ハイスクールD×D 勝利と栄光のウザい聖剣   作:ユリヤ

9 / 20
修行と言ったらやっぱり山

ライザーさん達とのレーティグゲームに向けて、俺達オカ研は公欠届を出して、山にあるリアス部長の別荘に修業をすることになったんだ。

因みにレーティングゲームと言うのはチェスみたいに、悪魔同士が戦うゲームと言うのを姫島先輩や木場君に教えてもらった。

俺もゲームに参加する事になったんだ。最初は危険なゲームなのかと思ったけど、別に死ぬ事は無いらしい。それを聞いて安心したよ。

それよりも問題なのはライザーさんだ。レーティングゲームは成人してから出来るらしくて、ライザーさんは成人しているから、場数は踏んでいるらしい。

戦績は家の問題で手加減して負けた事もあって、その他は殆ど勝っている。つまり事実上全戦全勝みたいだ。

そんな相手と戦うんだ。修業を頑張って力を付けないと、勝てる相手じゃない。ただでさえ戦力差はあるんだから。

 

 

「なッなあユウマッなんッで俺ッ達がこんなッ重いッ荷物をッ運ばなきゃッ」

「仕方ッないッよッ俺ッ達ッがッ一番ッ力をッつけないといけないッから」

 

 

現在俺とイッセーは10日分の食料や調理器具、衣服が大量に入った重い荷物を背負っていた。

リアス部長が言うには、ここ数年は使っていないから、食料や調理器具は残っていないらしい。だからってこれは重すぎる……

しかも俺の荷物の上にはエクスカリバーがタップダンスをしてるんだ。ステップを踏んで荷物がさらに重くなったように感じるからかなりキツイ。でもこれで少しでも力が付くのなら我慢しよう。

 

 

「お先に」

「失礼します」

 

 

けど木場君は余裕そうに、小猫ちゃんは俺達の倍もある荷物を汗を流さずに背負っているのを見て、ひっくり返えってしまった。

さすが小猫ちゃん、お見それしました。

 

 

「頑張りなさい 、イッセー、ユウマ。もうそろそろ……ほら着いたわよ」

 

 

リアス先輩が指を差した先には立派なお屋敷がそびえ立っていた。

これで別荘なんて俺やイッセーの家よりも大きい。流石お金持ちって感じだなぁ。

 

 

「別に大したことはないな」

 

 

エクスカリバーが余計な事を言って、リアス部長がムッとエクスカリバーを睨みつけた。

 

 

「いッいやぁ俺こんなスッゲー別荘見るの生まれて初めてだな!」

「そうだよね!流石リアス部長って感じだよね!」

 

 

俺とイッセーが慌ててフォローに入る。

リアス部長はライザーさんとのことでピリピリしてるから、空気を読まないエクスカリバーのせいで気を悪くさせないようにイッセーが俺よりも必死にフォローしている。

 

 

「……まぁいいわ。それじゃあ荷物を置いて、ジャージに着替えたら直ぐに修行を始めるわ!」

 

 

リアス部長もなんとか抑えてくれた。

ホッとしながら、俺にイッセーと木場君は荷物を持って男子の部屋へ向かう。

この10日でリアス部長のために強くならなきゃ。イッセーも気合いが入っているし。

打倒ライザーさん!ってね

 

 

 

修行その1

最初の修行は木場君による剣術の修行。

最初はイッセーが木刀を構えて、木場君と対峙する。

けど今迄剣なんて振った事の無いイッセーは、やたらめたらに木刀を振り回して、逆に木場君に滅多打ちにされる始末だ。

 

 

「……イッセーは剣術じゃなくて、剣を躱す修行をさせた方が良いわね。次にユウマ、やってみて」

「あッはい」

 

 

イッセーの剣術に対する修業方針が決まったところで今度は俺の番だ。

木刀を構えて、深く深呼吸を数回して気持ちを切り替える。

 

 

「……それじゃあ木場君、お願いします」

(浅尾君の気配が変わった?なら僕も……)

 

 

なんか木場君の気配が変わったみたいだ。イッセーの時はまだ余裕そうな感じだったのに、今は全く隙が無い。

お互いに踏み込めなかったけど、木場君が先に攻めてきた。速い!

