ハイスクールD×D 勝利と栄光のウザい聖剣   作:ユリヤ

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就活、就活がぁ……
申し訳ありませんが、当分の間投降スピードが落ちていきます。
執筆活動が乗ってきたらすぐに投稿出来ると思うのですが……
それではどうぞ


レーティングゲーム② 爆弾女王

オカ研の部室をでて、爆発音がする方向へ走っていた。

爆発音の先には体育館がある。空気を読まないエクスカリバーが勝手にライザーさんの陣地に向かったんだろうなぁ。

アイツがやられるイメージが全然わかないけど、勝手な行動なんかしたらリアス部長や皆の迷惑だっていう事を理解できていないのかな……理解できてないだろうなぁ。

なんてことを考えていると、もう体育館に到着した。扉越しからでも大きい轟音が聞こえてくる。

 

 

「エクスカリバーッ!!」

 

 

俺は意を決して体育館のドアを開けた。そこで目に写った光景は……

 

 

「エックスキャリバー!エックスキャリバー!エクスキャリバ~~~!!」

「こいつ!さっきからウロチョロと!」

「ミラ退きなさい!私が潰す!」

「コラ~ウロチョロしないでください!」

「サッサと斬られてくださいッ!!」

 

棒と言うか棍を振り回してる女の子とチャイナ服の女の子、体育着の双子の女の子がチェーンを振り回してエクスカリバーを追い回していた。今更だけどライザーさんって女の子の服のチョイスが色々とマニアックな気がする。

 

 

「でぇぇぇぇッ!!」

 

 

エクスカリバーが余りにも余裕そうに逃げていたせいで、拍子抜けした俺はズッコケてしまった。

俺の声で女の子達が一斉に俺の方を見た。

 

 

「むッ遅かったなユウマよ!戦いはもう始まっているのだぞ!」

「勝手に始めてるんじゃないよ!!」

 

 

俺はツッコみながらエクスカリバーを素早く回収した。

 

 

「なッ速いッ!?」

 

 

チャイナ服の女の子が驚いているけど、俺は勝手な行動をしたアホ聖剣に詰め寄った。

 

 

「お前何勝手な行動をしてるんだよ!?これはチーム戦でもあるんだぞ!個人プレーは慎めよ!」

「ヴぁかめ!聖剣の使い手なら一騎当千の戦いを見せたらどうだ」

「……今度自分勝手な事をしたら、お前の嫌いなニンジンをこっそり料理に混ぜるぞ」

 

 

流石に頭に来た俺は半分キレながら脅すと、エクスカリバーも黙った。コイツの守ってもらいたい項目にニンジンは入れるなって書いてあって、前に嫌がらせとしてニンジンを混ぜたら本当に嫌そうな顔をしてた。若干涙目だったし。

 

 

「貴方はその変な生き物の所有者だったわね。あんまり強そうじゃなさそうだし、さっさと潰してあげるわ」

 

 

棍を構えた女の子が俺にそう言ってきた。完全に下に見られてるなぁ。まぁ仕方ない相手はゲームの経験者こっちは初心者なんだから

 

 

「エクスカリバー。頼む」

「ふん、無様な姿だけは晒すのではないぞ」

「分かってる。自覚はあんまりないけど聖剣使いの意地って言うのも少しはあるからさ」

 

 

そうか……と不敵に笑ったエクスカリバーは、聖剣の姿に変わる。

エクスカリバーの光に少しだけ女の子達は怯んだ。

 

 

「それが聖剣エクスカリバーね。相手にとって不足はないわ。私はライザー様のポーンの雪蘭よ」

「同じくライザー様のポーン、ミラよ」

「同じくポーンのイルでーす!」

「ポーンのネルでーす!」

 

 

女の子達が名乗りを上げた。なら俺も

 

 

「俺はリアス部長のナイト代行の浅尾勇真です。よろしくお願いします」

 

 

一応名乗りを上げたけど、俺は少しだけ目線を逸らしてしまった。

 

 

「あら、どうしたのかしら?」

「雪蘭……さん、でしたっけ?あの貴女の恰好が少しだけ派手なもので……」

 

