・木虎と一緒に修を迎えに行きました
・木虎と遊真が喧嘩しました
・イルガ―がやってきました
手近なマンションの上に乗って新型を観察する。
俺の手持ちは基本孤月とグラスホッパーのみ。
まぁ、あれじゃあ射撃で落ちるかどうか微妙なところだが・・・
「(頭から真っ二つが一番早いか。)」
どのトリオン兵も基本弱点は頭にある”目”だ。
「んじゃまっ、いっちょ行きますか!
グラスホッパー。」
グラスホッパー
オプショントリガーの一種で、空中移動を可能にするトリガー。
これにより、イルガ―のまん前に躍り出た俺は納刀状態から体制を低くし、
時雨蒼燕流 攻式 八の型 篠突く雨
そのまま一刀両断で切り捨てた。
ネイバーは幸いにも川の中へ落下したので二次災害の被害はなかった。
「山本くん、聞こえる?」
「!
沢村さん!
市街地のネイバーは俺と木虎で当たっているんで、応援はいらないっスよ。」
「そう、二人がいるなら大丈夫そうね。
トリオン兵も二体だけみたいだし。」
「あー、ただ今回のネイバー、どうも新型みたいなんすよ。」
「新型?・・・悪いけど二人にはこの後本部に来て報告書をお願いするわ。」
「んじゃ、詳しいことはそっちに書いとくんで。」
少し間があったのはおそらく本部長と会話していたからだろう。
しかし、イレギュラーゲートに新型トリオン兵、近々大きいことが起こるかもしれないのな・・・
「(こういう時にツナがいたら頼りになるんだよなー。)」
前世だったら空を自由に飛べたからこういう時にはもっとうまく対処できる。
グラスホッパーである程度対処できるといっても、なかなかなれないの本音だ。
そのあと、今後について2,3軽く沢村と決めてから木虎の方を見ると、様子がおかしいことに気付いた。
トリオン兵の上部に高いエネルギーが収束している。
しかも、今まで保っていたはずの高度を急に下げ始めた。
嫌な予感がする
そう、これは追い詰められた敵がとんでもないことを起こすような、そんな予感に似ていた。
このトリオン兵は爆撃型
・・・・自爆か!?
だとしたらマズイ!!
慌てて木虎の方に向かうも正面に回り込む時間はない。
この装甲じゃ篠突く雨だけじゃまず貫けないだろう。
俺のトリオンじゃ旋空を合わせても五分。
それでも、
「やるしかないのな!
時雨蒼燕流 攻式 八の型 篠突く雨+旋空孤月!」
八の型で降りぬくタイミングで旋空を発動させる。
「木虎!飛び降りろ!!」
最初は堅かったけど、一回通したらあとは思いっきり振りぬけばいい。
そのまま真っ二つに切ると、そのまま空中で爆発した。
木虎には声をかけたから巻き込まれてはいないだろう。
それより、気になったことが二つ。
一つはあのネイバーに繋がれていた鎖。
誰かがあのネイバーを刀に押し当ててくれたおかげで倒しやすかった。
見当はついてるからまぁこっちは置いといて、
二つ目は・・・
「皆さん、彼らが
修がC級のトリオン体で救助活動にあたっていた。
あれだけ釘を打っていたにもかかわらず、修はまた破ったらしい。
まぁ、結果的に市民は助かったからよかったものの・・・
「(あ゛-、頭が痛いのな・・・)」
とりあえず当初の予定通り市民への説明は木虎に任せて、俺と修は瓦礫の撤去作業に参加する。
もうここまできたらなるようになれ、だ。
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一通り片付いたのは空が赤く染まるあたりのことだった。
”トリガーの認証・・・
本部への直通通路を開きます”
「ふむ、トリガーが基地の入り口の鍵になってるわけか。」
「そうよ。
ここから先はボーダー隊員しか入れないわ。」
「じゃあ俺はここまでだな。
何かあったら連絡くれ。」
「・・・わかった。」
「修も遊真もおもしろいのなー。
ボーダーで何かあるもないだろ?」
ふと気になって呟けばあからさまにギクリとしながら挙動不審になる修。
俺、変なこと言ったか?