俺は木場君の木刀を何とか防ぐ。

 

 

「驚いたよ。結構本気で打ち込んだのに」

「流石ナイトの木場君だね。こんな速い攻撃、見た事無いよ」

 

 

俺は木場君に打ち返す。打って打ち返すと言うのをかなりの速さでやっている。

チラッとイッセーを見てみると、俺が木場君と打ち合っているのを驚いて見ている。まぁ自分は何も出来ずに木場君にやられちゃったから、俺が木場君と打ち合っているのをビックリしてるんだろう。

木場君が突きをしてきたから、俺は木刀をはらおうとした。

けど木場君の木刀がブレて、一瞬で俺の頭上に向かっていた。しまったフェイント!?

俺が気づいた時には、木場君の木刀が俺の頭を殴打していた。

 

 

「~~!!」

 

 

あまりの痛さに俺は木刀を落として蹲ってしまった。

 

 

「ゆッユウマさん!」

「すまない浅尾君!君がいい動きをするからつい……!」

「ヴぁかめ!あんなフェイントに簡単に釣られるんではない!」

 

 

アーシアちゃんの神器のおかげで痛みが直ぐに引いてくれた。

リアス部長は俺と木場君の打ち合いを見て

 

 

「ユウマ、貴方は目が良いから、目で追ってそこから攻撃や防御に転じているわね。祐斗相手に、初めてであれだけ動けるのは凄い事よ。祐斗は他の家の眷属にも引けを取らないと私は自負してるわ」

 

 

でも……とリアス部長は言葉を溜めながら

 

 

「相手のライザーは性格はあれだけど、実力は本物よ。眷属も実力があると考えなさい。今の戦い方が通用するのは3流相手だと思いなさい。ユウマ、貴方は目と同時に体が動ける様にしなさい」

 

 

同時に動くようにするなんて結構難しいらしい。たしか目で見て脳で判断してから動くなんて聞いた事があったけど、実際どうだったっけ?

まぁいいや、リアス部長のためにこの10日でモノにするために頑張ろう。

 

 

 

修行その2

次の修行は姫島先輩による魔力の修行。

姫島先輩曰く、魔力の源流はイメージで上達できれば色々な物を具現化できるらしい。現に姫島先輩はペットボトルに入っていた水を瞬時に氷に変えてしまった。

今回は俺は見学してる。エクスカリバーを扱えると言っても、俺自身に魔力があるわけじゃないから。

イッセーとアーシアちゃんがやってるけど、アーシアちゃんは直ぐに緑色の魔力の塊を出す事に成功した。神器が回復系統だし、魔力のイメージが掴めやすいんだろうなぁ。

イッセーも遅れて成功する事が出来たんだけど、米粒くらいの魔力の塊しか出す事が出来なかった。

そんなイッセーを見て、姫島先輩は何を思ったのか、皮付きのじゃがいもをイッセーに手渡した。

そしてそのじゃがいもにイメージを集中させてみてと言って、イッセーは集中させると、一瞬で皮を剥く事が出来た。姫島先輩はイッセーに今日の夕食に使う野菜の皮むきを全て魔力でやってもらうみたい。

次々と皮を剥いでいくイッセーを見て凄いと思ったけど……

 

 

「イテッ!何すんだよユウマ!?」

「イッセーがいやらしい顔をしてたからつい」

 

 

ヒデェ!なんて言ってるけど、じゃがいもの皮を一個一個と剥いでる時に、イッセーはいやらしい顔をしながら皮を剥いている。

魔力のイメージもそう言った事なら俺はドン引きするから。

と言うよりも皮を剥いでいる時に、姫島先輩に対して鼻の下を伸ばしているのを見るというが、ものすごく嫌だ。

 

 

「あらあら、うふふ」

 

 

俺とイッセーのやりとりが面白かったのか、姫島先輩は口に手を当てて笑っていた。

 

 

 

 

修行その3

その3では小猫ちゃんとの体術の修行、なんだけど本当に小猫ちゃんは馬鹿力の前に格闘術も使えるみたいで、現在イッセーは小猫ちゃんにプロレス技で足で首を挟まれて悶絶していた。

体格差があるのに逆に圧倒されている。イッセー自体、今まで喧嘩なんか指で数えるほどしかやっていないからなぁ……

それでもイッセーは小猫ちゃんに何度も挑みかかっている。イッセーはエッチだけど、それでも頑張り屋と言う熱血な所もあるんだ。俺も見習わないと。

 

 

「えい」

「グボハッ!!」

 

 

