執筆能力もかなり低下してしまいました
いやはやイッセーとライザーさんの一騎打ちは凄かった。イッセーは10秒でかたをつけるなんて言ったけど、もっと凄い事になった。ゲームの最中でも増加した力を他者に譲渡できる。と赤龍帝の籠手は更に進化したみたいだけど、今度はさらに進化していた。
禁手、バランスブレイカ―。それは神器を持っている者が、神器の力を高め、ある領域に至った者が発揮する力の形らしい。そしてイッセーの禁手、それは全身にドラゴンの鎧を纏うと言う、その名は赤龍帝の鎧、ブーステッド・ギア・スケイルメイル。エクスカリバーの言う通り、イッセーは龍へと姿を変えてしまった。
そして今まで無いほどのパワーとスピードでライザーさんを押していた。しかもイッセーは悪魔にとって弱点である十字架を使ってライザーさんを殴り飛ばしていた。神器によって力を高めた十字架の威力は計り知れないだろう。けど悪魔のイッセーだって辛いはずだ。そう思っていたがライザーさんが叫んだ。自分の腕をドラゴンに食わせたのかと。つまりイッセーはリアス部長を取り戻すために自分の腕を犠牲にしたのか。悪魔じゃない龍は、十字架は効かないのだから。あぁ……イッセーお前は男だよ。好きな人のために自分の腕を差し出すなんて、本当に大した奴だよ。
けどあと一歩の所で鎧が解けてしまった。けどイッセーはまだ策を残していた。イッセーが龍の腕で持っていたのは聖水。けどただの聖水じゃライザーさんを倒せない。
そこでイッセーは使った。増加した力を譲渡出来る力、ブーステッド・ギア・ギフトを。力が何倍にも増した聖水をライザーさんの顔に思い切りぶっかけた。
聖水はライザーさんの顔を焼くと言うよりか溶かして、ライザーさんは悶え苦しんでいる。顔を再生しようと炎を強くするけど、直ぐに炎は消えてしまう。不死鳥は不死身、だけど精神力を大きく削れば不死の力も弱まってしまう。強化された聖水の力でライザーさんの精神と体力を著しく消耗させているんだろう。灰の中から復活するフェニックス、けれど精神、心までもが不死身と言う訳じゃない。
『アーシアが言っていた!悪魔にとって聖水と十字架は弱点だって。それを同時に強化すれば結構なダメージになるよな!』
『木場が言っていた!もっと視野を広げて相手を見ろと!』
『朱乃さんが言っていた!魔力は体全体を覆うオーラから流れるように集める。意志を集中させて魔力の波動を感じればいいと!』
『小猫ちゃんが言っていた!打撃は中心点を狙って、的確に抉り込むように打つもんだと!』
ライザーさんはイッセーの剣幕に怯え、後ずさりしながら喚いていた。この結婚は悪魔の未来に必要で大事な事なんだと。でもイッセーにそんな事は関係ない。
『難しい事は分かんねぇ。でもお前に負けた時うっすらと覚えていたことがある。部長が泣いてたんだよ!』
『最後にユウマとエクスカリバーが言っていた!女の子にはいつでも笑顔でいてもらうように護ってあげるもんだと!大事な人は絶対に護りとおす!そして!女の子を泣かせた奴は絶対に許さない!俺がテメェをぶん殴る理由はそれだけで十分だぁッ!!』
最後は力を倍加させた聖水と十字架を龍の腕に纏ったパンチ一発で、ライザーさんをKOさせてしまった。
これでイッセーの勝利だ。リアス先輩を取り戻したイッセーは2人だけで先に帰ってしまった。
めでたしめでたし。さぁ俺達も帰りましょうか……
「……なんて良い感じで締めくくると思ったのに、何で俺こんな所に居るんだろうか……」
今俺は、さっきまでイッセーが戦っていた闘技場の場所に立っていて、タキシードではなく動きやすい服装へと変わって、手にはエクスカリバーを握っていた。
そして……
「ふむ、ではそろそろ始めようか?浅尾勇真君」
パーティの時と同じ厳つい服装のまま立っている、魔王サーゼクス様がそこには居た。
何でこんなことになったのか、数十分前にさかのぼる。
イッセーとライザーさんの一騎打ちが終わり、ライザーさんが病院へと運ばれた。
主役が居なくなって、パーティもうやむやな形でお開きとなってしまった。
参加していた上級悪魔の皆さんも仕方ないと言う形で帰ってしまった。
俺も朱乃さん達と一緒に帰ろうとしたら、サーゼクス様とグレイフィアさんに呼び止められた。朱乃さん達も一緒に待ってほしいとのことだけど
何事なのかと聞こうとしたけど、グレイフィアさんに連れられて、タキシードから動きやすい服へと着替えさせられて、そのまま闘技場に行って、今に至ると言う訳。
「あのサーゼクス様?なんで自分がこんな所に、ましてエクスカリバーを聖剣状態にして……」
「覚えていないかな?私と君が初めて会った時、去り際に聖剣エクスカリバーが私との一騎打ちを所望していたではないか。開いている時間は今日位しかなくてね」
……あれ冗談じゃなかったんだ。本当に魔王様と一騎打ちをするなんて
『この私の約束を覚えていたとは、称賛に値するぞサーゼクスよ』
なんで上から目線なのかなエクスカリバーは、相手は魔王様だっていうのに……魔王様に挑むのにまだレベルが足りていないと思うんだけど。お腹痛くなってきた。
「しかしこれでフェニックス家とグレモリー家の縁談は破局となるな。いやはや父上やライザー君の父上にどう報告するか……」
『そう言っているが、顔は困った表情はしていないがな』
サーゼクス様の表情は困ったような表情じゃなくて、むしろ安堵したような表情をしていた。やっぱり妹であるリアス部長には政略結婚みたいなことをさせたくないって思ってるのかな?
