ハイスクールD×D 勝利と栄光のウザい聖剣   作:ユリヤ

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何故か指が進んでしまいました
どうぞ


レーティングゲーム③ ゲーム終了 /  婚約パーティ

「ユウマ、おいユウマ。さっさと起きろ」

「う……うあ」

 

さっきから頬をグイグイと押されて、漸く気が付いた。

最初は意識がぼんやりしてるけど、段々と意識がハッキリしてきた。

 

 

「そッそうだ!あれからどれくらい経ったんだ!?ほかの皆は!?」

 

 

俺は元の何時もの姿になったエクスカリバーに詰め寄った。まさかもうゲームは終わってしまった?

 

 

「お前が気を失ってから1時間ほど経っている。戦況は焼き鳥の方は焼き鳥とその僧侶しか残っていない。こちらはユウマを含めて赤龍の小僧、アーシアに雷の巫女とリアスグレモリー。駒の数はこっちの方が有利だが、相手はあのフェニックス……いささか不味い状況ではあるな」

 

 

木場君の名前が無いって事は恐らく木場君はやられたみたい。残ってるのはライザーさんとそのビショップだけ……けどライザーさんは不死鳥だ。恐らくだけど物理的な攻撃で完全に倒すのは難しいだろう。

 

 

「直ぐに向かわないと!」

「今から行くのか?私の力で少しでも体力を回復させたが、精々3~4割程度だ。助太刀に行っても大した戦力にはならないぞ」

「でも俺が行けば何か変わるかもしれない。だから行くぞエクスカリバー!」

「ふむいいだろう。こう言った戦いも悪くはない」

 

 

もう一度エクスカリバーに聖剣の姿になって、俺は急いでライザーさんの本拠地の新校舎へと向かった。全速力で走って直ぐに着いた。見れば新校舎の屋根の上でリアス部長とイッセー、そしてライザーさんが戦っている。直ぐに俺も向かおうとしたけど、入り口でボロボロの巫女服でぐったりとしてる朱乃さんを姿を目撃した。

 

 

「朱乃さん!!」

 

 

俺は朱乃さんの元へ急いだ。意識があるのか、強く揺するとうっすらと目を開けてくれた。

 

 

「あ……ユウマ君……」

「朱乃さんしっかりしてください!すみません、俺が気を失っていたせいで朱乃さんやイッセーに負担を……」

 

 

何より朱乃さんを護ると言う約束を俺は護れなかった。修業の時に俺は朱乃さんを護るとそう言ったのに……

俺が自分に対して怒りを覚えていたけど、朱乃さんが俺の頬に手を優しく添えてくれた。

 

 

「そんな事は……ありませんわ。ユウマ君が来てくれただけで……リアスの支えには……なりますわ」

 

 

朱乃さんの姿が光で輝いて、段々と姿が消えて行く。

 

 

「私は駄目みたいですわ……リアスをお願いしますわ……」

 

 

俺に託して朱乃さんも消えてしまった。

 

 

『リアス様のクイーン、戦闘不能です』

『ユウマよ、嘆いている暇はないぞ。キングであるリアスグレモリーが倒れてしまったら、この戦いは私達の負けになるのだからな』

「……分かってる」

 

 

あふれ出そうになった涙は強引に拭って、イッセーとリアス部長が戦っている新校舎の屋根へと向かった。

 

 

「イッセー、リアス部長!」

 

 

俺の登場に皆が一斉に俺の方を向いた。

 

 

「ユウマッ!」

「ユウ……マ……」

「なんだぁ?まだ生きてたのか人間」

 

 

リアス部長はまだぴんぴんしてるけど、肩で息をしてる。イッセーは見るからにボロボロだ。アーシアちゃんは気を失っているみたいだ。これじゃあアーシアちゃんの神器は使えない。

対してライザーさんは余裕そうな表情を見せている。流石はフェニックスと言った所なのか。

 

 

「イッセーッ俺がライザーさんの相手をする……だから……お前は少しでも体力を……回復させるんだ。俺はもう長くはない。だからお前が……リアス部長を……護るんだ」

 

