イッセーとリアス先輩が裸で何をやっていたか、俺は説明を要求したかったが
「イッセー!何時まで寝てるの?早く起きなさい!」
イッセーのお母さんが部屋に近づいてきた。ヤバい、今のこの状況を見たら、イッセーのお母さんはショックで気絶してしまうかもしれない。
「やッやばい!母さんが来る!」
「イッセーは早くパンツをはけ!もしくはノーパンでジャージでもいいから!りッリアス先輩はシーツで身を包んでってそれじゃ余計にいかがわしい感じが……!」
慌てているイッセーに俺は何でもいいから下を穿けと指示を飛ばす。俺はリアス先輩の裸を見ない様に目を逸らしたり瞑ったりして体を隠せと言う。と言うよりリアス先輩、『なんでそんな事しないといけないの?』みたいな顔をしないでください!日本じゃ年頃の男女がベットで裸で寝てるなんて滅多にないんですから!
「イッセー入るわよ」
イッセーのお母さんがノックもせずにドアを開けた。ここは俺が何とか誤魔化して時間を稼ぐしかない!
「おッおはようございますイッセーのお母さん!イッセーは朝っぱらからやましい事はしていませんよ!」
しまった!これじゃあ逆にイッセーがいやらしい事をしていると思われてしまう。
「あらユウマ君おはよう。よく眠れた?昨日はイッセーが疲れて帰ってきて、ユウマ君もヘトヘトだったから泊まってもらったけど、それとイッセーの事で誤魔化さなくてもいいわよ。イッセーがエッチな本を持っている事なんてもう日常茶飯事だから」
いやイッセーのお母さん、今俺の後ろではエロ本を越えた事が起こっているんです!
イッセーのお母さんは俺をやんわりと退かして見たものは、イッセーがリアス先輩を押し倒してる光景だった。
「おはようございます」
リアス先輩は呑気に挨拶をしているが、イッセーのお母さんはビシリと固まっている。
「オハヨウゴザイマス。ハヤクシタクシテクダサイネ」
片言の棒読みでそれだけ言うと、ドアを閉めたイッセーのお母さん。
『おおおおおお父さん!』
『如何したんだ母さん!?イッセーがまたHな本でもぞもぞしてたのか!?』
下の階でイッセーのご両親は大慌てになっている。イッセーもお母さんに見られてしまい、魂が抜けている状態であった。
「やっぱこうなったか……俺がイッセーのお父さんとお母さんの誤解を解いてくるから、イッセーとリアス先輩は早く服を着て、何でこんなことになったのか、リアス先輩はイッセーに説明をお願いします!」
リアス先輩はイッセーに自身が悪魔だっていう事を話してはいないだろう。裸になっているのも何か理由があるはずだ。
と言うかこの桃色的な空間から一刻も早く出たい。朝っぱらから刺激の強いモノを見すぎた。これ以上いると下半身が色々な意味で活性化しそうだ。
俺は下に降りると、イッセーのお父さんとお母さんはまだ慌てていた。
「落ち着いてください、イッセーのお父さんお母さん。イッセーはお二人が想像している事はしてないですよ」
「でもユウマ君!イッセーと外国の女の子がはだはだ裸だったのよ!」
「そうだぞユウマ君!イッセーがおっぱいの大きな女の子と裸で……どこまでいったんだ!?AかBか?それともCか!?」
いやイッセーのお父さん、聞く事はそれですか?やはりイッセーのお父さんなんだな。
と言うよりどうしよう。下手な嘘はすぐにバレてしまう。如何するか……
とここで俺はリアス先輩が日本人ではない事(人じゃなく悪魔だが)を利用する事にした。
「……実は先程の外国人の女の子はリアス・グレモリー先輩と言って、駒王学園の3年で俺達の先輩で、北欧の貴族のお嬢様なんですよ」
「貴族のお嬢様!?」
「そんな貴族のお嬢様がなんでイッセーと!?まッまさかお嬢様の弱みを握って、それで脅してあんなことやそんな事をするつもりだったんじゃ」
いやイッセーは変態ですが、外道じゃないですよ。それに脅すって、何処の18禁漫画ですか!
