遅くなりましたがkansaiさん、ロロさん感想、意見ありがとうございました
四月―――それは出会いの季節である。
たくさんの別れを経て、成長し、そして新たな物語のスタート地点である。
今日は学校の始まり、始業式がある日。
そんな日の朝、この物語の主人公、黒鉄将季がとっていた行動とは……。
☆
「すぅ…すぅ……」
ある部屋の中、一つのベットの上で規則正しい寝息がたてられている。部屋は暗闇に閉ざされ、朝日など欠片も入ってこない。そんな部屋の中で、
プルルル、プルルル
携帯の着信音が鳴っていた。
プルルル、プルルル
しかしベッドの主は気付いた気配がない。
プルルル、プルルル
携帯はしっかりとその機能を果たしているのだが、この男は気付いた気配もない。
プルルル、――――――
ようやく止まったかと思ったその時、
「遠慮はいらないんだな……。――起きろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!黒鉄ぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!!!」
「わひゃっほい!!??」
轟音が響いた。
☆
「まったく、何故に貴様は理事長自ら起こされなければいけないのだ……」
「すいませーーん。でも反省も後悔もリョ」
理事長室で朝から怒られているのは将季である。
将季は新学期の朝から寝坊、そしてそのまま寝ていたのだが、黒乃にそれが知らされ結果、生徒手帳の最終機能である強制通話モードにより起こされたというわけである。
なぜこの時神宮司が起こさなければいけなかったかというと、この男、寝るときに快眠のために周りとの距離を数キロ開けるのである。ただし、これは大きな魔力を声に籠めてぶつければ解けるようになっているのでわざわざ理事長自らこのようなことをしたのである。
ちなみに去年も同じようなことが多くあり、学園の真面目な教師一同頭を抱えていた。今年は新理事長として神宮司黒乃、臨時講師としてKOKリーグトップリーグの選手である西京寧々、新入生としてステラ・ヴァーミリオンがAランクとして学校に存在するが、現在暇ではないが手が空いていたのが黒乃だけだったのである。
「それで、何か言い残すことはあるか…!」
「すいませんした明日からはきちんと登校します」
銃を向けられて戦々恐々しながら将季は答えた。
「はぁ……、今日はもう許してやるから明日からはきちんと来い、分かったな」
「イエッスサー。ま、今年の破軍学園はなかなか楽しそうだしいいですよ。かなり真面目に学校に来ることにします」
この男、特待生として学校に来ているのでぶっちゃけ今すぐやめて世間で言う中学期にしていた世界旅行を続けてもいいかななんて考えていた。(小学生の頃に通信教育で中学の義務教育の単位までしっかり取っていたのである)
「楽しそうね……粒ぞろいなのは分かるが、お前が本気で戦えるやつがいると思っているのか?」
「今は無理でしょうね。ぶっちゃけ、一年生には生徒会長の東堂に勝てるやつはいないでしょうし。でもステラ姫も一輝もまだ
将季は弱い者いじめが好きではない。力と力、技と技の競い合いが好きなのだ。より強く、より巧く、より上の次元の戦いを……。それを求めているのが、黒鉄将季という男なのだ。
「真面目に学校に通うようなら結構。今日はHRだけだしもう終わっているだろう。帰っていいぞ」
「リョーカイっす。失礼します」
将季は理事長室を出て、
「なんか面白いことが起こっている予感…!」
その快楽主義者の本能で面白いことを嗅ぎ付け、そこへ向かうのである。
「……仲良くしようよ。これから一年、一緒にやっていくクラスメイトなんだからさ」
一輝は目の前の少年に優しく微笑みかける。だが、それは当の本人からしたら死神の微笑みに見えた。
まぁ、それもわかるだろう。この少年、ステラに勝ったという一輝を妬んで五人がかりで挑んだところ
そんなこんなで周りの生徒が若干怯えながら見守っていたところ。
パチ、パチ、パチ………
教室の入り口から、拍手が聞こえてきた。
視点変わってその教室に到着した将季。入った瞬間、
「「「そんなわけあるか!!」」」
と、一学期一年生が出すのが珍しいくらいの心が一つになった声が聞こえてきた。
将季の目線の先にあったのは床に座っている一輝とその上にいる珠雫。そしてそれにつっこんでいる一年一組の生徒諸君だった。
「なんだ?今年の一年は息がそろってるじゃねぇか」
そんな空気を壊した一言に目を向ける一年生一同。その中でも一番リアクションが大きかったのは自称&実際に活動している新聞記者カガミンこと加々美だった。
「あ!!あなたは、一昨年七星剣舞祭で優勝して、圧倒的過ぎて出場停止になった黒鉄将季さん!?」
その言葉に周りがざわめく。
『おい、黒鉄将季って……』
『ああ、あの”
『うっそ、本物!?』
『まじかよ……』
『ていうか一輝君と珠雫さんと同じ名字だけど……』