 

エクスカリバーを構えながら、ライザーさんに対峙する。

 

 

「お兄様、そんな死にぞこないなんかお兄様が相手をする必要はありませんわ。私が直ぐに蹴散らしてさしあげますわ」

 

 

ライザーさんをお兄様と言っているライザーさんのビショップ、もしかしてライザーさんの妹さんかな?ファンシーな恰好をしてるけど、毒舌キャラなんだね……

 

 

「いやレイヴェル、コイツはユーベルーナを倒した男だ。この俺が直々に相手をしてやろう」

 

 

ライザーさんの妹さん、レイヴェルちゃんにそう言って、余裕そうな表情を見せながらライザーさんは俺に近づいてきた。

 

 

「あのユーベルーナを倒すとはな。アイツは俺の眷属の中でも一番の実力者なんだけどな……気に入った。10日前のそのふざけた聖剣の事は水に流してやろう。もう俺の勝も決定している事だしな、どうだ?リアスの所じゃなくて俺の所へ来いよ。毎晩良い思いをさせてやるぜ」

「お兄様!」

 

 

ライザーさんが俺をスカウトしてきた。レイヴェルちゃんはそんなライザーさんに文句を言っている。

ハーレムをしてる人からのスカウト、イッセーなら大喜びかもしれないけど、俺は首を横に振った。

 

 

「悪いんですけど、俺はもう心に決めている女性が居ます。だからハーレムとかは興味ないですね」

「なんだぁ女一人しかいないのか?つまんねぇな。男だったらハーレム位持たないとなぁ」

「そう言うものなんですかね……それに残念ですけど、リアス部長は貴方のものにはなりませんよ。彼女を護るのはイッセーの役目ですからね」

「あんなボロボロの赤龍帝に何が出来るんだよ」

「アイツはあんな事で折れる奴じゃないんですよ。イッセーを舐めてると痛い目を見ますから」

「言うじゃねぇか」

「簡単に言えばこう言う事ですよ……お呼びじゃないんです。焼き鳥さん」

 

 

ライザーさんが黙った次の瞬間、ライザーさんの背中から炎の翼が現れた。

 

 

「成程なぁ人間のガキが。どうやらこの俺の炎で消し飛ばされたいみたいだなぁ!!」

『今お前ではまともに戦える相手ではないのに、よくそこまで言えたものだ』

「確かに、でもいま俺が出来る事をやりきるだけだから」

『ヴぁかめ!だったら聖剣の使い手として無様な戦いは見せるなよ』

「あぁ……!」

 

 

俺も残りの力を振り絞って、ライザーさんに向かっていく。

 

 

「はあぁぁぁぁッ!!」

「消し飛べぇぇぇぇぇッ!!」

 

 

エクスカリバーとライザーさんの炎の拳がぶつかり合った。ライザーさんの炎はユーベルーナさんの爆発の比じゃない。まさに灼熱の炎だ。けど退いていい理由にはならない。

 

 

「ッ!フンッ!!」

 

 

俺はライザーさんの腕にエクスカリバーを刺し込む。そして手首を返して思い切り腕を切り離す。

だけど……

 

 

「ほぉなかなかやるじゃあないか。だが、不死の俺にはそんな攻撃は効かん」

 

 

切り離された腕が炎となってくっつき、腕は完全に元に戻ってしまった。やっぱり厄介だ不死って言うのは

 

 

「おらぁッ!」

 

 

炎の拳が腹に入った。炎が俺の腹を焼いて行く

 

 

「こッのぉッ!!」

 

 

焼ける痛みを我慢して、俺はライザーさんに袈裟斬を浴びせる

 

 

「無駄ァッ!!」

 

 

直ぐに斬られた体は元に戻って今度は膝蹴りが俺の胸を強打する。

 

 

「無駄無駄無駄無駄ァッ!人間が俺達悪魔に勝てるわけネェだろうがぁ!」

 

 

