雨の守護者が守る世界の引き金   作:夜魅

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この話はクロスオーバーです。
よって原作と少し話がずれたりします。

また、都合上捏造や自己解釈が入ることもあるので、
いやな方はバックをお願いします。


~前回まで~
山本がなぜボーダーに入ったかの理由が書かれました。


第一章 動き出す物語
第一話 雨と始まりの引き鉄


 

「うわー、派手にやったなー。」

 

バラバラになったバムスターの横で山本が呟く。

 

「山本!」

「お、お前にしては派手じゃね?」

 

「勘違いしてるとこわりーけど俺じゃないんだな。」

 

その日防衛任務にあたっていた三輪隊が現着した。

山本の今日の予定に任務は入っていない。

ただ、思ったよりも警報が近かったので様子を見に来たのだ。

 

山本の言葉を聞き三輪はすぐさま月見に連絡を取り始めた。

 

「すっげーバラバラじゃん。

 こりゃA級の誰かだろー。」

 

「少なくとも攻撃手(アタッカー)じゃないだろ。

 こんだけバラバラにするなら出水くらいの火力がいると思うんだけど・・・」

 

「弾バカは今遠征中だろ?」

 

「だよなー。

 銃手(ガンナー)にしては派手すぎるから射手(シューター)だろうけど、」

 

それにしてはしっくりこない。

何より、山本の経験が違うといっている。

 

「(どっちかーっていうと獄寺より先輩よりのの壊れ方なんだよな。)」

 

まるで”殴りつけた”かのような壊れ方なのだ。

原則、本部が作っている量産型では素手で戦うトリガーはない。

 

スコーピオンで出来ないこともないが、ここまでバラバラにできない。

よくて穴をあけるぐらいだろうか?

そもそもそんな非効率的な戦い方をする人間はいない。

 

あと可能性として挙げるとしたら玉狛があるが、

 

「月見さんからだが、

 先着したのは山本以外いないらしい。

 部隊として現着したのは俺たちが最初だったそうだ。」

 

これで玉狛の線も消えた。

 

「は?じゃあ誰がこれをやったんだよ。」

 

「さぁ?とりあえず回収班読んで開発室の方に回そうぜ。

 何かわかるかもしれないし。」

 

「それはもう呼んである。

 お前はこれから本部へ行くのか?」

 

「いや、俺はもう帰るぜ。

 今日は従弟の家に世話になる予定だからな。」

 

「ならいい。」

 

「あっ!三輪!明日のノート取っといてくんね?

 明日俺、嵐山隊と防衛任務が入ってんだよ。」

 

「米屋に頼め。」

 

「秀次、俺が起きてると思う?」

 

「・・・わかった。

 それだけなら俺たちはもう行くぞ。」

 

「サンキュー!奈良坂や古寺にもよろしくな。」

 

三輪は返事をせず、米屋はじゃーなって去っていった。

山本はそれを笑顔で手を振りながら見送る。

 

胸に一つの考えを抱えながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ただいま。」

 

「あら、お帰りなさい。遅かったのね。」

 

「修、邪魔してるぜ。」

 

「武兄さん!」

 

山本は従弟---三雲修---の家にお邪魔していた。

修は山本の二つ下で中学生だ。

 

「修、その顔どうしたんだ?」

 

「えっ!?

 いや、ちょっと色々あって・・・」

 

「・・・そっか、あんま無茶すんなよ。」

 

そういいつつ、救急箱片手に軽い手当を始めた。

これくらいなら冷やしておけば明日には目立たなくなるだろう。

 

「今日はハンバーグだって香澄さん言ってたぜ。」

 

「母さん、武兄さんが来たから張り切ってるな。」

 

「ははは、そんなもてなしてくれなくてもいいのに。」

 

「心配なんだよ。高校生とはいえ一人暮らしなんて。

 武兄さんも一緒に暮らせばいいのに。」

 

「わかってる、でもごめんな。」

 

香澄の思いは痛いほどわかる。

自分は”前世(まえ)”の時も心配させたことがあったから。

 

それでも、譲れないものがあった。

だから修の言葉はうれしかったが、辞退したのだ。

 

「そういえば、今日転入生が来たんだ。」

 

「!

 へぇ~、どんなやつだった?」

 

「え!?

 ちょっとぶっ飛んでたけど、悪い奴じゃないよ。」

 

「そっか、見た目は?」

 

「白い髪に赤い目で、身長は俺より低かったよ。

 どうして?」

 

「ぶっ飛んだっていうから見た目が変わったやつなのかなって思ってな。

 それにしても修より低いなんて珍しいのな。」

 

「う、うるさいな!これでも少し気にしてるんだけど!」

 

「2人とも、ご飯出来たわよ。」

 

夕飯ができたため、二人のやり取りはそこで終わる。

香澄は兄弟のようなやり取りをする二人を温かい目---一見そう見えないが---で見ていた。

 

 

 

 

 

 

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夕食を終えて部屋に戻って今日の出来事を考える。

ちなみにこの部屋は武用に香澄が用意してくれた部屋だ。

 

「(多分あのバムスターをやったのはボーダーのやつじゃない。

  とすると、考えられるのは”近界民(ネイバー)”だ。)」

 

それも結構な実力者。

そして、タイミングよく現れた修のクラスの転入生。

 

「(繋がってるな・・・)」

 

問題はその近界民(ネイバー)の目的だ。

別にこちらに敵意がないならいい、と武は考えている。

 

ただ、もし修がボーダーの人間だということを知ったうえで関わっているなら放ってはおけない。

 

修が厄介ごとに巻き込まれるのは目に見えているからだ。

 

「(こういうのを考えるのは俺じゃなくて獄寺の役なのに・・・)」

 

 

そこまで考えてハッとする。

もう自分の隣にはいないのについ前世(まえ)の時の癖で考えることを放棄しそうになっていた。

 

いい加減自分でいろいろ考えてできるようにならないとまた”守れない”。

 

「(それじゃだめだろ。

  はぁ・・・、とりあえず様子見。

  できれば一度会っておきたいのな・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山本は知らない

 

 

 

翌日思いもしない形で件の近界民(ネイバー)に会うことになることを・・・

 

 

 

 

 





はい、ぎりぎり一週間以内に上げることができました。
いくつか補足をしておきたいことがあるので上げますね。

山本がいるので修が幼く見えることがあるかもしれません。
武という頼れる従兄、兄みたいな存在がいるのでその分力が抜けるんだと思います。

あと、”前世の時も心配させた”
これは未来編の京子達とのことです。


大方予測はついていると思いますが、従兄関係にある修と武。
兄弟なのは香澄と剛です。
兄が剛、妹が香澄さんです。とっても似てない兄弟です、はい。
香澄さんが修の父親の方に嫁いで三雲に性が変わった(ということにしておきます)。
このあたりは原作で出てきたら修正しようと思っていますが、、、


地の文を書くのが苦手なので会話が多くなって申し訳ないです。
見る人によってはテンポが速いかもしれませんが、
そういうものだって思ってもらえればいいかと。


また質問などがありましたらコメントにてお願いします。



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