落第騎士の兄の戦嗜譚【一時凍結】   作:倉月夜光

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二日かけてできたのがこれだよ!(半ギレ
戦闘に入っていけなかった・・・
戦闘描写もムズイ!!
火曜は家族で出かけてたんすけど昨日が寝落ちした。
マジすんません<(_ _)>



エキシビジョンマッチ(試合前)

 桐原の急襲(?)から二日後、一輝たちはたった六つの『七星剣舞祭出場枠』を巡る『選抜戦』が始まる前日。この日は全校生徒が入ることが出来る第一訓練場に生徒全員が集まっていた。

 

「一体何なんだろうね、開会式があるなんて聞いてないし。連絡なら先生から各クラスに伝えればいいし」

 

「さあ?考えても意味はないんじゃない?アタシたちの試合はまだ明日からだから気合い入れるためってのは一応アリだと思うけど」

 

 一輝とステラは一年一組の集団の中で何が起こるのか話していた。

 

「あれあれ?お二人は何があるのか知らないんですか?」

 

 そこに声をかけたのは加々美。二人のことを意外そうに見ていた。

 

「あれ?加々美さんは今日何がのか知ってるの?」

 

「はい。っていうか、本当に先輩は知らないんですね」

 

 心底意外そうに一輝のことを見ている加々美。

 

「なによ、知ってるなら教えなさいよカガミ」

 

「それはですね―――」

 

 加々美がステラの疑問に答えようとしたその時、

 

『ええーー。それではぁ、選抜戦前日の特別イベントを開催したいと思います!!』

 

 マイクの音が響き渡りガヤガヤとうるさかった場内が静まり返った。

 

「あやや……、まあ、今からそれが始まりますよ」

 

 加々美が下がっていったあと理事長である黒乃がマイクを握る。

 

『ええー。それでは、今日は事前に生徒手帳にあったように校内選抜戦の前の特別イベントを開催する。両選手、リングの上に』

 

 黒乃の言葉と共に出てきた人物は、

 

「あれってショーキじゃない!」

 

 片方からは一昨年の《七星剣王》、黒鉄将季。

 

「あの人は……!!」

 

 もう片方からは着物を着て下駄を履いた小柄な女性。一輝は、いや、破軍学園の生徒はその人物が誰か知っていた。

 

『では、今から《虚離奏者(ディスタンサー)》、黒鉄将季と、臨時講師である《夜叉姫》、西京寧々(さいきょうねね)の模擬戦を始める。』

 

 西京寧々。『KOK』トップリーグの選手。しかもワールドランクング三位の人物である。

 

 なぜこれほどの人物が破軍学園の臨時講師などをしているかというと、今年新理事長になった神宮司黒乃により、旧理事長派であった先生がまとめて大量リストラされたので、先生の数が全体的に足りていないのだ。そこで、黒乃がKOK選手時代に同年代だった彼女をその縁で非常勤でいいからと講師を手伝ってもらっているのだ。

 

固有霊装(デバイス)は《幻想形態》で、相手を気絶させた方が勝ちだ。生徒諸君。これはエキシビジョンマッチだ。このレベルの戦いがトップレベルになると繰り広げられるということをしっかり見ておけ』

 

 黒乃はそれだけ言うと放送席から姿を消した。

 

 

 

     ☆

 

 

 

「いやあ、うれしいですね。《夜叉姫》と戦えるなんて思ってもいませんでした」

 

「そーかい、しょーじきこっちは結構ダルいんだけどねー」

 

 リングの中で相対する二人、将季の方は戦意上々。対する寧々の方は少しイヤそうに表情を苦くさせている。

 

「しょーきくん、君強いんだよねー。それこそ本当に本気を出さないといけないくらい。そしたら訓練場壊しちゃうと思うんだけどなあ。くーちゃんに叱られたくないんだけどねー」

 

「いやあ、大丈夫ですよ。……たぶん」

 

「まあ幻想形態だしそこまでひどくはならないかーね」

 

「いや。今回はさすがに俺の能力で周囲の安全は確保しますよ」

 

 将季は固有霊装(デバイス)である『桜花』と『花火』を手に出現させ、鉄扇を持つ寧々に相対する。

 

『さあついにこの時がやってきました!選抜戦前日ということで組まれたこのエキシビジョンマッチ!本日、この試合の実況は私、放送部の月夜見が、解説は折木有理先生が担当します。さあそれでは本日の対戦するお二方を紹介しましょう!!一人は、一昨年の七星剣舞祭優勝者!!その圧倒的過ぎる戦いで去年は七星剣舞祭に参加できなかった生徒!この破軍学園が誇るBランク騎士!そして英雄の血を引く男!黒鉄将季選手!!』

 

 解説の言葉に会場が湧き、一応将季も手を挙げて答える。

 

『もう一人は日本人なら、いや、世界中が知っている!KOKトップリーグの世界ランキング第三位!その能力の全力は禁技指定を受けるほどの騎士!その風貌からついた二つ名は《夜叉姫》!今年から破軍学園の講師も務めていらっしゃる西京寧々先生です!!』

 

 その言葉に会場が将季の時以上に盛り上がる。ただ将季と違い答えはしないが。

 

「じゃあ、そろそろ……」

 

「あいあい、はじめますかーねー」

 

 将季はその顔を戦意に染め、寧々は少し真面目な顔になり、

 

『それでは!エキシビジョンマッチ開始です!!』

 

 戦闘が始まった。

 

 

 

     ☆

 

 

 

『おっと、両者動かない!これは双方様子見か?』

 

 大半の観客の予想とは反対に試合は静かに開始した。試合開始の合図があったものの、将季は目を閉じ集中し、寧々は何もしていない。両者ともにやる気がないのかと観客が疑い始める。

 

『両者、一向に動く気配がありません!!これは一体……!?』

 

 実況の声の半ばそれ(・・)は起こった。

 

『あっと!?カメラからの映像でリングが遠くに見えるぞ!?これは!?』

 

『黒鉄選手の能力ですね。彼の能力は距離を操るものですから、それでリングと観客席の距離を離したんだと思います』

 

 解説の折木先生の語りに彼の能力を知らない生徒は驚嘆する。

 

『しかし私たちがが実際に見ている両選手の姿は大きさが変わっていませんが、これは一体どういうことでしょうか?』

 

『これが黒鉄選手が長い間集中していた理由ですかね』

 

『折木先生、それは……』

 

『この能力は大きく二つの観点に分けられると彼は学校や国際機関に報告しています。一つ目が単純にA地点からB地点までに存在(・・)する『実在距離』。二つ目がA地点からB地点までに私たちが感じている(・・・・・)認識している(・・・・・・)『認識距離』。普段能力を使うときは彼は一つ目と二つ目を無意識に変更しているらしいのですが、ある程度集中して魔力演算をするとこのどちらかを操作することも可能なんだそうです。今回は『実在距離』を引き延ばして『認識距離』をそのままという変更を行ったようです。カメラは無機物ですから関係ないんでしょうね。これで観客や訓練場に被害が出ることはほぼないと言っていいでしょう。』

 

『それでは、両選手は私たちへの被害を抑えるために(・・・・・・)今まで……!?』

 

『そういうことになりますね。さあ、状況が動くと思いますよ』

 

 折木の言葉を発端としたかのように、両選手の姿がその場から消えた―――。




おそらく次回更新も2.3日後になります
でもしっかり戦闘に入るのでそこは心配なく!!
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