 

雪蘭さんのチャイナ服は胸元が見えてかなりセクシーな感じになっている。チャイナ服のチョイスもライザーさんの趣味なのかな。イッセーだったら喜びそうだけど。

 

 

「あら、貴方って初心なのね。でも……そんな事考えられない様にしてあげる!!」

 

 

雪蘭さんはクスクス笑っていたと思ったら、一気に俺の間合いに入ってきた。

慌てて俺はエクスカリバーでガードしたけど、お構いなくエクスカリバーの剣の腹を殴ってきた。

剣越しからでも伝わってくる衝撃に、俺は目を見開いた。

 

 

『ヴぁかめ!相手の色香に惑わされるとは』

「わッ分かってるよ!ッ!」

 

反撃しようとした俺にミラちゃんの棍の突きが俺の腹にクリーンヒットした。

グエッと変な悲鳴を上げた俺だけど、今度はイルちゃんとネルちゃんのチェーンソーが俺をバラバラにしようと迫ってくる。

いくら死ぬ事が無いって言われてるけど、こんなのが迫ってきたら誰だって防ぐ。俺はエクスカリバーで2つのチェーンソーを防ぐ。ガリガリとエクスカリバーから削るような音が聞こえて来るけど、欠けてないし罅も入っていない。流石は聖剣だ。

けど状況は1対4、数的には圧倒的に不利だ。雪蘭さん達の攻撃を防ぐ事しか出来ない。

 

 

「こッのぉ!!」

 

 

俺はエクスカリバーの衝撃波で雪蘭さん達を吹き飛ばす。

だけど苦し紛れに放った一撃だから全然効いていなかった。

 

 

「へぇ、結構やるじゃない!」

 

 

雪蘭さんは俺に回し蹴りを仕掛けてきた。しかも足から炎が出てるし、ホントなんでもありだなぁ。

対して俺もエクスカリバーじゃなくて同じ蹴り技で防いだ。蹴りがぶつかり合って炎が消える。ミシミシと俺の骨の方から軋む音が聞こえる。

 

 

「へぇ剣だけじゃなくて、格闘術も使えるのね。意外だわ」

「俺の後輩でルークの子に格闘術を教えてもらったんです。でも見よう見まねですけどね」

 

 

俺は反撃しかえす。ミラちゃんの棍を防ぎ、イルちゃんとネルちゃんはチェーンソーと斬り合った。

そんな攻防が何十分か続いていると

 

 

「ユウマッ!!」

「ユウマ先輩」

 

イッセーと小猫ちゃんが来てくれた。

 

 

「悪いユウマ、色々と準備で手間取った」

「何言ってるんだよ。来てくれただけでもありがたいさ」

 

 

これで3対4、数的には不利じゃなくなった。

 

「ユウマ、あの棒振り回してる奴は俺に任せてくれないか?ちょっとした因縁があるんだ」

「私はルークを」

「分かった。それじゃあ俺はイルちゃんとネルちゃんの相手を」

 

其々の役割を決めて、俺はイルちゃんとネルちゃんに向かい合った。

 

 

「2対1じゃ私達の方が有利よ」

「大人しくバラバラになるといいわ!」

 

 

チェーンソーの刃をギュインギュインと回転させながら双子は迫ってくる。

 

 

「悪いけど2人だけだったら遅れを取るつもりはないよ」

 

 

その言葉の通り、イルちゃんとネルちゃん2人だったら遅れを取る事は無かった。

修行で強くなったと言うのもあるけど、2人の見た目が子供っぽいと言うのもあって、雑な振り回し方だ。

チラッと小猫ちゃんやイッセーの方を見てみると、小猫ちゃんは雪蘭さんを圧倒していた。

 

 

「行くぜ!!これが俺の新必殺技」

『Boost!explosionッ!!』

 

 

イッセーは力を倍加させて、ミラちゃんの棍を叩き折った後にお尻にソフトタッチをした。

ミラちゃんはライザーさん以外の男に触れられたのがプライドに触ったのか、折れた棍を持ちながらイッセーに突っ込んで行った。

 

 

