落第騎士の兄の戦嗜譚【一時凍結】   作:倉月夜光

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彼の見せ場を奪おうじゃないか(´・ω・`)

あれ(゜〇゜;)?????

(つд⊂)ゴシゴシ

!Σ( ̄□ ̄;)((((;゜Д゜)))
日刊ランキングに入ってる……!!???

有り難うございます!!
これからもよろしくお願いします!!


解放軍

 その日、()たまたま(・・・・)破軍学園の近くにある大型ショッピングモールに買い物に来ていた。

 

「で、これどんな状況?」

 

 一人小声で愚痴る。彼はそのショッピングモールでテロに会いました。どんな天文学確率でそんなことが起きたのか…。

 

(ま、知ってたんだけどな)

 

 少年は一人心の中でつぶやく。

 

「いや、このモール全体が占拠されたんでしょ。見ればわかるじゃん」

 

 少年に話しかけたのは一人の少女。茶色の綺麗なストレートの髪の、身長は女子としては少し高いくらいの可愛いと言える女の子だ。

 

「そしてこの場にはヴァーミリオン皇国第二王女と日本の銘家である黒鉄の娘がいて、伐刀者(ブレイザー)が何人もいる建物に金目的で占拠している馬鹿な犯罪者がいると。本当にバカかよ。狙うなら伐刀者(ブレイザー)のいる学園から遠い場所にある銀行とかにしろや頭大丈夫かよ」

 

「そんなこといってる君も伐刀者(ブレイザー)だし私もだし。これ強引に全員捕らえればいいんじゃない?」

 

「いや、どうせ人質の中にも何人か混じってんだろ。本当に危なくなったら人質とって撤退するくらいの脳は持ってるだろ。持ってなかったら本当にテロする気あるのかっていうくらいの間抜けだ」

 

「そっか、じゃあその人を見つけるまでが大変だねぇ。一般人に被害だすわけにはいかないし」

 

 そんな感じでテロリストに見つからないように細工(・・)をして話していると、

 

『こんのガキがぁぁあああああ!!!!』

 

 人質の少年にアイスクリームを投げつけられた一人の兵士が激怒し、自分の腰ほどにも満たない身長の子供の顔に容赦ない蹴りを見舞う。

 

『あぐっ』

 

『シンジッ!すいません!!どうか、子供には……!!』

 

 人質の中から飛び出してきたのは二十代後半ほどの女性。見たところ少年の母だろう。

 

「あっちゃ、やっちまったな。これは急がねぇと」

 

「どうするの?最悪全員隔離すればいいんじゃない?」

 

「いや、その前にステラ姫が我慢ならないみたいだぜ」

 

 少年のもとに飛び込んだ女性は子供をその身に宿しているいるのか、お腹が大きくなっている。当然、そのことを気にも留めず少年に対して怒りをぶつける兵士の男とそれから少年をかばう女性。そして、

 

『ダメだねェ!豚の分際で来たる《新世界(ユートピア)》の《名誉市民》である俺様のズボンを汚したんだァ!死んで償えやァッ!!』

 

 何のためらいもなく引かれた銃の引き金。

 

 その結果、銃からは瞬く間に鉛の塊が超高速で吐き出され少年とその母親は穿たれ、貫かれ、命が絶たれる――

 

 はずだった。

 

 しかし、現実にはその鉛玉は母親にも到達せず消え去った。

 

 なぜなら、親子と銃の間に割り込んだステラの炎が、煤すら残さず消し飛ばしたからだ。

 

 

 

     ☆

 

 

 

伐刀者(ブレイザー)だと……ッ!?」

 

「こんのぉ!」

 

 彼らは反射的にステラに向かって銃の一斉掃射を放った。

 

 しかしそれらは――――――

 

「《妃竜の羽衣(エンプレスドレス)》」

 

 ステラが身に纏った焔の羽衣の前に存在することも許されなかった。

 

 しかし、それが恐怖でないのは一部の伐刀者(ブレイザー)や本人であるステラだけで、

 

「「「きゃああああああああああ」」」

 

 人質にとっては危険で恐怖する対象でしかない。

 

 激しい音はそれだけで戦闘なんてものと関わり合いの無い一般人の恐怖を引き立てる。そしてその恐怖はパニックを招き、人が移動して銃撃に巻き込まれる可能性もある。そこでステラは、

 

「落ち着きなさいッッ!!!!」

 

「「「――――――」」」

 