俺は更に嘘を固める。これはもう裸になっているリアス先輩が悪いんだ。
「実はリアス先輩の家は親密になった異性と肌と肌を合わせるなんて言う儀式?みたいな事をするらしいんです」
「親密になった異性と肌を合わせる!?そんな事をするのかい!?」
「はいリアス先輩の家は中世から代々続いている貴族でして、今まで結ばれた人たちもさっきみたいなことをしていたみたいですよ」
あぁ此処まできたら引き返せない。でも下手したらリアス先輩に消されるんじゃないか俺
「じゃッじゃあイッセーはあの子と仲が良いの?」
「はい!人がいない時には、互いに名前で言い合っていますし、もしかしたらリアス先輩と結ばれるんじゃないんですか」
もうこうなったらヤケクソだ!行けるとこまで行ってやる!
俺が誤魔化しを続けていると、イッセーのお父さんとお母さんは嬉し涙を流していた。
「うう……!イッセーに漸く彼女が出来るなんて」
「スケベや変態なんて言われていたイッセーがお嬢様の彼女とは……文化の違いと言う壁がデカイが性欲の強いイッセーだったら、必ず結ばれるだろう……!」
今度赤飯を炊かなくちゃとイッセーのお母さんは張り切っているようだ。とりあえずは誤魔化しは完了したと言っていいだろう。あとでリアス先輩に何かされなければいいんだけど……
「ってあらもうこんな時間!イッセーの朝ご飯もそうだけど、リアスちゃんやユウマ君にカリバーさんも一緒に食べて行かないかしら?」
「あッはいいただきます……え?カリバーさん?」
聞いた事も無い名前を聞き、首を傾げる。そのまま俺はリビングに居た。
「ふむ、日本のインスタントコーヒーと言うのも中々悪くはない」
テーブルにエクスカリバーが座り、堂々とコーヒーを飲んでいるのを見て俺はギャグ漫画のようにズッコケる。
「エクスカリバー!?なんでお前普通にコーヒーなんか飲んでるんだ!?」
「ヴぁかめ!朝っぱらから喧しい奴だ。少しは落ち着きを持ったらどうだ」
「お前が普通にコーヒーを飲んでるからだろ!?てか何普通にくつろいでるんだ!?」
俺はエクスカリバーがくつろいでいるのに驚きを隠せていないと
「如何ですかカリバーさん、日本のコーヒーは?」
イッセーのお父さんは普通にエクスカリバーにコーヒーの味を聞いてきた。なんでエクスカリバーの姿が見えてるんだ?
「ミスター兵藤、中々美味しいですよ。日本のインスタントコーヒーも中々侮れないものがありますね」
お前もなんで普通に感想を言ってるんだよ!?説明を要求する!
「私は食事は作れない。唯一作れるユウマはさっきまで呑気に寝ていたからな。お前を迎えに来ると装い、ただ飯を食いに来たのだ。因みに今は幻影魔法を使っており、イッセーの父と母には私はイギリス人の貴族に見せている。お前の父と母が経営しているレストランのオーナーとしてな。因みに名前はエクス・カリバーだ」
もうなんでもありだな、てか何ともセンスの無い偽名。ただ自分の名前を半分に区切っただけじゃん……これ以上ツッコんだら色々と疲れるからツッコミをすることを止めた。
暫くすると、イッセーとリアス先輩が降りてきた。イッセーはお父さんとお母さんに色々と言われるんじゃないかとビクビクしていたが、両親ともにご機嫌なのを見て面食らっていた。
「イッセー、絶対彼女を悲しませるんじゃないぞ?」
「は?父さん何言ってんだ?」
「リアスさん、ウチのイッセーはスケベで如何しようも無いのですが、どうぞよろしくお願いします!」
「え?あぁはい。彼は私にとって大切な子ですから」
リアス先輩の返事にこれまたイッセーのお父さんとお母さんは感激の涙を流す。
「なッなぁオイユウマ、何で父さんと母さんはあんなに嬉しそうなんだ?」
イッセーがひそひそ声で俺に尋ねる。俺はスマンと先に謝って。
「何とか誤魔化そうとしてたら、なんかイッセーとリアス先輩が彼氏彼女の関係になるかもってなっちゃって」
「おおお俺がリアス先輩と!?」
「ちょ浅尾君!?私は誤解を解いてくれると思ってたけど、イッセーと恋人なんて関係じゃないわよ!」
リアス先輩はもうイッセーと呼んでいるのか。と言うよりも裸になってたんだから、18禁展開になっていないだけましだと思ってください!
