昨日途中まで書いて寝落ちちゃいますた(´・ω・`)スマヌ…
あっ、ポケモンssあげましたー
興味があれば読んで頂けると嬉しいです
模擬戦が終わり生徒たちが教室や寮に帰っていく中ステラは一人考えていた。
―――自分に果たしてあのような戦闘が出来るのか
答えは否である。ステラも自分がこれまで才能に胡坐を掻かず必死に努力してきた自信があった。けれどもあの二人の実力の次元に足を踏み入れているかと言われれば首をかしげるという結果になる。
―――それでは自分はあの二人に才能で負けているか
答えは再度否である。自分の能力は確かに炎を扱うというメジャーな物だがそれでも他の炎使いより強力な炎を扱える。確かにそれで昔大変苦労したが、制御できるようになった今では強力な力である。そして、世界一の魔力保有量。これはあの二人に絶対に負けていない物である。世界一と国際機関が認めたのだ。その評価が間違っているとは思えない。
―――それでは何が自分にとって必要なのか、足りていないのか
努力、だろうか。日本に来てから少し、本当にこの国に強者が多くいると感じる。これは祖国に引きこもっていたら味わうことが出来なかっただろう感覚だ。そこは素直に自分より上の存在に嬉しく思い、認める。その上で自分がどうしたら彼らに追いつけるか――
「ステラ!!」
「ひゃい!!??」
ステラは自分に叫びかける声で我に返る。声の方向を見るとふと間近に一輝の顔が見えた。それを認識するとステラの顔は一気に熱を持ち、
「っきゃ!!???」
一輝からすごい勢いで離れる。
「だ、大丈夫かい?ステラ?」
「だだだいじょぶよもんだいないわ」
「いや、さっきまでぼーっとしてたみたいだし今度は凄い勢いで話してるしね」
「ひゃっ!?―――すーはー。よし、大丈夫よイッキ、心配ないわ」
ちなにみこのやり取りは隣でばっちり加々美に聞かれており、彼女はげんなりしながら一人で寮に戻っていった。
(まだこの二人って付き合ってないんですかね?うーん、でもステラ姫なんてものすごくわかりやすく態度に出してると思うんですけど。センパイはなんにも分かってないようですし、はっ、これがよくある鈍感系主人公ってやつですか!?)
こんなことを考えながら帰っていったとか。
ちなみに弁明ではないが、一輝は別に鈍感というわけではなく鋭すぎる感覚が全てバトルに使われているというだけである。それこそ、告白されれば難聴を起こすようなよくいる無自覚ハーレム作成主人公とは全く違うのである。
「で、どうしたんだい?上の空だったみたいだけど?」
「さっきの二人の戦いを思いだしてただけよ。すごかったし、もっと頑張らなきゃと思ったもの」
ステラの言葉にあぁ、と頷きながら一輝は自分の自慢の兄の姿を思い出す。
☆
衝撃が観客席まで届く。当然、その中心となったフィールドがどうなっているのかを即把握している人物はいない。砂煙に覆われているその場所を見てあと何十秒かしないと結果が分からないかと思った生徒は多くいたが、当然この世界のトップレベルでそんなご都合主義が待っている訳もない。2.3秒後には寧々が強めた重力によって砂煙は完全に落ち、きれいにフィールドの様子が見えるようになった。
そこには―――
「容赦ないねぇ、こんないい女に」
「そんな余裕が無かっただけっすよ」
―――血を腕から流し少しの負傷を負った寧々と、一歩手前まで斬撃痕がありながらも苦笑している将季の姿があった。
将季の放った《
対する寧々の《黒刀・八咫烏》は超強力なエネルギーの塊による斬撃とはいえ、「斬撃」である。つまりこれを避ける方法は多々ある。一つは今回の寧々と同じように避けること、これが一番楽である。将季はこれの派生形ではあるが、自身の能力で攻撃が届かないというシチュエーションを作ったというわけだ。最終的に、今回の遠距離対決は将季に軍配が上がった。
「さて、どうします寧々センセ?」
将季が尋ねると寧々は苦笑いしながら手を挙げて、
「審判ー、あたし降りるよーー」
降参を宣言した。
☆
この寧々の判断は正しかったのだろう。
接近戦では互角。いや、当人たちしか気づいてなかったがあれは将季が押していた。寧々の本領は地面での足さばきによる翻弄、今回は相手に自身の近くで能力が聞いていないという今までになかったシチュエーションへの戸惑いもあり、本領を発揮できていなかった。それが負けた原因とは言わない。それは将季が上手かっただけであり敗者が言い訳する所ではないからである。
さらに遠距離戦での負傷。この後も試合を続けていれば傷を負っていた寧々が不利であったのは自明の理である。もっとも、
