ハイスクールD×D 勝利と栄光のウザい聖剣   作:ユリヤ

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GWと言う事で連続投稿
今回の話は漸く登場で来たゼノヴィアとイリナ。
正直アニメを見た時は気分が悪かったです。当時出てきたゼノヴィアとイリナは好きになれませんでした。
そして今回のウザ剣は正直言うと書いてた自分自身気分が悪いです
それではどうぞ


ゼノヴィア  イリナ  破壊と擬態

眠いひたすら眠い。昨日の騒動があったせいで、エクスカリバーは改めて自分が素晴らしく崇高で最強で神々しいというありがた~い(俺は全然ありがたくないけど)武勇伝を長々と聞かされた。

その時間なんと10時間。5時間の朗読会2回分の武勇伝を寝ずに聞かされた。

朝日が昇って漸く終わったけど、今日のコンディションは最低の底辺を下回っている。

おまけに、木場君が俺の家から出てきたのを駒王の女子生徒が偶然目撃して、木場君とはどういう関係なのかを延々と質問攻めを受けられた。いや俺はそう言う系じゃないから。普通に女の子が好きだから。

眠いし質問攻めで疲れたしと苛々のフラストレーションが溜まりながら俺は部室を目指した。

 

 

「こんにちわ。遅れしまい申し訳ありません」

 

 

欠伸をかみ殺して、俺は部室へと入った。部室には何時ものメンバー……とは言えなかった。木場君の姿が無かった。やっぱり傷の事でお休みを貰ったのかな。

そして2人見知らぬ女の子が居た。一人は青髪で前髪が緑色のメッシュ。もう一人は栗色のツインテールなのだけど、ツインテールの女の子は何処か見覚えがあった。

 

 

「あれ、ユウマ君じゃん。久しぶりー!」

「えっとどなたでしたっけ?」

「もぉ私だよ私、紫藤イリナだよ!」

「え?イリナちゃん?本当に?」

 

 

俺は驚いた。子供のころは髪の短かったイリナちゃんが髪をツインテールにして女の子らしくなって。

でもどうしてこんな所にイリナちゃんが?

 

 

「イリナ、彼は何者だ?悪魔ではないようだが」

「ゼノヴィア、彼は浅尾勇真君。私が子供のころに一緒に遊んだことのある幼馴染だよ」

 

 

青髪の子はゼノヴィアちゃんって言うのか。何というか活発なイリナちゃんとは対照的で物静かな感じだ。

ゼノヴィアちゃんはスッと握手を求めてきた。

 

 

「ゼノヴィアだよろしく頼む」

「浅尾勇真です。こちらこそ」

 

 

俺もゼノヴィアちゃんの握手に応じた。

 

 

「君は悪魔ではないようだが、普通の人間とは違うようだな」

「そう言えば、指令所に駒王町には自分達でも知らなかったエクスカリバーとその使い手が居るって書いてあったけど」

「あぁうん俺がその使い手です。まぁなるようになったと言うか……」

 

 

俺の言った事にゼノヴィアちゃんとイリナちゃんは驚きを隠せなかったみたい。

 

 

「と言う事は近くにそのエクスカリバーが居ると言う事か?本当に生きて動いているのか?」

「凄い凄い!ユウマ君が私達と同じエクスカリバーの使い手だなんて」

 

 

いまなんて言った?ゼノヴィアちゃんとイリナちゃんがエクスカリバーの使い手?

 

 

「ユウマ、此方へいらっしゃい。そろそろ本格的に話を始めなきゃいけないから」

 

 

リアス部長に呼ばれて、俺はイッセー達の元へ向かった。と言うかこんなにも早くに他のエクスカリバーの使い手に遭遇するなんて。昨日あんなことを思わなきゃよかった。

俺がイッセーの隣に立って、何の話かを聞くことになった。

ゼノヴィアちゃんとイリナちゃんは教会から派遣された者で、なんでも教会に大切に保管されていたエクスカリバーの内三本が堕天使によって盗まれたようだ。

昨日のフリードが持っていた天閃の聖剣の他にも二本がヤバい奴らの手の内にあると言うのか。と言うより、またフリードは堕天使の下で動いているのか……

そこで盗まれた聖剣を回収するようにゼノヴィアちゃんとイリナちゃんは命じられたようだ。

ゼノヴィアちゃんとイリナちゃんもエクスカリバーの使い手らしくて、ゼノヴィアちゃんが布でグルグル巻きにしているのが破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)、イリナちゃんが腕につけているシュシュみたいなのが、擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)

