

p.s.この作品九巻読んだ人ならわかると思いますが

《覚醒》

《魔人》

 ……これどうしよう?もうオリ主魔人でいいかな(投げやり
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