「主婦が作る朝食と言うのも、また違った楽しみがあるな」
なんで一人だけで勝手に食べてるんですかねカリバーさん!アンタはどこに居てもマイペースだな!
あのあと俺にイッセーとリアス先輩はイッセーのお母さんが作った朝食をごちそうになった。イッセーのお母さんの料理は美味い。シェフをやっている俺の母さんと互角なレベルだと思う。
エクスカリバーも『マダムの料理がこんなに美味しいとは、ミスター兵藤も幸せですな』とイッセーのお母さんを褒めて、俺達の目の前で軽くいちゃつき始めたイッセーの両親。まぁ微笑ましいからいいとしよう。
朝食の中でもイッセーとリアス先輩が色々と聞かれ、何とか色々と誤魔化している2人。スイマセン俺が色々と尾ひれを付けてしまい……
朝食を食べた後、直ぐに学校へ登校した。エクスカリバーも幻影の魔法を解いたようで、イッセーはエクスカリバーが人間の姿で見えていたようで、白いヘンテコ生き物に変わった事に驚いていた。
「全く!私の家を変態にしないでほしいわ!」
「スイマセンリアス先輩、なんか上手い嘘がつけなくて……」
リアス先輩は怒っていた。そりゃ自分の家が変態に思われちゃたまったもんじゃないだろう。因みに裸でいたのはイッセーのお腹の傷を治療するためらしい。肌と肌と密着して魔力を分け与えるだとか。
肉体を接触すれば傷が治るなんて流石悪魔と言った所だろうか。
それとリアス先輩はイッセーの事を下僕と言っていた。俺は下僕と言われて喜ぶ性癖は無いけど、イッセーは下僕と言ってたからもしかしてイッセーも悪魔になったのかな?だってエクスカリバーの事が見えてるみたいだし、リアス先輩も
とそんな事を考えていると学校に到着した。
校門に入ってから、阿鼻叫喚の嵐だ。イッセーがリアス先輩と登校してきたことに、悲鳴が上がった。
「馬鹿な!なんであんな奴が!」
「よりにもよってあんな下品な奴と!」
「浅尾君の方がリアス先輩にふさわしいのに!」
いやいや片瀬さんに村山さん、俺だってリアス先輩なんかふさわしくないって。
そして嫌な方で注目されているイッセーはリアス先輩と登校しているという事で、にやけまくっていた。男子生徒に混じって、松田と元浜がイッセーに対して悔し涙を浮かべていた。すまんイッセー骨は拾っておいてやる。
学校に入ると、教室の階が違うので俺達とリアス先輩はここで別れる。
「後で使いを出すわ」
「使い?」
イッセーは使いと言う言葉に首を傾げた。
「放課後にまた会いましょう?浅尾君も使いが来たら、イッセーと一緒に来てね」
「あッはい分かりました」
それだけ言うと、リアス先輩は行ってしまった。
イッセーはリアス先輩が去って行ったのを呆然と見ていたが、松田が抉るような右ストレートをイッセーの顔面に食らわした。
「イッセー貴様!俺達モテない同盟の同士だったじゃないか!」
「まぁ落ち着け松田、でだ訳を聞かせてもらおうかイッセー、俺達と別れた後に一体何があったんだ!?」
元浜はともかく松田よ、だったら少しは控えろよ。イッセーを殴るのは筋違いだろ。
「フッ松田、元浜……お前ら生乳を見た事があるか?」
うん松田、前言撤回するわ。今のイッセーは殴られた方が良い。朝っぱらから下ネタを言うんじゃないよ。あぁもう松田と元浜がショックで真っ白になってる。
俺はイッセーをほっといて鼻歌を歌っているエクスカリバーと一緒に教室に向かった。
「使いって誰だろ?リアス先輩の知り合いっぽいし、やっぱり悪魔かな」
「ヴぁかめ!ユウマよ今の私は1000の項目の58『私が鼻歌を口ずさんでいるときには話しかけない』に当たる。全く、いい加減ちゃんと項目を護ってもらいたいものだ」
「あぁはいはいすまなかったな」
放課後になり、俺とイッセーはリアス先輩からの使いを待っていた。
「使いって言ってたけど誰かな?女の子かな?」
「一々使いが来ることで楽しみにしてないの。大切な話かもしれないんだから」
なんて事を話していると、廊下から女子達の黄色い声が聞こえてきた。