エクスカリバーがこんなに出て来るなんて、まるでエクスカリバーのバーゲンセールみたいだ。

んで、2人がここに来たのは自分達のやる事に介入するナの事。リアス部長は了承してるけど、ゼノヴィアちゃんはなんか疑い深いと言うか、悪魔=教会の敵みたいな感じで、部室の中はギスギスした雰囲気だ。ここに木場君が居なくて本当に良かった。

リアス部長が今回の件については不干渉を約束して、ゼノヴィアちゃんとイリナちゃんが部室を後にしようとした。

その時事件は起きた。

 

 

「もしやと思ったが、君はアーシア・アルジェントか?まさかこんな所で魔女に会うとはな」

 

 

……今ゼノヴィアちゃんはアーシアちゃんに向かってなんて言った。

 

 

「あぁ貴女が噂の魔女になった元聖女さん?堕天使や悪魔をも癒す力を持っていたために追放されたんだっけ?まさか悪魔になってたなんて」

 

 

イリナちゃんまで何を言ってるんだ。

そこからは言いたい放題だった。墜ちるところまで墜ちたやら、アーシアちゃんの顔色が悪くなっているのに好き放題言っている。イッセーがゼノヴィアちゃんにふざけるなと怒鳴りながらもグッと堪えていた。今リアス部長が不干渉を約束したのに、ここで事を起せば水の泡になってしまうからだ。

さらにゼノヴィアちゃんがまだ罪の意識をを持っているのなら、今此処で私達に斬られるといいと言った所で……俺の中の何かが切れた。

 

 

「せめて私の手で断罪してや「いい加減にしろよ」ッ!」

 

 

俺の底冷えする声に周りの皆が俺の方を見た。

ゼノヴィアちゃんも俺の事を警戒して見ている。

 

 

「さっきから聞いてればアーシアちゃんの事を悪魔やら墜ちたなんて言いやがって、アーシアちゃんの事を何も知らないくせに好き勝手に言うんじゃねぇよ」

 

 

何時もと違う荒い口調で話す俺にオカ研の皆は驚いていた。昔から俺の事を知っているイッセーでさえも驚いていた。

 

 

「何も知らないだと?アーシア・アルジェントは我らの敵である悪魔を癒した裏切り者の魔女だ。それだけ知っていれば十分だ」

「教会の話しでしか知らねえみたいだな。アーシアちゃんはたとえ悪魔でも救いの手を差し伸べてくれる本当の意味での聖女だ。彼女の笑顔を見て俺達は何度救われたか」

「そうだ!アーシアは俺達の家族であり友達だ!これ以上アーシアを侮辱するんだったら許さねぇぞ!!」

 

 

イッセーもアーシアちゃんを斬ると言われて黙ってるわけにはいかなくなった。イッセーはアーシアちゃんのためだったら教会の相手なんかいくらでもすると啖呵を切った。本当にイッセーは決める時は決めてくれるよ。

 

 

 

「……だったらどうすると言うのだ?」

「表に出ろ。決闘だ。さしでの勝負で、俺はゼノヴィアちゃん、君にアーシアちゃんを侮辱した事についての謝罪を求める」

 

 

俺とゼノヴィアちゃんとの間で火花が散っていた。

一触即発の雰囲気の中、部室のドアが開いた。まさか木場君が来たと思ったが

 

 

「ほう。何時もとは違って、随分と鋭い殺気を出してるではないかユウマよ」

 

 

エクスカリバーが何時もと変わらない様子で部室へと入ってきた。

イリナちゃんは動いているエクスカリバーを見て吃驚していたけど、そんな事は如何でもいい。

 

 

「決闘だエクスカリバー。力を貸してもらうぞ」

「決闘か。何世紀ぶりだろうか……して何を懸けての決闘だ?」

「アーシアちゃんが侮辱された。彼女の名誉のためにって言えば納得するか?」

「……よかろう。友であるアーシアちゃん溜めなら喜んで振るわれてやろう」

 

 

ごめん木場君、君が叩き折ろうとしたエクスカリバーの1本、もしかしたら俺が叩き折っちゃうかもしれない。

 

 

 

 

旧校舎の外、俺とゼノヴィアちゃん。イッセーとイリナちゃんと言う形で対峙した。

イリナちゃんはシュシュの形をした聖剣を、日本刀へと姿を変えると、イッセーに向かって色々と言っていた。完全に自分に酔っちゃってる残念な子になってる。昔はあんなんじゃなかったのに……