「喰らえ!俺の必殺技!ドレス……ブレイクッ!」

 

 

イッセーが赤龍帝の籠手で指を鳴らした瞬間……ミラちゃんの服がはじけ飛んだ。

 

 

「……え?」

 

 

俺が唖然としていると、ミラちゃんは悲鳴を上げながら、女の子と大事な所が見えない様にへたり込んでしまった。

イルちゃんもネルちゃんもあまりの光景に愕然としてるけど、今はゲーム中だ。ゴメンと心の中で謝って、エクスカリバーで吹き飛ばして伸してしまった。

そしてイッセーが語るこの技を完成させた苦労?話、魔力のイメージを女の子の服を消し飛ばす事に全力を注いで、さらにアーシアちゃんを練習台にして何度も服を消し飛ばしていたそうだ。

うん……最低だ。現に小猫ちゃんの冷たい視線がイッセーに突き刺さる。このゲームが終わったら説教だな。

気付けば小猫ちゃんも雪蘭さんを倒していた。気を失っていないでまだ戦おうとしていたけど、足をやられたのか動けないでいた。

 

 

「ユウマ先輩行きましょう」

「行くって、全員戦闘不能になってないよ?」

「朱乃さんの準備が終わったみたいだからな。此処にはもう用はないんだ」

 

 

そういう事みたいだから俺達は体育館を後にした。

後ろからミラちゃんの罵倒が続いている。なんかごめんなさい。あとでイッセーにはキツク言って置くから。

体育館をでた瞬間空から落雷が落ちてきて、体育館を文字通り吹っ飛ばしてしまった。もう体育館の原型は残っていない。

巫女姿の朱乃さんが魔法陣を展開していた。どうやら朱乃さんがやってくれたみたいだ。朱乃さんが手を振っているから、俺も手を振りかえす。

 

 

『ライザー様のポーン3名、ルーク1名戦闘不能です』

 

 

グレイフィアさんのアナウンスが聞こえてきた。さっきの落雷でミラちゃん達はリタイアみたいだ。いや体育館を破壊する程の一撃だし、流石に無事じゃ済まないだろうなぁ。俺もあんな雷は受けたくないし……

 

 

「あそうだ、ユウマこれを」

「何これ、インカム?」

「これを耳につけてくれ。リアス部長の指示を聞く事が出来るから」

「分かった」

 

 

俺は言われた通りにインカムを耳につけた。

 

 

「こちらイッセーです。部長、ユウマにインカムは渡せました」

『ご苦労様イッセー。リアスよ。ユウマ、どこか怪我していなわよね?』

「大丈夫ですよリアス部長。俺とエクスカリバー、ともに健在です」

『そう、それならよかったわ。貴方も大切な仲間なんだから、無事だったなら重畳よ。作戦はイッセーに伝えてあるからイッセーに聞いてちょうだい』

「分かりました。それでは」

 

ととりあえず通信を終了して、イッセーの方を向いた。

 

 

「今度は運動場に向かって、やって来た敵を叩く。木場ともそこで合流だ」

「現在、木場先輩は私達の陣地に向かっているポーン数名を迎撃中です」

 

 

今木場君は他の人の相手をしてるみたい。まあ木場君は爽やかな顔をしてるけど結構容赦なさそうだし

 

 

「そんじゃ俺らは先にグランドに向かおうぜ。小猫ちゃんユウマ」

「触らないでください。女の敵の先輩には触れられたくありません」

「ありゃ嫌われちゃったか……」

「あんな技使ったら嫌われてもしょうがないだろ?あんまりふざけた技使ってると、アーシアちゃんとかにも嫌われるぞ」

「うぅ、反省します」

 

 

俺とイッセーは先に行ってしまった小猫ちゃんを追おうとした瞬間、行き成り地面が爆発した。

 

 

「なッ!?」

「どわぁぁッ!!」

 

 

俺とイッセーは行き成りの爆発に吹きとばされてしまった。

けど俺は爆発で見えなくなった小猫ちゃんの安否が気になった。

そして俺が目にしたのは、爆風に吹きとばされた小猫ちゃんの姿だった。

 

