オーバーロード~夢幻の刻~   作:820

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プロローグ2

第6階層に転移した、私の前に、戦闘メイド≪プレアデス≫の一人シズが待っていた。

 

「きゃー!やっぱ、かわい~なぁ」

シズを抱きしめ、ほっぺをぷにぷにしてシズ効果で癒さる、私

 

ゲームシステム上、対PCであろうが、対NPCであろうが、ハラスメント行為や

18禁行為は厳重に監視されているユグドラシルではあるが、同性に対しての行為に関しては無問題

 

でも、この第6階層の守護者設定されている、双子のダークエルフである、

アウラとマーレ

 

最初のお披露目会で、いつもシズにしていたように、アウラそしてマーレに接したら

メッセージウィンドウに、[警告!!!痴女行為]のメッセージがポップした瞬間

私は7日間のアカウント停止処置を受けてしまった。

 

停止処置終了後

アウラ・マーレの製作者である、ぶくぶく茶釜さんに、「マーレは、男の娘(子)だよ」

と大爆笑されながら告げられた。

 

そんな昔を思い出していたら

「ファントムさん、いま大丈夫ですか?」

モモンガさんからメッセージがきた。

 

「大丈夫ですよ、モモンガさん」

「もうシズとは、訓練を始めてましたか?」

「いえいえ今から始めようかと…」

「久し振りに見学させて頂いてもいいですかね?」

「大丈夫ですよ、久し振りの採点の方、宜しくです。」

「採点ですか?いや~まあ…分かりました。」

 

「じゃあ、始めよっか、シズ」

 

 

私たち、二人は森林地帯に移動し訓練を開始した。

 

「さてと、スキル<ワンマンアーミー>」

 

このスキルは、プレイヤーキャラの分身を作るものだ。

第1~3階層守護者である、シャルティアの使う<エインヘリヤル>の上位特殊版になる

<エインヘリヤル>は詠唱者の同一体を一体のみしか作れないがが、

<ワンマンアーミー>では、Lv100の私そのものならば、10体…

Lvを抑制すれば数百体まで作る事が出来る。

 

まあこれも、ギルメンであるワールドチャンピオンであった、たっちさんの連覇を阻止した、私への運営からのプレゼントスキルだ。

 

基本私の得意攻撃は格闘戦だ。

ワールドチャンピオンになった時も、前日にリアルで、同盟国内でのマーシャルアーツ大会で優勝していて、その勢いでの出来事だった。

 

「う~ん、今日はシズのレベルより少し高めのLv50で30人程いってみようかな?」

作製した32人の私を、4人1チームに分けて森林の中で居るであろうシズに向けて進軍させた。

 

 

 

 

「あ!やっちまった…」

第6階層に転移してきた、モモンガの第一声だった。

その言葉が終らないうちに、すぐさまモモンガが強制転移された。

 

 

モモンガが強制転移させられた場所は、第2階層の一画である小さな部屋だった。

 

現実世界の鈴木悟ことモモンガは涙目になりながら冷や汗を流していた。

 

その小部屋は、真っ暗であったが、カサコソカサコソと何かが擦れる様な音が部屋全体に響いていた。

「ぎゃ~!黒棺っ…」

部屋全体で蠢いていたのは…無数のゴキ○リだった。

言葉にならないモモンガの絶叫だけが響く部屋の中では、ゴ○ブリだけの饗宴だけが続いていた。

 

 

 

数分後…

息も絶え絶えで黒棺より、再び第6層に転移したモモンガは、ファントムの探知スキルに、掛からない闘技場で遠隔視の鏡を使用して、ファントムとシズの訓練を視ていた。

 

基本シズは森林内を移動しながら、ファントムが作成した分身を撃抜いていた。

「うむ、4人チームのリーダーを倒せば、残りの3人も消えるのか」

 

通常であればフェントムの分身を全員撃破しなければならないが、訓練では

運動会でよく行われている騎馬戦の様にリーダーを撃破すれば人数は減っていく。

 

「本気のファントムさんのあれは、ヤバイからな~」

 

過去に1500人からなる討伐隊がナザリックになだれ込んだ時、

この第6階層まで侵入したプレイヤー800人の半数を壊滅させていた。

 

「あの時は、確かLv100の分身をリーダーにして各低Lvの分身で小隊を作ってマジな大隊規模だったしな」

 

モモンガが思い出しながらアバターの表情は変わらなかったが、微笑んでいた。

 

 

「あっ、やっち…!」

 

「あれ?今、モモンガさんが…」

「あちゃー、スキル<俺の背後に立つな>が発動しちゃったかぁ…ハハハ」

 

このスキルは<ワンマンアーミー>発動時に分身を操作すると敵探知スキルが同時に展開し詠唱者本人の周囲数メートルに入った、敵味方関係なく転移魔法が発動してしまう

 

「なんで?フレンドリーファイヤーが禁止のユグドラシルで味方まで巻き込んじゃうのかなぁ~、運営のミスなのかな?」

 

最初にこの<俺の背後に立つ>を発動させた時に、たまたま素材集めでパーティーを組んでた、たっちさん・茶釜さん・ペロロンチーノさん・モモンガさんを巻き込んで、

ニグレドの所に転移させていた。

この時は、見慣れないスキルがあったので発動させてみたのが、発動ぢた瞬間狼狽えて

即ログアウトして逃げました。

 

「その後、ログインした時は、たっちさんに3時間程説教されたな~」

ニヨニヨと思い出し笑いしていた。

後日、ぷにっと萌さんから、昔の劇画で超A級スナイパーの主人公の台詞と動きですよと、説明を受けた。

 

「さてと、モモンガさんも戻って来たみたいだから、終わらそうかな」

 

2チームを囮にして残っていた3チームでシズを包囲して

「はい、終了っと。」

 

「シズ、お疲れ様、戻っていいよ。」

シズを第9階層に戻し

「何点ですかね?」

フライの魔法で近付いて来ていた、モモンガさんに、全身鎧の兜を外しながら問い掛けた。

 

「あれ?髪型の外装変更したんですか?」

 

「あ!」

私は、モモンガさんの言葉で我に返った。

[ミスったなぁ]

人化している時の私の通常アバターはロングヘヤーだった。

 

ギルメンに人化アバターを初披露した時には、タブラさんに浚われて全身データーを計測された。

 

その後に何となく私の雰囲気に似た、ニグレド・アルベド・ルベド三姉妹が出来上がっていたのは良い思い出だ。

 

復帰後のアバターは、私自身だ。

軍事ネットを経由し、更にはダイブマシン自体軍事用である為、本人認証の必要性から外装変更が出来ない。

「そのアバター、ルベドそっくりですね、つ・よ・さも。」

ドゴン!モモンガが飛んでいった。

ファントムの蹴りがクリーンヒットしていた。

 

「モ・モ・ン・ガ・さ・ん!」

「す・すいません」

立派な骸骨の上半身90°曲げ謝罪は、なかなか見ごたえがあった。

 

暫く眺めてSSも撮りたかったが。

「やっぱり、ヘロヘロさんの組んだAIは凄いですね。やる度にシズの動きがよくなってるんですよ」

「ヘロヘロさん、転職前に各NPCのAI調整してましたけど、一番時間かけてたみたいですよ、シズには。」

 

人化を解除した、私は、モモンガさんの周りをプヨプヨ飛び回りながら

第6階層の湖畔の散歩道を思い出話に花を咲かして時間が経つのも忘れていた。

 

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