 

 

「それでは始めようか。私は君が悪魔じゃなくても容赦するつもりは毛頭もない」

「そりゃどうも。こっちも本来だったら女性は傷つけたくないけど、本気で行かせてもらう」

 

 

グルグル巻きにされた布の中から破壊の聖剣の姿が現れた。やはりエクスカリバーの名がつくと言う事で、凄い力を感じるけど、天閃の聖剣と同じようにそれだけだ。何の脅威も感じられない。

俺もエクスカリバーを聖剣の姿に変えて、構える。

 

 

「レディファーストだ。先攻は譲ってあげるよ」

「ずいぶんと余裕だな。その余裕何時まで続いていられる……かなッ!」

 

 

破壊の聖剣を構えて一気に突撃してきたゼノヴィアちゃん。振り下ろしてきた破壊の聖剣を、俺は横に避けた。

破壊の聖剣を地面に叩きつけると、轟音と共に地面に大穴が出来た。

 

 

「凄いな……」

「余り舐めてもらったら困る。破壊の聖剣は七本の中でも最高の攻撃力を誇っている。油断して大怪我してもしら「まぁ凄いだけなんだけどね」なぁッ!?」

 

 

ゼノヴィアちゃんが破壊の聖剣についてペラペラと喋っていたけど、聞く気なんて毛頭もないし、油断しているゼノヴィアちゃんに向かってエクスカリバーを振り下ろした。慌てて防ぐゼノヴィアちゃん。

 

 

「知ってるかい?敵の前で自分の力を自慢げに話す奴は三下以下なんだよ。よかったね俺が手を抜いて。本当の決闘だったら君はやられていたよ」

「くッ!バカにするな!」

 

 

俺の挑発に乗ってくれて、ゼノヴィアちゃんの剣技がより一層鋭くなった半面荒々しくなった。

 

 

「何故だ何故「君の次のセリフは、私の攻撃が通じないと言う」私の攻撃が通じない!はッ!?」

 

 

ゼノヴィアちゃんはセリフの先読みをされて戸惑っているけど、俺は気にしない。

 

 

「確かにその大きい聖剣を扱えるって言う事に凄いと思う。けど剣筋って言うのは14、5種類。基本は9種類しか扱わない。それもあるけど……ゼノヴィアちゃん、君はあんまり頭がよくないだろ?頭で考えるよりも先に剣を振っている。だから剣筋がワンパターンなんだよ。だから簡単に予測できるから避けられる」

 

 

それに……と俺は足を引っ掛けてゼノヴィアちゃんを盛大に転ばせた。顔面から思い切りスラインディングしている。起き上がったゼノヴィアちゃんの首筋に俺はエクスカリバーを突きつけた。

 

 

「剣を振るう事しか考えていなくて、足元がお留守だ。よくそんなので聖剣の使い手になったもんだね。木場君の方がふさわしいと俺は思うよ」

 

 

ちらりとイッセーの方を見たけど、何故かアーシアちゃんと小猫ちゃんが裸になっていた。ドレスブレイクを誤射したな。イリナちゃんもイッセーのスケベ技とスケベ根性にドン引きしていた。こんな時でもエロスを求めてるなんてイッセーらしいよ。

 

 

「何処を見ている……!まだ私は参ったと言ってないぞ……!」

「おやもう起きるのか?さっきまで気持ちよさそうに寝てたのに。もう少し休んでいてもよかったんだよ」

「ほざけ!」

 

 

完全に頭に血が上ったのか、矢鱈目鱈に破壊の聖剣を振り回すゼノヴィアちゃん。失礼だけどやっぱりバカだ。剣術はまだまだな俺が簡単に避けられるんだから。いやこれはエクスカリバーが俺に力を貸してくれているからか。アーシアちゃんが侮辱されてこいつも結構怒ってるんだろう。アイツ顔には出さないけど、武勇伝を楽しそうに聞いているアーシアちゃんを気に入っていたし。

俺はゼノヴィアちゃんの腹に容赦のないヤクザキックを喰らわした。

 

 

「コハ……」

「決闘で蹴り技を使っちゃいけないなんてルールは無いから、使わせてもらったよ」

 

 

くの字に曲がっているゼノヴィアちゃんを見降ろしながら俺はそう言った。

 

 

「俺はアーシアちゃんを見た事もない癖に、アーシアちゃんがやった事だけを聞いて、彼女を魔女とか墜ちたなんて好き勝手に言う君たちを許さない。だから……」

 