 

「「小猫ちゃん!」」

 

 

俺とイッセーは吹き飛ばされた小猫ちゃんの元へ急いだ。

倒れた小猫ちゃんに呼びかけても小猫ちゃんは目を覚まさない。完全に気を失っている。

 

 

 

「今すぐアーシアの所に……!」

 

 

イッセーが小猫ちゃんを担いで撤退しようとした瞬間、小猫ちゃんは光になって消えてしまった。

小猫ちゃんは戦闘不能という事で退場してしまった。

 

 

「少しはやるみたいだけど、数人の駒を倒しただけでライザー様の下僕がこの程度とは思わない事ね」

 

 

俺とイッセーが上を見上げると、杖を持った女性が浮かんで見下してみたいた。

 

 

「ライザー様のクイーン、ユーベルーナは容赦はしないわよ。手始めに……そこに飛んでいる目障りなクイーンを打ち落としましょうか」

「!朱乃さん逃げて!」

 

 

俺は咄嗟に朱乃さんに逃げろと叫んだ。俺の叫びに対して朱乃さんも直ぐにユーベルーナさんから離れた。

しかし次の瞬間朱乃さんの周りで連続的に爆発が発生した。

 

 

「そんな嘘だろッ!?」

「朱乃さんッ!!」

 

 

爆発が晴れると、朱乃さんはそのまま落ちて行った。

俺は跳躍して朱乃さんをキャッチすると、俺がクッションの代わりとなって地面に激突した。

 

 

「カッハ……!あッ朱乃さん。大丈夫ですか?」

「ユウマ君……?えぇユウマ君が叫んでくれたから、致命傷になる事はありませんでしたわ」

 

 

と言っても体の所々に軽いやけどの跡が見える。

体力的に消費している俺とイッセー、軽傷と言っても傷を負った朱乃さん。そして空を余裕の表情で飛んでいるユーベルーナさん。

仕方ない……

 

 

「イッセー、朱乃さんを連れてこの場を離れてくれ。あの人は俺が食い止める」

「なッ何言ってるんだよユウマ!小猫ちゃんや朱乃さんをこんなにしたんだぞ!ユウマ一人でどうにかなるのかよ!?」

「いいから行くんだ。恐らくだけどライザーさんも本腰を入れたかもしれない。だったらリアス部長の護りを少しでも強固にしなきゃいけない。イッセー、お前は大切な戦力の一人だ。そしてリアス部長はお前が護らなきゃいけない。誰でもないお前が絶対にだ」

「でもユウマ……」

「ユウマ君お願いしてもよろしいかしら?」

「朱乃さん!?」

 

 

朱乃さんは反対するどころか俺にお願いをしてきた。

 

 

「軽いと言っても傷を負ってしまった私が、無傷の相手と戦うのは少しばかりリスクがありますわ。お願いしますわ」

「大丈夫です。任せてください」

 

 

俺は心配させまいと言うサムズアップを2人に見せた。

 

 

「ですがユウマ君、貴方も無理はなさらないで」

「気を付けろよユウマ!」

 

 

2人はリアス部長の元へ向かって行った。

 

 

「という事なので勝手な事をしてしまい。すいませんリアス部長」

『構わないわ。でも貴方も私にとって大切な仲間なの。無理をすることは絶対にしないで』

「分かりました」

 

 

あぁそれと俺は一息いれて

 

 

「所でリアス部長、1つ確認したい事があります」

『何かしら?』

「食い止めるとは言いましたけど……別に倒してしまっても構いませんよね?」

『ユウマ……えぇ遠慮はいらないわ。思う存分やりなさい』

「それを聞いて安心しました。期待に応えてみせましょう」

 

 

そう言って通信を切った。

 

 

「へぇこの私を倒すだなんて、大きく出たわね坊や」

「倒しますよ。貴女を倒して俺達は勝ちます」

「でも貴方も少しは負傷してるんじゃないの?雪蘭達相手に一人で戦ったのだし」

「それだったら問題ないですよ。エクスカリバーの力でもうほとんど完治してますし。聖剣と聖人の特権て奴ですよ」

『これも私の素晴らしい力によるものだ。もっと感謝してほしいものだな』

 