俺が斬っても斬っても直ぐに元に戻ってしまうライザーさん。ホントある意味無敵だよね……ライザーさんのラッシュを浴びながら、俺はそんな事を考えていた。

ライザーさんのラッシュでボロボロで息も絶え絶えになってしまった俺

 

 

「悪魔や……化け物を……倒すのも、その……人間って言うのが……物語では……決まってますけど……ね」

「ほぉまだ減らず口を叩けるみたいだなぁ。褒めてやるよ……だがこうも言えるぜ、力を持たない弱い人間は俺達みたいなのに食い尽くされるしかないって事をな」

「だったら、その食われる人間の底力ってやつを……見せてあげますよ。エクスカリバー……頼む」

『いいのか?今のお前が私の力を使えば動く事は出来なくなる』

「構わない。俺の今持っているすべての力を全てぶつける!」

 

 

俺はエクスカリバーを空へと掲げる。エクスカリバーに俺の全ての力を集中させる。エクスカリバーの刀身が黄金に光り輝く。

 

 

「なんだぁ?必殺技でもやろうってのか?だったら俺も軽く本気を出してやるよ」

 

 

ライザーさんは手の平から巨大な炎を出してきた。あれで軽く本気なのだったら、全力じゃどれ程なのか計り知れない。けど臆してはだめだ。今から俺の全力をぶつける。

 

 

「消し炭になりやがれぇッ!!」

「エクスカリバーッ!!」

 

 

ライザーさんとエクスカリバーの波動がぶつかり合う。エクスカリバーの波動は今迄で一番小さく弱々しい波動だった。けど

 

 

「いっけえぇぇぇぇッ!!」

 

 

俺は叫びながら波動を更に大きくする。遂にはライザーさんの巨大な火球を吹き飛ばし、そのままライザーさんを巻き込んで新校舎の屋根を吹き飛ばしてしまった。

 

 

「お兄様!?」

 

 

レイヴェルちゃんも流石にエクスカリバーの波動で見えなくなったライザーさんに驚きを隠せなかったみたいだ。

俺はそんな事を考えている暇なくエクスカリバーを杖代わりに何とか立っている状態だった。

 

 

「これで倒れてくれたら「いやぁ結構危なかったな」……ホント不死身って嫌にやっちゃうよ」

 

 

エクスカリバーの波動を喰らってもライザーさんはピンピンしていた。

ライザーさんは服についたほこりと手で払いながら

 

 

「流石は聖剣の力、危うく死ぬかと思ったぞ。まぁ……不死身のこの俺が死ぬ事なんかないがな」

 

 

俺の腹にライザーさんの拳が入り、炎がそのまま俺の体を通り抜けて行った(体に風穴は開いてない)

 

 

「カッハ……」

 

 

俺の口から黒煙が出てきて、俺はそのまま倒れそうになった……がまだ踏ん張る

 

 

「お……おぉぉぉ……」

「まだやろうって言うのか?もう諦めろよ」

 

 

ライザーさんに殴り掛かろうとしたけど、ライザーさんに軽く掃われて俺はそのまま屋根を転げ落ちて行った。

あぁ今度こそ俺の出来る事はすべてやった……

 

 

「イッセー……あ……後は……まか……せ……た……」

「ユウマッ!!」

「イヤアァァァッ!!」

 

 

イッセーとリアス部長の悲鳴を聞きながら俺は屋根から転げ落ち、地上に激突する前に意識を失った……

 

 

 

 

 

 

「……はッ!」

 

 

俺は目が覚めた。最初に見えたのは白い天井であった。

ゆっくり起き上がると、そこは病院の様な部屋だった。

 

 

「ここは?」

「ユウマ君!」

「ユウマ先輩」

 

 

他に誰かいないのか辺りを見渡すと、木場君と小猫ちゃんが居た。

 

 

「木場君、小猫ちゃん此処は?」

「此処はゲームで負傷した者の治療所ですわ」

 

 

巫女服姿ではなく学生服に戻った朱乃さんが説明してくれた。

詳しく説明を聞こうと思ったら行き成り朱乃さんが優しく抱きしめてくれた。

 