けど小猫ちゃんに返り討ちにされている。実力者なのは仕方ないけど、小柄な女の子に負けるって言うのは男としてプライドがなぁ……

 

 

「次、浅尾先輩」

「お願いします小猫ちゃん」

 

 

組手だから、最初にお辞儀をして拳を構える。

最初に小猫ちゃんが突っ込んできて殴り掛かってきた。

俺は紙一重で躱すけど、小猫ちゃんのパンチを躱したのに、パンチの風圧が俺の腹に当たって痛い。

避けたのに風圧でダメージって、実際に小猫ちゃんのパンチなんて喰らったら、腹に風穴が開くんじゃ……

拳や蹴り、掴み技を小猫ちゃんは俺に仕掛けて来るけど、俺は躱したり防いだりして小猫ちゃんに攻撃しなかった。強いて言うなら投げ技をしようとした時に、投げ返した。ちゃんと受け身が取れるように。

 

 

「……先輩なんで自分から攻撃しないんですか?」

「え?いやなんて言うか、小猫ちゃんみたいな女の子相手に、殴ったり蹴ったりなんて出来そうになくて……」

「そう言いながらも、前の堕天使との戦いでは本気で斬りあっていたのに」

「あれは相手が外道だったから」

 

 

木場君との修業時はあんまり考えてなかったけど、今思ったんだけど、ライザーさんは性格はあれだけど外道じゃないんだよね。という事はライザーさんの眷属も外道とかそういう者じゃない。

基本的に暴力で解決しない平和主義な俺が本気で戦えるのだろうか……

そんな事を考えていると、腹に衝撃が来た。小猫ちゃんが俺の腹に正拳突きをしている。

 

 

「いッ痛い。腹が地味に痛い……」

「浅尾先輩は少し優しすぎます。そんなんじゃ相手に簡単に負けてしまいます」

 

 

小猫ちゃんの呆れた視線が俺に突き刺さる。

その後、イッセーと俺は小猫ちゃんに挑んでいくけど、簡単に返り討ちにされてしまった。

 

 

 

修行その4

リアス部長の修行は主に筋トレみたい。だけどただの筋トレじゃない、巨大な岩を背負って山を上り下りしたり、岩を背負ったまま限界まで腕立て伏せ。少しでも気を抜いたら岩に押しつぶされてしまいそうだ。

根性で乗り切ったイッセーと俺であった。

え?リアス部長の修業内容が早すぎる?

いやいやリアス部長の修業は肉体面でキツすぎるけど、次の修行は精神面を削られる過酷な修行となるだろう。

 

 

 

修行その5

一応陽が出ている時の最後の修行、それは……エクスカリバーの長い話をただ聞く事なんだ。

リアス部長は戦いはしびれを切らした方が負ける。だから耐え忍ぶ忍耐面の修行と言うわけらしい。

この修業は全員で参加した。ルールは簡単、エクスカリバーの話に一度もキレることなく、最後まで聞くというもの。

リアス部長はエクスカリバーの話をよくある校長先生の所謂ありがたい話と一緒だと思っているはず、けど実際のエクスカリバーの話は全然違うんだ。

要点を纏めていない。ダラダラと長いだけの話、おまけに行き成り話を変えてしまい話の終わりが見えてこない。

ただでさえ肉体的疲労があるなか、精神面的なものがゴリゴリと削られていくんだ。

おまけにキレたら話が延長すると言う地獄付き、イッセーが我慢の限界でキレちゃって、この地獄は3時間ほどノンストップで続いた。

終わった後はイッセーだけ『コイツウゼェ』の顔になっていた。

3時間の地獄を耐え抜いた俺達だが、殆んどのメンバーはぐったりしていた。

大丈夫だったのは、アーシアちゃん。さすが元シスターだ。

俺はアーシアちゃんに続いて他の人よりも平気だった。

 

 

「ユウマ、貴方まだ平気そうね」

「……偶に5時間にも及ぶ朗読会がありますからね。3時間なんてまだ楽な方ですよ」

 

 

なんて事をリアス部長に言ったら、何故かリアス部長に抱きしめられた。

一人でこんな事に耐えるなんて凄いわなんて言ってるけど、リアス部長からいい匂いがしてそれどころじゃない。

おまけに今度は姫路目先輩も俺を抱きしめて、さらに頭まで撫でてくれた。精神力がグングンと回復してる。

イッセーが羨ましそうに見てるけど、ゴメンイッセー。少しでもいいから癒しを堪能させてほしいな。

 