 

君のその歪んだ考えとプライドをぶっ壊していいよね。俺はそう言いながらエクスカリバーを空へと掲げた。

エクスカリバーに力が集まっていく。力が溢れていくにつれ、俺の体に黄金のオーラが纏っていく。けどその黄金のオーラの中に、黒いオーラが少しだけ混じっていた。これは俺の怒りの感情が原因かと思ったけど、如何でもいい。

 

 

「やめなさいユウマ!いくらなんでもそれはやり過ぎよ!!」

 

 

リアス部長が止めなさいと叫んでいたけど、如何でもいい。これでゼノヴィアちゃんが大怪我、最悪命を落とす事になっても、それは彼女の責任だ。

エクスカリバーの力を感じ取ったのか、戦意を喪失したゼノヴィアちゃんが呆然と見ていた。今更遅い自身の愚かさを懺悔しろ。

 

 

「エクス―――――カリバー「だめぇッ!!」ッ!!!」

「アーシアッ!!」

 

 

ゼノヴィアちゃんに向かってエクスカリバーを振り下ろそうした次の瞬間、裸のアーシアちゃんが俺とゼノヴィアちゃんの間に割って入ってきた。

このままだと光の波動がアーシアちゃんに直撃する。下手したらアーシアちゃんが……

 

 

「グッううううううおぉぉぉぉぉッ!!!」

 

 

俺は体の悲鳴を無視して、体を大きく捻り空へと光の波動を放った。

光の波動は空へと向かい、大きな光の花火となった。

ゼノヴィアちゃんは余りの威力を目の当たりとして、ペタンと地面に座っていた。

 

 

「もういいです!充分ですユウマさん!私なんかのために、貴方が……あなたが………!」

 

 

アーシアちゃんが泣きながら俺に懇願してきて、俺は段々と冷静さを取り戻してきた。

あぁそうだ。俺は何をやっていたんだ。さっきの波動は本当にゼノヴィアちゃんは無事ではすまなかった。

アーシアちゃんだって下手したら俺は彼女を殺すところだった…………

 

 

「あ……あぁ……ああああああああああああああああああああああああああッ!!」

 

 

俺は何と言う事を何という事を!何と言う事を!何と言う事を!何と言う事を!!何と言う事を!!何と言う事を!!

 

 

「ゆッユウマさん……」

 

 

アーシアちゃんが恐る恐る俺に近づいてきた。

 

 

「ち違うんだアーシアちゃん……俺はッ俺は本当はこんな事は……」

 

 

今日の苛々もあって、感情を上手くコントロール出来なかった。そんな俺の不祥事で大切な友達を斬る所だった……

 

 

「俺は最低だ……正義の味方なんかなれない……正義の味方失格だ……」

 

 

俺はエクスカリバーを放り投げて、この場から逃げ去るように走り去った。

 

 

 

 

「ハァハァッハァハァッハァッ!!」

 

 

何も考えずに走り続けて、俺は気持ち悪くなり

 

 

「うぇッ!うげぇぇぇ……」

 

 

思い切り吐いてしまった。口の中に酸っぱい感じが残ってしまった。

最低だ俺は。俺は父さんと母さんと小さい頃に約束したことを破ってしまった。

 

 

『勇真。僕は正義の味方になりたかった。すべての人を護れるほどじゃなくても、大切な人は必ず護れるような正義の味方に。だから勇真押し付ける形で悪いけど、僕が出来なかったことを勇真君が……』

『勇真、女の子には優しくすること!そして何があっても女の子は傷つけちゃいけません。まぁでも時と場合によっては外道相手なら容赦はしなくていいわよ。でも!女の子は愛するべきなのよ』

 

 

俺はアーシアちゃんを斬りそうになったし、ゼノヴィアちゃんに対しても決闘と言いながらも後半は一方的に攻めてしまった。

自身の不甲斐なさを嘆きながら俺は空を見上げた。そして固まってしまった。

 

 

「なッなんだよコレ……」

 

 

道路標識についている鏡を見た俺。

俺の髪が髪の一部分が、何故か木場君のような金髪に染まっていた。

 

 

 

 

 

 

 




ユウマが暴走しました。何やってんだよ俺。
下手したらアーシアとゼノヴィアが強制退場になる所だったんだよ。
この後ゼノヴィアとの関係を修復すればいいんだよ……まぁ何とかやってみます。
そして最後のユウマの髪の毛が一部金髪になってるのは、今後の展開に繋がっていきます
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