ともかく、観客の期待通りかは分からないがこうしてエキシビジョンマッチは終了した。両者ともに大きなけがもなくカプセルを使うようなことにもならなかった。
「まあ寧々先生は皆知ってるし、兄さんもなかなか有名人だしね。初めてなんだよ、出場禁止なんて措置をもらったのは」
一輝の言う通り、今まで試合を中断したことはあったものの試合自体に出場できない選手なんて七星剣舞祭が始まってから一人も出たことは無かった。文字通り「規格外」な学生が黒鉄将季という人物なのだ。ステラはそれを理解し、同時に戦いたくもなった。当然だろう。ステラは自分が更なる高みに上るためにこの日本という国に来たのだ。強い人物と戦ってこそという物だろう。隣にいる一輝も強い。それは努力をした結果の物だ。しかし同時に、将季も自分より高みにいるのである。この国に来て早々、こんなにも周りに強者がいる環境に身を置けて、ステラは運命という物に感謝するのだった。
☆
将季は家に戻るとベッドの上に寝転がった。そして、自分の中の魔力の流れを確認する。すると、自分の予想通りに魔力の流れが乱れている。寧々とのバトルで少々テンションが上がりすぎてしまったのかもしれない。そう考え苦笑しながら目を閉じ集中する。
魔力の流れを整える
自分の中にどこまでも潜り込む
集中 集中 集中 集中
その数秒後、世界が一変した。
数分後、将季は何もなかったかのように着替え、くつろいでいた。
「ハァ~イ、将季元気してる~~?」
ドアを開け部屋に入ってきたのはイングナ。白い半袖のYシャツに黒のスカートをはいている。どこのオセロなんだという色の組み合わせだが、さすが、綺麗な人が着るとどんな服でも似合うとはよく言ったものであると理解できる。なお、部屋に勝手に入れたのはスペアキーを渡していたからであり、決して将季がカギを閉め忘れていたとか不法侵入したという話ではない。
「ん、イングナか、今日はどした?」
「いやね、顔を見に来たってのもあるんだけど、今日はこの子の付き添いよ」
そう言って、イングナがヘアのドアから中に入ると一人の少女が部屋に入ってくる。
「お兄ちゃん!!久しぶり!!!」
そう声を上げたのは綺麗な金髪の少女、目が碧眼で小学校高学年から中学校低学年のあたりのすがたに見える。服装はピンクのキャミソールに青色のスカート、上にカーディガンを着ている。見た目、短髪で活発そうな少女だ。
「おお、エレナか。元気してたか?」
少女の名はエレナ・ライトベル。年齢は12歳。イングナの妹であり、将季調べでランクD相当の
「うん!お兄ちゃんのおかげで元気だよ!!」
エレナは満面の笑みで将季に答えると、部屋の中に特攻してきて飛びついてきた。将季は武術も修めているので、問題なく受け止めて頭を撫でてやる。そうすると、んん~~、と猫のような鳴き声を上げながら頭を将季の胸に擦り付ける。それはまるでマーキングしている猫のようだ。
イングナはそれを部屋に上がって、苦虫を噛み潰したような笑顔を浮かべながら微笑ましく見守っていたが、本題を将季に伝える。
「それで、
「おーけおーけ。ちょっとごめんな、エレナ」
将季は一応エレナに断ってから胸に手を当てる。流石に小学生相手にセクハラするような男ではない。そのまま数十秒たつと将季は告げる。
「……うん、もう何一つ問題ないな。ばっちり健康だ」
「そっか、良かったぁ…」
イングナはホっと息をついた。
いつまでも玄関で話しているわけにもいかないので二人は居間に上がる。と言っても玄関と居間、台所、そして寝室があるくらいの部屋なのだが。とりあえず、将季は二人にお茶を出し自分も座る。すると、エレナが自分の膝の上に座ってきたので微笑ましい気持ちになりながら頭をなでてやる。そんなのほほんとした雰囲気だったので、イングナが将季をにらんでることには気付かなかったが。二人は少し世間話をしてから過去のことを思い出す。
「そういえばもう二年たつのよねぇ」
「ん?なにがだ?」
「将季と出会って、いろんなことを経験してからよ」
イングナは笑顔で将季に向かって言う。将季はそんなに大したことをしたとは思ってないが、この姉妹にとってはとても重要なことかと思い返し同意する。ただし、そのさい頭を掻きながらだったが。
「そうだな、初めは銃を買いに行くだけだったのにな」
そんな話をしながら将季の一日は暮れていくのだった。
多分次の更新は明日(今日)…のはず……
こっちじゃなくてポケモンかもしれないので一週間以内には更新ということで
評価・感想など気楽にもらえたら嬉しいです