 

 

 

修行も終わって、お待ちかねの夕食だ。

夕食は俺が作ると立候補した。メニューはカレーライス、けどただのカレーライスじゃない、スパイスから作る本格的なカレーライスだ。スパイスもリアス部長が一通りそろえてくれた。

母さんにはスパイスから作るカレーライスを習っていて、教わった通りにやった。味見もしたけど悪くない味付けだ。

皆に出したら美味しいって褒めてくれた。お腹が減っていたイッセーは何杯もおかわりしている。美味しいって思ってくれたなら作った俺としてもよかったと思っている。

 

 

「スパイスの割合が甘い、75点」

 

 

エクスカリバーは俺の作ったカレーライスに口出ししている。

グルメ家(自称)らしいけど、皆が美味しそうに食べてるんだったらまぁそれでいいかな。

夕食も食べ終わったところで今回の反省会だ。

まぁ分かってた事だけど、俺とイッセーはメンバーの中で劣っている。アーシアちゃんは戦えないのは仕方ない。けど俺とイッセーはサポートを出来るわけじゃない。総合的に見ても今の俺達は非力だというのを実感する。

それでもリアス部長は焦らず確実に強くなろうと励ましてくれた。

 

 

「さて食事も済んだし、お風呂にでも入りましょうか」

「おおお風呂!?」

 

 

リアス部長のお風呂発言にイッセーが椅子をガタンと音を立てながら立ち上がった。

あッコイツ、今絶対リアス先輩の裸を想像したな。

 

 

「あらイッセー、もしかして一緒に入りたいの?私は構わないわよ」

 

 

まんざら冗談ではなさそうなリアス部長の誘い、と言うかリアス部長は性に対して少しオープンになり過ぎじゃないのかな。悪魔は自分の裸を簡単にさらけ出して恥ずかしくないのかな……

あ、小猫ちゃんは嫌そうな顔をしてる。悪魔が全員そうと言う訳じゃないみたい。

と言うよりこういう事は止めた方が良い。イッセーはスケベだけど、これ以上行くと問題を起しそうだ。

 

 

「駄目ですよリアス部長、そんな簡単に一緒に入ろうなんて誘うなんて、イッセーがいろんな意味でケダモノになってしまいますよ。それに俺達は学生なんだし、もう少し節度を持った接し方を心がけないと」

「おい俺がケダモノってどういう事だよ!?」

「社会的にもダメ人間となる事だよイッセー!」

 

 

親友として早すぎる行為は止めるべきだ。

例え取っ組み合いになってでもイッセーを止めようとしたら

 

 

「あら、ユウマは固いのね。だったらユウマも一緒に入らない?ねぇ朱乃?」

「そうですわねぇ。ユウマ君、私達と一緒に入らない?お背中お流しにいたしますわよ」

 

 

リアス部長と姫島先輩の言った事に俺は固まってしまった。

え?一緒に入る?温泉に?という事は姫島先輩も一緒に入るんだよね……姫島先輩の……はだ……か……

 

 

「ぶぱッ!!」

「ちょ!ユウマ!?」

 

 

妄想がヤバすぎたせいで鼻血が止まらない。誘いだけで俺がこんなになるなんて。これが悪魔の誘惑なのかな……

俺は鼻血の勢いで床に倒れて、鼻血の海に沈んでいく……

 

 

「あ、なんか綺麗なモノが見えてきた」

「ユウマァ!気をしっかりともてぇ!」

「イッセーの友人だからそう言うのが好きだと思ったけど、意外とうぶだったのね」

「うふふ可愛いですわ。私達の裸を想像して鼻血を出すなんて、嬉しい反面ぞくぞくしてしまいますわ」

 

 

姫島先輩がSぽい事を言ってる気がするけど、鼻血のせいで意識が朦朧としてるから、よく聞こえなかった。

この後直ぐに鼻血を止めたけど俺が鼻血を出したので、混浴の話は無しになった。イッセーは残念そうだったけど、少しは自重をしてほしいなぁ。

お風呂から出た後も夜の修行があるらしいけど、血の出し過ぎで、俺はあまりキツイ修業が出来なかった。本当にすみません。

明らかに俺が一番足を引っ張っている。この10日間で俺は強くなれるか不安になってきたよ……

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。