 つるべ打ちしてまき散らされる轟音さえ押しつぶされる大きさの、『威厳』を持った一声で一般人、まして襲撃者である兵士一同までその場で固まった。

 

「別にアンタ達と戦闘する気はないわ。だから落ち着いてアタシの話を聞きなさい」

 

 そう告げたステラによって観客や兵士の浮足立った雰囲気は落ち着いてきた。

 

「ほおー。流石皇族ってことかな?兵士まで落ち着かせたね」

 

「まーいざとなったら俺がなんとかするしここは穏便に行きそうなほうでいきましょうや」

 

 一方冒頭から話していた二人に緊張感や危機感なんてものはなく、全てを落ち着かせたステラの行動に感心を示していた。というか、少年の方は外部に連絡を取っていた。

 

「これでよし、これで俺たちが固有霊装(デバイス)や能力を使ってもお咎め無し。責任は黒乃理事長にとってもらえる」

 

「おおーー。珍しく許可をとってるんだね。いつも自由に使ってるくせに」

 

 少女は割と本心で驚く。何にしてもこの男、自由に能力を使いさまざまな場所をまわってきたのである。

 

「いや、それはどうせ許可なんて取れないから。今は全然使ってオーケーな場面だし。テロなんてそうそう出会えないから鎮圧して何人かからは個人的に情報を吐いてもらおうかなと」

 

「あいかわらず悪いこと考えるねぇ。いいけどさ」

 

 少女は人質にされているなんてことを忘れているかのようにカラカラと笑う。全員、今はステラと出てきた首謀者の方に注意が向いてて気づかない。その時、

 

「は?」

 

 少年は事件の首謀者と紅蓮の少女のやり取りを見てぽかんとする。

 

「ん?どうした…の……」

 

 少女も聞き返す途中でそれ(・・)を目にし、驚く。

 

(ああーーー!そういやそんなこともあったな!!クソッ、事件の印象が強すぎて忘れてた。)

 

 そこでは犯罪者たちの前でストリップするステラの姿があった。

 

「ねぇ…、今すぐあの屑消していい……?」

 

「それはまずいって!あんなやつらでも《解放軍(リベリオン)》のやつらなんだから!?情報とかもあるし、捕まえなきゃ!?」

 

「うぐっ…消しちゃだめかぁ……」

 

 とそんなこんなで慌てていると、

 

「《障波水蓮》!!」

 

 もう一人の伐刀者(ブレイザー)の少女の声が響き、水の障壁が生み出された。

 

 

 

     ☆

 

 

 

(今だ…!)

 

 それを機に、上の階から身を潜めて見ていた一輝は現場に飛び込んだ。

 

「ちぃ!!まだ伐刀者(ブレイザー)が居やがったのか!?」

 

 バショウという名の解放軍の幹部は驚くが。そこで自分に向かってくる男を見て、

 

(おちつけ…俺に攻撃は通じねぇんだ。人質はいるし大丈夫だ……)

 

 腐ってもテロリストの幹部。その考えに行きつき一輝の剣を防御しようと左手の攻撃を吸収する指輪、《大法官の指輪(ジャッジメントリング)》で受け止めようとするが、

 

「第七秘剣――雷光」

 

 視認できないほどの速度の剣に左手を切り落とされた。そして、返す刃で右手も切り落とされる。

 

「ぎゃあああああああ!!俺のうでがぁああああ!!!!テメェよくも――――—―――ッ」

 

「ガタガタうるさいな」

 

「ひ……っ」

 

 一輝の鬼のような形相に黙らされるビショウ。それを気にも留めず一輝は兵士と戦っているだろうアリスに手を貸すためにアリスとステラのもとに向かう。

 

 だが、そこではステラによって無力化された一般兵が倒れていた。

 

 あんな辱めを受けていたにもかかわらず、自分のやるべきことをしっかりとやっていたのだ。

 

「ステラ……」

 

 そして、その功労者をねぎらってあげようと一輝が向かおうとしたとき、

 

「う、動くなァァァァァァァァァァ!!!!」

 

「「「「―――—――っ」」」」

 

 アリスや珠雫を含め、事件の解決者が集まろうとしていたとき、大声が上がった。

 

 

     ☆

 

 

 

 突然の悲鳴にも聞こえる怒声。それは人質の中から聞こえてきた。

 

 一輝たち四人が一斉に振り向くと、そこには赤いTシャツを着た男が中年女性のこめかみに拳銃をつきつけている光景があった。

 

「た、たすけてえええ!」

 