見ると別のクラスで、女子に人気な木場祐斗君がやって来た。
木場君が来た途端にイッセーや松田に元浜は木場君を目の敵として見ている。女の子にモテる男子は全員敵なのか。
そんな木場君が俺達に近づいてきた。
「木場君だよね?もしかしてリアス先輩の使いって木場君なの?」
俺がそうなのか聞いてみると、木場君は肯定のために首を縦に振った。
「僕がリアス・グレモリー先輩からの使いだよ。兵藤一誠君、そして浅尾勇真君。僕と一緒に来てほしい所が有るんだ」
木場君に俺とイッセーはついて行く。後ろで女子の何人かが木場君がエロ兵藤に汚されるやら、木場×浅尾なんて声が聞こえたけど、俺にそう言った趣味は無いから。言うなら俺らがいない場所で言ってくれ。
「では行こうか、待っている悪魔に会いに」
エクスカリバーが言うと、なんかRPGゲームみたいだ。と言うかサラッと出てくんなよ。ビックリするだろ。
木場君に連れてこられたのは旧校舎だ。ここにリアス先輩がいるみたいだ。旧校舎に来ることは無かったために何か新鮮な気分だ。
そして到着したのはオカルト研究部、リアス先輩が所属している部だ。
「なんだこの部屋?」
「これが部室なんてお洒落だなぁ」
「ふむ中々素敵な部屋ではないか。気に入った時々ここでくつろがさせてもらおう」
オカルト研究部の部室は薄暗いけど、お洒落な家具がそろっていて言葉が幼稚だけど貴族の部屋みたいだ。エクスカリバーが何か勝手な事をまた言い出した。あまり迷惑な事をやるかもしれないから注意しないと。
ソファーに座ってようかんを食べている小猫ちゃんを発見した。彼女もオカルト研究部のメンバーみたいだ。
木場君がイッセーと俺に小猫ちゃんを小猫ちゃんにイッセーと俺を紹介してくれた。イッセーは小猫ちゃんに対して鼻の下を伸ばしている。なりふり構わず鼻の下を伸ばすのは止めなさい。
と部室からシャワーの音が聞こえてくるが、カーテン越しから体のラインが映っていた。あの体のラインはリアス先輩だ。カーテンの奥でリアス先輩がシャワーを浴びていると分かると鼻息を荒くするイッセー。
「いやらしい顔」
小猫ちゃんが小さい声でイッセーに対して毒を吐いた。小猫ちゃんに言われ、少しだけ冷静になるイッセー。だが目線はシャワーのカーテンに集中している。
「あらあらまぁまぁ」
シャワーを浴びているリアス先輩の御召し物を用意した姫島朱乃先輩がこっちに来る。俺は昨日の事を思い出して顔が熱くなるのを感じた。
「貴方が新しい部員さんですね。初めまして」
「あッはい初めまして」
新しい部員はイッセーの様で、姫島先輩が頭を下げたのでイッセーも頭を下げる。
「私は副部長の姫島朱乃と申します。以後お見知りおきを」
そう言った後に微笑みを浮かべる姫島先輩にイッセーも少しオドオドしながらもよろしくお願いしますと返す。
と今度は俺の方を向く姫島先輩
「浅尾勇真君でしたわね?昨日はよく休めましたか?」
「あッはいおかげさまで。昨日はご迷惑をおかけしました」
「いえいえ、それでどうでしたか?」
「どうと言っても、柔らかくていい匂いでしたッて何を言わせるんですか!?」
「あらあらウフフ」
どうやら俺はからかわれていたようだ。けど姫島先輩が面白そうに笑っているのを見て、思わずドキッとしてしまった。イッセーは柔らかいといい匂いのフレーズで俺に何かあったのか分かったようで、羨ましそうに睨んでくる。あんま睨むと殴るぞイッセー。
リアス先輩もシャワーを浴び終わったようで制服姿に戻っていた。
「ごめんなさい。貴方の家にお泊りしたばっかだから」
「いッいえおきになさらず」
「俺達は気にしてま「客人を待たせて自分はシャワーとはずいぶんと偉い様だな悪魔の少女よ」ちょ!エクスカリバーお前はまた……!」
俺はエクスカリバーが余計な事を言ってしまったのを慌てて止めようとしたが、リアス先輩が一瞬だけムッとした。スイマセンコイツが空気読めなくて!