「ほら、早く入ってくれない?
ただでさえ遅れてるんだから。」
「わ、わかった。じゃあな空閑。」
「
「?
またなオサム、タケシさん、ついでに木虎。」
「ついでは余計よ。」
本部に入って通路を歩く三人。
「そうだ、報告書はどっちが上げる?」
「私がやっておきます。」
「んじゃ頼んだ。」
書類整理は嫌いじゃないが苦手だ。
体を動かしている方が性に合っているのか、こればっかりは前世から変わらない。
必要なことだとは理解しているのでさぼったりはしないが・・・
途中何人か知り合いとすれ違いざま軽く挨拶を済ませていると、
あっという間に本部長室に着いた。
本日二回目だ。
「忍田本部長、三雲隊員を連れてきました。」
「木虎君か、入ってくれ。」
「失礼します。」
「し、失礼します。」
「っす。」
中に入ると沢村さんもいた。
この後会議でもあるのか、資料がいっぱいだ。
「連れてきてくれたのに悪いが、これから会議があるんだ。
三雲君のこともそこで話し合うから少し待ってもらいたい。」
「わかりました。」
「報告書は木虎君が、山本くんはこの後の会議に参加してもらう。」
「俺もっすか?」
「迅からのお願いだ。」
「あ~、迅さんが。
了解っす。
んじゃぁオレは沢村さんの手伝いしとくから、修は時間になったら会議室に来てくれ。
それでいいですよね、忍田さん?」
「構わない
それじゃあ木虎君、三雲君、下がってくれ。」
「「失礼しました。」」
2人が出て行ったあと、俺は沢村さんと資料をまとめていた。
内容は・・・イレギュラー
ま、今回は多くの被害が出たし当然か・・・
「よし、これで大体は終わったわね。
あとは下の階の資料を整理するだけかしら、武くんもう大丈夫よ。」
「あーだったら俺も行きますよ。
資料って結構重いし、せっかくの男手なんで使ってください。」
「そう?ありがとう、助かるわ。
本部長、私と武君は下を整理してから直接会議室に向かいますね。」
「わかった。」
そのあと軽く雑談をしつつ、資料室へ向かう。
そこには膨大な紙でまとめられた資料があった。
ボーダーには機密が多いからセキュリティ上、大切なことは紙で行っている。
このご時世、いつハッキングされるかわかったもんじゃないからな。
「お待たせ、これで最後ね。
重いけど持てそう?」
「これくらいなら平気っすよ。」
「そう、じゃあ行きましょうか。」
資料を移動させるために別の部屋へ向かいにロビーへ行くと、どうにも騒がしい。
今日はなんかあっただろうか?
考えながら歩いていると、隣から「ぎゃっ」という悲鳴が、
「沢村さん!?」
「やー沢村さん、今日もお美しい。」
「最低!最悪!セクハラは犯罪よ!」
玉狛支部の迅悠一がいた。
「迅さん!久しぶりっす!」
「久しぶり、山本。」
「ちょっと!聞いてるの!?」
挨拶を交わす迅さんは沢村さんにしばかれていた。
「イテテテ・・・まさか山本が荷物を持っていたとは・・・
読み逃したな。」
「そんなことにサイドエフェクト使わないの!」
「まぁまぁ、そろそろ上に行かないと修の話がもう始まっているのな。」
「そうだった!
ほら、迅君も行くわよ!」
途中、資料を別室に置いて俺たちは会議室へ向かった。
雨の字が変換できないので常用漢字で代用しました。
沢村さんが「山本くん」と「武くん」と別の呼び方をしているのはあえてです。
通信中は苗字、それ以外はきほん名前呼びです。
あと、山本は迅からのボディーガードとして女子の間で密かに有名です(笑)
なので、一度被害にあった女子は山本の近くにいたりします。
これは、リボーンから女子の扱いについて叩き込まれたためです。