「ガキども動くんじゃねぇ!?こいつの頭ぶっ飛ばされてえのか!?」

 

「しまった!人質の中に紛れ込んでたのか……!」

 

 そこで一輝たちはテロリストが人質の中に紛れ込んでいたことを知る。そして、両腕を切り離されたバショウが、

 

「……っひひ、間抜けが。お前らの仲間だけが紛れ込んでたんじゃねぇ—ッブシ!!??」

 

 話している間に光の矢が芭蕉の肩を貫いていた。

 

「……は?」

 

 それを発したのは誰だったのか。人質を取ってた男も、

 

「な、なんヘブゥッ!!???」

 

 今度は光の球に吹き飛ばされ無力化。その飛んできた方向を見ると、

 

「ごめんもう限界。こいつら潰す」

 

「ああぁ、まぁ、人質の中の仲間も引きずり出せたしもういいんだが……」

 

 怒りの形相の少女と一輝たちが良く知っている少年が居た。

 

 

 

     ☆

 

 

 

 結局、少年――――将季がとった行動は人質に紛れていた男の距離を他の人質から引き離しただけ。あとは隣の少女の仕業である。

 

「に、兄さん!?人質の中にいたのか!?」

 

「お前ら、最悪の状況も考えろってか、ありきたりの戦法に嵌ってんじゃねぇよバカ。人質を巻き込むなアホ」

 

「ご、ごめんなさい将季兄様…。あの女の人は……?」

 

「本人に聞け。俺は人質の中にもうあんな奴がいないか一応調べるからな」

 

 そう言って将季は人質の前に立ち、十人単位ずつ魔力を使って調べていった。そして、四人が呆けながらも誰なのか聞こうと女の人の方に向くと、

 

「アンタ何やってんの?女の子に服脱がせるとか馬鹿じゃないの下種。あんたみたいなのがいるから世間で男はオオカミだとかいろいろ言われんのよ虫けら。ていうかなに?あんた自分がカッコいいと思ってあんなことやってたわけ?キモチワルいわこれ以上なく。だいたい…………」

 

 めちゃくちゃ言ってた。しかもバショウに光で作ったらしい針を刺している。チクチクチクチク……。痛そうだ。テロリストに人権なんてあってないようなものだが。

 

「あ、あの」

 

 しかしそんな中にも突っ込んでいくのが一輝クオリティ。

 

「ん?ああ、飛び込んでいってた剣の子」

 

「はい、まぁそうですけど。あなたは?」

 

「私?私はイングナ、イングナ・ライトベルっていうの」

 

 見た目に似合わずこの女の子、外国人なのである。欧州人の顔立ちには珍しく日本人の顔立ちに似ているが。そして日本語ペラペラだが。

 

「は、はぁ…。それで、イングナさんは兄さんと何か……」

 

「あ、ああ!!あなたが将季の弟さん!?いやぁ、確かに女顔だし、似てるっちゃ似てるかな?」

 

「あ、あの…イングナさん。質問に答えてくれると嬉しいんですけど…」

 

「ああ!!そーだったそーだった」

 

 ぽんっ、とわざとらしく手を打つ。すると途端に姿勢を正し、

 

「初めまして、イングナ・ライトベルです。将季の彼女です♪よろしくねっ、弟君♪」

 

 ウインク付きで放たれた言葉は一輝たちにたどり着き、理解に至るまで数秒かかり、

 

「「「「えええええぇぇぇぇぇぇええええ!!???」」」」

 

 絶叫を上げる原因となった。




桐原君(´;ω;`)出番なくてごめんね(笑)
かっこよく出たかったのにイングナさんに出番とられてごめんね笑笑

というわけでヒロイン登場。彼女の名前てきとうなんですけど…(-_-;)
プロフィールはこちら

イングナ・ライトベル woman 19
ランクなし(騎士として登録していない。魔力はBランク相当。)
能力”光”(質量をもった光を生成したり、光を操れる)

固有霊装”???”
伐刀絶技”光操(ライト・シェイプ)”(光に質量を持たせ、形を持たせて固定し、物体として扱う)
茶髪の女の子。将季とは旅をしていた彼と出会った。将季の彼女を名乗る。能力は光を操るので応用性が広い。姿を消したり自身が光と化すことも可能。実は実力者。
感想や評価を頂けるととてもうれしいです(作者のモチベに関わります)
日刊ランキング乗りました(´・ω・`)44位と低いところですがめっちゃ嬉しいです( ≧∀≦)ノ
これからもこの作品をよろしくお願いします
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