「さて皆揃ったようね。私達オカルト研究部は貴方達を歓迎するわ」
「あはいどうもです」
「ありがとうございます」
「歓迎するのなら、茶と茶菓子を用意するのが礼儀ではないかね?」
エクスカリバーがまたもや空気を読まずに、茶と茶菓子を要求してきた。新しいようかんとお茶を姫島先輩が嫌な顔をせずに俺達人数分を用意してくれた。
「と言ってもオカルト研究部は仮の姿、私の趣味を部活にしたようなものだから」
「はッはぁそりゃどういう……」
イッセーはどういう意味なのか尋ねようとするが、単刀直入に言うわとリアス先輩が
「もう浅尾君は知っていると思うけど、私達は悪魔なの。本物のね」
「えっと、本当に単刀直入ですね」
「昨日の黒い翼の男、あれは堕天使」
昨日の出来事話で、イッセーも口を閉ざす。
リアス先輩は堕天使の事、自分達悪魔が冥界の覇権を巡って争っている事、そして悪魔を倒す別の存在として天使も掛かっているそうで、三つ巴の状態となっているそうだ。
「何時の時代でも戦いとは無くならないものだ」
お茶を飲みながら呟くエクスカリバー。コイツも聖剣としてちゃんと戦っていた事もあるだろうし思う所があるんだろう。
一方のイッセーは難しい顔をしていた。
「あの普通の高校生じゃあんま理解出来ないと言うか」
「天野夕麻」
リアス先輩は夕麻ちゃんの名を言った。イッセーと俺は表情を強張らせる。
「忘れてないでしょう?デートまでしたんだから」
何故リアス先輩が夕麻ちゃんとイッセーがデートした事を知ってるんだ?まさか夕麻ちゃんって……
「なんであの子の事を知っているかは知りませんが、オカルト云々で話されると正直不愉快なんで、失礼します」
イッセーが席を立とうとしたから、俺はイッセーを呼び止めた。
「待とうイッセー。リアス先輩の話を最後まで聞こう」
「けどユウマ……!」
「人は嫌な事があったら逃げようとする。今悪魔の言った事を聞いて貴様は心のどかであのレディーの正体が分かったのではないかね?だったら最後まで話を聞くべきだ」
いつもの雰囲気ではなく真面目な感じになったエクスカリバーに杖を向けられながらも、イッセーは席に座った。
リアス先輩は一枚の写真を見せた。そこにはイッセーと夕麻ちゃんが楽しそうに歩いている光景が写っていた。
「この子よね天野夕麻ちゃんって」
「そうですけどでもどうやって……」
「この子いえこれは堕天使、昨夜貴方達を襲った奴と同質の者よ」
夕麻ちゃんは堕天使だったのか。
「けど松田や元浜は彼女の事を覚えてなかったし、携帯の連絡先も消えてた。けどユウマは夕麻ちゃんの事を覚えてました」
そうだ俺は夕麻ちゃんの事を覚えている。それは如何してなのか
「力を使ったのよ。本当は私も貴方のご両親に使おうと思ったんだけど、浅尾君が上手く誤魔化してくれたからね」
リアス先輩は俺の方を向いてニコリと笑った。まだ少し怒っているようだ。スミマセン本当に。
「浅尾君が覚えているのは、それのおかげなのかもしれないわね」
リアス先輩達は一斉にエクスカリバーを見る。見られているエクスカリバーは呑気にお茶とようかんを食べて……
「って!何勝手に俺のお茶とようかんを頂いてるんだよ!?」
「ヴぁかめ!出されたお茶とお茶菓子はちゃんと頂くものであろう」
「今は呑気に頂ける雰囲気じゃないだろ!空気読めよ!」