「時間も押しているようだから、早く始めようか。それと……ただ戦うのでは面白みがない。どうかな?勝った方が願いを1つだけ叶えると言うのは」
俺は早く帰りたいのですけど……と言うよりもそんな事を言ってしまったら絶対にエクスカリバーが無茶な事を言い出すに決まってる。
『ほう……なら私が勝ったら貴様の代わりに私が冥界を総べてやろう!』
ほらやっぱり、というより聖剣が魔界じゃなくて冥界を総べるってどうなんだよ。
『ヴぁかめ!冥界をこの私が総べる事で新たな武勇伝が1つ語られると言う事だ』
やっぱりコイツは我が道を行くなぁ……流石にもう慣れたよ。
「ふふ、中々面白い事を言うね。浅尾勇真君、君はどんな願いがあるのかな?」
エクスカリバーが上から目線で色々言っているのに、にこやかや表情を崩さないサーゼクス様。何というか大人の余裕と言った方がいいのかも。
「自分は馬鹿な事を言ってるエクスカリバーを黙らせて、家に帰りたいです」
俺が答えると、そうかと笑っているサーゼクス様俺とエクスカリバーのやりとりが面白いのかな?
「リアスから聞いてはいたが、君たちは本当に面白い。では私が勝ったら……これは私が勝った時に話すとしよう」
サーゼクス様は自分が負けないと思っているんだろう。嫌味とかじゃないのは分かっているけど、内心ムッとしてしまった。
その反面、リアス部長には悪いけど、少しだけサーゼクス様のビックリした顔を見てみたいと思ってしまった。
「エクスカリバー」
『なんだ?』
「勝てるとは思ってない。けど……リアス部長には悪いけど、サーゼクス様のビックリした顔を見て見たくなった」
俺の了承も得ずにサーゼクス様とエクスカリバーが勝手に話を進めたし、エクスカリバーも今度の御飯でニンジンをこっそり大量に入れてやろう。
「やるからには全力だ」
俺がエクスカリバーを強く握った瞬間、力が体中から漲っていく。
「いきます」
『覚悟するのだなサーゼクスよ』
「来たまえ聖剣エクスカリバー。そして若き聖剣の使い手よ。私も……少しだけだが本気で相手をしてあげよう」
そして俺とエクスカリバー対魔王サーゼクス・ルシファー様の一騎打ちの幕が切って落とされたのであった……
「イテテテ……まだ体がギシギシいってるよ」
俺はオカ研のソファーに寝ていて、朱乃さんに湿布を張ってもらっている。今の俺は湿布だらけの状態となっている。
「あらあらウフフ。お疲れ様ですユウマ君」
ニコリと笑いながら労いの言葉をかけてくれる朱乃さん。本当に疲れました。
「ヴぁかめ!魔王との決着はどうなったかと?貴様たちが知る資格など無い!だがこの聡明で神々しくて最強で最高の聖剣である私が特別にダイジェストで貴様たちに教えてやろうではないか!ありがたく思うように!」
「……行き成り何を言ってるんだお前は?」
「ヴぁかめ!私程になったら何処からともなく私に問いかけてくるのだ。たとえ違った次元からもだ!」
「お前はどこの電波っ子だよ……」
俺がエクスカリバーの発言に少し引いていると、エクスカリバーは頼みもしないで勝手に話を始めだした。
俺とサーゼクス様の戦いは一言で言えば凄まじいと言う事だけだった。
俺の全力とエクスカリバーの力が合わさった連続の斬撃をサーゼクス様に浴びせる。
けど斬撃はサーゼクス様の魔法による障壁で簡単に防がれてしまった。エクスカリバーと障壁が何回もぶつかり合う事で暴風が巻き起こった。
しかもサーゼクス様は武道をかなりやっているみたいで。カウンター技で何回も投げ飛ばされた。
ならば空からと光の翼で攻めようとしたけど、濃縮した魔力の弾を自由自在に動かしてきたのには肝が冷えた。