 

「あッあの朱乃さん!?」

「心配でしたわ。ユウマ君がライザーフェニックスと一騎打ちをして、ついさっきまで目を覚ます事が無くて心配していましたの」

「ライザーさん一騎打ち……ゲーム」

 

 

俺はぼんやりしていた記憶がハッキリしだして木場君に尋ねた。ゲームの勝敗を

 

 

「木場君あれからどうなったの?ゲームの勝敗は……?」

 

 

俺がゲームの勝敗と言った瞬間、木場君や小猫ちゃんそして朱乃さんまでもが辛そうな表情をしていた。

まさか……そう思っていると、ゲームはと重々しい口調で朱乃さんが

 

 

「ゲームは、私達の負けですわ」

 

 

ゲームは俺達が負けた。それは紛れもない事実であった。

詳しく聞いてみると、イッセーが今度はライザーさんと一騎打ちで戦ったけど、不死のライザーさんには致命傷になるダメージを与える事が出来なかった。その反面イッセーのダメージがどんどん蓄積していったようだ。

だけどイッセーはいくら傷ついても尚ライザーさんに向かって行った。リアス部長を護るために

遂にはライザーさんは事故に見せかけてイッセーを殺そうとした瞬間、リアス部長が降参してゲームはこっちの負けになったようだ。

話を聞いた瞬間、俺の目から涙が流れてきた。

悔しい、あれだけ頑張ったのに結局俺は朱乃さんを護る事も出来なくて、最後はイッセーに全てを丸投げな形で倒れてしまった。こんな自分が情けない……

 

 

「まったく最後の戦いは余り宜しくなかったな」

 

 

いつの間にかエクスカリバーが俺の横に立っていた。

 

 

 

「しかし相手はフェニックス、仕方ないと言えば仕方ないが、聖剣の使い手と言うのなら不死の悪魔も斬り捨てるように精進しなくてはな」

 

 

それだけ言うとエクスカリバーは病室から去っていった。

俺はイッセーの事が気になって木場君に聞いてみた。

 

 

「木場君イッセーの容態は?」

「あまり良くないな。今も意識が戻らない。アーシアちゃんの神器で傷は全て治ってはいるけどね。今は自宅にてアーシアちゃんがつきっきりで療養しているよ」

 

 

後はイッセー次第と言う事か……

 

 

「この後はどうなるんですか?朱乃さん」

「そうですわね。恐らく冥界でリアスとライザーフェニックスの婚約のパーティが開催されますわ。私達はリアスの下僕として参加する事になりますわ」

 

 

俺は一応ナイト代行だけど正式な下僕じゃないから恐らくだけど参加する事はないだろうな。

けどリアス部長には望んでない結婚をさせてしまい、申し訳ないという気持ちで一杯であった。

 

 

 

 

 

パーティ当日、何故か俺は着慣れないタキシード姿になっていた。

何故こんな姿かと言うと、パーティ当日にグレイフィアさんが俺の部屋に現れた。

何でもサーゼクス様(ルシファーじゃなくてサーゼクスと呼んでほしいとのこと)が特別に俺をパーティに招待してくれると言う事らしい。

現在朱乃さんらオカ研のメンバーを探してパーティ会場を歩いていた。パーティ会場の豪華絢爛な事、まるで映画の世界に紛れ込んだかのようだ。ちょいちょいパーティの料理を摘まませてもらったけど、結構な美味だなぁ。

けど俺を見る周囲の悪魔たちの視線が痛かった。好奇な目に軽視されてる目、ハッキリ言って招かれざる客と言った所だ。

 

 

「ヴぁかめ!何をビクついている。こう言ったパーティでは堂々としているべきだ。でないと舐められるぞ」

「お前はいいよ。慣れているみたいだし」

 

 

エクスカリバーは堂々とパーティ会場を闊歩していた。パーティと言う事で何時もより倍お洒落をしていたと言う。と言っても何時もの恰好と変わりないけどね。

暫くして漸くオカ研のメンバーと合流できた。木場君は俺と同じようにタキシード姿、小猫ちゃんはピンクのドレス。朱乃さん黒い着物姿になっていた。朱乃さんは和服がとても似合うなぁ。