俺がツッコんでもコイツは何食わぬ顔で俺のお茶とようかんを頂いている。ちくしょう、ようかん美味しそうだったから食べたかったのに……
俺とエクスカリバーの遣り取りをリアス先輩達が見ているのを気づきハッとする。
「すみません、話を続けてください」
「えッええ……堕天使は目的が完了したので、貴方や貴方の周囲の者から自分の記憶と記録を消した」
「目的?目的ってなんなんですか?」
「……貴方を殺す事」
イッセーを殺す。色々と話がデカくなってきている。
「貴方の中に物騒な何かあるかを確認したかった。それが確認されたから貴方は殺された。光の槍でね」
イッセーは夕麻ちゃんに襲われたのか。イッセーに接触するために嘘の告白をしたのか……もしそうなら酷い奴だな夕麻ちゃん。
「そう言えば夕麻ちゃんセイなんちゃらって言っていました」
「
「特定の人間に宿る規格外の力、歴史上に名を遺した人物がそれを所有していたと言われていますわ」
リアス先輩と姫島先輩が神器というものを教えてくれたけど、じゃあエクスカリバーは何なんだ?
エクスカリバーと言えばアーサー王だ。でも確かアーサー王は物語の王様だったはず。エクスカリバーその神器だって言うならアーサー王は存在していた事になるのか。
「時には悪魔や堕天使を脅かす神器の存在もあるの」
イッセーにそんなとんでもないモノがあるなんて
「イッセー、左手を上にかざしてみてちょうだい?」
「え?こうですか?」
リアス先輩の言った通りにするイッセー
「目を閉じて一番強い何かを思い浮かべてちょうだい」
イッセーは言われた通りに強い何かをイメージしようとしたが、時折薄目でリアス先輩のスカートから見えるパンツをチラ見していた。こんな時でも性欲かイッセーよ。
結局集中力が足りなくて何も出来なかったイッセー。と言うよりもイッセー自身にそんな力があるなんて思えない様だ。
「堕天使がそれを恐れて殺しにかかったのは事実よ」
「殺しにって俺はピンピンと生きていますよ?」
確かにイッセーが殺されたなら今此処に居るはずがない。そう思っているとリアス先輩は一枚の紙を見せてくれた。
紙には『あなたの願いをかなえます』と書かれていて、紙の真ん中には魔法陣が書かれていた。あの魔法陣は昨日リアス先輩が現れた時に出てた魔法陣と同じだ。
「命が尽きる寸前、貴方は私を召喚した……イッセー、貴方は私、上級悪魔であるグレモリー侯爵家の娘であるリアス・グレモリーの眷属として生まれ変わったのよ。私の下僕の悪魔としてね」
リアス先輩は俺に見せたように悪魔の羽をイッセーに見せた。
リアス先輩に続いて姫島先輩に小猫ちゃん、そして木場君も同じように悪魔の羽を出して見せた。
そして呆然としているイッセーの背中からも悪魔の羽が出て来た。本当に人間辞めちゃったんだねイッセー。というか悪魔たちの中で人間が俺1人ってかなり場違いだな。ゲームとかだったらボス部屋クラスだろこれ。
……なんて呑気な事を考えていると。
「自分一人だけ傍観しているみたいだけど、私は貴方に聞きたい事があるのよ。浅尾勇真君……貴方とその白い生き物についてね」
リアス先輩が俺に微笑みを見せてくれた。え?あれ?ちょと……これ下手したら俺死ぬんじゃね?
……だれか助けてくださぁぁぁぁぁぁい!!
今回はさわり程度でしたが、次回はエクスカリバーのウザさがオカルト研究部で炸裂します。
イッセーやリアスは聖剣のウザさに耐えられるのか?
そして木場はどうなるのか!?