 

いちいち口出しするエクスカリバーに五月蝿いと俺はツッコミを入れる。

 

 

「それよりも俺はユーベルーナさん、あなた達ライザーさんの眷属の人達に聞きたい事があります。ライザーさんとリアス部長がもし結婚するとしたのなら、あなた達はそれでいいんですか?ライザーさんはユーベルーナさんや他の眷属の皆さんを大事にしてるみたいですけど、俺から見たらまるでおもちゃのように見えます」

「こっちの世界に最近入ってきた人間が偉そうに言うわね。私達はライザー様に愛されていればそれでいいのよ。それにあの赤龍帝だってハーレムを作る事が夢らしいじゃない」

「イッセーはあんなことを言ってますけど、アイツはそんな器用な男じゃない。アイツはスケベでどうしようもない男、けどこれだけは言えます。女性を悲しませることは絶対にしない。それこそ女の人をおもちゃみたいなことは絶対にしない」

「……これ以上ライザー様を侮辱するような事を言うのなら容赦はしないわ」

「男は一人の女性を愛するものだと思ってます。女性をおもちゃ扱いする人は俺は否定しますね」

 

 

黙れ!そう叫びながらユーベルーナさんは俺の足元を爆破した。作戦は一応成功した。主を馬鹿にされたなら誰だって怒る筈、それにハーレムなんてどの世界どの時代でも必ずあるもんだし。日本だってそう言う制度はあったんだから、ハーレム制度は全て否定するなんて言わない。けどやっぱり男は一人の女の人を護って愛すると言うのが分相応だと俺は思うよ。

けどユーベルーナさんみたいな実力者は直ぐに冷静になるだろうなぁ。今さっきまで殺気がメラメラと炎のように昂っていたけど、段々収まっているみたいだし

 

 

「フフフフ。坊やは容赦なく消し飛ばしてあげるわ。それこそ塵1つ残す事無くね」

 

 

あやばい、落ち着いたけど容赦なさはそのままみたいだ。

ユーベルーナさんは連続で俺の足元を爆破した。爆破に巻き込まれるかと紙一重で避けるけど、爆破の余波で簡単に吹き飛ばされてしまう。

 

 

「こッの……!」

 

 

やられっぱなしなんてかっこ悪い。俺はエクスカリバーに力を溜めて、ユーベルーナさんに向かって連続で放つ。山1つを吹き飛ばすほどじゃない。力を絞って少しの力でも出せるような技、飛ぶ斬撃みたいなもの。

飛ぶ光の連続の斬撃は、ユーベルーナさん向かって飛んで行く。だけど

 

 

「何その技は?こんなの簡単に避けられるわ」

 

 

ユーベルーナさんに全て避けてしまい、斬撃はそのまま真っ直ぐ飛んで行ってしまった。

この斬撃の弱点、それは真っ直ぐ飛ぶことしか出来ないのと、空を飛んでいる相手には当てるのがとっても難しいという事だ。奇襲には使えるかもしれないけど、今じゃ奇襲なんて出来ない。

 

 

「ふふこんな実力で私に勝とうなんて、お笑いだわ」

 

 

そう言いながらユーベルーナさんは杖を振るった。振るった瞬間、俺の四方を魔法陣が取り囲んだ。

 

 

『不味いな。これは避けられん』

 

 

なんて呑気な事を言っているエクスカリバー、次の瞬間今迄の比ではない爆発が俺を包み込んんだ。

爆風に吹きとばされた俺はそのまま地面に叩きつけられた。叩きつけられた瞬間息が詰まって思い切り咳き込んだ。

まずい、リアス部長にあんな事言ったのに、ユーベルーナさんは実力はかなり上でしかもずっと空を飛んでいる。状況的に俺の方が不利だ。

 

 

「なぁエクスカリバー、前みたいに金色の羽を生やして飛ぶことは出来るか?」

『出来ない事はない。だが今のお前の状況を見て、力に耐えきれなくてそのまま倒れるかもしれない。アレを使うのは相当の力を消費するからな』

 