 

 

「朱乃さんとっても綺麗です」

「あら、ユウマ君ありがとうございますわ」

 

 

でもこんな望まれない結婚式で綺麗な着物を着るなんて、ホント皮肉だよ。

イッセーとアーシアちゃんの姿は無かった。

 

 

「イッセーは?」

「イッセー君はまだ目を覚ましていないそうだよ。アーシアちゃんはイッセー君の看病を」

 

 

そうかイッセーはまだ、でも大丈夫だイッセーは必ず来てくれる。それこそドラマである花嫁を取り返す主人公のように

 

 

「あら漸く来ましたの?」

 

 

と俺達の前に他の上級悪魔と話していたレイヴェルちゃんが他の眷属の人を引連れてやってきた。

 

 

「たかだか人間のくせに、お兄様相手によくあそこまで戦えたと褒めてさしあげますわ」

 

 

レイヴェルちゃんは相も変わらず上から目線で語って来た。まぁレイヴェルちゃんは戦わずにボケッとつっ立て観戦してたけどね……と言う事は言わないでおこう。こう言った上から目線の子に痛い所を突いちゃうと下手したら泣いちゃうからね。

俺は一応どうもと言って、ユーベルーナさんに近づいた。

 

 

「ユーベルーナさん、ゲーム中とはいえ貴女に対して剣を突き刺した事を謝罪します。すみませんでした」

「良いわよ坊や。久しぶりに中々楽しめたわ。でも態々そんな事で謝るなんて、変わった子ね」

「女性には優しくしろってエクスカリバーに何時も言われていますからね。それに俺もその考えには賛成ですから」

「フフフ、ライザー様ほどではないけど気に入ったわ。私達の方へ来ないかしら?毎晩良い思いをさせてあげるわよ?」

「私もお兄様ほどでは有りませんが気に入りましたわ。ぜひこっちの方へ入らないかしら?」

 

 

ユーベルーナさんやレイヴェルちゃんの誘惑に、俺は考えておきますと言って言葉を濁しといた。言いたい事を言ってレイヴェルちゃん達は去っていった。けどバンダナを巻いたナイトの子が今度手合せをお願いすると言ってきたけど、あれは絶対戦う事が好きな子なんだろうなぁ

 

 

「うふふ、ずいぶん女の子にモテますのね?」

 

 

朱乃さんが笑ってるけど、笑顔が黒くて怖いです。

 

 

「いえ俺はハーレムとかあんまり好きじゃないので。遠慮しますよ」

 

 

それに俺は心に決めた大事な人がいますから。

 

 

「初めてのゲームお疲れ様でした」

 

 

と俺達に労いの言葉を言ってきたのは、なんと駒王学園の生徒会長である支取蒼那会長だった。

 

 

「生徒会長が何で此処に?と言うかここに居るって事は会長も悪魔なんですか?」

「私はとっくの前から知っていたぞ。その女が悪魔だと言う事に」

 

 

エクスカリバーは知っていたようだ。何でコイツはそう言う重要な事を喋らないのだろうか

何でも会長は俺達のゲームを生徒会室で観戦していたみたい。

 

 

「結果はともかく、勝負は拮抗……いえそれ以上であったのは誰の目にも明らかでした。そして浅尾勇真君、人の身でありながらもよく戦ったと言ったものです」

「あッありがとうございます」

「当然だ何せこの私と言う素晴らしい聖剣、エクスカリバーの使い手なのだから当然のことである」

 

 

エクスカリバーの上からの物言いに、俺達は思わず苦笑いを浮かべてしまった。

 

 

「ありがとうございますわ。でもお気遣いは必要ないかと」

 

 

朱乃さんがそう言った。会長は首を傾げていると

 

 

「たぶんまだ終わっていない。僕らはそう思ってますから」

「終ってません」

「そうです。俺達は終わったなんて微塵も思ってませんから」

「本当の戦いは此れからだと言う事だ」

 