一発だけ当たったけど、死ぬほど痛かった。エクスカリバーのおかげで直ぐに治癒で来たけど、それでも痛かった。その一発だけ貰ってそのまま墜落。
一発もらっただけでもかなりのダメージとなった。これ以上全力で戦えない……そう思った俺は、最期のあがきとしてエクスカリバーの必殺技、光の波動をサーゼクス様に向けて放った。
しかしそれもサーゼクス様の魔力の波動みたいなものに漫画とかでよくある技と技のぶつかり合い、そして相殺なんてことはなく、意図も容易く消し飛ばされてしまって、俺は吹き飛ばされて戦闘不能、大敗してしまった。
「そもそも行き成り魔王様に挑むなんて無理な話だったんですよ」
「それでもユウマ君はサーゼクス様に対して一歩も引かなかったのはすごい事ですわ」
「ヴぁかめ!当然だ。あれ位の魔王に怖気ずいていては、聖剣の使い手としては3流以下だからな」
リアス部長の前でお兄さんの悪口を言うのは止めてよ。後々リアス部長との関係が悪くなるじゃないか。
それにしても……
「サーゼクス様は何を考えているんだろう。サーゼクス様が勝ったら俺と友達になりたいなんて」
なんとサーゼクス様の願いと言うのが、俺とエクスカリバーと友達になる事だなんて、魔王様の考える事はよく分からない。
「ごめんなさい。お兄様って時々子供っぽい所があるから。でもいい事だわ。魔王と友人関係になるなんて中々出来る事じゃないわ」
「魔王と友人となる。エクスカリバーの冥界を治める第一歩になるだろう」
お前はまだそんな事を考えていたのか。勘弁してくれよ。巻き込まれるのは俺なんだから……
こうしてサーゼクス様と俺とエクスカリバーの一騎打ちは、俺達が負けて、サーゼクス様と友人関係になる事で幕を閉じたのであった。
後日談。
あれからリアス部長は本格的にイッセーの家に住むことになった。頑張れアーシアちゃん、友達として応援しているよ。
イッセーの腕は結局赤龍ドライグ(名前を教えてもらった)に食べさせちゃったから龍の腕のままだった。アーシアちゃんや朱乃さんが魔力を送って、元の腕に戻しているみたい。でも油断してるとまた龍の腕に戻ってしまう。でもイッセーはまた何かあったら今度は右腕や目もくれてやる。と男らしい事を言っていた。
それなのに……
「こらぁイッセー!性懲りもなくまた女子更衣室を覗いて!お前にはリアス部長やアーシアちゃんが居るじゃないか!」
「それとこれとは話が別だ!少しはいいだろユウマ!」
元浜や松田と一緒に剣道部の女子更衣室を覗いていたイッセーを追いかけていた。俺の後ろでは女子剣道部の皆さんも追いかけていた。
女子達を撒いてしまったイッセー達に追いついた俺は、旧校舎の石垣で一休みしていた。
「全くイッセーは……」
「ははは悪い」
俺が呆れているなかでふと上を見上げたイッセー。
俺も上を見上げて、目に映ったのはイッセーを見てにこやかに笑っているリアス部長の姿が見えた。
イッセーは綺麗な笑顔を浮かべているあの人を救いだしたのだ。
俺はスッと拳を前に出した。行き成りの事で首を傾げているイッセー。
「やったなイッセー」
「……おう!」
イッセーはニッと笑いながら俺の拳に自分の拳をコツンと当てて来た。
俺やイッセーはもう非日常の世界に生きている。
でも願わくば今この日常の一瞬を噛みしめてほしい。俺はそう思った。
え?そう言えばエクスカリバーはだって?今頃タップダンスや武勇伝でも語ってるんじゃないかな?
次回からはアニメでは第2期のエクスカリバーが始まります。
そしてエクスカリバーと原作エクスカリバーがどう絡んでいくのか
それは自分でも分かりません