「おぉ、そーだけど。その将季さんに何かようか?俺は弟がトラブってる面白空間に突撃しにきたんだが」
「に、兄さん!面白空間ってなんなんだよ!?ていうか助けてくれ!?」
「いや、それは珠雫を放ってたお前が悪い。俺はパス」
「いやいやいやいや、兄妹!僕と珠雫、兄妹だから!?」
「さすが将季兄様は分かってますね。そんなことよりお兄様、珠雫をもっと感じてください……」
そして再び交わろうとする一輝と珠雫の唇。それが触れ―――
「だめーーーーーっ!!」
そうになったすんでの所でステラによって引き剥がされた。
「ちょっとイッキ!なにアンタまでのってんのよ!?そしてショーキは兄として止めないの!?」
「ご、ごめん!ていうか助かった!ありがとうステラ!」
「俺は快楽主義者なので面白そうなことは傍から眺めさせてもらう主義だ。逆らうなら能力を使うことも辞さない」
一輝の唯一の味方はステラ、将季はいつも通りだった。
「あなたはなんなんですか?これは私とお兄様の兄弟間での問題です。あなたみたいな田舎皇族は黙っててください」
珠雫はステラを突き放す。しかし、これを認めるはステラではない。
「……関係なら、あるもん」
「え!?」
その言葉に一番驚いたのは一輝。理由はステラが今、自分が他の女とキスするのがイヤだと言ったこと。
(それって……もしかして………ステラは僕のことが―――――――)
「だってイッキは……、アタシのご主人様なんだからッッ!!!!ご主人様がシスコンで変態の社会不適合者になるのは困るのよッッ!!!!」
「そっちかーーーーーーッ!」
「特大スキャンダルキターーーーー!!急いで創刊号の見出しを『俺の腕の中でMOGAKE鬼畜なルームメイトと過ごした皇女様の密室72時間に迫る!!』に書き換えなきゃ!」
「あーっはははははははは!?なにそれ!?一輝ってそんなキャラだったのか!!あはははは!!!!」
どれが誰のセリフかわかりやすい一幕である。そんなことを暴露してどうする……、と唸る一輝に、
「――それは本当なのですか?」
ザクン、と氷柱のような鋭く冷たい声が突き刺さった。
「う、うん。ニュアンスにかなり悪意と曲解が加わっている気はするけど……、おおむね合っている、かな」
そして正直者の一輝は正直に答え、
――――――正直者は長生きできない。
「へぇ……本当なんですかぁ。………………………………ふ、ふふ、ふヒっ」
「珠雫……?」
「ウソツキ」
珠雫の微笑みに一輝の脊髄にぞくんと怖気が走った。
「なんでそんな嘘をつくんですかお兄様。お兄様がそんなことするなんてありえません。だってお兄様は珠雫を悲しませるようなことしないもの。お兄様は珠雫を傷つけるようなこと言わないもの。そんなのお兄様じゃないもの「あ、あの、珠雫………さん?」ああそうか。わかりました。きっとその女に弱みを握られて、無理やり付き合わされているんですね。そして私に心配させないためにその事実を伏せているんですね。ええそうに決まっています。それ以外にあり得ません。理論的に考えてそれ以外にあり得るはずがないのです「いやちょっと僕の話を」なんて可哀想なお兄様。なんてひどい女なの。これだからお兄様が家を出るのは反対だったんです。だってお兄様はすごくカッコいいんですもの。格好良くて魅力的なんですもの。だからどうしてもこういう胸にばっかり栄養が行っている頭の弱い淫乱が寄ってくるんですよね「ねぇ珠雫お願いだから落ち着いて話を」いえお兄様は悪くないんです。お兄様を責めているわけではありません。お兄様はただ素敵なだけですから。ただ素敵すぎるだけなのですから。悪いのは全部この女。悪いのは全部この女。悪いのは全部この女。だから珠雫が今、お兄様を自由にして差し上げます。飛沫け——《
「ちょっと珠雫、話を聞いて!?別に僕は弱みなんて握られていないから!?ねえ聞いてる!?」
「傅きなさい、《
「ってなんでステラもやる気満々なの!?」
「悪いけどアタシはイッキと違って、情けをかけるほど甘ちゃんじゃないの。やるっていうなら相手になるわ」
そうして二人は互いしかその瞳に映さず、
「はーいみんな廊下に出てー。ここにいたら多分死ぬよー」
「いんや、俺が守っちゃるよ。このままだと学園に被害が出そうだしな」
「あ、そういえばいた将季先輩!話を伺ってもいいですか!?」
「いいけど、今からが面白そうだぜ?」
背後では既に順応したジャーナリストと快楽主義者。流石と言えるだろう。
そしてふたりは――
「………デブ」
「ブス………」
「「殺すッッ!!!!」」
机や椅子が木っ端微塵にはじけ、全力戦闘が始まった。
珠雫・・・セリフ大変なんだけどwww
小説に関係ないんですけどFGOやってる人にはわかるんですけどFGOやっと三章。玉藻が出てるけど四章の気配は欠片もない。ほんと庄司は庄司だわ(確信
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