 

そうだまだ勝負は終わっていない。今回のパーティの主役はライザーさんじゃない。お前だイッセー、だから早く来い。

暫くしていると、炎の中からライザーさんが現れた。胸元を大きく開けた大胆な衣装を着ている。

ライザーさんはパーティに来てくださった上級悪魔の皆さんに対して声高々と演説をしている。結構な演出家なんだろうなぁ。

 

 

「そして花嫁をご紹介しましょう!我が妃リアス・グレモリー!」

 

 

魔法陣から花嫁衣装を着たリアス部長が現れた。衣装はとても綺麗だけど表情はとても辛そうだった。

とその時、会場の大きなドアが兵隊によって強引に開けられた。

 

 

「部長!!」

 

 

赤龍の籠手を身に着けたイッセーが其処には立っていた。

 

 

「イッセー!」

「おいお前!ここがどこだと……」

 

 

ライザーさんの言う事を遮って、イッセーは叫んだ。

 

 

「俺は駒王学園2年、オカルト研究部の兵藤一誠!部長リアス・グレモリー様の処女は俺のモンだぁッ!!」

 

 

俺はイッセーの宣言に思わず吹き出してしまった。いや処女はないだろイッセー……

 

 

「さっさと取り押さえろ」

 

 

ライザーさんの命令に兵隊たちはイッセーを取り押さえようと棍を構える。

 

 

「あらあら。では私達も」

「はい」

「行きますか」

「全くイッセーの奴は……」

 

 

俺達は一斉に駆け出し、イッセーを囲んでいた兵隊たちを蹴散らした。

木場君が魔剣で斬り、小猫ちゃんは蹴り飛ばす。

 

 

「イッセー君、ここは僕達に任せて」

「遅いです」

「木場!小猫ちゃん!」

 

 

イッセーの背後を朱乃さんの雷撃が

 

 

「あらあらやっと来たんですね」

 

 

そしてイッセーに殴り掛かろうとした一人を俺が殴り飛ばした。

 

 

「遅いよイッセー。それと……」

 

 

俺はイッセーの脳天に拳骨を一発浴びせた。

 

 

「イって!何すんだよユウマ!?」

「イッセー、処女はないだろ。せめてファーストキスとかさ」

「悪いけどこれが俺だから」

 

 

まったく相変わらずなんだから。

俺はイッセーの背中を軽く叩いて

 

 

「行きなよイッセー。俺達の否、イッセーの大事な人を取り返しに」

「あぁッ!」

 

 

一方パーティに来ていた悪魔の皆さんはどういう事なのかと困惑していると

 

 

「これは1つの余興だよ」

 

 

現れたのはサーゼクス様とグレイフィアさん、魔王様の登場に驚きを隠せない皆さん。

ライザーさんとサーゼクス様が言い合っているけど、サーゼクス様は余裕そうにあしらっている様子だった。

まぁ簡単に要約すると、ドラゴンとフェニックスの戦い。イッセーとライザーさんの一騎打ちが見たいとのことらしい。そしてそのお願いの対価としてイッセーが勝ったら願いをかなえてくれるとのこと、それはもちろん

 

 

「部長を、いえ……リアス・グレモリー様を返して下さい!!」

 

 

言い切ったイッセー、そうだイッセーお前の力でリアス部長を取り戻すんだ。

 

 

「フン、赤龍の小僧。面白いことになりそうだな」

「面白い事なんだよエクスカリバー?」

 

 

言っていることが良く分からなかったけど、エクスカリバーは杖を向けながら

 

 

「あの小僧、この戦いで龍となろう!!」

 

 

エクスカリバーの大声で会場は騒然となった。

と言うよりもイッセーが龍になるだって?この時の俺はにわかには信じられなかった。

けどエクスカリバーの言う通り、イッセーが赤い竜になるなんて、今の俺は知らなかったのだった……

 

 




次回はイッセーとライザーの戦いは原作沿いなのでカットです。
代わりにオリジナルバトルがあります
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