 

つまりはかなり不味い状況に居るという事だ。考えろ不味い状況から一発で逆転できる一手を探すんだ。

恐らくだけど、ユーベルーナさんは飛びながら爆発の魔法で相手を倒す事に絶対的な自信があるはずだ。

なら頭上を取られた事はあまりないはず。そこが鍵になる。全快の時なら爆風に合わせて高く跳んで見せたかもしれない。今の俺には金色の羽、いや羽になる代わりのものが必要だ。

何かないか……そう思いながら俺は辺りを見渡して、朱乃さんによって破壊された体育館の残骸を見た。そしてある事を閃いた。あれだ、アレがあれば行けるかもしれない。

俺は体育館跡に向かって全力で走った。

 

 

「アハハハ!あれだけ大口をたたいて結局は逃げるのね」

 

 

ユーベルーナさんは嘲笑うかのように連続で爆発を起した。対してダメージにならない程の爆発だ。

体育館跡に着いた俺は、アレを探した。そして見つけた。これさえあれば……

アレを見つけた俺はその場で止まった。ユーベルーナさんから見ればもう諦めた様に見えたのだろう。

 

 

「もう坊やの相手をするのもいささか飽きたわ。さっさと消し飛ばして、ライザー様の元へ戻ろうかしら。私相手に一人で此処までやったのだから、盛大に吹き飛ばしてあげるわ」

 

 

俺の足元に今までにない大きな魔法陣が現れた。さあ来い爆発、爆発が起こった瞬間、貴女の負けだユーベルーナさん。

爆発によって体育館跡地は巨大なクレーターとなった。クレーターとなった場所を見降ろして、ユーベルーナさんは笑っている。

 

 

「フフフ、盛大に吹き飛ばしてしまったから、坊やの見る影もないわね。それじゃライザー様の元へむか「取った……」なッなに!?」

 

 

俺の声が頭上から聞こえて、戸惑っているみたいだ。ユーベルーナさんは上を見上げる。

上を見上げたユーベルーナさんには、体育館のドアに乗った五体満足な俺の姿が目に写っていた。

 

 

「この坊や!ドアを羽代わりに……!」

「うおぉぉぉぉぉッ!!」

 

 

体勢を立て直す隙なんか与えるわけもなく、俺はエクスカリバーでユーベルーナさんの背中を斬り裂いた。

 

 

「きゃああッ!?」

「まだまだぁッ!!」

 

俺はエクスカリバーの剣心を金色に光らせて、そのまま斬り裂いた背中に突き刺した。

 

 

「墜ちろおぉぉぉぉぉッ!!」

「きゃあああああああああッ!!」

 

 

俺の叫び声と断末魔みたいな悲鳴を上げるユーベルーナさん、一切手を緩めることなく俺は突き刺し続ける。

そのまま数十m上空から一気に地面へと落ちていく。

地面に激突した瞬間、かなりの衝撃と砂塵が舞った。

ユーベルーナさんは白目をむいてぐったりしてたけど、光となって消えてしまった。

 

 

『ライザー様のクイーン、戦闘不能です』

 

 

グレイフィアさんのアナウンスが聞こえてきた。これを聞いて俺がユーベルーナさんに勝ったと言う実感がわいた。

 

 

「なッ何とか勝てた」

『ヴぁかめ!随分と粗末な戦いだったな。まぁしかし初陣としてはよくやった方だな』

 

 

貶しているのか褒めているのか分からないけど、一応褒めてるのかなエクスカリバーも

 

 

「こうしちゃいられない。早くイッセー達の元へ急がないと!」

 

 

俺は急いで向かおうとしたけど、急に体に力が入らなくて前のめりに倒れてしまった。

 

 

『無茶をしすぎた様だな。少しの間動く事は出来ないだろう』

「なッ何言ってるんだよ。早くしないと皆が……」

『ヴぁかめ!後先考えずに動いた結果だ。自業自得と思え』

 

 

俺は無理して立とうしたけど、段々と目の前が真っ暗になってきた。

そしてそまま俺は意識を手放してしまった……

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